あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

    お金にならない考古学をお金にしよう╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! 考古学・歴史ニュースの決定版╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

    2022年01月

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    2022ねん 1がつ 30にち(にちよーび、晴れ)

    お肉食べたい( ・Д・)


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    ↑これはサンプリング調査地点の配置図( ・Д・)(「あるけまや」作成)


    今回の考古学・歴史ニュースは調査始まったけど、お金がない!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


    さて、今回の舞台はグアテマラ、ティカル遺跡です。

    コロナの影響で2年ぶりの調査となりまして、なんだか本当に久々にこっちに来たな~って感じがしております。

    上に挙げた図は、粘土試料のサンプリング調査地点を示したものなのですが、今年はラ・ニーニャ現象の影響で乾季に差し掛かる1月末現在でも土砂降りのスコールが散見されるため、上手くいかないかも知れません。

    なんとかなれば、2月末を目途に結果報告をしたいな~と思っております。


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    ↑材料現地調達の手作り箒(「あるけまや」撮影)


    何故、お金がないのか?

    元々1月20日に出国予定だったのですが、コロナ禍の影響で便が欠航になったり、空港が使えなくなったりで2度変更になった結果、1月19日の23時発になってたのです。

    出発時間があまりに遅いので、のんびりしてて、準備も中途半端だったし、お土産も少し買い足そうかな~なんて思いつつお昼ご飯を食べながらYouTubeでコロナ関連情報を集めるべくニュースを見てたら・・・・・・

    「アメリカで5Gが実装され、電波がボーイング777などの機体制御装置に影響を与えるため、ニューヨーク便など全て欠航となりました」

    って見つけて、、、いや、見つけたおかげで助かったわけですが、、、



    見事に私の便はボーイング777のニューヨーク経由だったので、慌てて大学の旅行代理店に連絡して、便を変えてもらったら・・・

    今すぐ家出れば間に合うかもって・・・・・・

    で、僅か15~20分くらいで準備終わらせて、重いスーツケースを即時筋肉痛になりながらダッシュで運んで、飛行機に間に合ったのです。


    結果、いくつか忘れ物してしまって、一番効いたのが『生活費用のドルや現地通貨(ケツァール)』を置いてきたのです( -д-)ノ

    幸い財布に100ドル紙幣が1枚入っていたので、それで7週間生きることになったのですヽ(TдT)ノ

    ……まぁポジティブに考えると、こっち来て2週間で内臓脂肪全部使い切ったらしく、出発時にきつかったズボンがすっと入るようになりました( ・Д・)


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    ↑ピンポールもないので手作り( ・Д・)(「あるけまや」撮影)


    人員は十分だけど貧乏な調査

    おかげさまで、「アカデミスト」(学術クラファン)の支援金があったので、前回よりも2名の調査員を増員して調査を行っています。

    でも現金が12000円(100ドル相当)しかないので、先に挙げた写真の箒や上に挙げた写真の杭のように手作り用品を多用しております( -д-)ノ

    まぁ水糸とか水平器とかは前回日本から運んであるので、調査精度は落ちてません。

    足りない備品とかティカル国立公園側や友人の考古学者などに借りつつ調査を実施しているのですが、いやー「持つべきものは金」だなって思います、、、もちろん「友」も重要です( ・Д・)


    調査に関して

    arukemaya1682
    ↑調査区域(「あるけまや」作成)


    上に挙げたのが調査区域の図で、オレンジ色が2020年に掘った場所、青色が今年の調査区域です。

    調査開始してから1週間なのですが、思ったよりガンガン作業が進んで、1週間で終える予定の調査(上部の青丸ふたつ)が2日で終わったのです。

    デモで国道封鎖されて約2日潰れたことを考えても、1日の余裕ができました(土日は休みなので週5日計算)。


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    ↑平らにしか見えない調査区(「あるけまや」撮影)

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    ↑ティカル遺跡のマウンドサイズ分布と、調査対象(「あるけまや」作成)


    この上の青丸2つの場所は上に挙げた写真に見られるように、ほとんど平らなのです。

    全然マウンドに見えないのです( ・Д・)



    3枚目の図にあるように、ティカル遺跡のマウンドサイズ分布は「べき分布」することが分かっており、これを足掛かりに各マウンドサイズと出土遺物の質・量との関係について明らかにしようと考えているわけですが、、、

    この図で分かるように「26番(Str.4F-26)」よりも小さいマウンドはたくさん存在しているけれども、もうこれ以上小さいマウンドは掘らずには確認できないという結論に至りました。

