もう11月だね(。・ω・)ノ゙

ちなみにこれまでの最多記録は、アメリカのサウスダコタ州ホットスプリングスで61体のマンモスの骨が出土した事例です。
ここからはマンモスの骨ほか、ラクダ25頭と馬5頭、更にバイソンや魚の骨も同じ現場から出土しています。
分析の結果、これらの骨の多くは少なくとも1万年前、最大で2万5000年前のもの分かっています。
写真で見て分かるように、骨の状態は非常に良好です。
それはこの地帯がかつて沼地だったことに由来します。
恐竜の化石の場合でも沼地にはまった結果、保存状態の良好な完全骨格が残ったケースが多くみられます。
沼地に沈むと酸素の供給が僅かなため、通常は腐敗してなくなってしまうような化石や動植物の依存体が残りやすい傾向にあります。
沼地はタイムカプセルのような役割を果たすのです(*・ω・)ノ
↑こんな深さから出たようだ(「時事ニュース」の記事内画像より転載)
さてこの沼地から大量のマンモスの骨が見つかったわけですが、どうやらかつて5つの群れがこの沼地を訪れ、皆足を取られて沈んでしまったのではないかと考えられています。
ただしあまりにも数が多く、群れがまとめて沼地にはまるのは不自然なため、人間がマンモスを沼地に追い込み、地形を罠として利用したという可能性があるのです(。・ω・)ノ゙
このサンタルシア空港の工事現場の近くにあるトゥルテペックの街の近郊では、人類が設置したと考えられるマンモス用の落とし穴が発見されています。
↑綺麗なものですね(「AFP BBnews」の記事内画像より転載)
このトゥルテペックのマンモス用落とし穴の付近からは、マンモスの骨を加工してナイフやその他の道具を支える柄に仕立てたものが発見されています。
今回の出土現場からも同様の道具が数十点も発見されていることから、この沼地でも骨を加工・利用していた可能性が高いのです。
また今後の分析で人間が肉を捌いたときにできる痕跡を骨から発見できれば、このサンタルシア空港の沼地においても人類が意図的にマンモスを追い込んでいた可能性を十分に指摘できるでしょう。
さて、現在までに、マンモスがなぜ絶滅したかは完全には解明されてません。
現時点では複数の学説があり、気候変動を主因とするものが有力です。
しかし今回の事例は、気候変動だけでなく、人間によるマンモス狩りが絶滅を早めたとするの説を支持する証拠となる可能性があるのです。
今後の続報に期待ですね(・∀・)つ
↑保存処理の様子(「NewSphere」の記事内画像より転載;credit: Marco Ugarte / AP Photo)