出張先が一番仕事が進むのはなぜでしょう?
ずっと出張していたい!
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【目次】
- 考古学者で印税1000万円が実在する!
- 印税の仕組みと、ロードトゥ手取り印税1000万円!
- 日本の大学数と考古学者数を踏まえて現実の印税生活を考える
1.考古学者で印税1000万円が実在する!
先日の出張の際に、様々な大学での勤務経験をお持ちの高名な某考古学教授にお会いしてきました。その際に聞いた話なのですが、現役の考古学者で新刊出したら印税1000万円の人物がいらっしゃるそうですよ!
実は私は報告書の出版とか専門書として研究に関する本の出版には興味あったのですが、出版助成に支援頂く形での非営利的な出版しか考えたことなかったのです。
日本の考古学の世界では報告書の出版自体は全くお金になりませんし、というかむしろお金がかかる!海外に比べると助成金も非常に少ないですしね、実際多くの市が報告書を印刷できても発送費用がなかったりするのが現状だと聞きました。
まぁ海外の場合と言いますか、アメリカの場合は報告書にISBN付けて販売してますし、売れるんですよ!もちろん全てじゃないですけどね。日本的な純粋な報告書ではなくてカラー写真とか関係論文も載せたような見栄えのいいものが一部見受けられますが、平均すると3000~5000円とかでしょうかね。
まぁ価格はマチマチです。正直古書で入手するケースがほとんどなので市販価格に詳しくありません(ごめんなさい)。古書に限って言えば、重要な報告書は10万円とかもごろごろしてます。その場合は印税関係ないか…
ということで、金にならない考古学をお金に換える!がモットーの「歩け、マヤ」にとって、印税について考えるのは重要かなとふと思い、この記事を書いた次第です。
出版書籍の執筆であれば、自分の専門と直結ですし、何より業績にもなる!いいこと尽くしですね!売れればね!
2.印税の仕組みと、ロードトゥ手取り印税1000万円!
印税は出版物の価格の3~10%が権利者に支払われるものです。税金も払わなければならないので即手取りにはなりません!ネット上の漫画の無断・無料配信とか問題になっていますけども、漫画ってやっぱ売れるみたいですね。さらっと昨年、一昨年の人気漫画をいくつか調べてみると700万部とか売れてたりします。
印税を5%で考えても3億円ですよ!いやはや凄いです!
じゃあ実際、考古学者はどれだけ売れば1000万円もらえるのか、考えてみましょう!
印税には2種類あって、それが「実売契約」と「刷り部数契約」になります。前者は売れた分だけ支払われるということで、売れなかったら何ももらえません!だから印税生活は無理!って書かれている記事も散見されましたが、実際にそんなことはありません。
何でかって、出版社も商売だから売れる見込みない本は刷りませんから!もちろん出版助成とか自費出版なら、会社に不利益ないですからやってくれますけど、それだと印税生活にはなりませんからね。
そもそも印税のパーセンテージが低いのは、実際の印刷費用や会社の純利の他に、広告費が含まれてるからですね。なので出版の企画を持ち込むと担当の方が真剣にモノになるかどうかよく話を聞いて判断してくれるのです。
後者の「刷り部数契約」は初版で刷った分はもらえることになります。執筆者にとっては安定な契約ですが、その分印税のパーセンテージは下がってしまいます。
さて、最初の話に出てきた某考古学教授は一体何冊売ったんでしょうね?
手元にある専門書を見てみると単価が2500円~3500円くらいものが多いようですね。博士論文的なものだと7000~10000円クラスもありますね。
ここでは仮に単価3000円、擦り部数契約で印税5%で考えてみましょう。所得が印税のみとは考えにくいのですが、ひとまずそう考えることにして、900~1800万円の所得税33%、控除額150万円で計算します。すると…
8.5万部!!!
売れ筋漫画と比べたら大した数量じゃないように感じますけど、専門書だと思うとまぁわけわからん量売れてますね。ちなみに芥川賞とか有名な賞を受賞した際の最初の刷り部数は5万部だそうです。専門書8.5万部がいかに遠い数字がお分かり頂けたでしょうか(ρ゚∩゚) グスン
3.日本の大学数と考古学者数を踏まえて現実の印税生活を考える
さて、もう少し計算してみましょう。夢を捨てたくないので!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
よくよく考えてみると(よく考えなくとも)、印税生活しちゃうと研究者じゃなくて物書きになってしまうやん!と、ふと思いましたが、まぁいいでしょう。お金は大事ですから。
印税で生活するということは、正直1000万円も要らないです。仮に200万円だとしても、毎年継続的にそれを貰う方が難しいでしょう!
なので専門書は継続的に書けるものではないからこそ、一発当てて、4~5年細々と研究に打ち込むのが現実的(ほんとか?)なようにも思えます。
さて、私たち考古学者が書く本をどれだけの人が買ってくれるのでしょうか? とりあえず買ってくれそうな対象として大学を選んでみました。
現在、新規の学生を募集している大学は、764大学! 多いと言えば多いけど、8.5万部売りたい私たちからするとめちゃくちゃ少ない! しかもこの中には美術大学とか看護系も含まれるそうなので、考古学の図書なんか要らない可能性大!
一方で考古学者の数は、某論文によると約7000人(2010~1014年のデータらしい)! けっこう多いですね! これは大学教員300人、埋蔵文化財調査員6000人、民間調査機関や博物館職員を足した推定値だそうです(っていうか大学教員少ない!アカポスが超狭き門なのが分かりますねヽ(TдT)ノ)。
海外でも聞いた話ですが、論文によると日本は考古学者大国なんですね。ヨーロッパでは多くとも5000人未満のようです。まぁ人口比率としてはあちらが上ですけどね。
では考古学を専攻する学生の数は? 2016年度のデータによると平均7人が考古学で卒業論文を提出しているとのこと。考古学を専攻できる大学は200大学くらいあるので、1400人! 他専攻の受講生も本を買ってくれるといいのですけどね~。まぁ専攻生が4年生までずっと同数いるとして5600人!
まぁということで、考古学の専門書を執筆・出版したとして、全国の大学図書館や研究室、考古学者及び考古学学徒が購入してくれたとして1.3万部です。けっこうすごい!
一般就職された考古学研究室OBや、日本にたくさんいる考古学・歴史好きな人々が購入してくれたら3万部くらいはいけそうじゃないですか? …まぁ現実は厳しいでしょう!(ρ゚∩゚) グスン
最後に結論と致しまして、素晴らしい専門書を書くことができたなら200~300万円はもらえそうだと思います! 名著であれば後の考古学徒も買ってくれるかも知れませんしね。中古で買わなければね!
一方で、印税で1000万円というのは不可能ではないのでしょうが(実際存在しますし)、まぁ難しいでしょう。もし印税を狙うのであれば、多くの考古学・歴史好きな一般の方々を惹き付けるような魅力ある本を書かなければならないと思います。ゴリゴリの専門書ではいけないのですね。
ともかく考古学関連の書籍を出版して印税のみで生活するのは不可能に近いと思いますが、売れずとも研究者にとって業績になりますからね。報告書も出さないような考古学者も目立つ昨今、考古学の未来を担う若き研究者には是非、報告書の出版だけではなく一般書籍、専門書の出版も視野に入れて欲しいなと思いつつ、日本・世界における考古学の発展を祈りながら筆を置くことにします。



















