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あるけまや -考古学・歴史ニュース-

あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

お金にならない考古学をお金にしよう╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! 考古学・歴史ニュースの決定版╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

2022ねん 2がつ 2にち(もくよーび、曇り)

めちゃ眠い!( ・Д・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




今回の(考古学・歴史)ニュースは年末がオートでピークだったよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ

まぁとりあえずこのグラフ見てくださいよ。



2023年1月の下がり
図1.年末年始がピークなグラフ




特別何も記事書いてないからね~。

やっぱ時間ある時はみんな見てくれてるんだな~って感じです。

多少は期待に応えねばとほんとそう思いつつも、なんだかんがやっぱり忙殺される日々を過ごしておりまする( -д-)ノ


ってことで、とりあえず定期報告として表を提示していきますね!



2023年1月まで表

表1.2023年1月までの各属性の変化



あれ、なんだかんだ6年目に突入なのね。

かれこれ5年くらいかなと思ってたけども不定期ながらも細々と続いてるもんですね(*^・ェ・)ノ



今年は戦争等の影響もあって海外調査を遠隔でやってるんですけども、その分時間があるので論文書いたり、たまったこれまでの報告書を英訳したりとしているんですが、

せっかく時間があるのだから記事もYouTubeも少しずつやりたいなと、これまでとは異なる異次元の検討を加速させております( ・Д・)




悪ふざけもほどほどに、グラフ表示で見てみると、、、



2023年1月までグラフ

図2.2023年1月までの各属性の変化



皆さんのおかげで低い位置で安定するようになってもうだいぶ時間が経ちますが、、、

UU数はツイッターとかの宣伝のおかげなのか微妙に僅かな増加傾向を感じますが、PV数とか収益は変化が少なく、まぁどう考えても低迷し続ける記事の本数のせいなのですよね( ・Д・)



時間かかるから記事とYouTubeの連携が出来ればいいのかなと思いもするのですが、どうしようかな・・・

まぁひとまずは研究続けて、自己のマヤ研究や国内研究の紹介もしつつ、ほんのすこ~しだけ頑張ってみますね(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!






↑こちらもちゃっかり宣伝。。。今はズブの素人だけど、たくさんやってれば上手になるかな?( ・Д・)



おわりに

そう言えば今年は「メキシコ展」ってことで「マヤ・アステカ・テオティワカン」をやるらしいですね。

なんか調べたら来年だと思ってたんだけど今年でした。

特別書くこともないのだけど、記事にしようかな・・・




あ、全然更新してないし、調査記録を無編集であげてるだけなのに、YouTubeの登録者数増えてきました。

不思議なものですね(*^・ェ・)ノ

記事と同じで、一度気合入れて作って、ホームラン打たなきゃだめかなって気がしてきました。

今抱えてる助成金関係の仕事終えたらやりますわ!

いや、ほんと日本の研究者って年中ず~っと申請書書いてる気がする( ・Д・)




あと……ふと思ったんだけど、、、


寒いと眠くなるけど暖かくても眠いよね!( ・Д・)



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↓逃避行動で実験考古学キャンプとかゲーム実況もやってるよ!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!↓

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2023ねん 1がつ 29にち(にちよーび、晴れ)

後輩に話したら、それは大学生の若気の至りでやることだと言われてしまいましたヽ(TдT)ノ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今回の考古学・歴史ニュース(!?)は国内研究費をクラファンで集める代わりに、人生でほとんどチャリ乗ってない研究者が無謀にもサンプリング調査しつつチャリで四国一周1000kmチャレンジするぜ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回のタイトルは所謂 ”なろう系” みたいな超長い、内容が全部分かってしまうようなものにしてみました~( -д-)ノ




↑これがクラファンのサイト


上に挙げたように、これまではアカデミスト社のCF(クラファンの略語)を利用してマヤ文明、ティカル遺跡の調査研究のために色々とやってきたわけですが、

今回は国内調査のために新たにCFを行うことにしました。



上のものは諸事情により月額型なのですが、今回やるのは単発の寄付型です。

まだ公開していないので、今回の記事は事前の宣伝を兼ねております(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!



arukemaya1739
↑砂って色々違うのよ(。・ω・)ノ゙


何するの?どんな調査?

日本だと古墳時代以降、窯焼きが普及すると高温焼成された硬質土器が出てきます。

これは窯跡遺跡がたくさん見つかっていて、各遺跡の灰原で出土する土器片をそこの在地土器とした上で蛍光X分析などの手法を用いる産地同定法が確立しているといって過言ではないと個人的には思っています。



一方で野焼きによる低温焼成の軟質土器、つまり縄文土器とか弥生土器などの産地同定法は未確立です。

これは土器資料同士が胎土として似てる似てないは言えるけど、土地と結びつかないことが問題となっています。



土器の胎土を削って試料とする分析方法も詳しく分かって良いのですが、著名マヤ遺跡で国宝級の土器資料を扱う私としては「非破壊」の分析手法が好ましいのです。

なので、非破壊の分析手法を三つ、

①器形や文様などの ”見た目” を対象とした型式学的研究法

②胎土中の粘土という ”中身” に着目した蛍光X線分析法

③胎土中の砂粒鉱物という ”中身” に着目した岩石学的手法



を組み合わせた方法による胎土分析、産地同定法を実践しています。





これらの内、①は考古学者が普通にやっていることなので置いておくとして、②は機材があまりに高価(800万円くらい)なので置いておくとして、③が低予算でやりやすいのです。


