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あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

2023年11月

2023ねん12がつ 16にち(きんよーび、秋?晴れ)

さっき早速図書館で「米の価格の変遷」を調べてきたよヾ(´ω`=´ω`)ノ

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今回の考古学・歴史ニュースはやっぱポンペイはすごいぜ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ



↓ポンペイ関連の記事はたくさんあるね

↑「日本のポンペイ」とかもあるから『ポンペイ』で記事を検索してみてね



さて、まずは基本情報を記しておきますね。



場所はイタリア、南部のポンペイ遺跡です。

有名だけれど、場所はいまいちわかりませんよね。

これまでも有名だからってことで紹介してなかった気がするので今回は場所を下に示します。



長靴形状で知られているイタリアですが、ポンペイは首都ローマの南東部に位置し、”部位”的には足首らへんにあります。





さて、ポンペイは西暦79年にヴェスヴィオ火山の噴火によって滅んでしまった都市です。

ローマ帝国の植民地で、商業が盛んな都市でした。



火山噴火により大量の灰で覆われてしまった地域って長い人類史の中ではけっこうたくさんあるものなのですが、、、

ポンペイのすごいところはこの年が滅亡してしまった点にあります。



つまるところ、放棄されてしまったのです。

多くの場合、人間って強いもので、あっという間に元の土地に戻ってきて、灰をどかしたりしてまた住み始めるものなのです。

そうした後の人類活動による再居住過程で遺跡として保存されることがあまりないのです。

でもポンペイは再居住されなかったのでとても残りの良い広大な遺跡が誕生することに繋がったということです。








さて、今回のニュースは当時のパン工房を検出するに至ったってことです。

最初に挙げた写真が調査範囲を上空から撮影したものですね。

本当に美しい!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

最近は安価なドローンも出てきているので、こうして真上から撮影できるのは非常に心強いものです。



上に挙げた写真はまさにパンを焼くところのものです。

パンを焼くためには小麦を挽く必要があるわけですが、今回見つかったのはその場所です。


密室になっていて窓はあるけれど高所にあるため外は見えないようになっていて、ドアもないそうです。

そんなところに3人の奴隷とロバを閉じ込めて強制的に小麦を挽く作業に従事させていたようです。

そういう状況を考えると上部の窓は最低限の食料を投入する場所なんでしょうね(*^・ェ・)ノ






おわりに

なんかとんでもないもの見つけましたね~って感じです(*・ω・)ノ


他サイトさんの記事だと「監獄」って書いてますけど、そんな生易しいレベルではない気がします。

私が付けるなら「地獄のパン工房」ですかね( ・Д・)



いやーほんとポンペイは古い割に残りが良過ぎてびっくりしますね。

その残りの良さ故に、私の今の理論研究の応用先候補No.1なので、もしかしたら今後めちゃくちゃ詳しく説明できる日がくるやも知れません!(・∀・)つ




何はともあれ、

やぱ建造物が残ってるって大事だな!( ・Д・)



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2023ねん12がつ 15にち(きんよーび、小雨)

いや~忙しいけどそれもあと一週間だから頑張る!

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今回の考古学・歴史ニュースは『食べ物の人類史』やろうかな~ってきもちになったよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


ってことで、今回は私の話!( -д-)ノ


(うわ、今ココ最後に書いているのだけれど、ヤバい、内容難しいかも!すまぬ( -д-)ノ 実際にどんな感じかな~ってのは「おわりに」に書いてるのでそこまでジャンプもありよりのアリ!)



あ、プロジェクトの公式サイトを簡単に作ったから、調査史を知りたい方はこちら!↓↓↓






思い返せば2020年の調査で、思い通りの場所が掘れなくて、

(掘りたい場所は現代のホテルによって壊されていた(゚Д゚)ゴルァ!!)

