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歩け、マヤ -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

2019年12月

2019ねん 12がつ 31にち(かよーび、晴れ)

今年はそれなりに頑張った。

来年はもう少し頑張りたい!

それが私の抱負です(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

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2019年まとめ
↑個人的にまとめてみたよ!良いお年を!(credit by Arche Maya)


今回の考古学・歴史ニュースは「2019年の考古学的発見&歴史的発見TOP3をまとめてみたよ!」ということです(*・ω・)ノ

何だか月日が経つのは本当に早いものだと思いますね~。

そんなこんなであっという間に過ぎ去った2019年における考古学あるいは歴史に関する大きな発見を個人的にピックアップしてみましたので紹介します。

それではいってみましょ~!(*^・ェ・)ノ


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第3位 日本、7世紀に未知の南海トラフ地震の痕跡が発見される!

日本国内の発見からも一つ取り上げようと考えた結果、未知の南海トラフ地震の痕跡の発見を推したいと思います。

過去の記事のどこかで書いた気もしますが、地震の周期予測は特定の期間を過去に起こった地震の回数で割っただけなのです。

例えば分かり易く、1000年の間にとある地震が10回起これば、その地震の周期は100年ってことになります。

地震大国の日本では地震に関する研究は重大な関心ごとであり、莫大な研究費が投じられているわけですが、

肝心の地震の予測自体には歴史的な記録や地層に残る記録、つまり歴史学や考古学成果が利用されているわけです。

日本だけ文系・理系とかナンセンスな区分で差別せずにしっかりして欲しいものですよね(゚Д゚)ゴルァ!!

個人的には、「科学は分野がどれだけ細分されども知識の体系として最終的に一つのもの」だと考えています(*・ω・)ノ


↓地震に関する記事はぱっと検索したらこれだけだった( ・Д・)





↑良かったら併せてど~ぞ(。・ω・)ノ゙

ちょいと愚痴りましたが、今回の発見は太平洋に面した静岡県、磐田市の太田川河口付近でなされました。

河口から2~3キロ遡った川岸で、深さ4~5メートルの地層を調べたところ、津波で運ばれた4層の堆積物を確認できたそうです。

堆積物の厚さや河口からの距離などから、津波を起こしたのは、東海地方や紀伊半島東部の沖合で発生したマグニチュード8以上の南海トラフ地震と判断しました。


また堆積物に含まれた植物片由来の試料に対する放射性炭素年代測定結果から、最も古い堆積物の帰属年代は飛鳥時代の7世紀末と判明しています。


2018年頃からでしょうか、近年南海トラフ地震が起こるかも知れないとして、一般テレビ放送やYoutube等でもかなりの関連情報が人気となっていました。

先に述べましたように、たった1例多く確認されるだけでも地震周期は伸びる方向に修正されますからね。

日本に住む者、特に南海トラフ地震の影響を強く受けるであろう地域に住む者にとっては重大な発見であったろうと思います!(。・ω・)ノ゙


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↑出土状況として、周りが泥でぐちゃぐちゃだな!(「JIJI.com」の記事内画像より転載)


第2位 ギザ近郊で貴重なラムセス2世の胸像が発見される!

日本人がエジプト好きってのもあると思いますが、古代エジプト関連のニュースは多いですよね。

国内で大体ニュースになるのはエジプトと南米関連です。

共通点はエジプトは早稲田大学、南米は東京大研究室一派と昔から日本の調査団が設置されていること、もう一つは両者共に黄金製品が出ることですね。

まぁあとは両方ともミイラも出ますけど、遺物が一般の方々の目を惹き、展覧会等で知名度も上がればお金にもなるっていう点が大きいかなと思います。

さて、今回は古代エジプト国王ラムセス2世の希少な胸像が見つかりました。

ラムセス2世は古代エジプトの中でも有名で、皆さん聞いたことのある名前だと思います(。・ω・)ノ゙

場所はエジプトの首都カイロの南に位置するあの三大ピラミッドで有名なギザの近くです。

この胸像は高さ102cmで幅55cm程度のサイズで、ローズ花崗岩製です。

硬い花崗岩を加工して作っているので細かい彫刻痕が残っていて美しいですよね。

北海道の黒曜石として有名な「花十勝」っぽい色合いで綺麗だなって思いました~( -д-)ノ

この像の頭部には「カー(Ka)」を象徴する記号が見られます。

これは古代エジプトでは人や神の生命力を表し、死後に人物や神を模した彫像に宿るものとして考えられ彫られたと思われます。



・・・・・・さて、少し気になる点があるのです( ・Д・)

