今日は一日中眠かったよ
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↑ROSEMARKIE CAVESPROJECTより転載
【目次】
- いつ、どこのイケメン?
- 現代に蘇るイケメン
- どんな最期だったのか?
- おわりに
1.いつ、どこのイケメン?
スコットランド北部沿岸の洞窟で、古代人の人骨が出土した(上写真)。2011年より地元のスコットランドの調査隊が継続的に発掘調査を実施している。問題の人骨は2016年次調査によって発見され、5~7世紀のピクト人と推定されている。
ピクト人は、古代ローマ時代にスコットランドのハイランド地方を支配し、8世紀頃に突然歴史から姿を消した部族であり、謎の多い人々である。この北部沿岸域には複数の洞窟があることが分かっており、その内の一つである「ブラック・アイランドの洞窟」で古代の超イケメンが無残な姿で発見されたのである。
2.現代に蘇るイケメン
調査チームが破砕された頭蓋骨を接合し、本来の頭部を復元したところ、超イケメンが現れたのである(下写真)。

↑ROSEMARKIE CAVESPROJECTより転載
ハリウッドスター並みの超イケメンである。私は形質人類学の知識もこのような復元技術の知識もないので、復元した人の好みが反映されているのではないかと嫉妬してまうレベルだ。
確かに基本骨格的にはこのようになるのであろうが、鼻の軟骨部分もっと低かったかもよ?タラコ唇だったかもよ?おデブさんないしモヤシだったかもよ?とついつい嫉妬してしまうレベルである。
ちなみにこの洞窟では鉄の破片が複数出土していることを根拠に、かつては鍛冶仕事を行っていた場所だと推定されている。凛と整ったこの顔に、マッチョ・ボディ…最強である!
3.どんな最期だったのか?
事件が起きたのは西暦430〜630年(放射性炭素年代測定による)の某日、酷い暴行を受けて惨殺されたことが判明している。頭蓋骨は損壊した出土状況であったが、割れ方が土圧ではなく、加害によるものと判定されたのである。
スコットランド・ダンディー大学の人体解剖学センター所属の分析を担当したスー・ブラック教授によれば、殺人者は執拗に顔を狙って殴っているとのこと。円形の鈍器で、右の頬を殴って歯を折った後、左の顎の骨を打ち砕き、後頭部や頭頂部も打っているとの推定結果となった。
この超イケメンが殺された理由は想像の域を出ないとしつつも、発掘チームの責任者のスティーブン・バーチさんとスー・ブラック教授は、これほど残忍な殺し方が実行されたのは、「人間関係のもつれ」が高じて「怨みを買った」可能性が高いと指摘している。
4.おわりに
調査隊によると男性による嫉妬が原因の殺害との解釈のようですが、イケメンに嫉妬する私としては女性に殺された線はないのかとも思いますね。恐らく洞窟を鍛冶場と推定しているため、犯人を男性に特定しているのかなと思います。
また巨大な石の下に隠すように人骨が横たわっていたそうです。巨大な石を動かせるのは男性ということもあるのかも知れません。人骨の写真からすると頭蓋骨以外に目立った損傷はありませんから、上に被せたわけではないように思えます。巨大な岩陰に隠したのであれば女性の犯行も可能ですよね。
そして隠したところで鍛冶場として使っていたならすぐバレるわけで、鍛冶場=男性による犯行とはいかなるものか。痴情のもつれとしてイケメンマッチョが複数の女性に殴打されて殺害された線に一票を投じたいです(特に意味はないです)。
あ、それはそうと、この調査チームの主体はUniversity of Dundee(スコットランド第4の都市名)だそうです。復元された顔もイケメンだけど、大学の名前がすでに「ダンディー」なんですけど( ・Д・)