ただ基礎データとして現在の各地域の河川・湖沼に堆積する砂粒の鉱物組成を明らかにする必要があるので、それが面倒くさいのです。

お金もかかるし、面倒くさいし、基礎研究だからお金獲れない、の3コンボなために日本ではなかなかやられていません。



日本だけではありませんが、土器資料は膨大に、まさに腐るほどあるので、それを活かせればな~と思っています。

あまり細かな産地同定はできないんですけど、小地域的、特徴的な鉱物組成分布の範囲で特定できるので、古代の地域間交流について型式学以外の手法で多角的に迫ることができるというのが利点です。




これまでは北海道本島、北海道の離島、沖縄、鹿児島の離島を対象にサンプリング調査を実施してきました。

今回は四国を一周して一回で四国のサンプリング調査を終えたいなと思っています!



arukemaya1738




何でチャリなの?

実は科研費で行っている場合は車を使ってます。

その方が早いので( ・Д・)



でも車だと一人で調査できないんですよ。

運転してると地形見れないし、露頭発見が難しいし、2級河川以下の河川は通り過ぎちゃうし、そもそも「わき見運転」になるし!




また今回はCFなので予算が40万円(手取り32万円)なので、研究協力者への謝金、交通費、宿泊費の捻出が困難なのです。

だから自転車なら一人でも何とかなるだろうなと、そんな軽い気持ちでやることにしました。

高い確率で筋肉痛で連日死んで、酷く後悔することになると思います。゚(゚´Д`゚)゜。ウァァァン





おわりに サイエンスカフェの実施&プレゼントは何にしよう?


返礼とは違うんですけど、サンプリング調査旅行の最中に、四国の各県庁所在地でサイエンスカフェを実施しようかなと思ってます。

内容はマヤ文明に関する研究紹介と今回の調査内容の紹介になるでしょうか・・・



ちょうど来年、「マヤ・アステカ・テオティワカン」文明展みたいなのが開催されるそうで(メキシコ展なのかな?)、展示されるであろう遺物の説明でもいいかなと思ってます。

もちろん無料かコーヒー1杯分で実施しますので(各県の担当者等と相談します)、お近くの方は是非ご参加ください。



arukemaya1741
↑100均のコンタクトケースなんだけども、これにオリジナル/粗砂/細砂をそれぞれ入れようかと。


それと今回のCFは購入型なので何らかの返礼が必要なのですが、、、

基本的には先達者の例に従って「お礼の手紙(メール?)」とか「謝辞に記載」になると思うんですけど、それだけじゃつまらないので、、、

実際に取ったサンプルを処理して試料化したものをプレゼントしようかなと・・・


ちょっと欲しくない?( ・Д・)



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2022ねん 1がつ 29にち(にちよーび、晴れ)

今日は暖かだ( ・Д・)

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今回の(考古学・歴史)ニュースは年末は頑張るべき!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


おバカをかまってあげるかどうかについては「おわりに」の箇所を見てね!



さて、もう1月末だけども、12月の報告です!

先週末にやろうやろうと思ってて、できんかったです、ハイ。

このまま何かの記事も書きますね(*^・ェ・)ノ


とりあえず定期報告として表を提示していきますね!




2022年12月まで表


表1.2022年12月までの各属性の変化



記事数は5本なんですけど、

これ、11月に0本だった時の定期報告が入ってるので、真っ当な記事としては3本だけなんですよね。

まぁそれでもいつも通りPV数、UU数、収益は低い位置で安定してるわけです。




グラフ表示で見てみると、、、



2022年12月までグラフ

図1.2022年12月までの各属性の変化



本当に記事数がどうかしてるんですよね。

ドクターの時にノリで始めた当サイトですが、続いてるだけマシとも言えますが、、、



今思うと、ポスドクよりドクター時の方が時間が合ったのかな

あるいは元気があった!( ・Д・)



まぁ確かに今はそんなに元気ないので、そう思うとなんだか哀しいですね~ヽ(TдT)ノ


2022年12月の伸び
図2. 12月のアクセス数


さて、「年末頑張るべき!」って書きましたけども、、、

このグラフ見ると、年末にかけてがががーっと上昇してますよね?



以前のように年末に、「今年のまとめ」とかやってないのに(申し訳ぬ( -д-)ノ)

これだけ伸びるんですよ。



やはり時間ある時に皆さん見ますよね~。

もちろん定期的に更新することが大事なのですが、最低限長期的な休みの時は頑張ってみることが大事そうですねヾ(´ω`=´ω`)ノ






↑こちらもちゃっかり宣伝。。。今はズブの素人だけど、たくさんやってれば上手になるかな?( ・Д・)



おわりに ~アンチ(おばか)の相手はするべきか?~

当サイトは考古学・歴史系の記事を扱う性質上、考古学・歴史に関するオカルトに関しては批判的な記事を書いています。

各記事でも警告文も書いているはずですが、、、

まぁそれでもよく分からない、論理のかけらも、、、むしろ知性のかけらも感じないコメント等が飛んでくるわけですが、これどうするべき?



