2020ねん 11がつ 6にち(きんよーび、晴れ)
素晴らしい!
今月はタスクが順調に終わっていく(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
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今回の考古学・歴史ニュースは「粘土の塊って出るもんだね!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
私の「ティカル調査速報」的な何かを読んでいる方はもうご存じかと思いますが、
私は現在、古典期(CE-250-1000)ティカルにおける土器生産体制の解明を目指して調査を行っているのです。
(リンクは記事後半のいつものところ、「おわりに」の前に貼っておきます( -д-)ノ)
先行研究によれば、土器生産の証拠として「直接的証拠(窯)」と「間接的証拠(器面調整具、彩文具、粘土塊など)」の発見が重要と指摘されながらも、
古代マヤ地域では確定的な証拠、特に両者揃っては未だ見つかっていないのです。
でも日本だとレアなケースですが今回のように見つかっているのです(*・ω・)ノ
さて、発見の舞台は佐賀県、唐津市にある黒岩前田遺跡です。
この遺跡では弥生時代後期(約2000年前)から古墳時代前期(約1700年前)にかけての集落が見つかっています。
これまでの調査で6軒の竪穴式住居跡、3棟の倉庫跡、5条の溝跡が検出されています。
この竪穴式住居の中のひとつ、古墳時代前期中頃に帰属する4号住居跡から状態の良い土器、意図的に縁や底を割った鉢類、粘土塊、土器を砕いた赤色細片が出土しました。
こうした物的証拠は先ほど述べた「間接的証拠」に当たるため、住居内で土器を製作した可能性が高いと推測されました。
*先に述べた「直接的証拠」/「間接的証拠」はアメリカ考古学、マヤ研究、ティカル研究における用語を直訳したものですので、普通の日本人考古学者に言っても何のこっちゃ?となるでしょうからご注意を!( -д-)ノ
この状況証拠に基づく推測・解釈を補強すべく、民間の分析会社に成分分析を依頼したところ、この住居から出土した土器の胎土と粘土塊とに含まれる、花崗岩や石英、長石といった鉱物組成や化学組成の類似が見られたとのことですヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ
この結果を踏まえて、4号住居址で見つかった粘土塊は土器の材料である可能性が高いと推測されています。
こういったケースは古墳時代前期の事例として佐賀県内で初めてであり、九州一体でも類例がないレアなケースなのです(。・ω・)ノ゙
また唐津市内では古墳時代前期の集落遺跡が発見されること自体が稀なようですが、何よりも今回の目玉の発見は、土器製作の工程を示す痕跡であり、考古学における土器研究を推し進める上で大変貴重なものなのですヾ(´ω`=´ω`)ノ
↑あれ、、、忙しかったのかな、後半の墓見つけたやつの報告してない( ・Д・)
おわりに
最後に過去記事のリンクも載せたのでごちゃごちゃしてしまいました、申し訳ない( -д-)ノ
上に挙げた2枚の写真は「有田町歴史民俗資料館」のサイトに載っていた窯の跡なのですが、こんなレアな発見が普通にあるものなのだなと驚きました……
……あれ、「有田」?(`・ω・´)???
そう、一番最初に「可愛い有田焼」を載せましたけど、この有田は有田焼で有名な有田なのです(有ばっかりで変ですね( ・Д・))。
有田焼は佐賀県の名産品、今回の発見も佐賀県!
やはり伝統的な陶器工房が多数ある地域では古くから土器作りをしていたわけで、それにしてもレアなケースと思っていた事例がポンポン出てくるほどとは……
佐賀、有田、恐るべし!( ・Д・)
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