エジプト考古省の調査チームが担当したそうなので、まともな発掘調査なのでしょう。

場所はギザ近郊で、近くに古代都市メンフィスの遺跡があるそうなので、こういったものが出土することには特別不思議な感じはしません。

だけど、、、なんでこんなに周りがドロドロ、ぐちゃぐちゃなの?

なんで「出土した」はずの彫像が現地表面と同レベル(同じ高さという意味)なの?

最初に挙げた写真だと、奥に建造中のブロック壁がありますよね。

まだ壁面や接合部が乾いていないくらいに新しいものです。

ここは私有地なので、空き地に新たな建物を建てようとして見つかったのかも知れませんが、周りとか掘ってないように見えません?

高さ102cmって約1mの彫像がほぼ現地表面に立っていることになるし、元々ここには1m以上の土盛でもあったのでしょうか?

少なくとも1m以上の掘り下げを行って露出するものだと思いますし、周りは雨でぐちゃぐちゃの地表面、しかも平らにしようという意思すら感じられない……

考古学者としては非常に不思議な写真です(つд⊂)ゴシゴシ

某大学の記事で、エジプトの現地の掘り手は僅かな差も見分ける発掘のスペシャリストと書かれていましたが、こんな掘り方するのかな~、スペシャリストは違うぜ!と思いますね。

普通は現場写真ですら綺麗に清掃するのに、報道用にこれですか?

厳しく言うなら、出土品を綺麗にするだけなら、ただのトレジャーハンターでも出来ることだと思いますね!( ・Д・)

ま、でも胸像、綺麗だからいっか!(゚∇゚ ;)エッ!?


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↑背面には神聖文字が刻まれている(「AFP BB NEWS」の記事内画像より転載)



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第1位 古典期マヤ文明、ティカル遺跡の近くで大規模な要塞都市が発見される!


堂々の1位は、独断と偏見で古代マヤ文明から引っ張ってきました。

贔屓目なしにも重要な発見だと思います。

というのも、1960年代頃までのマヤ考古学では「古代マヤは戦争なき、平和な文明」とうたわれてきました。

研究者あるあるですが、自分たちの専門領域あるいは研究対象に対して、ある種の特別感を抱いているものなのです。

なので当時は「人類史上稀有な平和な文明」であることが『チャームポイント』だったわけです。

1960年代以降の広範な調査によって様々な考古学・碑文学・図像学データが集積し、1990年代までには「古き良きマヤ文明像」は新たな方向へと修正されていくことになります。

現在では古代マヤの諸都市国家は同盟組んで戦争バチバチの社会であったろうと推測されています。

かく言う私も同意見で、より積極的には「マヤ文明の発展と崩壊の様相とプロセスは、現代社会の国家間の問題と未来を示すミニコスモとなり得る」と考えています。

個人的には宇宙人襲来や隕石や火山噴火で人類は滅びないかなと思ってます。

結局『ヒトを殺すのはヒト』だと思っているわけです。


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さて、今回の発見のすごいところの一つはその位置でしょうか(一般的には別に凄くないと思います( ・Д・))。

ラ・クエルナビラ遺跡は古典期マヤ文明の最重要遺跡の一つであるティカル遺跡と、歴史的関係性の深さが指摘されているエル・ソッツのおよそ中間地点に位置しています。

上に挙げた写真に見られるように、ラ・クエルナビラは尾根を利用して造られた天然の要塞都市であるだけではなく、大きな堀と城壁(白い点群の部分)を有しているのです。

投石用に貯蓄されていたと考えられるレキ群も見つかっており、当時の戦争の激しさを物語っています。

個人的に気になるのは、ラ・クエルナビラとティカル、エル・ソッツとの関係性ですね。

私は土器経済関係から諸都市間関係を明らかにしていきたいと考えていますので、今後の調査でどのような遺物(主に土器)が出るのか楽しみにしています。

来年辺り、また新たな報告が出来る気がしますね!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


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おわりに

さて、来年(?)の抱負は向こう2年くらいでティカルの土器生産址の検出を証明して、ティカルに関する書籍出して、ウィキペディアに名前載るように頑張ることですかね!