当サイトは歴史好き、且つ、不定期更新に耐えられる心の広い方々に支えられてきたと思っておりましたが、

一部はオカルト好きなアンチ勢に支えられているのかなとも感じてきました。



私自身よく存じ上げませんが、HIKAKINさんが「アンチも観てくれてるで感謝」と述べているそうです(ツイッターで流れてきた)

私自身、かつて見てくれるだけでありがたいとコメントを返したこともありますが、、、



敢えてアンチに「アホなのか?」と返して燃えるのもいいのかなと安易に考えたり考えなかったり、、、

何かご意見があればコメント欄にお願い致します。

……もち燃えたいおバカの意見も聞き入れてあげようぞ(_´Д`) アイーン





なんだかんだみんなありがとう!( ・Д・)



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2022ねん 12がつ 31にち(どよーび、晴れ)

もう今年最後だね!( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは「木製の埴輪ってあるんだね!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


今の所属の関係もあり、元々国家形成研究の一環としてマヤ文明社会と古墳時代社会の比較をやってみたかったということもあり、ちょちょちょっと古墳の勉強してましたけど、、、

木製の埴輪ってあるんですね!?




知りませんでした( -д-)ノ


まぁ木製品にあまり興味ないもので、、、マヤってほぼ木製品出ないしね( ・Д・)




……話を戻すと、やはり埴輪って土製のイメージですよね。

古墳時代には石製品で様々なものの模造品とか作ってるから、木製で埴輪作っててもおかしくはないとは思うのだけれども、

埴輪って古墳の上に並べて使用するイメージもありますよね。




だとすると、これまでの記事でも紹介してきたようにレアな遺物が残存する条件はかなり狭くて、日本の木製品の事例だと大体が水分が供給され続けて酸素の供給が滞ってる場所なんですけど、

古墳のような墳丘上の所で絶えず水分が供給されるところなんてイメージ湧かないじゃないですか。

もし古墳が滝に打たれてたら別だけど!( ・Д・)




だから木製の埴輪があっても残存しないだろうな〜って思ってたら、あるんですね!Σ(・ω・ノ)ノ

世の中知らないことで一杯ですわ(*^・ェ・)ノ



arukemaya1732





ってことで、今回の舞台は大阪府、羽曳野(はびきの)市にある峯ケ塚古墳です。



近年、世界遺産に登録されたことで有名な百舌鳥・古市古墳群はご存知の方も多いかと思います思います。

2019年の登録ですから本当に最近の話です。

今回紹介する峯ケ塚古墳はこの百舌鳥・古市古墳群を構成する古墳の一つなのです。

見つかったのは木製埴輪で長さは352cmと日本最大の記録をおよそ90cmも更新しました。



さて、最初に挙げた写真は真上から撮影したもので、考古学的にはそのような写真がベストですね。

さすがは市教委が撮影したものです。

一般的にはサイズ感が分かりにくいですが、専門としては周りに開いているサブトレンチの形状から大体の予想がつきます。

恐らくは別撮りでスケール入りのバージョンも撮影しているはずです。



続く2枚目の写真では人間がスケールの代わりを果たしているのですが、斜めから撮影しているのでせっかくの日本最大サイズの遺物が小さく見えますよね。

まぁこれも遺物の隣にスタッフ(長い定規みたいなもの)が置いてあるので3mちょいの長さがあることは確認できます。


3番目の写真は人間がイイ感じのスケール感を出しているのでデカいってことを知る上で一般的にはこれが一番良いのかなと思います。


こう見てみると、現場写真って先入観に囚われず色々撮った方が良いようですね(*^・ェ・)ノ









さて、今回のレアな遺物の出土地点は周濠です。

先に述べたように木製品の残存には水分が必要なことが多いですが、これで納得です。

完全に濠(ほり)の存在を忘れていました( -д-)ノ



出てきた木製埴輪の形状はやや分かりにくいのですが、上に挙げたような石見型木製品(いわみがた)です。

2枚目のものは類似形状の土製埴輪の事例です。




記事を見つけた時は本当に木製埴輪ってなんぞ?って思いましたが、写真探してて、ふと、あ、これ見たことあるやつだ!ってなりました。

皆さんも知ってたやつでした?