    なので今回掘った26番、27番がミニマムマウンドの事例として扱うことにしました。

    よって今後は大きい、分かりやすいマウンドの事例を増やしていくことで自己の新しい理論の証明と、数理モデルの構築を目指していくことになります。


    *上図ではオレンジ色が前回の調査マウンド、青色がこの1週間で掘ったマウンド、緑色がこの後3週間で掘るマウンドです(*・ω・)ノ



    ↑ 300円のご支援をお願いします!ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ



    ↑気付けばもう第11回まであります、少しずつクオリティも上げてく予定なのでこちらもよろしくお願い致します( ・Д・)


    おわりに 面白い成果は出ているが、、、

    さて、比較的小さいマウンド群~中程度までのデータは集まったので面白い結果になっているのですが・・・・・・

    調査許可取得の際の法的な契約の関係で、詳細をお伝えすることができません。

    とは言え、完全に埋戻してますし、報告書も片っ端から書き始めていますので、2月末から前半部の報告をちょこちょことここで出来るかと思います。

    いち早く知りたいよ!って人はお手数ですが、上記のアカデミストにてご支援頂ければ、2月末のライブ配信で詳細を含め一気に全部をお伝えしたいと思っております(*・ω・)ノ



    さて、昨年末くらいから少しずつ私が設定する新学術領域「考古物理学」についてアピールを始めましたが、考古学データに基づく「ヒトとモノの関係の数式化」は見事に成功しそうだなとかなりの手ごたえを感じています。

    (1960年代の「プロセス考古学」の課題をスマートに乗り越えたと自負しておりますヾ(´ω`=´ω`)ノ)

    これを機に、一般に「役に立たない人文科学」と称される現状を少しでも打開し、考古学が歴史関係の諸学問に対して共に議論できる共通の土俵を提示できるようになるのではと、

    考古学をはじめとする歴史学一般と、現代社会とそれが抱える諸問題とを繋ぐ架け橋になればという想いで今後も尽力していきたいと思います。


    何はともあれ、、、

    お金ないとほんと不安だけが残る!( ・Д・)



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    明けましておめでとうございま~すヽ(TдT)ノ

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    今回の考古学・歴史ニュースは日本最古?沖縄のブタは中国から!?( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


    さて、今回の舞台はもちろん沖縄なわけですが、、、

    今回はブタさんのお話です。



    その前にこれまでの復習をざっとしてしまいます(*^・ェ・)ノ

    ①北琉球で「爪形文土器」が見つかった。

    ②本土の爪形文土器(草創期)の空似と評価され、実際に縄文後期相当と分かった。

    ③次に中琉球で「爪形文土器」が見つかり、早期相当と分かった。

    ④更に南琉球で見つかった土器が1万年前の早期初頭相当と分かり、沖縄最古の土器はどんどん南下する傾向が見られた。

    ⑤更に南の台湾や中国南東部には同時期や草創期に土器がないけど、どこが発祥?って困った( ・Д・)



    って感じです( -д-)ノ




    さて、沖縄のブタさんと言えば、上に挙げたような「アグー」ですね。

    このブタのルーツとしては14世紀の中国との進貢貿易において沖縄に伝わったものとされています。

    当時の中国はめちゃくちゃブタを食べていたようで、中国から来た使節をもてなすためにも大量にブタを生産し消費していたそうです。



    これは年代的にも新しい話なのですが、最近になって動物考古学の研究成果により、沖縄のブタの起源がとても古いことが分かりました。

    発見があったのは、中琉球つまり沖縄本島の嘉手納町にある野国貝塚で、そこから大量のブタの骨が検出されました。

    分析対象はブタの下顎骨(アゴ)で、107点も扱いました。

    分析の結果、10才を超えるブタがいたことが分かり、これほどまで高齢でいられるということはヒトが飼育していた証拠であると結論付けています。



    ちなみに年代測定の結果、ブタの骨の帰属時期は7200~7500年前で縄文時代早期後半となっています。

    本土の方の最古の飼育ブタの痕跡は、佐賀県唐津市の菜畑遺跡で検出されたブタの骨で3000年前です。

    だから今回の発見は最古の事例となり、日本におけるブタの飼育の歴史が一気に変わったと言えます!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!




