簡易の考古学調査や踏査が進行するにしたがって、タイロナ文化はCE200年頃から発達し、エル・ドラドの伝説の基となったムイスカ文化と交易関係にあることが分かりました。
そのためムイスカの民と同じように、タイロナの民は金や銅を始めとする貴金属細工技術に優れていることが分かりました。
また16世紀半ばのフアン・デ・カステリャノスを始めとして多くの年代記によれば、タイロナの民は贅沢な服飾をしており、皆が模様入りのケープ、羽根の頭飾り、ビーズの首飾り、大ぶりの真珠、カーネリアン(紅玉髄)、そして黄金を身につけていると報告しています。
こうした年代記や考古学的な発見によって、エル・ドラド伝説は再び日の目を見ることになり、つまり盗掘者に狙われることになりました。
中南米のジャングル地帯は「インフィエルノ・ベルデ(緑の地獄)」と呼ばれることもあり、現在でも考古学者の侵入を阻んでいます。
一方で盗掘者たちはお構いなしなのでジャングル地帯は「盗掘天国」と揶揄されることもあります。
翡翠しか出ないマヤ地域でも被害は甚大なのに、黄金という分かり易い「財宝」があると南米での遺跡保護は非常に難しい問題だと思います(TДT)
20世紀終わりから現在まで、遺跡を保護すべく数々の大規模なプロジェクトも実施されてきました。
結果、上に挙げた写真に見られるテユナ遺跡が整備されたのです。
この遺跡では円形の家々、舗装された道、階段、テラス、広場、儀式の場、運河、倉庫など、200基余りに及ぶ各種の構造物が復元されており、現在公開されています。
しかしこの都市は険しい山の尾根に沿って作られているので、観光と言えど到達はかなり大変なようです( ・Д・)
このテユナの建設は9世紀と考えられおり、マヤ研究をしてる立場としては新しいなと感じます。
しかしそのテユナという名前は当時のチブチャ語で「地上の人々の起源」を意味するそうです。
テユナの最盛期の人口は2000~8000人と推定されており、タイロナ文化の中心地として機能しました。
またタイロナ文化は文字を持たず、車輪も、動物に荷を引かせる技術もありませんでしたが、十分な余剰農産物を何世紀にも渡って生産できていました。
そのため金細工を始めとする高度な文化を築くことが出来たわけです(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
・・・・・・ところで、私達日本の食料自給率は僅か37%です。
まぁ科学技術が発達していようとも特殊な自然環境を整えるより、海外から買った方が早いかつ安い、日本では通常獲れない野菜や肉類もあるでしょう。
かく言う私も世界中の食べ物を国内で食べられる日本が大好きです(*^・ェ・)ノ
それにしても37%は酷過ぎます。
地震大国日本とか頻繁に目にするけど、いざという時どうするの?
同盟国、親日国に頼るの?
政治家よ、大臣よ、人々よ、文系大学要らね~とか言ってる場合ではなく、、、
国とは何か、良き政治とは何か、滅びを避けるために我々は何をすべきか、
そろそろ古きに、歴史に学ぶべき時かも知れませんね( ・Д・)