この「石見型」の資料は権力者の玉杖を模したものとか、儀礼の際に使う杖や武器、旗を模したものと色々な解釈がなされています。

また神聖な場を区切るための結界の意味があったとも言われています。



今回のケースでは、峰ケ塚古墳の北部に祭祀の場と考えられる造り出しがあり、その周辺の周濠から石見型木製品が出土したことから、本来は造り出し部に立てられていたものかも知れません。

造り出し部の調査や、今後こうした事例が増えていく中で、石見型木製品あるいはこうした形状の遺物の役割が明らかになるかも知れませんね。






おわりに

なんだかんだ今年も終わりますね~。

今年も古墳時代とか日本の研究や勉強する時間をあまり取れなかったけども、来年は少しはなんとかしたいですね。

まぁ来年は来年で、マヤ関係の欧米研究史をガガガっとまとめにゃならんのですが、、、

記事に少し力入れつつ最低限情報収集をするよう努めますね( -д-)ノ



そんなこんなで皆様も良いお年をお過ごし&お迎えください。


良いお年を!( ・Д・)



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2022ねん 12がつ 3にち(どよーび、曇り、寒い)

他の考古学者に勧められてカルチャーセンターの講師に応募してみた!どこかで合おう!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

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今回の考古学・歴史ニュースは日本のポンペイは他にもあるよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回の舞台は群馬県、渋川市金井の金井平氏裏遺跡です。

この遺跡は榛名山の北東部の麓に位置しています。

榛名山は古墳時代の後期に当たる6世紀頃に2度噴火しており、当該遺跡を含めて広い地域が火山灰などの多量の降下火砕物によって覆われました。

そのため周辺には他にも黒井峰遺跡、白井遺跡群などの火山災害を示す遺跡があります。




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↑これが激レア遺物です、「骨の鎧」Σ(・ω・ノ)ノ(群馬県埋蔵文化財調査事業団作成のパンフ画像より転載)



イタリアのポンペイ遺跡で状態の良い様々な遺物・遺構が見つかっているように、日本のポンペイこと、ここ金井平氏裏遺跡でも多数の素晴らしい遺物が出土しています。

隣接する金井下新田遺跡では鍛冶工房が見つかっており、そのためか金井平氏裏遺跡では多数の金属製の遺物、写真に挙げたような鎧や兜が見つかっています。

ちなみにRPGゲームでは鎧・兜と書くけれども、この時代・地域のそれらは甲・冑と書きます。

甲冑(かっちゅう)のそれですね。



一番最初に挙げた甲は1800枚もの鉄製小札(こざね)を絹糸で連結したもので、当時の”武器屋”では「最強の鎧」だったことでしょう。

上に挙げた白っぽい甲は実は動物骨で作られたもので国内初の発見事例です。

まさに「骨の鎧」なわけですねヾ(´ω`=´ω`)ノ



ちなみにこれらの甲の数え方は領(りょう)です。


*あとRPGに例えて一般向けに書いている時が鎧・兜表示で、考古学として書いてる時が甲・冑表示なんですけど分かりにくくてごめんなさい( -д-)ノ




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↑これが赤玉(群馬県埋蔵文化財調査事業団作成のパンフ画像より転載)




鉄製の鉾や鏃の他、馬も見つかっています。

当時、馬は飼育も大変でとても貴重なものでした。



様々なレアな発見がある遺跡ですが、上に挙げた甲を着た武人がうつ伏せになって発見された点が他に類を見ない事例だと思います。

被災されて亡くなったようですねヽ(TдT)ノ




上に挙げた赤玉は赤色顔料を丸めて団子状にしたもので100点ほど見つかっています。

当時の高級品が一堂に介した状況ですが、噴火によりパッキングされないと消費されてしまうのでこうした当時の具体的な生活の様子は分からないわけです。

災害の被害を受けたことは悲しいことですが、考古学者として感謝して余すところなくきちっとデータ化して活用する&皆さんに公開することが供養になるのかも知れませんね。



arukemaya1726
↑これ古墳時代の人の足跡!(群馬県埋蔵文化財調査事業団作成のパンフ画像より転載)



おわりに

この遺跡、古代人の足跡まで出てるんですよね。

本当に色々出る。



ちなみに住居址も複数見つかっていて、それぞれのおうちの中に遺物が残されていました。

被災して慌てて逃げてますから当然でしょう。

そうした状態のそれぞれの遺物の配置をデータ化して、当時の一般的な”間取り”というか生活空間の利用方法の特徴について分析した研究などがあります。

事例自体は少ないので考古学としては扱いにくいことが難点ですが、火山大国でもある日本では今後こうした良好なデータを得られる遺跡、『日本のポンペイ』が多数見つかる可能性が十分にあると思います。



今後に期待ですね。

ということで、


・・・私もレアな発見したい!( ・Д・)



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2022ねん 12がつ 2にち(きんよーび、晴れ)

次の銀英伝っていつ?って気持ちでいっぱい(*^・ェ・)ノ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

arukemaya1729
↑これサムネを画像化したやつ、動画は記事の真ん中辺りにあるよ( ・Д・)(「公式トレーラー」の動画より転載)



今回の考古学・歴史ニュースは「インディ・ジョーンズ!!!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


映画待ってたよ!ってだけのニュースなんですけどね。

いやほんとに待ってた!




