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あるけまや -考古学・歴史ニュース-

あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

お金にならない考古学をお金にしよう╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! 考古学・歴史ニュースの決定版╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

2024ねん 9がつ 13にち(きんよーび、晴れ)

さて、心機一転がんばりますかーい!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今回の考古学・歴史ニュースは可愛いおもちゃが出たよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ

今回の舞台はアイスランドのフィヨルドセイスフィヨルズル遺跡です。




セイスフィヨルズルはアイスランドの東岸域にある村の名前で、フィヨルド(も同名となっています。

地理で勉強した記憶があるかなと思いますが、フィヨルドは氷河で浸食されて形成された複雑な入り江です。

フィヨルドセイスフィヨルズル村はこのフィヨルドの最も奥側に位置する村としても知られています。




このフィヨルドは古ノルド語でヴィークと呼んでいたため、元々ヴァイキングとは「フィヨルドの人々」の意味です。

そうしたヴァイキングはヴァイキング時代(CE 800-1050)の約250年間に西ヨーロッパ沿海部を侵略したスカンディナヴィア、バルト海沿岸地域の武装集団です。

ヴァイキングは海賊としての略奪集団としてのイメージがありますが、本来は交易集団です。




交易集団だけど武装集団じゃないかと思われるかも知れませんが、昔の交易活動は山賊・海賊の襲撃といった危険性が大きいので交易民が武装しているのは普通のことです。

しかしながら海賊のイメージも間違ってはいません。



というのも広域交易集団としてヴァイキングが成功したわけですが、、、

複雑な入り江、氷河のある海域、こうした地域に居住したヴァイキングは航海技術に優れていたのは当然です。



交易で成功して経済力がある、そして高い航海技術=高い海戦技術、、、

こうなるとより多くの富を求めて周辺に侵略活動を始めるのが”ヒトの世の常”なのです( ・Д・)





縄文時代とか古い時期だと考古学者はとりあえず”儀礼品”と判定しがちですが、、、

さすがにこの時期だと”子供のおもちゃ”という判定のようです。



何の動物なのかはよく分かっておらず、クマ、ブタ、イヌなどが考えられるそうです。

これ単体でぬいぐるみのようなものかも知れないし、ゲームの駒かも知れないということです。





おわりに

アイスランドではこれまでにヴァイキングに関係する遺物がほとんど見つかっていないそうです。

遺物・遺構が豊富に出土する遺跡を見つけて、今後の地道なデータ収集が重要になってきますね。

そうした考古学者による努力の上で、いつかヴァイキングの子供たちの中で流行ったボードゲームなどが明らかになると面白いなと思います(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!





何はともあれ、

やぱ可愛いは正義!( ・Д・)



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2024ねん 9がつ 9にち(げつよーび、晴れ)

申請書で死んでた&今は身体あちこち痛い、そして超眠い( ・Д・)

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arukemaya_z030
↑宇宙ステーションの中!( ・Д・)(「GIZMODE」の記事内画像より転載;Walsh et al. 2024 中の写真)


今回の考古学・歴史ニュースは宇宙ステーションで考古学してみた!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


「なんとかの考古学」ってたくさんありますよね。

『考古学』って言葉の響きが浪漫を感じさせるのか、みんなやけに付けたがる。

そしてその中身は考古学と関係ないことが多い。



今回の「宇宙ステーションで考古学」というのもそういう系統かなって思ってましたけどちょっと違いました( -д-)ノ



上に挙げた写真が宇宙ステーションの内部の写真です。

宇宙ステーションの中の6つの区画を対象に、それぞれで撮影された写真を基に、空間の使い方を考古学手法として推定するといった内容でした。



SQuARE(Sampling Quadrangle Assemblages Research Experiment)という名前の考古学調査なわけですが、用語の中にアセンブリッジが入っているんですよね。

だからイメージとして、宇宙ステーション内にある方形の6つの区画のそれぞれを地域単位として取り扱い、写真から分かる財の種別とその組み合わせ(アセンブリッジ)を明らかにし、その上でそれぞれのアセンブリッジを比較することで区画ごとの用途(使われ方)の違いを推定するという方法だと思われます。