あと、ティカル遺跡の動画を撮影して、YouTubeにアップすること!

あと、ブログの更新を頑張ること!かな(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

皆さんの抱負は何でしょうか?

それでは、良いお年を~ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ

↓来年も宜しくお願い致しますヾ(´ω`=´ω`)ノ↓

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2019ねん 12がつ 31にち(かよーび、晴れ)

もう年末ですね。

仕事溜まってるや……皆さん、良いお年を!

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↑ジャングル?の中に埋もれた宮殿建築(「」のTwitter内画像より転載)


今回の考古学・歴史ニュースは「メキシコ、クルバ遺跡で1000年前の宮殿が発見されたよってニュースになってるけど、何か変でない?」ってお話です(。・ω・)ノ゙


「年末だから、ニュースが欲しい!」って感覚、報道関係者にはあるのでしょうか。

あるいはどこぞの国の政治的問題から目を背けるためにわざわざ引っ張ってきたのでしょうか……


私が思うに、これ、新発見じゃない気がしますよ。Σ(・ω・ノ)ノ


他サイトさんの記事(新聞社関係+個人ニュース)は大体コピペで、発見したってことしか書いてませんので、その文章を批判的に利用しつつ、何故、そう言えるのかについて説明してきましょう。


1000年前というキーワードの乱用

まぁほぼ全ての他サイトさんの記事において、

1000年前の宮殿を発見!

とか

1000年前まで使用(居住)されていたとみられる!

とか書いてますけど、

所謂、古代マヤ文明の「最盛期」である古典期マヤの期間は西暦250~1000年です。

現在2019年ですから、大規模な神殿や宮殿が1000年前のものであることや、1000年前まで使用・居住されていたことは特別ニュースにするような不思議なことではないのです。

ちなみに500年前まで居住されていたのならば、西暦1500年頃に放棄されたことになるので、あ~後古典期(CE1000~1500年)の遺跡なんだなと分かる具合です。

なので、今回新たに見つかった(?)遺跡は古典期に属する建造物だということが分かります。




クルバ遺跡の周辺環境

今回の新たな宮殿はカンクンの側で見つかったそうです。

上に挙げた写真のように、メキシコのユカタン半島北端にあるカンクンは、カリブ海に臨む一大リゾート地として日本でも有名です。

だからカンクンの名前を使っているのかも知れません。

実際に発見の地はカンクンから西へ100kmほど移動した地点ですので、まぁ近いと言えば近いかなって感じですね。

さて、カンクンにしてもクルバ遺跡にしてもユカタン半島の北部に位置しています。

地理的地域区分として「マヤ北部低地」に分類され、河川がなく、その代わりにセノーテ(石灰岩層が陥没してできた穴、地下水を利用できる)があり、植生として低木林であることが特徴です。

このセノーテに関しては恐竜絶滅の要因となった隕石との関連で別記事で書きたいなと思います( -д-)ノ

今回のお話で大事なポイントは発見地は低木林の環境だぞ!ってことです。

古典期の一大中心地であったマヤ中部低地は、特にティカル遺跡を中心とする範囲は亜熱帯ジャングル地帯なので、


マヤ文明はジャングルの中のピラミッド文明!


ってイメージがありますが実際には地域によって環境は大きく異なるのです( ・Д・)

では、具体的にクルバ遺跡の様子を写真で確認してみましょう!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


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クルバ遺跡は低木林地帯に立地している上に、牧場に囲まれているのでけっこう見渡せるのです。

上の写真の樹々を見ても、鬱蒼としたジャングル感はしませんよね?

ちなみに今回の他サイトさんのニュースで用いられた写真がこちら。


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どうでしょうか?