それで結局、土器生産址の検出には至らなかったんですよね。




でもそれを契機として、つまり次どこ掘ればいいか分からなくなって、

ティカルの社会階層を明らかにしようと試み始めたんですよ。

(実はそんな理由が発端だったのですヽ(TдT)ノ)




で、測量図を参考に「建造物(マウンド)の大きさの分布を調べてそれが冪(べき)分布する」ことを明らかにして、

2022年の調査で、「あれ、出土遺物量も建造物の大きさに相関するんじゃ?」って気付いたんですよ。

掘ってる最中に色々と考えて、「出土遺物の種別と多寡も冪分布するかも、そうすれば全部とは言わないものの、多くの遺物の社会分布はひとつのグラフで表現できるかも!」って気付いたんですよ。


そんなこんなで調査中に「多層的冪分布構造論」(この「論」は方法論の論;理論的側面と方法論的側面の二者がある)っていう今の仮説に到達したんですよね~(。・ω・)ノ゙


……なつかしみ(*^・ェ・)ノ









古代と現代を結ぶ数理的研究

その後、所謂「冪乗則」に関連する研究を調べ、社会学・経済学・数学・統計学・物理学・生物学と色々手を出して、仮説の基礎固めに奔走していました。

現在は主に数理経済学と数理生物学(生態学)を参考に、分析手法としての未来・可能性について日々試行錯誤しています(*・ω・)ノ




さて、私の仮説の根幹は「人類史は常に不平等!」です( ・Д・)

だからその不平等さ、つまり「財の不均衡社会分布」という視点に立てば、時間も空間も対象サイズも超越して人類史上のありとあらゆる対象を、比較分析可能なのでは?というものです。

言葉にすると本当に単純で実に良い!(・∀・)つ



まぁ実際に数理社会学や数理経済学ではかなり過去まで遡って研究しているのですが、日本だと平安時代が遡ることのできる最も古い時期のようです。

それより遡るとデータとして扱える文献史料が激減してどうも無理らしいです。




でも、私の理論(仮説)は考古学を基礎としていますので、いくらでも(?)遡れてしまいます。

その点では有利かな~とも思います(`・ω・´)



これまでに考古学データばかり扱って、特にマヤばっかり、ティカルばっかり扱って、基礎固めをしてきました。

基礎固めの過程で、古墳時代の他、江戸時代と現代もやったのですが、ちょいとって感じでした。



もともと、「がんばれ、人文科学!」って周りの諸分野を巻き込むスローガンも掲げてた割に、新しい時期を対象にした文献史学者や現代を対象とした研究者との連関はほぼなかったのです。

……友達いねぇからだな(/TДT)/


それはさておき、結局のところ、「この仮説(方法論)使ったらこうなるよ!面白いよ!」ってある程度形にしないと仲間作り・ファン作りもできないわけでして・・・・・・ヽ(TдT)ノ


それでやろうと思ったのが、「食べ物(食事)の人類史」です(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!



ここまでの記事で、写真を2枚あげましたけど、食べ物って私たちの生活に密接にかかわっていますし、皆さん大変興味あるようです。

なので、例えば「日本食の歴史」とか調べてみるとたくさんあるんですよね。



なので、私はそれを活用して、古代から現代までの「食べ物の歴史 ~格差ver.~」を作ろうかなって思い立ったのです!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!



他分野勉強して考古学への応用を考えるのは楽しくてしょーがなかったのですが、文献史学とから現代研究を直接私がやろうとは、やっぱり思ってなかったんだと思います。

誰かやってくれるだろう、手伝ってくれるだろうって……

うん、やってくれない、自分でやるしかない!



なのでやります!ヾ(´ω`=´ω`)ノ


やること多いけど、しゃーなし。

私のやってる研究って大きく3つに分かれていて、地域的にはマヤと日本で分かれてるから大分類でも6つ同時並行なんですよね。

加えてやってないのが2つある状況( ・Д・)




でもどれも実はひとつのゴールに向かって収束しているものなので、統合の感覚つかむためにはある程度の実践はやむを得なかったのです。

でも時間足りなくてガチつらくて、、、そろそろ配分考えます!( -д-)ノ




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おわりに

なんだ、小難しいことダラダラ書いて、結局「食べ物の人類史」の全貌に関して何もわからんじゃねーかとお怒りの読者もおられるでしょうから、締めにちょいと書きましょう。




私のやること①:食材の不均衡社会分布を明らかにする!