そう考えるとほんとに考古学なんですよね( ・Д・)

しかも現役の宇宙ステーション内部にいる人に聞き取り調査をしてもらうわけではないし、考古学者自体は地球にいるわけで、、、

写真記録だけで勝負するってところがちょっと面白いなって思いました(*^・ェ・)ノ



arukemaya_z031
↑宇宙ステーション( ・Д・)(「JAXA」のサイト内画像より転載)




おわりに

理論研究の発展形として現代社会の研究しようと思ってたけど、統計データとかアンケート調査によるデータ収集を考えていたし、実践していたのですが、、、


新しい時期って写真で考古学できるんだなってのが目から鱗でした( ・Д・)

デジタルデータって消えちゃうのも早いからどうやって一般的な個人データも含めてアーカイブ化できるかが問題となりそうだけれど、、、

でも現代だと、ほんとここ数年で、写真よりも動画が流行ってるよね!


ってことはさ、「写真考古学」みたいなものも誕生するし、その内「動画考古学」も誕生するよ、きっと!ヾ(´ω`=´ω`)ノ





何はともあれ、

もしかして名付け親になれる!?( ・Д・)



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2024ねん 9がつ 7にち(どよーび、晴れ)

首ぐきってなって痛い( -д-)ノ

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WIN_20240907_18_58_55_Pro
↑今回借りた本(「あるけまや」管理人撮影)




さて、「研究者日記(?)」です。

まぁ今回から暫くはちゃんと研究者日記になる予定です!




というのも、海外の報告書って読みにくいんですよね~。

分業制が凄いから、知りたい情報が色んなページやら報告書やらに分かれていて、まとまってないのよ。

本当に面倒くさい!



ってことで今からちょうど一カ月くらい、10月4日が返却期限なので、1週間に1冊ペースで読んでいけばOKってことになります。


まぁ無理だろうね!( ・Д・)



ただ読むんじゃなくてデータ抽出して入力して整理して、、、ってことになるので、まぁ半分終わればいいかなって考えております( -д-)ノ

ってか10月頭は誕生日か、、、

せめてその辺りは働きたくない!ヽ(TдT)ノ



建造物グループ3H
↑今回扱う建造物グループ(「あるけまや」管理人撮影;今度スキャンします( -д-)ノ)



ってことで内容に入っていきたいと思います!

今回取り扱うのはティカル・レポート(以下TRと略記)No.21に載っている、建造物グループ3H-1です!



ちなみにこのTR No.21のタイトルの副題が「Groups with Shrines」なのです。

ティカルにて大規模調査したペンシルベニア大学によると、公共性の強い巨大な神殿が「Temples」であって、住居に伴う個人神殿(?;超でかい神棚とか仏壇をイメージするといいかも)は「Shrines」と表現しています。


上に挙げた建造物グループ3H-1では、建造物1~8までの8基の建造物マウンドで構成されていて、建造物1~6にプラザ(中庭)があって、建造物7~8と建造物1~6の間に別のプラザが形成されています。

だからプラザ数は2



そしてマヤの住居と”思しき”建造物(用途は不明だから)は基本的に長方形なのだけれど、テンプルやシュライン、つまり神殿は正方形に近いのです。

なのでこの中で神殿は建造物7ってことになります!

高さがあって、階段も付いているのでそれが判断基準になります。



測量図を見慣れていないと、建造物3と4も正方形っぽくて階段付いてるじゃん!ってなりますが、これはひとつの長方形基壇を二つに分割しているもので階段が付いてるのできっと母屋みたいな一番立派な建物です。

掘らなきゃわからないけれど、基本的にこうしたメインの建造物は石材で造られていて、中にベッド(腰を掛けて客の接待する時にも使われている)があります。

メインの建造物なので、重層建築が進むとかなりの高さになるのですが、やっぱり神殿よりは高さが足りない感じがします。。。

この辺りが「感覚の考古学」とか揶揄されてしまう所以なのでしょうが、、、



まぁ私が神殿付きの住居群をいくつか掘った暁にはちゃんと数的に分類しますので首を長くしてお待ちいただければと思います!( ・Д・)



って、あれ、出勤時間だ!