大きく立派な石造建造物ですよね。

ちなみにクルバ遺跡は測量調査が済んでいて、遺跡内の建造物の配置図が完成しています。

そのような中で、マウンドならいざ知らず、このサイズの石造建造物が本当に未発見だったのでしょうか?


私の予想

メキシコはマヤ文明やテオティワカン文明、アステカ文明といった古代遺跡を利用した観光業を強く推進しています。

だからメキシコとしてはカンクンに近いクルバ遺跡’(現在も遺跡公園であるが規模はとても小さく、人はほとんど来ない)も観光地化したいのだろうなと思います。

そのためには遺跡公園として十分に整備しなければならないし、目玉となる建造物や遺物がなければならない。

しかしこれまでのクルバ遺跡の考古学エリアは小さいし、周囲は牧場(私有地)に囲まれている。

・・・・・・

予想①

これまでに現在の考古学エリア内にて見つかっていたがややマウンド状であり、建造物を発掘調査によってしっかりと露出したことを以て、新発見ということにした。

修復保存もして遺跡整備と観光地化のアピールをしている。


予想②

これまでにその存在が知られていたが、私有地(牧場敷地)内であったために発掘調査を実施できていなかった。

遺跡公園のエリア拡大として土地の買い上げ等を行った結果、新たに発掘調査・修復作業を行うことができたという意味で新発見として発表した。

もちろん遺跡整備と観光地化のアピールも兼ねて。


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まぁきっと実際はこんなところでしょう。

そんな気がします。

メキシコの内情には疎いのですが、グアテマラでは年度変わりは12月末です。

ホンジュラスとか中米一帯はみんなそうだったような気がします。

日本のように4月から新年度ではありません。

メキシコもグアテマラと同様であるならば、この年末の時期に報告・話題作りをして、来年度継続的に調査するための許可取得や財源確保を上手に行いたいという意思も感じ取れます。

こう考えると、多量の研究費が必要な考古学者は過去を対象としながらも、非常に現実的であると言えるでしょう( ・Д・)

↓新発見な感覚で、さぁ新たな気持ちで押したまえ!( ・Д・)↓

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2019ねん 12がつ 25にち(すいよーび、晴れ)

クリスマスか。

とりあえず、鳥モモとケーキを食べておくか!( ・Д・)


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今回の考古学・歴史ニュースは、「科研費獲れたよ!&来年2回調査するよ!&これまでの研究報告するよ!」です!(*・ω・)ノ

真面目に報告するとめちゃ長くなるのでさくっとお伝えする予定です。

これまでなぜ報告しなかったかと言うと、論文・調査報告に掲載している関係上、あまり早くかつ正確に情報流すとマズイかなと思ったからです。

日本の学会はその辺、緩い気がするけど、アメリカ考古学会とか海外は厳しいですからね。

……怒られたくありません!( -д-)ノ

ということで、まずは科研費報告から!



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科研費獲ったど~!

応募したのは「研究スタート支援」で、諸先輩方からすると少額でしょうが何とか頂くことができました。

いや~、海外調査やるとお金かかるんですよ。

マヤ文明で最も有名なティカル遺跡(上に挙げた写真のところ)が所在するグアテマラでは、法律上、現地考古学者をサブディレクターとして雇用する義務があります。

私は月1000米ドル(12万円くらい?)払ってます。

今年はお金ないのでトータル30万円くらいの契約です

トータルってのは事前の調査許可取得、実際の調査指揮補助、ラボ作業、報告書作成含めてってことです。

発掘作業員と発掘補助員も雇うのでこっちは合わせて600米ドルくらいかな。

地球の裏側なので、私の航空券だけで25~30万円するし、なかなか大変なのです。

今回は確か120万円×2年頂きまして、内20万円を間接経費として所属大学にきっちり納めております。

なので私が使えるのは100万円/年度なわけです。

でもほんと獲れて良かったです。

これで今やりたい基礎研究は半分完了の予定です(。・ω・)ノ゙


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今年の調査は2回!