最初に挙げた写真って、お肉が輝いていて美味しそうでしたよね。

まぁ縄文時代における食材の社会分布や量に関しては、人類学の情報あるいは調査(私がやらねば)が必要となるでしょう。




それはさておき、話を戻すと、あれだけ美味しそうな食材がいつでも十分にあったわけではありません。

一口に縄文時代といっても期間がとても長いので、階層差が見え始める後半段階とそうではない前半段階ではかなり違いがあるはずが、、、




考古学的には貝塚などに見られる自然依存体や動物骨から得られる情報や土器内残滓の理化学分析によって食べ物の種類は推定できます。

他方で量や社会分布は不明です。

これについては弥生時代・古墳時代、そしてそれ以降の時代で得たグラフ(数式)から計算して求める他ないでしょう。

あるいは先に述べたように人類学データを適用する方法はあります。

最終的には両者の突き合わせにになるでしょう(*・ω・)ノ



まぁ言いたいことは、これまでの「食べ物・食事の歴史」は時代ごとに食べられていたものを表示したに過ぎません。

あるいはもっと極端な事例では、時代ごとに追加された食材を示したに過ぎません。

社会階層における食事の差を示したにしても上層と下層という二区分です。



グラフだと中間層(?)も含めて連続的に示せるんですよね。

それをやりたい!(やっぱよく分からんか!まぁしゃーなし!( ・Д・))





私がやること②:食材の不均衡社会分布のグラフを時間変化するアニメーションとして表示する


まぁやはり時代は動画ですよ。

グラフだと固定した時間における分布は示せるけれど、時系列変化となると煩雑になって個別の変化が明瞭に示せないんですよね。

このケース(?)では一般の方々に興味をもってもらうってことの方に比重を置いているので、今回あげた写真のような実際の食べ物の写真を利用しつつ、


ひとまずは日本史における食材の出現と分布変化、それに伴う階層間における食事変化をアニメーション表示したいと思います!(_´Д`) アイーン




……まぁ食事ってパターンがたくさんあるから表示できるものは限定的にならざるを得ないので、その意味では先行研究・書籍とさほど変わらんと思います。

できれば海外Ver.も作って人類史における「食べ物・食事・食材の物質文化史」を統一的に表現できるといいね!

国家形成がテーマの私としては超遠回りなんだけれど、一般の方々に興味をもってもらったり、研究者仲間を集める分には良い方法だと思います。

「急がば回れ」の精神ですわ( -д-)ノ



結局、小難しく、長々しくなった、申し訳ぬ!ヽ(TдT)ノ



何はともあれ、

これで私も有名&大金持ち(の予定)!( ・Д・)



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2023ねん11がつ 10にち(きんよーび、台風!)

仕事はバリバリ進んでいる気がする……たぶん

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↑現在のアマゾンの人々(「COURRIER Japan」の記事内画像より転載; Credit: Scott Wallace/Getty Images)



今回の考古学・歴史ニュースはもしかしてアマゾン文明!?( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、ここ数年のところ特に『異常気象』なんて言葉をニュースでよく目にするようになったかと思います。

やけに暑かったり、寒かったり、洪水起きたり、ハリケーンとか台風の被害甚大とか山火事凄いとか氷山溶けまくりとか・・・

『観測史上最大/最強』とかよく見るな~って気がしています。



観測史上って日本だと1876年かららしいですが、まぁ過去150年の中でってことですよね。

それでも世界各地で異常気象と言えるほどの甚大な被害をもたらしています。

やはり人類活動のせいなのか、ほんと地球はどうかしている状況なのかも知れませんね( -д-)ノ




今回の話は「干ばつ」ですが、どんな状況かというと・・・






激しいね!Σ(・ω・ノ)ノ

これは激しい!



アマゾン川ってめちゃ大河なイメージですが、記録的干ばつによってこんな状況になっているそうです。

船での航行が不可能になってなかなか物資も届けられないようですね。

こんなになってしまうと魚とか水棲生物がたくさん死滅してしまい、現地の方々にとっては食料不足に陥りますし、大量に死んだ魚によって河川が汚染されてしまうので、飲料水や生活水も不足してしまうんですよね( -д-)ノ