正確にはマヤ文明ではないんだけど、中南米系の文明をテーマにしたって意味で前作(4作目)の「クリスタル・スカルの王国」は良かった。

もちろん中身がオカルト過ぎて叩かれてたけど、落ち着いて考えてみると元々インディって全部オカルト的な内容だからね。




世界征服のために超自然的な力を持つ古代遺物を収集するナチス・ドイツと博物館に収蔵すべきという考古学者の戦いを描いたものだから。

ナチス側もアーネンエルベがモチーフになってるしね。

この辺は最後にYouTubeに載せた動画を是非見ておくれ!


まぁなんだかんだ叩かれ酷評された理由はトンデモが過ぎたかなってのもあるけれど、私たちが期待し過ぎたってのが大きいかなと思ってます。

でもファンサービス的なシーンも盛り込んであって個人的にはそれなりに良かったかな!

想い出の作品の続編だしねヾ(´ω`=´ω`)ノ





↑これ動画に飛ぶよ!(英語だよ)



最新作のタイトルは「Indiana Jones and the Dial of Distiny」です!

邦題は決まってないようですが、そのまんま「インディ・ジョーンズ 運命のダイアル」ってとこでしょうかね?




ハリウッド映画らしいトレーラーで面白そうだなって思いますね。

日本公開も2023年7月辺りになるのかな?

楽しみでなりません(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!




arukemaya1730
↑クリスタルスカルの時のインディと息子(「FILMAGA」の記事内画像より転載)



ところでインディ・ジョーンズ役のハリソン・フォードは御年80歳だそうでこれがインディとしてある意味最後の聖戦になるようです。

インディ・ジョーンズはディズニーが権利を購入・取得しているので、是非シリーズとして続けて欲しいんですよね。

考古学ファンの形成・維持に大いに役立つと思うんだけどなぁ(。・ω・)ノ゙




クリスタル・スカルでインディの息子が出てきているので「ジュニアのジュニアシリーズ」でもいいよ、何でもいい。

配役変わってインディ続けてもいいし、息子がインディジョーンズを名乗って続けてもいい!




まぁ後者の場合何と戦うことになるのか分からんけども、、、

クリスタルスカルで一部出てきたように、ロシアかな?




ファンとして、一考古学者として本当に是非どんな形でもいいから続いて欲しいなと思います。

回し者ではないけれど、是非皆さんも劇場で観ましょう!




↑聞き取りづらいけど勘弁、最近滑舌良くする練習頑張ってる( -д-)ノ




おわりに

上に挙げた動画は元々、クラウドファンディングの返礼の一環として、みんな大好きTDSのロストリバーデルタの考察用に作ったのだけど、

最後の方にインディ・ジョーンズのモチーフに関する考察(新説)もあるから観てみてね!

この記事の最初に書いた、ナチスとインディの関係について触れてるからね!




あと、普通の人の考察と違って、考古学者としてその立地/環境や学史的な背景を基に組み立ててるから他にはないものだと思うし、面白いと思ってもらえる自信あり!




ただね、滑舌わっるい!

長いのに一発撮りだし、字幕付けようかと思ったらAIも聞き取れてなかった(ノд・。) グスン

ま、そんなこんなで、


YouTubeも収益化したい!( ・Д・)



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2022ねん 12がつ 2にち(きんよーび、くもり)

病み上がりだけど絶食繰り返したからか食欲すごくて泣く( ・Д・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・




今回の(考古学・歴史)ニュースは11月はゼーロー!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


昨日に続く報告ですが今回は11月のお話です。

まぁ記事数はゼロでございます。

これだ~っていう単純な発見や学術的成果があればモチベも上がるんですけどとか言い訳しつつ、、、


とりあえず定期報告として表を提示していきますね!




2022年11月まで表

表1.2022年11月までの各属性の変化



記事数はゼロなのに、

PV数、UU数、収益は前月を上回ってるんですよね。




何でもいいから書いて継続することがもちろん大事で

でもどこかでヒット出すことが重要なんだろうな

それがこうした継続的な成果に繋がってるんでしょうねと

他人事のように思いを馳せつつ、




グラフ表示で見てみると、、、



2022年11月までグラフ

図1.2022年11月までの各属性の変化



記事数以外はとても安定してますね。

記事数こそ、努力で抜群に安定させることのできるとこなのにね( -д-)ノ




最近、数学と物理学の勉強してて、

経済学とか社会学における数理的な手法を考古学に応用できないかと考えているから

基礎勉強としてやってるわけなんですけど



こういうギザギザなグラフって最近面白いなと感じています。

考古学の時系列グラフってこうはならないから。

小学生の算数の教科書に出てくるようなもっと簡単なグラフ表示になるから。




もちろん考古学が扱う時系列データの特徴のせいなんだけれど、

せめてもう少し細かな時系列データを取得する方法が見つかればいいなとこのギザギザグラフを見てて思います。



……うん、考古学の話ではあるけれど、ブログの話ではなくなったね!

リアルなブログ運営の話なら、

もっと真面目に記事書け!で済みますわ!!!( ・Д・)







↑こちらもちゃっかり宣伝。。。今はズブの素人だけど、たくさんやってれば上手になるかな?( ・Д・)



おわりに

今月は・・・

来週1週間で論文1本、

その後の2週間で助成金申請書4本、論文修正1本



それさえ終わればハッピーな年末年始になるし、

年明けからはゆったりとしたスケジュールになります。



まぁでも今月から記事も動画もやんないとだよね、なんとかしますわ。

なんとかする!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!




