2018ねん 7がつ 24にち(かよーび、晴れ)

いい天気である。

綺麗な青空を見るは何日ぶりだろうか。

だがこうなると、蒸し暑さではなく、ふつーに暑い!

結果、やはり、そーめんばっか食べておる( ・Д・)

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今回のタイトルで使用した「指輪物語」とは、J・R・R・トールキンの『指輪物語』のことです。2001年に映画化されて2003年まで三部作として公開され、日本でもとても話題になった作品だと思います。

さてこの指輪物語に登場するのが「力の指輪」です。全部で20個ある指輪の総称です。魔王みたいな存在のサウロンの持つ指輪が「一つの指輪」、エルフが持つのが「三つの指輪」、ドワーフが持つのが「七つの指輪」、人間の王が持つのが「九つの指輪」で、合計20個になります。

RPGみたいにちょっと力が強くなるというわけではなく、この作品中の「力の指輪」自体は所有者を極めて長寿するといった神秘的な力を有しています。しかし指輪の所有者はサウロンの支配下に陥ってしまうという「呪いの指輪」でもあるんですね。

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さて、ここで本題に入りましょう。ジークムント・フロイト(Sigmund Freud)はユダヤ系のオーストリアの精神医学者で、19世紀後半~20世紀前半に活躍し、精神分析学の創始者と言われています。その弟子であるユングと共に、倫理や世界史の勉強の中で聞いたことがあるかも知れません。

このフロイトは、実は「精神分析学の秘密結社」を結成していたのです! その際に愛弟子たちに授けたという印章指輪の内の6点が、中東エルサレムのイスラエル博物館で開かれる展覧会にて初めて一堂に会し、公開されることになりました。

展覧会の名前は「フロイト・オブ・ザ・リングス(Freud of the Rings)」で、まさにロード・オブ・ザ・リングとかけているわけですね( ・Д・)

フロイトは神経学、心理学、分析精神学の専門ですが、神話学や人類学、考古学にも非常に深い造形を示していたことで知られています。特に世界中の古代文明の遺物を収集しており、彼の膨大な考古学コレクションは現在、ロンドンにあるフロイト博物館で見ることができます。

さて、今回の展覧会の発端は、イスラエル博物館の学芸員助手が、「Freud Nike(フロイト・ニケ)」と書かれた小さな段ボール箱の中から金の指輪1個を見つけたことでした。この辺りも「指輪物語」の最初のシーンを彷彿とさせますよね。

さて、指輪に刻まれた「ニケ」はギリシャの勝利の女神の名です。学芸員らの調査の結果、その指輪はフロイトが弟子のエバ・ローゼンフェルド(Eva Rosenfeld)に贈り、後にローゼンフェルドがイスラエル博物館に寄贈したものだと分かったそうです。

さらなる調査で、フロイトが最も身近に置き後継者とみなしていたスイス生まれの弟子カール・グスタフ・ユング(Carl Gustav Jung)と1912年に決別した(ユングはその後、分析心理学を創始する)ことが、このフロイトの「指輪物語」の背景にあると推測できるとのこと。

どういうことかと言うと、最愛弟子であるユングとの関係断絶をきっかけに、フロイトは精神分析学者の秘密結社を設立したのです。そしてフロイトの学説を信奉し、フロイト自身に対しても献身的だった創設メンバー5人に印章指輪を1個ずつ贈ったのだそうです。


指輪にはめ込まれた石はフロイトが世界中から直接収集した膨大な古代遺物から選ばれており、それぞれに神話の主題が彫りこまれているというかなりの作り込みようです。各指輪の刻印は、フロイトの学説の要素と、指輪を贈られた相手とフロイトとの関係を示唆している可能性があるようです。

最終的にフロイトはこのような印章指輪を少なくとも20個は贈っていたようです。贈られた人の中には、フロイトが恩義を感じていた精神分析学者たちや、フロイトが精神分析を行い好意を抱いた人々らも含まれていたのだとか。

さて、J・R・R・トールキンの『指輪物語』でサウロンが造った指輪の数は20個です(サウロンの技術でエルフが造ったものを含む)。そしてサウロンが指輪の所有者を支配下に置いたように、フロイトの印章指輪を受け取った人たちもフロイトを信奉し、献身的だったということで・・・・・・


とまぁ、ほんとに面白い一致だなぁと思います。まぁ全ての指輪が見つかっているわけではありませんので、「少なくとも20個」というあたりがどこまで信憑性があるのかは分かりませんね。展覧会として「指輪物語」にかけてますから、学芸員たちも敢えて「20」という数字を選択している可能性も否めないかな~とも思います( -д-)ノ

↓ここを押すとサウロンの支配下に入るよ~ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ↓

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