チグリス・ユーフラテス川とかメソポタミア関係や、古代ローマ関係でも河川が干上がって遺跡が見つかったりしていましたが、今回はこんな状況のアマゾン川の川底から石彫が見つかったということです。






arukemaya045




場所はブラジル北西部のマナウスの近くです。

マナウスはアマゾナス州の州都で、その名の通り、巨大なアマゾン川のほとりに位置する大きな都市です。

このマナウスの南東部端でネグロ川とソリモエンス川/アマゾナス川が合流するのですが、ここにポント・ダス・ラジェスという遺跡があります。



この遺跡では2010年の干ばつ時に周辺の河川の水位が13m下がった結果、複数の石彫が見つかっていました。

2023年の干ばつでは14mも下がったため、新たに複数の石彫が見つかったということです。




考古学では石材にもよるけれど、石の年代を推定することはけっこう難しいものです。

この遺跡では道具の製作場所として関連遺物が見つかっていることから、先コロンブス期の遺構だと推定されています。



周辺の遺跡での調査成果から、この辺りでは1000 BCE-1000CEにかなり大きな規模のコミュニティがあったことが分かっています。

なので石彫の年代推定はおおよそその中間である、今から約2000年前としておくのが安牌かなって気がしますね( -д-)ノ


(考古学者のスケール感だとこれくらいアバウトでもよいのす。地質屋さんとかもっとすごいよ( ・Д・))







話は変わりますが、見つかるはいいけれど記録・保存を考えないとですよね。

ずっと沈んだままならまだ良いけれど、水位の変化が激しいのならば上に挙げた写真のように水による浸食を受けてしまいますからね。

なんとかして欲しいなと思います( -д-)ノ



arukemaya042
↑この大きな平らな石だけ選ばれたようだね(「MSN」の動画内より転載)


おわりに アマゾン文明!?な話



ところでところで、更に話を変えると、、、

『古代アマゾン文明』って知ってます?



中米と南米ってまぁ「新大陸」研究者から見たら一緒に見えるかもしれないけれど、確かに共通点は多いんだけれど、やぱかなり違うんですよ。

なので専門外なので全然知らないんですけれど、、、

アメリカ大陸のフィールドなので学会は同じなんです。



学部3年かな?

初めて東京に出てきて学会参加した時に、どこかの学部生の人に出会って、「実は古代アマゾン文明に興味あるんです!」って言われたのを覚えてます。



20年前くらいの話ですからね。

今みたいにスマホでネット検索なんて時代でもないし、何も知らなかった私は、あくまで心の中で、

「マジか?やばいやつじゃん。ここ、オカルト学会じゃないんだぜ?」って思ったことを記憶しております( -д-)ノ


(顔も名前も記憶していないけれど、もし南米研究で残っているならばごめんなさいって謝っておきますヽ(TдT)ノ)




言い訳をすると、当時はアマゾン文明なんてあるかどうかよく分かってないレベルだった気がするんですけどねぇ。

まぁ現在の国家形成をひとつのテーマに設定する研究者としては、、、



どうだろうね?

まず植民地期初期の記録として大きなコミュニティがアマゾン川周辺にたくさんあったことが歴史記録として残っているそうです。


それぞれのコミュニティは河川を交通網として利用していた他、陸路も繋いでいたようでかなり発展していた様相が伺えます。



では先コロンブス期は?というと、

先に書いたように、1000BCE-1000CEにやはり大きなコミュニティがアマゾン川周辺に複数あったことが確認されています。



ただ、それは文明だろうか?ってことですよね。




中米の亜熱帯ジャングルは大木に覆われているけれど、地面近くは比較的スカスカなんですよ。

でもアマゾンの熱帯雨林は地面下部までもっさりで真っ暗なガチジャングルですよね。




中米と類似して暑くて湿度も高いので微生物の活動が活発で土壌が堆積しづらい環境なのかなって思います、

それだと遺構が残りづらいのです。

こうした状況では浅い地点にある小さな遺構は植物の根で壊されてしまうのです。



よって都市レベルのコミュニティがかつてあったとしても、都市の規模を推定するための遺構が確認しづらいですね。

となると、やはり残存しやすい石造の巨大な公共記念物があればいいわけですが、たぶん見つかってないんでないかなと思います。

見つかってたら有名になってそうですからね( -д-)ノ





考古学的な初期国家の定義を数理的に示すことが一つの私の研究の目標であり、物質文化における変化は常に連続的なので、

現状では、『スパッ!!!と、ここから国家!』って言いづらいのですが、

まぁアマゾン文明(?)はネーミングとして一般受け良さそうですけれど、文明ではない気がしますし、そうだったとしても多くの考古学者が認める国家の称号を得るには時間がかかりそうです(*^・ェ・)ノ