ところでもうクリスマスの季節か🎄

ちゃんとやることやって、いいこにするからさ、


サンタさん、助成金ください!( ・Д・)



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2022ねん 12がつ 1にち(もくよーび、寒い!)

買い物しようとコンビニ行ったら無事財布忘れてサザエさん!( ・Д・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



こんなになっちゃった

↑ちいかわ、いいよね!( ・Д・)(「ちいかわ」の画像を加工 by 管理人;雑コラでごめんよ)



今回の(考古学・歴史)ニュースは11月前半めちゃ働いたけど後半胃炎で死んでた、結果サボった!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


11月頭にすべき報告を12月頭の今やることになってますね、、、

調べてみたらデータ化もグラフ化も終了してるのにやらんかったようです( -д-)ノ



そしてせっかくなので11月分もまとめてやりたかったのですが、まだアドセンス側のデータが更新されていないのでできません(ノд・。) グスン



いや~それにしても具合悪い!

何度か軽くどす黒い血吐いてたのですが、一度がっつり吐いてそこから9日間、完全に死んでました。

絶食で痩せたと思いきや、今はめちゃ食べて元通り・・・

哀しいぜヽ(TдT)ノ



・・・・・・ではとりあえず定期報告として表を提示していきますね!



2022年10月まで表

表1.2022年10月までの各属性の変化



10月は3本書いたのね。

確認してみると書きかけが2本、、、

まぁ明後日、日曜に両方とも何とかしてみるかな( -д-)ノ




さて、グラフ表示だと、、、




2022年10月までグラフ

図1.2022年10月までの各属性の変化


何も言えんわ!(ノ`Д´)ノ



よくよく見てみると、

ポスドクになってからこの様なのね、、、



もちろん別に今の所属先が悪いわけじゃない。



若手潰しとして圧力かけてくる『K大学のトレジャーハンター』が問題なんですよね。

まぁ強く生きていきますわ!

最近、定期的にひどく弱るけど引き続き応援よろしくお願いします(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!






↑こちらもちゃっかり宣伝。。。今はズブの素人だけど、たくさんやってれば上手になるかな?( ・Д・)



おわりに

たぶん明日も11月分の報告になるから、もう短く切り上げるよ!

まぁ11月も書くことないんだけどさ

だって記事数「0」だもの・・・



どっかのニュースばりに


ゼーロー!( ・Д・)



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2022ねん 10がつ 21にち(きんよーび、晴れ)

すごく休んだらすごく元気になってきたんだけどすごく仕事溜まるんだよね、当然か( ・Д・)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



今回の考古学・歴史ニュースは「何か生々しい……反省します!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回の舞台は群馬県嬬恋(つまごい)村の鎌原(かんばら)地区にある「天明三年浅間やけ遺跡」です。

何が生々しいかはこの先を読んで頂ければ分かるサクッと思います。

反省します!って箇所は「おわりに」の部分で書きますが「考古学者として反省します」の意味です( -д-)ノ




反省の部分、思いの外長くなって真面目ながらも最後は楽しい仕上がりになったので是非読んで欲しい!

むしろ今回の『日本のポンペイ』の話を飛ばしてもいいから読んで欲しい!( ・Д・)











さてさて、上にも挙げたように本場(?)のイタリアのポンペイに関する記事はこれまでにもたくさん書いてきました。

マヤにも「マヤのポンペイ」があるし、上の3番目の記事は「アジアのポンペイ」だし、、、

世界的に火山噴火被害に遭って火山灰などにパッキングされてしまった遺跡はけっこうあるのです。

なので、火山大国な日本にもそうした遺跡があってもおかしくありません。

今度記事にしようかと思いますが、他の有名な事例として古墳時代の榛名山噴火関連の遺跡があります(*・ω・)ノ



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今からおよそ300年前、天明3年(1738年)に浅間山が大噴火しました。

この噴火で流出した溶岩はおよそ幅1~2km、長さ5.5kmと考えられています。

溶岩は吾妻川に流れ込み、大規模な火砕流となって旧鎌原村(現在の嬬恋村鎌原地区)を襲い、152戸、477名が死亡したとされています。

これは村の住民のおよそ8割に相当する数であり、被害の大きさが分かります。






天明三年浅間やけ遺跡は昭和31年(1956年)に群馬県の県指定史跡に指定され、昭和54年(1979年)に最初の発掘調査が実施されました。

サムネ画像や上に挙げた写真はその当時のものです。




現在の鎌原観音堂は被災を免れて残っているもので、当時この高台に辿り着いた村人たちは生き残ることができました。

現在の鎌原観音堂の前方にある石段は15段ありますが、昭和54年時の発掘調査によって下部(先に挙げた観音堂の写真の真新しい赤い橋の下)に更に35段があり、本来は50段であったことが分かっています。




