2019ねん 1がつ 7にち(げつよーび、雪)

やはり心穏やかじゃないと仕事進みませんね。

なんだかイマイチやる気が起きないのです。

まぁやるしかないので、やりますけども!( ・Д・)


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日ユ同祖論01
↑現代のユダヤ人と侍並べてほとんど同じってあり得ませんけど、まぁイメージってことで( -д-)ノ(「いらすとや」さんの素材を使用して作成)



【目次】
  1. はじめに
  2. 先行研究一覧
  3. 先行研究における日ユ同祖論の根拠①
  4. おわりに


1.はじめに
さて、どの企画もなかなか続いていない中、新しくやりたいな~ってものを見つけてしまいました。

まぁそれが『日ユ同祖論』なわけですよ。このテーマについては以前、違う形で取り上げてみました↓↓↓


そもそも何故このテーマなのか……年末年始とYouTubeをよく観てて理論物理学を題材にした動画を選んで観てたわけですが、ついに観るものなくなっていわゆるオカルトとか都市伝説の類の動画を観ていたわけです。

特に超古代文明とか古代宇宙飛行士説とか観てると、誤解なのか意図的な改ざんなのか知識レベルのミスにも気付くし論理的におかしいということで、観ながら速攻いくらでも論破できてしまうんですよね( -д-)ノ



そこでふと思ったんですけど、日ユ同祖論だけは即座に全部の指摘された類似性を批判できなかったんですよね。なのでちょっと本気出して取り組んでみようかなと。

記事として少しずつ整理していって最終的に一冊の本になれば面白いですけどね。そこまでモチベーションが続けばですけど( ・Д・)


のんびりとやっていくので、興味ある方はお付き合いください(*・ω・)ノ


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さて、この日ユ同祖論を継続的に取り扱っていく上で、理想的には毎回研究ノート的な感じで、実際は私のメモ的な内容になると思うので、毎回オチとかあるわけではないのでご了承くださいヽ(TдT)ノ

さくっと考えた私の日ユ同祖論に関する構成は以下の通りです。

  1. 日ユ同祖論に関する歴史情報の整理と定義付け
  2. 研究史の整理
  3. 先行研究における根拠の整理と問題点の把握
  4. 考古学的アプローチの導入 -対象遺物と方法論-
  5. 分析と解釈
  6. 結論

まぁざっとこんな過程になるでしょうね。最終的な構成なので、記事としてはこの順序を無視して書いていきます。追記もあるでしょうね(*・ω・)ノ



2.先行研究一覧
がっつり思い付きで始めてるので手元に書籍も何もありません。なのでWikipediaに頼り切って学習を開始したいと思います( ・Д・)

日ユ同祖論の代表的論者は以下の通りです。


ほぼ全員が学者じゃないですね。この中で唯一、佐伯好郎だけが言語学者です。歴史学にも大きく貢献した優秀な学者のようですが、日ユ同祖論に関係した1908年の論文「太秦を論ず」で示された「秦氏=ユダヤ人景教徒」説は当時も現在も歴史学会では受け入れられていないとのこと。

彼の説の問題点は根拠の薄さ、実証性の低さだったようです。秦氏の本拠地であった京都、太秦の地名・遺跡などを根拠としながらもほとんど語呂合わせ的なものだったそうです。