まぁあれだけのジャングルだと、踏査も大変だから遺跡発見がそもそも大変だし、あれだけ鬱蒼としてると流行りのLiDARも使えなさそうですからね(ρ゚∩゚) グスン



まぁでも、

何はともあれ、

ロマンはあるね!( ・Д・)



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2023ねん11がつ 10にち(きんよーび、雨)

最近お酒断ったら上手に寝れなくて常時眠い!(´・ω・`)

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↑5号神殿!( ・Д・)(あるけまや管理人撮影)


今回の考古学・歴史ニュースは「調査の概要&発掘調査が延期になったぜ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


まずは延期なった話からしますね。



①延期になった理由

グアテマラでは現在4年の任期で大統領が交代するのですが、今年がその大統領選挙の年なんですよ。

で、汚職とか激しいので、大統領選挙ごとに国家公務員系の人たちは総入れ替えになるのです。




そのせいで大統領選挙の年は何かしらの問題が生じるのですが、今年はひどいね。

汚職をなくすって言ってる大統領が当選したのだけれど、



11月12月と年内はまだ二か月残っているのに、公的機関が全部停止となったそうです。



発掘調査実施に際して、私が現地に赴いた際に、国立人類学歴史学研究所にて最終書類にサインしなければならず法的な書類にもサインしなきゃいけないのです。

だけど、研究所も法務部も活動停止で、お手上げになったというわけ(_´Д`) アイーン



出発2週間前だぜ?

週明け、明々後日にはフライト予定だったんだぜ?



急いで出張報告書書き直して、航空券変えて、無駄に高い手数料払って、国内の日程調整も全部やって・・・・・・( ・Д・)



まぁ前向きに捉えるならば、飛んだ後でなくてよかった。


現地着いてから言われたら、どうしようもなかった。




まぁ海外、所謂途上国での調査のめんどうなところが浮き彫りになった感じですわ( -д-)ノ


・・・ってことで、今年度のティカル調査は年明けに行います!(*^・ェ・)ノ


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↑七つの神殿複合の模型(あるけまや管理人撮影)



②今年度調査の概要(予定)

↓「300円」から!v( ̄∇ ̄)v

↑報告書に謝辞としてお名前載せますよ!ヾ(´ω`=´ω`)ノ


上にあげた学術クラファンで毎月末、研究の進捗のライブ配信とかやってるから差つけるために全部じゃないけれど・・・

サクっと今年度調査の予定を紹介しますね。

まぁライブ配信は直接質問できるから十分差別化図れてると思うけれどね(*・ω・)ノ




ティカルの9階層ミニ - コピー

↑建造物のレベル分けと色分け(あるけまや管理人作成)



さて、前にもどこかでみせただろうか。

マヤ文明の社会における階層分類は基本的に2か3で分類されている。

「王族・貴族層(支配者層/エリート層)」と「一般層」、

あるいはそれに「中間層」を加えたものだ。




主に図像学や民族史学の成果としては7分類などにされている。




発掘調査による物証を伴う考古学の成果として上図に示した9分類にできたのは重要な成果だと思っているだが、簡単に説明しよう。


黄緑で囲んだものが、これまでに私が実際に掘って独自のデータを用いて記述できているもの。

黄色の三角で囲んだものは実際の私の発掘経験からして、現地表面でマウンドの広がりを確認できないものがあると推定しているものだ。

だからかなり当てずっぽうに広域で面的に調査しなければ検出には至らないと予想されるため、発掘予定はない。

そんなに大規模に且つ運任せに掘れるだけのお金もないものヽ(TдT)ノ


だから論理的に存在するはずの最下層の人々の住居として設定しているものなので、これもとりあえずOKな分類である。





赤で囲んだものはアクロポリスを中心とした主要神殿や宮殿といった巨大建造物だ。

大きな神殿1基掘るのに1億円かかると言われていて、もちろんそんなお金はない。



そしてそうした大規模な建造物のほとんどは1960~70年代のアメリカ人考古学者によって掘られているし、残ったものはお金だけ獲れて研究のできない現代のトレジャーハンターのような合法的盗掘者のような一部の外国人考古学者、日本人考古学者によって掘り散らかされている状況だ。