    中東のギョベクリ・テペって何だか最近話題ですけども、約1万年前の先土器・新石器時代に定住前に宗教施設が造られたってことで・・・

    何度か記事で触れたと思いますが、日本の縄文時代だと1万年前は早期初頭相当だからすでに土器がある新石器時代で、

    新石器時代で狩猟採集社会なのに定住してて、

    今回の発見で牧畜までしてるんですよね。

    身近過ぎて分からないかもしれませんが、縄文ってスゴイものなのですよ?ヾ(´ω`=´ω`)ノ



    さてさて、話を戻しますと、この約7000年前の沖縄のブタは中国から伝わったと考えられています。

    中国では黄河流域で約8000年前に豚の飼育が始まったとされていることに起因します。

    まぁ時期的にはイイ感じです。



    私の日本における研究のひとつとして縄文草創期・早期を扱っていますが、草創期段階の爪形文土器が沖縄を除く日本全土に広がっていることから、

    日本ではめちゃくちゃ古い段階で海を越えて交易関係があったのかな~って考えています。

    今回の発見を基にすると、大陸との関係まで再考する必要があるようですね。

    何だか交易ばっかり意識すると「伝播論」的に感じるので、私個人としては日本における「自発性」も十分に意識していきたいと思います(*^・ェ・)ノ



    arukemaya1680
    ↑溶けるの早くてめっちゃ垂れたが美味しかった!(・∀・)つ(credit: あるけまや)



    おわりに

    沖縄のビーチで海岸砂の採取を行うために、駐車料金払ったのです。

    サンプリングが目的ですぐ帰るとは伝えたのですが、、、

    で、実際に僅か5分10分で車に戻ったところ、申し訳ないのでってアイスくれました。

    嬉しかったですヾ(´ω`=´ω`)ノ



    さて、コロナ禍を機に、国内でも様々な時期や地域を対象に研究を始めましたが、どこやっても面白いものですね(*・ω・)ノ

    いやはや、、、ほんと考古学ってイイものですね~

    では、さよなら、さよなら、

    さよならっ!( ・Д・)


    (古いけど金曜ロードショー、大好きでした(*^・ェ・)ノ)


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    心も体も死んでたよヽ(TдT)ノ

    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    031071

    ↑ほんと申し訳ぬ( ・Д・)(どこで拾ってきたか覚えてないがフリー素材(TДT))



    今回の(考古学・歴史)ニュースは研究はなんだかんだ爆進したけど、記事書く余裕はなかったよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


    皆さま、明けましておめでとうございます。

    今年もよろしくお願いします(*_ _)ペコリ



    なんだかんだ当サイトも4年目が終了し、5年目突入となりました。

    初めの年は2ヶ月連続でサボったりしてましたけど、純粋に忙しかったんですよね・

    昨年は居住地も変わったし職場環境も変わったので色々ありました。

    昨年もけっこう躍進の年だったなとは思うものの、思い返せばその分無理し過ぎた感があります。

    今年は程良く頑張りつつ、昨年まで貯めた分析・研究成果をガンガン外に打ち出して第二の躍進の年にしたいと思います。

    論文等で公表後は当サイトの記事でも最新の研究成果をお伝えする予定ですので楽しみ二して頂ければと思います(*_ _)ペコリ


    ・・・・・・ではとりあえず定期報告として表を提示していきますね!



    2021年12月まで表

    表1.2021年12月までの各属性の変化



    記事の本数は1本、まさかの定期報告しか書いてない!( ・Д・)

    本記事は元旦に書いているので収益額は見込み額ですが、まぁ300~400円にはなってるようですね。

    こんなに不定期更新なのに、皆さんに読んで頂けているようで、何とか今年は頑張っていきたいと思います( -д-)ノ


    さて、グラフにしますと、、、




    2021年12月までグラフ

    図1.2021年12月までの各属性の変化



    グラフを見てるとここ半年の間が全然書けてないので、全ての値が減少傾向にあります。

    まぁちょうど今年の後半は心身共にやられていたのでその結果が素直に表れていますね( ・Д・)

    あまりに書いて無さ過ぎて特にコメントも思いつかない(´・ω・`)

    今年は適度に頑張ります、それだけですヾ(´ω`=´ω`)ノ




    ↑こちらもちゃっかり宣伝。。。今はズブの素人だけど、たくさんやってれば上手になるかな?( ・Д・)



    おわりに

    そう言えば、PCR検査を無事突破すれば、今月末からグアテマラ、ティカル遺跡で発掘調査を行います。

    ルールがあるので即日報告とはいきませんが、どこよりも早く調査速報をお伝えできるのは間違いないです(*・ω・)ノ

    今回のデータで私が新しく立ち上げる学術領域、「考古物理学」のデータが少し増えるので、より具体的な話が学界にも皆様向けにもできるかな~って思ってます。

    上手くいけば、今背負ってる負担も軽減される予定です( -д-)ノ



    皆さんにはまだ考古物理学なるものが何なのかお知らせしてないので何の話なのか分からないと思いますが、、、

    できるだけ早くその概要をお伝えしようと考えています。

    ちょっとだけ待っててくださいね( -д-)ノ



    さぁて、、、宣伝、、、


    みんな、考古物理学やろー!( ・Д・)



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