今日は「公共神殿・個人神殿の違い、建造物の諸特徴」のお勉強ということで筆を置きたいと思います!

書けたら明日続き書きます!

科研費とJSTの申請書も書かなきゃだけど、、、



何はともあれ、


何事も頑張りますか~い!( ・Д・)

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2024ねん 9がつ 6にち(きんよーび、晴れ)

食欲爆発中!( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは「謎のピクト人の指輪を考古学大好きなアマチュアが発見したよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ



アマチュアか、、、スコットランドだし、また金属探知機系かな~って思ってたら違いました( -д-)ノ


アバディーン大学卒業の元エンジニアが母校が行っている発掘調査に参加して、見事、貴重な指輪を掘り当てた!というものでした。

それなら出土状況などの記録もしっかりしてていいですね(*^・ェ・)ノ



さて、ピクト人は古代ローマ帝国期にスコットランドに住んでいた集団です。

当時のスコットランドはカレドニアと呼ばれており、ピクト人に関する記述は多くはありません。

そのため「謎のピクト人」などと呼ばれています。



”謎”なだけあって、ピクト人はピクト語を話していたと思われますが記録が少ないせいでよく分かっていません。

「ガリア戦記」にて有名なユリウス・カエサルが、ピクト人は身体に青い入れ墨を入れていると書いています。

ピクト人はコーカソイド系ですので、白い肌に青い入れ墨は目立ったでしょうね。




8世紀にスコットランドに併合されることで歴史から姿を消しましたが、それまでこのカレドニアにおいて、特にハイランド地方を中心に発展していた集団で、文献史学者によると7つの王国が存在したそうです。


1世紀にローマ軍と戦ったことで歴史上にその名を登場させましたが、本当によく分かっておらず、考古学者の地道な発掘調査によって現在までに少しずつ彼らの文化が分かってきています。





今回発見されたのが上に挙げた指輪です。

こんなのが出たらテンション爆上げ間違いないですね(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!



さて、ピクト人の指輪はこれまでに発見例がほとんどないそうです。

そして見つかった事例はいずれも保管目的で埋めたものと推定されています。

お宝ですから、併合時などに際して強者側に盗られないように隠したのでしょうね( -д-)ノ



この指輪が見つかったのは「普通の住居」の床あたりらしいです。

情報が少ないので床直(床面直上)検出なのか、床下に埋めて隠した状態であったのかは分かりません。

まぁこれまでの事例でいくと、恐らくは後者なのでしょう。




財の社会不均衡分布の観点から考えると、、、

何の変哲もない民家であってもこうした指輪を所有できるというのはピクト人とその王国が高度に発展していて豊かであったことを伺わせます。


”謎のピクト人”、続報に期待です(*・ω・)ノ






おわりに


さて、「ガリア戦記」にはピクト人は刺青を入れることで戦場で威嚇していたと記述があるそうですが、上に挙げた石彫に見られるような幾何学模様を刺青としていたのかも知れませんね。

この石彫がいつのものか不明ですが、マヤ文明と比べると、王国の割りに単純なモチーフの浅彫りだなと感じてしまいます( -д-)ノ

もしかしたらピクト人の文化の中でも古い時期の石彫かも知れませんね。




そして最初に挙げた画像の下に書いた通り、、、

「金属製の指輪を素手で掴むんだね!( ・Д・)」




マヤ文明は基本的に金属出ないんで良く分かりませんけども、

(後古典期なら出るが、私の専門は古典期なので!( -д-)ノ)



手袋しなくていいのかな? とか思っちゃいますね( ・Д・)





何はともあれ、

やぱお宝見つけたい!( ・Д・)



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2024ねん 9がつ 4にち(すいよーび、晴れ)

科研費書かにゃ( ・Д・)

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今回の(考古学・歴史)ニュースは回復した!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ

なんだか色々あってストレスメーターの上下運動がジェットコースターだった先日ですが、、、

とりあえず元気になりました!