研究できない自称考古学者らは報告書も出さないので迷惑極まりないが、かつてのアメリカ隊による大規模調査では報告書が出ているためそれを利用することで、掘らずともデータがあるので分析できる。

だからここもOK。



残ったのは青で囲んだ部分。

これが今年度の調査対象だ。

だからトータルとして古典期(250-1000 CE)ティカルにおける考古学的な時系列データが今年度で一通り揃う予定なのだ。



社会分布の模式図_日本語
↑ティカルにおける財の不均衡社会分布(Imaizumi and Chocón 2024; Fig.4;元はスペイン語)



これは古典期後期(550-850 CE)で時間を止めた状態のティカルにおける財(遺物)の不均衡な社会分布を示した模式図だ。


今年度の調査が終わるとひとまず実際の値でこのグラフを作ることができるようになるし、時系列データが得られる予定なので、先古典期や古典期といった他の時期のグラフも作れる。



これ以外にもたくさんの財があって、グラフの時間変化はどうしても複雑になってしまう。

なので、グラフをシミュレーションとして動かすことでそれぞれの財の多寡や分布の変化を表現しようと思っている。




・・・・・・とまぁ現在はこんな感じの数理的研究を行っているのだ。

そして今年も大躍進の年になりそうだ。


海外考古学は発掘調査で人件費がかさむので、もし余裕があったら応援して欲しい。

報告書に名前載せるから、歴史に名前残せますぜ(。・ω・)ノ゙




↓300円から!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

↑ぜひ!ヾ(´ω`=´ω`)ノ


おわりに

人類社会における普遍的な構造を数理的に示す理論でありながら、時間/空間/対象サイズを超えて比較分析可能とする方法論でもある「多層的冪分布構造論」がコレなのだが、、、

あ~あ、早いとこ海外で認められきゃなーって、



国内はなんだかんだ数理嫌いな考古学者多い気がするからな~( -д-)ノ

まぁぼちぼちがんばりますわ



何はともあれ、

年明けの調査、なんとかなれ~!( ・Д・)ちいかわ風



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もう梅雨明けなんでしょ?って言ってたのにもう秋だね( ・Д・)

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今回の(考古学・歴史)ニュースは盛大にサボったが、最近研究はいい感じだよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


『ふっかーーーーつ!』

4か月サボった?

書こう書こうと思って、なんやかんや死んだりなんだりを繰り返し、今に至っております(*・ω・)ノ

相変わらず研究だけ順調なんだけれど、

キリのいいところまで進めたら、一端研究を止めて、

プロジェクトのサイト作り、報告書のデジ出版に力注ごうかな~と考えている今日この頃です( -д-)ノ



ってことで、とりあえず定期報告として表を提示していきますね!


10月までの表
表1.2023年10月までの各属性の変化



キモイくらいに「記事0」が並んでますが、、、


やはりこのサイトは『歴史・考古学大好きな約20名の方々』に支えられているなぁと実感しますね。


復活したので、ぼちぼち更新していきますので今後ともよろしくお願いいたします(*^・ェ・)ノ





さて、グラフ表示で見てみると、、、





10月までのグラフ

図1.2023年10月までの各属性の変化



記事の本数やばいね。

低迷もいいところだね……



youtubeものんびり再開しなきゃだし、

Twitterでみんな大好きちいかわ風「考古学4コマ漫画」始めたし、


だけど記事も含めて、適度にがんばりまーす!ヾ(´ω`=´ω`)ノ



ちなみにお絵描きはね、心に優しい気がする。







↑こちらもちゃっかり宣伝。。。今はズブの素人だけど、たくさんやってれば上手になるかな?( ・Д・)



おわりに

実際に復活したのは少し前なんだけれど、

やっぱり研究とか市民講座とか優先すべきものがたくさんあって、

記事とyoutubeはいつも後回しになってしまいます。



最近は数学はベクトル解析やってて、少し進んだな~って感じです。

当面の目標である偏微分方程式がようやく見えてきたかな~って感じです。



マヤ文明研究の方は、ティカルレポートっていう報告書を読んで、

様々な遺物の出現・消失、多寡の変化などを整理してました。

けっこう面白いな~ってなったので今度紹介しますねヾ(´ω`=´ω`)ノ





何はともあれ、


”暫く”はちゃんと書くぜ!( ・Д・)



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