上に挙げた写真のように下方35段で二人の被災者の人骨が見つかりました。

この折り重なるような状態の2人分の人骨は、年老いた女性を背負った若い女性と判定されています。

ようやく観音堂まで逃げてきてあと少しというところで被害に遭ってしまったのです。





この遺跡での発掘調査は1991年にも実施され、今年2020年から6年計画で更に観音堂周辺を広く調査する予定です。

同調査は被害の状況だけではなく同区域の復興の様子を明らかにし、防災意識の向上にも貢献していくことを目的にしています。

今後の調査成果が楽しみですね(。・ω・)ノ゙










おわりに ~私が反省した点~

考古学だけではないのですが、広い意味での歴史学で、、、

「歴史なんて役に立たない!」

なんて表現はSNSが浸透した昨今、よく目にするなぁと思います。



昔は「考古学も役に立たんっぽい・・・シュン(ノд・。) グスン」

ってなってたんですけども、




ここ最近は立場が変わりまして、

確かに現状、考古学は現代社会の役に立たないかも知れない、ならば役に立つようにすればよい!

と思って調査・研究活動をしています(*・ω・)ノ

私の考古学研究における法則定立的な研究志向はそのせいです(*^・ェ・)ノ




↓これがそう……コラムなんだけど、どうやらちょっと難しいらしい( -д-)ノ




研究とは無関係な一般の人々に、歴史が役に立たないなんて言われてしまうのはある意味仕方ないことなのですが、

仕方ないと安住してしまったことも一因と私は考えています。




「歴史は役に立たない」というのは「歴史は現代の社会と繋がりを感じない」ということなのだと思っています。

もちろん、研究者や歴史が好きな方は過去と現在が歴史的に繋がっているのは当然なのですが、、、

要は「歴史研究のテーマ設定や問題設定が、現代社会における特に歴史の重要性が理解できない/しない人々の身の周りの問題と無関係である」ことが問題なのだと思っています。




なので、その解決策として私はSDGsの中でも重要視されているような貧困や格差の問題に繋がるように、古代マヤ社会における格差について研究し、

そもそも国家あるいは集団が自然と有する格差のシステムについて理解することを目標にしています。

(ちなみにSDGsについて悲しき若手研究者が触れるのは全て助成…のためです、秘密ですからね、約束だよ!( ・Д・))




……前置きが長くなりましたが、つまり私は「考古学研究テーマと現代社会の問題の乖離」が問題と思っていたのですが、

今回の記事を書いていて、ふと気づいたのです( ・Д・)



私自身が過去と現在を結び付けていなかったなと、、、( ・Д・)




本当のポンペイの方は場所も遠いし、時代も古いので身近なものとは全く感じておらず、

「さすがに残りがいいな!」

「レアデータがいっぱいだけど他の通常の出土状況の遺跡とどう比較研究できるだろうか」

「ってかこのパン、絶対まだ食べれるじゃん!( ・Д・)」

なんて考えていたのです(*^・ェ・)ノ




今回は日本の話ですし、たかだか300年前(私の感覚)なので最近の話と感じてしまって、『ただ、お、人骨出た!」ではなく、災害で亡くなってしまった人に対して自然と思いを馳せてしまったのです。

まぁもちろん研究者として客観的な立場であろうとすることは大事なのでそのせいであることが原因とも言えるのですが、

どこか心の上で過去と現在を結び付けてないのは自分も同じだったかなと反省しています(*_ _)ペコリ





って思ったよって話なんですけども、皆さんは本記事を通して何か感じましたか?

まぁとりあえず考古学者なんてお墓出ても喜ぶだけの生き物だと思ってほぼ間違いないということを知ってお帰り頂ければ幸いです(?)




・・・・・・

「歴史は役に立たない」

実は、私はかつて隣に座ってた方に突如言われた経験があります。

所謂飲み屋のカウンターで、私を挟んでの医者と会社員の口喧嘩の仲裁に入った時のことですが、



『人の命も救えないやつに喋る権利はない!』



って会社員に怒鳴られ、かつて「考古学は科学か」、「考古学は現代社会の役に立たないお荷物なのか」なんて悩んでいた私は悲しくて涙を流しました・・・



懐かしいものです( -д-)ノ




……でも今なら言える!

お前も救えないから喋んな、このハ~ゲ~!( ・Д・)(ハゲてない)



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2022ねん 10がつ 9にち(すいよーび、くもり/雨)

予定組んだ12月末まで埋まった( -д-)ノ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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↑現場はこんな感じ( ・Д・)(筆者撮影)


今回の考古学・歴史ニュースは2022年調査の内容紹介するよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回の舞台はグアテマラ、ペテン県のティカル遺跡です。