もうバカみたいに飲んで食べてたくさん寝て、、、

それを二日続けたら元気になりました!

おかげで体重が微増したけれども!( ・Д・)

その二日間で25kmもランニングしたのにな~( ̄▽ ̄;)!!ガーン



まぁそんなこんなで今日も元気に働きますかーい!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


ってことで、とりあえず定期報告として表を提示していきますね!





2024年8月末表

表1.2024年8月までの各属性の変化


とりあえず記事数が増加!

休憩時間は全部記事書くことにするーって言ってましたけど、、、

お盆期間ってこともあって、激務だわ、休みはないわ、休憩時間ももらえないわで散々だったんですよね。



で、研究系の仕事が全然進まなくなってしまったので、8月後半の休憩時間は論文書く日と記事書く日として交互に使用するようにしたんですよね。


まぁ結果として13本、、、


大体2日に1本だからこんなもんか!(*・ω・)ノ



さて、グラフ表示で見てみると、、、





2024年8月末グラフ

図1.2024年8月までの各属性の変化


これだけデータが溜まってくると見えてくるものがありますね。

やっぱり記事の本数は大事!

毎日1本って超大事なんだなって心底思いますわ( -д-)ノ



そして記事数からやや遅れてPVやUUの波が来て、さらに遅れて収益の波が来て、、、

でも記事数とのレスポンスを見るとPVやUUの方が弾力性が大きいな~って感じですね。



そう考えると無理してでも毎日1本書いて、ある程度サイトを成長させてからの ”手抜き” が大事???( ・Д・)

……まぁ単にちゃんと書けって話ですが、毎日1本は今の就業状況からすると結構キツイなぁヽ(TдT)ノ






↑こちらもちゃっかり宣伝。。。今はズブの素人だけど、たくさんやってれば上手になるかな?( ・Д・)



おわりに

ん”~~~~、仕事に取られる時間が長過ぎて、睡眠時間削るしかないんだよな~。

でも睡眠時間削って、休みも捧げて、って無理するとどっかのタイミングで心身バキッと壊れるしな~(TДT)


・・・・・・なんか考えます!

時間作る方法!(*^・ェ・)ノ



何はともあれ、


食欲の秋!( ・Д・)



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2024ねん 8がつ 31にち(どよーび、雨)

次の休みは休めないな、研究と申請書で忙殺かな( -д-)ノ

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今回の考古学・歴史ニュースはタヌキの足跡が付いた土器がSNSで人気らしいけども・・・ね!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


上に挙げた写真のように確かに土器の真ん中に動物の足跡が付いてますね。

土器は須恵器(口径13cm、器高3cm)で、愛媛県松山市、久米官衙遺跡群で出土したものです。

約1300年前の飛鳥時代に、祭祀で供え物を入れるなどして使われたようです。




で、タヌキの足跡が付いているのでSNSで人気ってのはいいんですけれど、、、

現代日本社会の人間的に見れば可愛いからね・・・




「古代人も可愛いものが好きだった?」みたいなタイトルの記事も散見されたけど、、、

それってほんと???( ・Д・)


*この先の「おわりに」は夢がないので閲覧注意!







おわりに


松山市考古館の担当者は「意図的に付けたか、偶然付いたかは分からない」と回答しているようですが、、、

偶然ならいいのさ、古代人も可愛いし、まぁいいか!ってなって焼いちゃったのでしょう。



でも普通はそんなことないので、失敗品は焼成しなかったり、焼いて失敗したものはそのまま廃棄したりするんですよね。

だって失敗品なんだもの。

私たちがゴミを捨てるのと同じ感覚だと思います。




さて、上に挙げた拡大図だけれど、足跡の特徴から「タヌキ」だと同定されているそうです。

しかも前足と後ろ足のそれぞれで踏んだように、重なって見えるんです。




でもタヌキって真っ直ぐ歩かないんですよね。



真っ直ぐ歩いて、前足と後ろ足が重なるのはキツネとか。



ってことはタヌキを捕まえて(生死問わず)、まだ柔らかな土器の器面(内面)中央部にタブ期の前足と後ろ足を押し付けてスタンプ文状の装飾とした、というのが実情かなと思います。