上に挙げた写真のように、実際にティカル遺跡の建造物群は亜熱帯ジャングルの中にあるんですよね。

最初に挙げた写真はティカル国立公園の考古学ゾーンの中心部である「北のアクロポリス」&「1号神殿」ですけど、まぁもちろん私はそんなとこ掘りません( -д-)ノ

ところどころで書いてますけど、私の専門は土器です。

なので今研究しているのは、

①ティカルにおける土器生産体制の解明

②ティカルを中心とした土器の生産と流通の解明

といった内容です。

マヤの碑文には経済に関する情報が欠如していますので、ゆくゆくは古典期マヤにおける土器経済の解明」を目標にしたいなと思っております(。・ω・)ノ゙

来年の一回目の調査は2020年1月末より3月半ばを予定しています。

調査対象は、

①ティカル国立公園、管理エリアのホテル・ジャングルロッジの裏手にある住居マウンド

②同エリア、ペンシルヴァニア大学調査時代の旧滑走路北東端における旧ピット

です。


①に関しては、また別の機会に詳しく書こうかと思いますが、、、

たぶんですよ???

古典期マヤに帰属するものとしてはこれまでに検出されていない、「土器焼成址」の検出ができちゃったかな~みたいな地点です。

今回の調査を通して、もう少し証拠が見つかり、かついくつかの証明するための論文を書けば、、、

簡単に言えば、

世界初、古代マヤの窯址を発見したよ!ってことになる……ハズですヾ(´ω`=´ω`)ノ

乞う、ご期待!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

②に関してはティカルに堆積している2種類の粘土の堆積状況の確認と、粘土サンプルの取得が目的です。

また2020年、2回目の調査は10月~11月頃を予定しており、ティカル周辺の湖沼、雨季に生じる河川や湿地帯、またその周辺にある主要遺跡における粘土及び砂のサンプル取得と主要土器の鉱物組成分析を実施予定でおります。

楽しい報告ができればいいなと思いつつ、地味な分析を頑張りたいと思います( -д-)ノ


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↑ティカル調査の拠点、フローレス島(「wikipedia」より転載)


これまでの調査報告?


先ほど、「世界初の発見だよ!」って書いてしまったので、特に他に言うことはないんですけどね( -д-)ノ

まぁこれまでは先行研究において、土器製作工房エリアと考えられていた地点のすぐ南を調査していました。

目的はもちろん、「ティカルにおける土器生産体制の解明」です。

すごいジャングルの中だったので、体力的に本当に辛い調査でした。

初めての調査(ホンジュラス、コパン遺跡を入れると二回目)だったのであんまりよく分かってないんですよ。

予備調査みたいなものだったので……

もう一回助成金を獲って、追加調査しないと面白くならないな~と感じています。

まぁただ、これまで多くの研究者が、貴族層を相手に、デカい神殿や豪華な宮殿を対象として調査してきたのに対し、

一般層の住居グループを対象として、しかも何もない広場の中心部やゴミ捨て場を掘って、堆積状況の確認をまず行ったよってのが、日本人らしい地道な掘り方だったかなと思ってます。

個人的には十分な知見を得られましたが、成果としてはインパクトが少なくて……継続的にお金獲りにくい状況になったのは反省しておりますヽ(TдT)ノ

一般層工人集団のことも明らかにしていかねばと思ってますので、今後何とかしますね!



おわりに

ところで先日、リコーの360度カメラ買ったんですよ。

家族とか友人にもティカルの様子を伝えたいなと思いましてね。

でもせっかくなので、youtubeにも乗っけてみようかなと思います。

御朱印集めの際にも撮ってみようかなとは思いますが、ティカル等のマヤ遺跡に関しては2020年2月以降となりますのでご了承ください。

でも今から事前にチャンネル登録して頂けると幸いです。

せっかくなので、研究者が許可ありでなければ入れないようなところも、撮影してみんなに見てもらおうかなとも思っています。

時間あったら、簡単な解説も付けちゃいますよ!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

ということで、チャンネル登録&今後もよろしくお願いします!ヾ(´ω`=´ω`)ノ



↑今度、Youtubeにティカル遺跡とかの動画upするからチャンネル登録してね!↑
↑今は、ほんと何もないけどね!!!( ・Д・)↑

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2019ねん 12がつ 24にち(かよーび)

気付けば世間はクリスマス・イブ!