まぁ恐らく上に挙げた方々は同様の理由か、論理展開の不確かさで論破できそうですね、やってみなきゃわからんけど( -д-)ノ


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参考文献に挙げられていたのは以下の通り。
  • 川守田英二『日本言語考古学』(友愛書房)
  • 川守田英二『日本ヘブル詩歌の研究』(八幡書店、1987年) ISBN 4-89350-222-0
  • 川守田英二 著/中島靖侃 編『日本の中のユダヤ イスラエル南朝二族の日本移住』(たま出版、1990年) ISBN 4-88481-220-4
  • ラビ・マーヴィン・トケイヤー 著/久保有政 訳『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史 失われた10部族の謎』(徳間書店、1999年) ISBN 4-19-860965-9
  • 久保有政&ケン・ジョセフ 著/ラビ・マーヴィン・トケイヤー 解説『聖書に隠された日本・ユダヤ封印の古代史2 仏教・景教篇』(徳間書店、2000年) ISBN 4-19-861144-0
  • 長山靖生『偽史冒険世界 カルト本の百年』(筑摩書房ちくま文庫、2001年) ISBN 4-480-03658-X
    第四章 日本ユダヤ同祖説と陰謀説のあいだで p157〜p190
  • ノーマン・マクレオド&久保有政『〈超図説〉 日本固有文明の謎はユダヤで解ける』(徳間書店、2004年) ISBN 4-19-861887-9
  • 上杉千郷『狛犬事典』(戎光祥出版、2001年) ISBN 4-900901-20-2
  • と学会『トンデモ本の大世界』(アスペクト、2011年)   (wikiより転載)

見ての通り1本も論文がなく、全て一般書ですね。気になるのは「長山靖生『偽史冒険世界 カルト本の百年』」。彼はこの本で大衆文学研究賞・研究・考証部門を受賞しているそうです。

つまり彼が「偽史」や「カルト」と評価した内容を考証したということで、内容として日ユ同祖論の批判を行っているはずですよね。



一般書に参考文献付いてるか分からないですけど、まぁ少なくとも上に挙げた論者・書籍は検討対象でしょう。特に佐伯(1908)と長山(2001)が重要先行研究になりそうです。あと最初の提唱者であるマクラウド(1878)もしっかり読まなきゃですね。

長山(2001)のやったことは個別具体的な先行研究あるいは論者の批判だと思います。私もほぼ同じ内容になりそうです。違いはその後に考古学的な手法で検証することです。あ、ちなみに私は現時点でニュートラルな立場にあります。先行研究で指摘される根拠は批判するでしょうが、私が行う予定の分析自体と関係がありません。

つまり私は日ユ同祖論論者でもないし、否定論者でもありません。まだ分からん!という立場です。

まぁただこのテーマのために新しく発掘するわけでもないので、既存の資料だけを扱ってどれだけ踏み込めるのかは怪しいところがありますね。考古学研究としては既に一定の評価がなされているでしょうしね( ・Д・)



3.先行研究における日ユ同祖論の根拠①
一覧にしたかったんですけど、思いの他、共通点が多いため、①として区切ることにしました。とりあえず今回はいくつかを列挙してみるだけにして、次回あたりに簡単に分析してみますね。

【根拠(類似点)】
①カタカナとヘブライ文字(形態と発音)
②ひらがなとヘブライ文字(形態と発音)
③ヤマト言葉とヘブライ語(単語の発音と意味)
④大化の改新(日付と内容)
⑤皇室神祇(日付、内容)
⑥皇室・神道の紋章 ー獅子と一角獣ー
⑦仁徳天皇陵の形状 ーマナの壺ー
⑧禊の習慣と方法
⑨お祓いの方法
⑩護符の形態?
⑪16弁の菊花文


けっこうありますよね。この他に少なくとも27の類似性が指摘されています。全部批判するのは骨が折れる( ・Д・)



4.おわりに
何故、この日ユ同祖論が日本でも世界でも人気があるのかなと考えてみました。日本人は自分たちのルーツについて知るといった歴史テーマが昔から大好きですからね、そのせいでしょう!

ユダヤの人々は「~ユ同祖論」って好きらしいです。「英ユ同祖論」もあるそうです。様々な地域のルーツに自分たちの祖先が関係していると思いたいんでしょうね、気持ちは分かります。

その他、世界的に見てもそれなりに興味あるテーマなようです。研究分野ではなく、都市伝説の類ですけども。オカルト的なものとして好きなのか、あるいは宗教的理由から失われたアークの行方と関係して興味があるのかも知れませんね。


考古学的な分析に入れるのはいつ頃になるだろう……

そこからが本当に大変な部分ですね・゚・(ノД`;)・゚・

↓まぁ日本人とユダヤ人はとりあえず押しときなさいよ( -д-)ノ↓

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