飛鳥時代においてもタヌキを狩猟してその肉を食べていたと思われるので、、、

人間がこういうことする時は大体・・・というか考古学者が出す安牌な答えとして「豊穣祈願」かも知れませんね。



度重なる増税と物価高で苦しむ日本ですが、それでも世界的に見ればまだまだ飽食の社会、、、

野生のタヌキを食べずに済む現代の私たちにとっては可愛く見えるタヌキも、古代人にとっては貴重なタンパク源なのが現実かと思います( -д-)ノ




何はともあれ、

やぱ可愛いは正義!( ・Д・)



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2024ねん 8がつ 30にち(きんよーび、くもり)

疲れてるので良く寝るようにした結果、研究進まん( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは子供が展示されていた土器を割っちゃったよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


今回の舞台はイスラエルのハイファ地区にあるロイべン&エディト・へフト博物館です。

上に挙げた写真のように、土器を壊しちゃったんです。

壊したのは4歳の男の子で、「中身が気になり、土器を引っ張ったのが原因」だそうです。



まぁ4歳だからしょうがないよねって気がします。

博物館側も寛大な対応で、今後もガラスケースなしの展示を続けると述べています。



ただこの土器は青銅器時代のもので、完形品はとても珍しいそうです。

それが壊れてしまったのは悲しいですが、、、

まぁ土器の修復も考古学者の仕事なのでまぁいいでしょう!( -д-)ノ



ところで壊しちゃっても本当に何もないのでしょうか?




arukemaya_z023



おわりに

これは「国によって異なる」というのが簡易な回答だと思います。

もちろん故意にあるいは多量に破壊したりすれば、どこの国でも逮捕されるでしょうね( ・Д・)



そう言えば日本でも無断で借りていた資料を破壊分析にかけた研究者がいたな・・・

博物館学芸員だったかな、、、

日本ではそんなことやらかしても逮捕はされていません。

ただ悪名が広がった以上、もうどこも貸してくれないし、資料調査も断られる可能性がありますがね( ・Д・)



さて、最後に、『日本の場合、土器などを壊したらどうなるのか?』












答え:破壊者の氏名と日付が記録される。



だから一回くらい事故で壊しちゃっても仕方ないけれど、二回以上壊すと博物館とか出禁になるかも知れないし、故意と捉えられて逮捕ってこともあるかも知れませんね。

まぁ考古学を専門に学んだ人は遺物の取り扱い方を最初に学ぶので大丈夫そうですが、はっきり言って資料に触れる機会が一般の方よりも圧倒的に多いはずなので、壊しちゃう確率は高いかもしれません。

それでも軽微な損傷でしょうがね(*・ω・)ノ




何はともあれ、

一度壊れたら元には戻らんね!( ・Д・)



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2024ねん 8がつ 13にち(げつよーび、晴れ)

良く寝ると仕事がよく進む、今年も躍進の年かなヾ(´ω`=´ω`)ノ

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今回の考古学・歴史ニュースは埴輪ってカラフルだったらしいよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


上に挙げた図は「挂甲の武人(けいこうのぶじん)」という名の付いた埴輪で、有名な埴輪です。

今回修復に際してルーペ等で詳細に観察したところ、上に挙げた図で示されたように、『白色・灰色・赤色』の3色の塗布がなされていたことが確認できたそうです。



マヤ文明だと彩文土器が当たり前ですが、日本だと沈文や浮文が主流です。

なので古代の日本の土器は彩文がないと言われます。



他方で、世界的にみて、赤色だけはどこでも使われます。

やはり血の色ですから「力の象徴」のように感じるのか、ほんとにどこでも現れます。

水銀朱やベンガラが普遍的ですが、日本だと漆も古くから伝統的に使用されています。




どうやら関東圏の埴輪が着色されているケースが多いようです。

他方で鳥取県では緑色や黒色を使用した事例もあるそうです。

意外と埴輪ってカラフルだったのかも知れませんね。





さて、今回の発見で面白いのは赤色だけではなく、「灰色と白色」も使用されていたという点です。

これってマヤ考古学者からすると、3色以上の色彩を使っているので「多彩色(ポリクローム)」に分類されるのです。

マヤの事例では顔料自体が貴重な物なので、単色や2色の土器・土製品は多彩色のそれよりも価値が下がります。



それでは古代日本の埴輪ではどうだったんでしょうね?( ・Д・)