そんな中、グーグルアドセンスに「収益下がってるから対処しなさい」って言われたよ!

慌てて記事ガンガン書くよ!!!ヽ(TдT)ノ


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さて、今回のニュースは「イグノーベル賞を狙って、おバカな研究をしてみるよ!」ってお話です(。・ω・)ノ゙



イグノーベル賞の概要

「イグノーベル賞」を知っていますか?

1991年という比較的新しく発足したイグノーベル賞ですが、日本人が大好きなノーベル賞をパロったジョーク賞みたいなものです。

知っての通り、ノーベル賞は「物理学、化学、生理学・ 医学、文学、経済学の進展、及び人類平和に対して大きく貢献した人物に送られる賞」です。

一方でイグノーベル賞は「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績」に対して贈られる賞です。

そもそもイグノーベル賞の名称は、本家のノーベル賞に否定を表す接頭辞イグ(ig)を加えて、英語の形容詞 ignoble(恥ずべき、不名誉な、不誠実な)にかけた造語です。

そのため皮肉を込めて贈られることもあり、一部の受賞した科学者は激怒することもあるそうです。

まぁ自身の本気の研究をバカにされたら、誰でもブチ切れそうですよね( -д-)ノ

多くの場合は「(色んな意味で)面白いね!」ってな感じで笑いと賞賛を授与されるようです。

特に日本人研究者はイグノーベル賞の常連で、2019年現在で13年連続で受賞しているそうです。




飲み屋で女の子にモテるための方法論 ー私が行う研究についてー

日本三大歓楽街と言えば、東京の歌舞伎町、福岡の中洲、そして北海道のすすきのです。

すすきのの飲み屋(クラブ・ラウンジ、ニュークラ、キャバ、ガールズバー、パブスナ、メンパ、ホス等)では様々な種類の「飲みゲーム」があります。

中でも定番で、大体どこでも出来て、駆け引きというゲーム性があって、程良いスピード感なのが「チンチロ」です(回転の速いゲームは飲みが早いので死にますヽ(TдT)ノ)。

日本では正式には「チンチロリン」と言います。

起源はかなり新しく、1893年に在米中国人労働者の遊びとして「四五六(スンルク)」があったという記録が最古のものになります。

1930年代の中国では「打骰子(ダーサイヅ)」という同じルールのゲームがあり、同時期に所謂「満州」から日本に伝わったものと考えられています。

個人的には、綺麗な飲み方ももちろん大事ですが、たまには羽目を外して若い飲み方もできることが大事かなと思っているわけで、

その時に大事なのが「チンチロ」に強いこと!( ・Д・)

チンチロには「ションベン」という罰符があり、椀の外にサイコロを振ると強制一気飲みになります。

このルールを利用して、勝ち続けた後に、負け続けの女の子のフォローをしてあげるという強者にのみ許された飲み方があるわけです。

しかしそれをスマートにこなすにはやはり連勝が大事なわけで、基本的に確率に支配されているチンチロで無理やり勝っていかねばなりません。

そこで自称、すすきのチンチロマスターとして私の振り方(SCM投法;すすきのチンチロマスター投法)が通常の振り方よりも出目率が高いことを、有意な差があることを統計的に示そうと思います!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

通常の投法とSCM投法を10000回ずつ試行すれば、有意差の有無を確認できるのかなと思ってます。

全然、考古学とは関係ないのは仕方がないのですが、それも癪ですよね(  ̄っ ̄)ムゥ

ですのでジョークとして、使用する碗については土器の実測法で図化し、使用するサイコロも無駄に石器の展開法で実測しようかなと考えています。

思いっきりふざけた論文が出来たら、ちゃんとアップしますので是非読んでみて下さいね!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

(ちゃんとこの逃避が終わったら、通常の研究に打ち込むんだからねっ!( ・Д・))


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↑ピンゾロ出したらカッコイイ(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


