2020ねん 7がつ 20にち(げつよーび、晴れ)

暑い!毎日うなぎ食べたい!( ・Д・)


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今回の考古学・歴史ニュースは「縄文時代のクワガタって遺るらしいよ!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ


『まだ食べれるよ!』シリーズでも、すごい残り方している遺物をこれまで紹介してきました。

(*上記タイトル以外は常用の『残る』で表記していきます( -д-)ノ)

けっこう変わったものが意外に残るものなんですよね。

本記事の最後にこれまでの『よく残ったね!( ・Д・)』な記事のリンクを貼ることにして、、、





2500年以上前のクワガタが『完形』で検出されたよ!

奇跡のクワガタが発見されたのは奈良県、御所市條(ごせしじょう)に所在する秋津遺跡です。

検出されたクワガタは縄文時代晩期(約2800~2500年前)に帰属する土層中から見つかったとのことです。





検出状況は上に挙げた図のように、弥生時代の田んぼなどの層の下から縄文時代の水の流れや木の根が見つかり、川沿いに生えた常緑樹のアカガシ(ブナ科)の根元で、クワガタは仰向けの状態で土に埋もれていたそうです。

不幸にもクワガタが木から落ち、川の増水などで一気に埋まってしまった可能性が推察されています。

クワガタの死後、腐敗する前に速攻で埋没し、その後も近くの河川の影響で程好い水分が保たれる状況にあったと考えられています。

湿地帯とか特に泥炭地とかは動植物依存体を中心として遺物の残りが非常に良いものです。

水分のおかげで真空に近い状態でパックされ続けたことで、細菌による分解を免れることがあるのです(*・ω・)ノ





近くで見ると本当に保存状態がいい!( ・Д・)

検出されたのは『オスのノコギリクワガタ』と同定されています。

私たちがこの写真をパッと見て、「あ、ノコギリクワガタだ!v( ̄∇ ̄)v」って分かるように、外見上に現生種との違いはみられません。

全長は約6.35cmで結構大きいですよね。

約2.25cmの立派な大あごを持っています。

確認できなかったのは左前あしだけで、他は大あごから爪先までほぼ完形で残っています。

顕微鏡で観察すると体毛まで残っているそうですΣ(・ω・ノ)ノ

当然のことですがこのような発見は極めて珍しく、当時の環境や昆虫学の研究にも有効な資料になると考えられています。


↓こんなところで記事のリンクを紹介(*^・ェ・)ノ




↑たくさんありました。是非『脳みそ』でも検索してみてください(*・ω・)ノ


おわりに

このクワガタは樹脂で保存処理されて収蔵されているそうです。

所蔵先は考古学では有名な奈良県立橿原考古学研究所です。

この研究所が調査担当したとは言え、よく見つけたなと思います。



私は『認識が発見を作る』を常々思っています。

『ないと思ってたら、ない』のです( -д-)ノ



弥生時代の土層の下、地表下2mとは言え、「木の根なんて周囲ごとザクっと掘り飛ばす」ことは考古学の現場では往々にしてあることだと思います。

「縄文時代の水の流れ」を認識して、同時代に帰属する木の根として遺構ないし遺物として慎重な調査を行ったからこその発見だと心底思います。




もちろんこのような形で残ったのは奇跡!

そして、

検出した技術も神がかっていると思います。


ただの運じゃない、努力が奇跡を生むんだぜっ!( ・Д・)

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