おわりに


まぁ今回の事例は、展示資料の修復時の発見なのでいいんですけれど、、、

最近、理論系やってるせいか、重箱の隅をつつくような ”細かい” 研究にあまり興味を持てなくて( ・Д・)



でも上に書いたように、埴輪の着色の有無と彩色数、色の種別は埴輪の社会的価値を考える上で面白いかなと思います。

こうした研究に繋がるという意味で、今回の発見は素晴らしいものかと思います(*・ω・)ノ




まぁマヤと違って、埴輪って古墳の上に放置されているものだから、風化による褪色どころから失われるケースも多いでしょうね。

出土数が多いのも分析する側としては嬉しい悲鳴の原因ですが、、、

(数量が多いことは最終的に分析しやすいが、そもそもデータ化するのが地獄という意味ヽ(TдT)ノ)

うまいこと、埴輪に施された着色数に関する数量データを得られると面白そうですね。




何はともあれ、

やぱ考古学は面白いが金と時間がかかる!( ・Д・)



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2024ねん 8がつ 16にち(もくよーび、一瞬豪雨)

明日台風直撃かぁ( ・Д・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今回の考古学・歴史ニュースは「1.2万年前に彗星が地球を襲ったよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


今や、日本は南海トラフ地震のニュースで持ち切りですが、、、

日本は地震大国ですからね。

現代社会においてもしょっちゅう地震と闘っているわけです。



前回の記事はポンペイでしたが「火山の噴火」の被害の話でした。


↓津波の話( ・Д・)


蝗害の話( ・Д・)



こんな風に地震や噴火の他にも津波や飢饉があるわけで、、、

人類ってずーっと自然と闘い続けているんですよね( -д-)ノ





ってことで今回のお話は、1万2000年前に北米上空で彗星が爆発した結果、地球が急激に寒冷化したよってことです。

最終氷期の最寒冷期が2.1万年前でその後、地球は次第に温暖化していったわけですが、およそ1万2000年前から1000~1300年間ほど氷期に戻るように急激に寒冷化した時期があります。

これを「ヤンガードリアス期」と呼ぶわけです。




せっかく住みやすい気候に変わってきてその環境に慣れた世代に交代したところを、突然1000年間の寒冷化に襲われるわけですから当時の人類にとっては大ダメージですね。

日本では縄文時代草創期(1万7000~1万1500年前)の末期から早期(1万1500年前~7000年前)の初頭にかけての時代に相当します。

土器は作り始めていますから、鍋でも食べて耐え忍んだのでしょうか( ・Д・)





さて、以上のことは既知の内容なのですが、今回の発見は「彗星が空中爆発した証拠が更に見つかった」ということです。


この時の爆発はタッチダウンと呼ばれるタイプのもので、地表面に衝突したわけではないのでクレーターが残りません。

その代わりに白金、溶融ガラス、衝撃石英などの巨大なエネルギー放出によって生成される鉱物が証拠となり、今回はあメリカのニュージャージー州、メリーランド州、サウスカロライナ州の各地で確認することが出来ました。




何故これが重要なのか、何故考古学と関係あるかなのですが、、、

先にも述べたように最終氷期が終わって温暖化に進んでいたと思いきや、急激な寒冷化が進んだため全人類に与えた影響は大きくないわけです。

でも日本のように大きな影響を受けたような痕跡がない地域も多いのです。

単に証拠が見つかっていないだけということもあるでしょうが( ・Д・)




さて、このヤンガードリアスの問題で最も注目されるのは北米で、この時期にサーベルタイガーやマストドンなどの大型動物が絶滅しただけではなく、”一般的に” 新大陸最古の文化とされるクローヴィス文化が滅んだとされています。




