2019ねん 1がつ 28にち(げつよーび、雪)

散歩するだけでもいい運動になるかも知れない。

というより、普段があまりに運動不足なのだ( ・Д・)

気分転換にもなるし、てくてく歩くことにする!(*・ω・)ノ


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今回紹介する考古学・歴史ニュースは「イラクで最古のビールの痕跡が見つかったよ!」というものです!


遥か以前、お酒について記事にしました。


↓メソアメリカ地域における古代~現代のお酒のお話


昔過ぎるので、読み返してみると、現在と記事の書き方が違うんですよね……

可能な範囲で加筆・修正しておきました( -д-)ノ


(今のスタイルは最近変えたばかりのものなので、直さなきゃならない記事が100記事くらいあるだろうな~ヽ(TдT)ノ)



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さて、『最古』って言葉が一般的にはとても重要で、これがあるかないかでニュースになるかどうかを左右すると思います。


だから『最古』にこだわる人(研究者すら)も出てくるわけですが、『ビール』も世界的にファンが多いようで、調べると『最古のビール』ってたくさん出てくるんですよ


(おかしい話ですが(TДT)……様々な基準で最古なのだと思います)


というわけで、「最古のビールシリーズ」として色々紹介していきたいなと思っております!ヾ(´ω`=´ω`)ノ


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今回紹介するのは「イラク編」ということで、2500年前の古代メソポタミアやバビロニア帝国の時代に遡るイラクの遺跡でビールの痕跡が検出されました。

 
出土したのは土器3点で、上に挙げた状況で確認されました。


共伴する遺物として「発酵飲料」を示すと考えられる回転式スタンプが出土したため(共伴していませんでした。これは最古のビールに関する描写で紀元前4000年のものです( -д-)ノ)



「ガスクロマトグラフィ」という科学的手法を用いて出土土器の分析を行いました。


結果として、出土した土器の中から古代のビールに含まれていたと考えられる大麦の残留物と発酵の痕跡を検出することができたということです。



これまで同地域では4000年前のメソポタミアの醸造所の址といった、ビールの存在を示唆する間接的な証拠としての遺構・遺物が見つかっていました。



しかし今回の「発酵した大麦の化合物」は決定的な痕跡の発見であり、ビールの存在を示す「最古の直接証拠」として重要視されています。



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↑回転式のスタンプ。粘土板に押し付けると文様が分かる。壺からストローで何か飲んでる!(「COSMOS」の記事内画像より転載;英文; credit: Courtesy of the Oriental Institute of the University of Chicago)



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↑分析対象となった土器、それぞれ先の写真のどこにあるか分かりますか?(・∀・)つ(「Dayly Sabah History」の記事内画像より転載;英文)




中世ドイツではビールは「液体状のパン」とか「飲むパン」と呼ばれ、栄養価の高い特別な飲料物として重宝されていました。



古代より主食のパンは肉体を、赤ワインは血液を象徴する事例は多く見受けられます。マヤでも主食のトウモロコシから人間が作られていますからね。

  

つまり普遍的に主食となる作物は肉体を構成ないし維持する上で重要なものとして捉えられたのですね、例え液体になってもね!( -д-)ノ




・・・・・・まぁ昔からこの手の発見には『付き物』だと思いますが、研究者らは今回検出された残留物の分析結果に一致するビールの醸造を行おうとしています




厳密に古代のビールの味が本来どうであったかは不明なのでいくらでも調整利くし、味がどうあれみんな興味本位で買いますよね。

味がそれなりに良ければ地元の人たちには受け入れられそうだし、観光客にもウケるでしょう!



なんでもお金の話にするのは良くないけどね、いいな~、イラク!( -д-)ノ(←心の声がダダ洩れる)

マヤ文明にも古代のビールあれば、作って売れるのに!!!( ・Д・)





【追記;2019.1.29】
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上に述べたピンク文字部が修正箇所です。メソポタミアにおけるビールに関する最古の描写が6000年前(紀元前4000年)の回転式スタンプなのです( -д-)ノ

共伴してなかったですし、ごめんなさい(m´・ω・`)m ゴメン…

うかつに一般の記事の記述を信じてしまいましたが、帰属時期が全然違うということに気付きました( -д-)ノ



さて、上に挙げたのが楔形文字で古代のビールの配分(レシピ)を記録した粘土板です。

紀元前3100-3000年頃のものと推定されています。


シュメール人社会ではビールは中心的な役割を果たしており、ビールという言葉は宗教、医学、神話に関連した多くの文脈で見られることが分かっています。

というのもメソポタミアでは多数の粘土板が見つかっています。調査初期に粘土板の図書館が発見されてます。



その記述によればメソポタミアの労働者に対する賃金がビールで支払われることもあったとのことです。

ちなみに労働の対価をお酒で支払うという行為は古代エジプトや古代ギリシアでも行われていました。




さて、この粘土板は『醸造、繁殖および収穫の女神であるニンカシ(Ninkasi)』に捧げられた詩の一部であり、そこに古代ビールのレシピが書かれていたのです。


さて、先に紹介した古代ビールの他の事例として、このレシピを用いた完全な古代シュメールビール』の再現が行われたそうです。



この古代シュメールビールの再現は販売目的ではないため、非常に強いこだわりをもって作られました。

材料としてレシピにあるコリアンダー、カルダモン、イチジク、デーツ、ザクロなどの古代シュメール人が使用していた食材を使用するだけでなく、イラクで発掘された遺物を模した木のスプーンと粘土の容器のみを使用して同じプロセスに従うことを目指しました。



そのために現代ではあり得ませんが、醸造所の屋根の上で大麦を麦芽化することを試験的に行って成功し、また活性酵母としてレンガのような「ビールパン」を使用しました。


完成した古代シュメールビールは生きたバクテリアでいっぱいの暖かくてやや酸っぱいビールだったそうです( -д-)ノ




・・・・・・というか材料にイチジクとザクロ入ってるからフルーティなビールになりそうですよね!

そしてビールにコリアンダー(パクチー)使うのか!!!

シュメール人とは仲良くなれんかもね( ・Д・)

↓ビールは美味しいよね!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!↓

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