おわりに

まぁ本来はわざとおバカな研究成果を作り出すものではないのでしょうが、私自身、悪ふざけが好きなのでちょっとやってみようかなと思い立ったわけです( -д-)ノ

2019年はブラックホールの撮影に成功したりだとか、量子力学や宇宙物理学の話題が常に人気です。

一方で世の中には脚光の当たりにくい分野が多々あるわけです。

研究費も取りにくいし、本当に大変な中、研究者は非常に地道な研究に心を砕いていると思います。

そのようなあまりお目にかかることのない様々な研究に対して一般の人々の注目を集めさせ、科学の面白さを広く再認識させてくれるという貢献にイグノーベル賞は繋がっているのです。

「科学者を、引いては科学をバカにしている」という批判も理解できますが、個人的にはこういうの好きですね。

皆さんはいかがでしょうか?ヾ(´ω`=´ω`)ノ


↓本気でイグノーベル賞が欲しいよっ!!!( ・Д・)↓

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2019ねん 9がつ 26にち(もくよーび、晴れ)

今日は素晴らしく仕事が捗った一日だった。

毎日このようにして過ごしたいものだ(´・ω・`)


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【目次】
  1. はじめに
  2. 北米到達時期は1万6000年前?
  3. 最初に北米に到達したのは日本人?てか、北海道人!?
  4. 北米到達は本当は10万年以上前?
  5. おわりに


1.はじめに
今回の考古学・歴史ニュースは、「人類の北米到達はいつ?どのような人々によってなされたのだろう?」というお話です(。・ω・)ノ゙

上に挙げた図は教科書等で見かけたこともあると思います。

このようにユーラシア大陸の北側をルートとして北米に人類が到達して暫くしてから、南下を始め中米地域にも広がっていったわけです。

定説では、つまり所謂「クローヴィス・ファースト仮説」では1万2000~3000年前に最初の『北米人』が現れます。

この説ではベーリング陸橋(かつてシベリアとアラスカを結んでいた陸地)を渡り、アジアから徒歩でやってきたと考えられています。

そこから海外沿いに拡散していったと考えられており、マヤ地域でも太平洋岸部でクローヴィス石器が出土した事例があるそうです。

こうしてマヤ地域(あるいはメソアメリカ)に到達した人々が7000~6000年頃に農耕、トウモロコシ栽培を開始し、、、マヤ文明が出現していくわけです。

ま、ということで、全く関係がないわけではありませんが、私自身良く知りませんでした。

ところが最近、クローヴィス・ファーストに否定的な意見が出ています。

北米到達時期が2000~3000年遡る発見が報告されたり、クローヴィス型石器に先行する石器が日本における旧石器と類似していると指摘されたり、北米到達は実は10万年以上前だとする仮説が出たりと、ここ最近なかなかにアツいテーマなんだなと思っているわけです。

では個別に見ていきましょう(。・ω・)ノ゙


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2.北米到達時期は1万6000年前?

実際にこれまでに「先クロービス」時代のものと推定されている遺跡は数十カ所確認されているそうです。

しかしいずれも1万年以上前の遺跡ということで、十分な精度で帰属年代を割り出せるような証拠はなかなか見つからないものなのです。

しかもこれまでの学会の定説である「クロービス・ファースト仮説」に対抗することになるので、誰もが可能性を認識していても、なかなか声に出しにくい状態が続いていたようです。

先クロービス期の遺跡の可能性が指摘されてきたのは主に、アメリカのフリードキン遺跡(1万5500年前)、ゴールト遺跡(1万6000年前)、ペイズリー洞窟遺跡(1万4000年前)、チリのモンテベルデ(1万4500年前)です。

これに加えて、最近、アメリカのクーパーズ・フェリー遺跡にて検出された、良好な状態の試料を放射性炭素年代測定してみたところ、当該遺跡で道具の製作や動物の解体等の活動を行っていた時期は1万5000年~1万6000年前との結果になったのです。

試料の状態と量から、この計測値はこれまでで最も信頼性の高いものなので、どうやら定説が覆りそうです(*・ω・)ノ





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↑先クローヴィス石器と北海道白滝遺跡出土の石器の比較(「The SUN News Site of Year」)




3.最初に北米到達したのは日本人?てか、北海道人!?

上に二つの画像を挙げました。

石器の画像の中で、写真になっているのが北米にて先クロービス期のものとして発見された石器です。

一方で比較として図版として表示されているのが、北海道白滝遺跡で出土した石器資料です。

ところで白滝遺跡って知ってますか?

