2020ねん 2がつ 16にち(にちよーび、晴れ)
今日は少し仕事が進んだぞ!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
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↑ムササビを模ったと思われる埴輪(
柳田康雄氏提供
「成田市立図書館」のページ内画像より転載)今回の考古学・歴史ニュースは「ムササビとか、お魚とか色んな埴輪があるよ!」ってお話です(*・ω・)ノ
埴輪や土製品には可愛いものがいっぱいあるんですけども、なかなか以前書いた記事から進展ありませんね( -д-)ノ
「世界ミニチュア土器大全」とかも作りたいのだけど……
↓他にも関連記事があるだろうか……覚えてすらいない(TДT)
珍しい可愛い埴輪の紹介
上に挙げた「お魚さん」は最初の「ムササビくん」と同様に成田市、正福寺1号墳から出土したものです。
この遺跡からは他にも馬・鶏・水鳥・鷹を模った埴輪が列を成して出土しており、その配列には儀礼的意味合いがあったと考えられています。
魚形の埴輪には他にも類例がありますが、数が少なくとても貴重です。
加えて、「ボラ」であると魚種まで分かっている例としては非常に珍しいものになります。
また「ムササビ」は全国で一例しかない『オンリーワンなムササビくん』なのですv( ̄∇ ̄)v
……こういった珍しい出土品が見つかると、
「誰が、いったい何のために作ったのか分からない!?」
なんて文句を聞いたこと、目にしたことありませんか?
まぁ注目を集めるには良い表現だとは思いますが、、、これについては最後に述べますね( -д-)ノ
1枚目は和歌山で出土した鳥を模した埴輪です。
鳥を模ったものは多いのですが、こうした翼を広げている資料は大変珍しいものです。
ついでに可愛いカワ(・∀・)イイ!!
2枚目は大阪府、今城塚古墳で出土した牛を模した土偶ですね。
馬や牛を象形した資料も数が多めですが、これは立派なツノが美しく保存されている事例はです。

最後は大阪府高槻市の今城塚古墳で出土した鶏を模した埴輪です。
これはめちゃくちゃ可愛い!カワ(・∀・)イイ!!
水鳥や鶏を模した埴輪も数は多いのですが、、、
この試料は保存状態も良好ですが、特に可愛さの点では群を抜いていますね!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
『いや~、埴輪って本当にいいものですね~』(。・ω・)ノ゙
「誰が一体、何のために作ったか分からない!?」件について
このフレーズはオカルト系とか疑似科学系の『面白可笑しい歴史』を扱ってる方々が使う常套句です。
YouTubeでもこの手のタイトルや表現はよく見ますよ。
このフレーズを分解すると……
①誰が作ったの?(あるいは、造ったの?)⇒『Who ?』
②何故作ったの?(あるいは、造ったの?)⇒『Why ?』
となるわけですけど、これって考古学では最も難しい領域ですよね。
「考古学者が未だに分からない!?」とか見かけますけど、たぶんほぼ永久に分からないですよ。
そもそも①の誰が?ってのは個人の特定ですよね、きっと。
そんなのはよほどの特異な事例でない限り分かりませんよ。
そして分かったところでどうしようもないので誰もやりませんよ。
先のムササビくんも「何のために作ったのか、何故ムササビなのか……?」って展示案内にありました。
他の記事では「誰が何のために?」って書いてましたしね。
誰って、『古墳時代の人』じゃダメなの?
「どこどこ村の〇〇郎さん」レベルまで知りたいの?
戸籍ないし、無理だよ。
仮に名前彫られてても、製作者の名前とは限らないよ!?( ・Д・)
ということで、「誰が?」というのは考古学ではかなり広い範囲(例;どこどこ遺跡の工人集団)で特定するものであって、それより詳細には基本的に特定しないです(通常、できないです(/TДT)/)。
北アメリカで指紋が多量に残ってる土器がありまして、この土器とこの土器の製作者は指紋から同じ人が作ったのだろう……みたいな研究ならありますけど、これも個人を特定しているわけではないですよね。
同一人物が作った作品のヴァリエーションを捉えるために行っている研究です。
結論①:考古学において基本的に「誰が?」は大きな単位で扱うものである(*・ω・)ノ
では②「なぜ?どうして?」についてですが、これも難しい。
「考古学における3つの梯子」という有名な考え方がありまして、
1段目は土器や石器といった遺物の『製作技術』であり、最も考古学がアクセスしやすい情報なのです。
2段目は、『社会・経済』であり、この2段目に至るだけで骨が折れます。
正直、この2段目をしっかりやることが重要だと思っています(*・ω・)ノ
そして最後の3段目が『宗教・思想』です。
ここにアクセスするのが最も難しく、アクセス出来ても最も証明しにくいのです。
「どうして?」って理由に関する疑問はこの3段目に相当します。
だから考古学的にはそもそも超難関なのです。
またムササビくんの事例や、他のオーパーツ的な遺物やら、オカルト等で取り上げられる話題の遺跡はどれも1点ものであることが多いです。
考古学は積み上げた物証や状況証拠を基に論じる学問ですから、そもそも数の出ない資料や遺構は取り扱いにくいのです。
他の科学もそうですけど、1回だけ実験を行って即、成果発表はしないでしょう?
何度も実験や試行を繰り返してデータを集めてから論じるでしょう?
考古学も同じですよ!!!ヽ(TдT)ノ
結論②a:考古学では「どうして?」という問いに答えるのがそもそも難しい学問である( ・Д・)
結論②b:考古学では、1点ものや極めて少数の遺物や遺構、遺跡を取り扱うことは難しい(事例研究として個性的記述をする場合を除く)。
さて、最後に、、、
日本では一定のスパンで上記のような「歴史探偵」とか「歴史警察」とかやりますよね。
考古学って物証や状況証拠を扱うわけだから、ぴったりだと思うのですけどね。
よく知りませんけど、探偵業って報酬+経費もらって調査するんですよね?
リアルに『歴史探偵事務所』作って専門家集めて、お客様から頂く報酬と経費に応じて、お客様の知りたい歴史の真実について調査する……
なんて商売、ダメですか?( ・Д・)
そんな仕事、あったらめちゃ楽しそうだな!
皆さまはどう思いますか?ヾ(´ω`=´ω`)ノ
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