あくまで「調査内容の紹介」であって成果紹介ではないのは論文発表の関係があるからです。

なので、簡単になら紹介してもいいかな~っていうものについては今回紹介していきますね。

とりあえず私が実施している研究の概要と、これまでの調査報告としてあげていた記事を載せておきます。











小さなマウンドの調査の結果について

今回紹介するのは小さなマウンド群を掘った時のお話です。

2022年の調査では大きいマウンド群も掘っていますが、それはまた次回にお話します。

ちなみにマヤ地域で言うのところの「マウンド」とは昔の建造物が崩れて風化・浸食を受けた結果、土饅頭のようになっている状態のものを言います。

「小さな古墳」だと思えばイメージは大体合ってます。

他の地域だと指す内容が異なるのであくまでこれはマヤ地域でのお話です。




ちなみに最初に挙げた写真のところが現場なのですが、真っ平でマウンドが分からない状態になっています。

これはこの地点にかつて存在した建造物がとても小さく、また遺構として残りにくい木材などの有機物製の建物であったからです。

なのでマウンドってどんなものかを視覚的に理解してもらうには、大きなマウンド群について話す次回の記事の方が良いと思います。



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↑Str.4F-26、27の傍にある大きな穴(筆者撮影)


ティカル遺跡の中心部(9㎢)には約2400基のマウンドが確認されています。

これらのマウンドにはそれぞれ名前が付いていて、建造物(Structure)の略称としてStr.が付いています。

今回紹介する小さなマウンド群はStr.4F-26と27です。

4Fというのは測量図の図面番号のようなもので、26、27というのはその4Fというエリアの中での26番目、27番目の建造物マウンドであるという意味です。




このマウンド群の地点はあまりに平らでマウンドとしての土の高まりを確認することが困難でしたが。すぐ近くに現代遺構である大きな掘削痕があるために位置を特定することができました。

ちなみにこの大きな穴は、1950~60年代のアメリカ、ペンシルベニア大学の調査が実施される際に滑走路を造るために掘ったものです。

この大穴から取り出した土や石灰をばら撒いて滑走路予定地を平らにならしたのです。

最後に紹介するYouTube動画でも説明で出てきますが、この滑走路の一部は現在、駐車場として利用されています。




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↑堀り始めの状況(筆者撮影)

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↑手帚がなかったので自作(筆者撮影)

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↑地表面のすぐ下から当時の石列が出てくる(筆者撮影)


ラテンあるあるですが、面会の約束とかしててもすっぽかされるんですよね。

そんなこんなで時間を無駄に取られて調査用の備品を一部購入できないままスタートしました。

まぁお手製の杭とか箒を自作して使ってますが、こんな風景もラテン考古あるあるかなと思います。

水糸だけは日本から運んでいて、それできっちり計測して実施しているので問題はほとんどありません。

まぁ見栄えが悪いってことくらいでしょうかねヽ(TдT)ノ




上の三枚目の写真で掘った範囲の内側の壁に小さな切り石が見えます(とても分かりにくいと思うけれど)。

壁のほとんどが切り石だと思っていいです。

問題は切り石が現地表面から僅か数センチの位置にあるってことです。




亜熱帯ジャングルの中にあるティカルでは、微生物の活動がとても活発なので所謂腐植土が発達しません。

全部あっと言う間に分解されてしまいます。

なのでほぼ「現地表面=旧地表面」です。

つまりティカルを散策するとほぼほぼ古代マヤ人が歩いていた台地上を歩いているということになるってことです。



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↑母岩の石灰岩(筆者撮影)

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↑石灰岩層直上に土器片を発見(筆者撮影)



Str.4F-26と27は小さなマウンドなので、かつては木製の小さな家だったと思われます。

きっと農民のような一般層の人が暮らしていたのでしょう。




調査区を掘り進めるとあっという間に母岩である石灰岩層に到達してしまいます。

古代マヤの建築法として有名な「重層建築」はここでは見られません。

重層建築は”お金持ちの家”にしか見られないものだということが分かります。




家の中の床面も漆喰で覆われていません。

土の表面を平らにして硬く押し固めたような床面しか見られませんでした。

使用している石灰岩の切り石も小さく、加工が甘いものです。




現代で言うならばお金持ちが鉄筋コンクリート製のマンションに住んでいる一方で、低所得層は木造アパートに住んでいるようなものです。

そう考えると技術的な違いを除けば、古代マヤも現代日本社会も根本的には類似してるなぁと思います(*^・ェ・)ノ




……ちなみに、石灰岩層上面から土器が1点出土しました。

近い内、YouTube動画の「考古学講座」で取り扱おうかと思っていますが、、、

これは古代マヤ人が建物を建造する際に最初に石灰岩を露出するレベルまで掘って広場の広がりを確定させたことによるものです。



↓今年の調査の記録をアップしていますヾ(´ω`=´ω`)ノ

↑今後も毎週5本くらいずつ投稿していきます(*・ω・)ノ


おわりに

かつての調査動画も今回の動画もそれぞれ1本の動画あるいはまとめて1本の動画としてちゃんと作りたいのですが、時間がねぇ……

論文とか大学の仕事だけで11月末まで予定埋まってるので、kindke出版用に本書いたり、報告書書いたりしたら12月末まで使っちゃうんですよね( -д-)ノ

燃料費高騰とか記録的円安の影響を受けて、今年の調査は小規模になる予定なので、1月~3月の中でもしかしたら時間を作ることができるかも知れません。



まぁしゃーなし、、、



いつも通りのんびりやるさ!( ・Д・)



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