歴史の教科書では出てこないので一般的ではありません。

しかし日本考古学において、殊、石器研究では「北海道の白滝は黒曜石の産地として超有名」なのです。

私は石器は専門ではありませんが、石器の形態(形式)の比較には少し懐疑的です。

この報告ではあくまで両者間で形態が似ていると述べており、厳密に製作技術的な類似性があるとまでは書いていません。

もしあったら面白いですけどね、そうしたら考古学に興味ない方々も関心を持つはずです(・∀・)つ

実際、マヤ人もそうですが、古代アメリカ人はモンゴロイド系ですからね~、本当に渡っていたらまさに学会が震撼します。

……「全米が震えた!」みたいな((((;゚Д゚))))ガクブル

まぁ私としてはアメリカ人研究者が日本の、しかも北海道の報告書にもちゃんと目を通してるってことに驚きですΣ(・ω・ノ)ノ

日本の考古学をやっていて、海外のことなんか知らんって豪語する研究者はいくらでもいるわけですが、見習うべきですね。

つい最近も某旧〇大学の准教授2名(海外研究も行っている)が、『「American Antiquity」は知っているが、「Latinamerican Antiquity(同じアメリカ考古学会の姉妹誌です)」なんて知らないし読んだこともない』って笑いながら言ってました(゚∇゚ ;)エッ!?

大事なことなので、もう一度言いますね?

見習うべきです!ヽ(TдT)ノ

人の振り見て我が振り直せと言いますし、私も頑張ります(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!






北米到達は本当は10万年以上前?

最後に紹介するのは、北米への人類到達は13万年前とする説です。

証拠が揃いだして定説が覆りそう…古くなりそうってなると、それまでの静けさが嘘のように途端に「一番古い証拠を見つけたよ合戦」になるわけですが、

さすがに古過ぎる!?

クロービス・ファースト仮説の10倍古いですからね。

一気に飛びましたね~ ε=ε=(o ・ω・)o

この事例では叩き石と共にマストドンの骨が出土し、調査者はマストドンの骨が当時の人間によって加工されたと考えています。

まぁつまり叩き石で骨を切断したと考えているんですね。

2枚目の写真からすると、マストドンの牙が切断されているように見えます。

……でもせっかく切断したならば、先端の方は何かに加工して使用するのでは?と思ってしまいます。

仕留める時に、わざわざ固い牙を破壊する必要はないですからね。

モンスターハンターくらいですよ、戦闘中に部位破壊するのは( -д-)ノ

写真だと不明瞭なのでよく分かりませんが、牙の先端部は検出されなかったのかも知れませんね。




上に挙げた写真のように、彼らは自分たちの説を証明するために、実験考古学として牙を叩き石で切断してみて、遺跡から出土した叩き石の使用痕やマストドンの骨の切断部と比較する研究を実施しているそうです。

・・・・・・一体、何の骨を使っているのでしょう?(つд⊂)ゴシゴシ

現生の像の牙?

何回実験繰り返すのか知りませんが、象牙を入手して破壊するだなんて、倫理的に大丈夫なんでしょうか、とか思ってしまいますねヽ(TдT)ノ



おわりに

今回は定説を覆し得る正統派な説から、北海道人説、実は遥かに古い説など新説を紹介しましたが、どれも真面目な研究ないし調査報告なのです。

さすがに北海道人説はどうかと思いますが、当の研究者も類似性と可能性を指摘しただけで確信をもって言及しているわけではありません。

日本考古学ではあまり見かけませんが、世界的にはインパクトある査読論文を書いてナンボって考え方が強いので変わったこと言ってみたいんだと思います。

海外研究者が書いた「科学論文の書き方」を読むと、大体インパクトが大事で、研究費を取る上でも重要とされています。

日本だと当たり障りのない無難な書き方をする人が多いような……(私も人の事言えない( -д-)ノ)

さて、今回のようにオカルトや疑似科学ではなく、だけれどもインパクトある考古学ニュースを今後もお届けできればいいなと思いますね(*・ω・)ノ

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