この辺りは以前にも記事で取り上げた「先クローヴィス文化」の問題や、クローヴィス文化の後に発生する尖頭器文化との系統問題など考古学的には重要なものなのです。

今回の発見は「クローヴィス文化の崩壊は彗星の空中爆発による急激な寒冷化説」を後押しするものってことなのです(*・ω・)ノ





arukemaya_z019
↑衝撃石英に入った亀裂(「Forbes Japan」の記事内画像より転載;credit: UC Santa Barbara)



おわりに

考古学って今回のような自然環境、特に古環境研究との連携も必要で、本当に色々な知識が必要な分野だなと再確認できました。

近年注目されているトルコのギョべクリテペは「ヤンガードリアス期をもたらした彗星と被害に関する記念碑」という説もあるんだとか、、、



ギョベクリテペの最古段階は1.4~1.5万年前だから、時期的に合うのでしょうかね?

正直ここまで古いと簡単に1000年単位でズレるから良く分からない( ・Д・)



何はともあれ、

やぱ人類大変!( ・Д・)



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2024ねん 8がつ 14にち(げつよーび、晴れ)

やぱ8時間寝るの大事( ・Д・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今回の考古学・歴史ニュースはやっぱポンペイは凄いぜ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ



これまでもベスビオ火山の噴火に関連して、ポンペイヘルクラネウムの遺跡については何度も取り上げてきました。

是非「ポンペイ」で検索してみてくださいね。

たぶんけっこうな記事で以下のように記事紹介しているので色々飛べるはずです(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!




↓これはポンペイの記事(*・ω・)ノ


↑これは火山の北の遺跡の記事( -д-)ノ



今回の舞台はイタリア、ポンペイです。

ポンペイは西暦79年のベスビオ火山の大噴火によって埋没した遺跡として知られています。

火砕流や多量の火山灰に一気に覆われたので遺物等の保存状態がすこぶる良い遺跡です。



建物などの遺構も含めて一気にパッキングされていますので、古代ローマ当時の人々の暮らしを伺い知れます。

なので考古学的にも超重要遺跡です。

考古学における唯一の理論「ポンペイ理論/ポンペイ前提」の語源に使われた遺跡でもあります(*・ω・)ノ



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↑これが彼らの貴重品!( ・Д・)(「CNN」の記事内画像より転載; credit: Archeological Park of Pompeii)


今回の発見には、パンの製造所、改修中の家屋、精巧な絵画で飾られた複数の部屋を有する住宅など、様々な建築物遺構が含まれています。

やはり主食のパン屋さんなどは見つかりやすいようですね。

以前にも「まだ食べれるよ?( ・Д・)」系の記事で、めちゃ保存状態のいい古代ローマのパンが見つかった記事を書いたと思います。



今回の発見の中での目玉はタイトルにも書いた通り、男女の遺骨が見つかったことです。

出土状況からこの二人は最低限の貴重品を持って家屋内の小さな寝室に隠れて災難が過ぎ去るのを待ったようです。

しかしながら火砕流に襲われて亡くなってしまいました。



上に挙げたものが彼らの持ち出した貴重品で、銅貨の他、イヤリングが見えますね。

実際には硬貨は金貨、銀貨も見つかっています。

イヤリングは真珠のイヤリングです。



やはり貴重品を持って逃げるのは世の常のようですねヽ(TдT)ノ







おわりに

うーん、物質文化システム理論の構築にはどうしても当時の人々の暮らしの復元が必要になるんですよね。

次の助成金獲れたら共同研究者にお願いして古代ローマもやる予定なのですが、、、

ポンペイもいいですね!( ・Д・)



今回の発見だと明らかに大きな家屋に住んでいる裕福な人々で、所持品も立派ですものね。

社会の階層性、財の不均衡社会分布に関するデータを集める上で優良なケースかなと思います。

壁が良く残っているので、住居の規模も数量データ化しやすいもんね・・・

やぱ対象はポンペイかな?




何はともあれ、

やぱポンペイすげー!( ・Д・)



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