2020ねん 11がつ 21にち(どよーび、雨)
ふっか~つ!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
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↑イタリア北部に位置するってことが分かる図(「イタリア政府観光局」のページ内画像より転載)
今回の考古学・歴史ニュースは「人類最古の地図って知ってる!?( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台はイタリア、ヴァルカモニカです。
ヴァルというのが「谷」を意味します。
しかし文法上は接頭辞なので、区切らずに一つの単語として扱うそうです(ヴァル・カモニカとはならないという意味)。
日本では「カモニカ渓谷」と表記されることの方が一般的なようですね( -д-)ノ
カモニカ渓谷はモンテ・フレロネなどの高い山々に囲まれた中、南側に位置するイゼーオ湖に向かって流れるオリオ川によって形成された渓谷です。
このカモニカ渓谷には「ヴァルカモニカの岩絵群」と呼ばれるものがあります。
イタリアで最初の世界遺産として1979年に登録されました。
ヴァルカモニカの岩絵群と呼ばれる特定の場所があるわけではなく、カモニカ渓谷内に点在する国立公園の中で様々な岩絵が見られ、それらをまとめて岩絵群としています。
有名なところではナクアネ岩壁彫刻国立公園、セラディーナ-ペドリーナ公園、チェート岩壁彫刻国立公園、チンベルト岩壁彫刻国立公園、パスパルド岩壁彫刻国立公園を始めとして色々な公園があります。
↑全体はこんな感じの刻線文になっている(「??? 2016(発表者不明)」の画像より転載)
さて、今回紹介する世界最古の地図が『ペドリーナ図』です。
カモニカ渓谷の岩絵群のひとつなので、単純に「カモニカ地図」として日本では広まっているようです。
しかし先に紹介したようにカモニカ渓谷内には多数の国立公園があり、この岩絵地図はその内の一つで見られるものです。
それがセラディーナ-ペドリーナ公園です。
恐らく距離が近い二つの公園がまとまって、このセラディーナ-ペドリーナ公園となっているのだと思いますが、正確には二つに分かれるようです。
ペドリーナ公園の方は実は「国立」と付いていないだけあって、正確には私有地だそうです。
このペドリーナ公園にある岩絵地図なので、現地では人類最古の地図「ペドリーナ図」として知られていますヾ(´ω`=´ω`)ノ
「カモニカ渓谷の岩絵群」は約1万年前から紀元前後のローマ帝国期に至る約8000年の間に人類によって描かれた様々な線刻画が見られます。
モチーフは農耕、航海、戦争と様々なものが計14万点も描かれており、それぞれの文化の様子を知る上での重要な資料となっています。
この人類が描いた最古の地図「ペドリーナ図」はBCE1500年、つまり今からおよそ3500年前に描かれたもので、当時の集落の様子を描写しています。
良く見ると、人の形や、家畜などの動物のモチーフ、家屋のモチーフが見られますね。
下に挙げる別の岩絵にも家屋が見られるのですが、当時のこの辺りの家屋は高床式倉庫みたいに背の高いものだったのでしょうか、気になります。
家屋に梯子が付いていて、屋根裏に人が入っている様子も描かれています。
それにしても全体としてかなり大きい集落ですし、行き交う道も複雑で、かなり正確に描かれた地図のように伺えます(。・ω・)ノ゙
おわりに
数日、不可思議な腹痛(?)で伏せておりましたが、その間に「社会経済物理学」とか「都市地理学」の勉強を軽くやっていた時に、この世界最古の地図について偶然知りました。
地図というと、私のイメージではバビロニアの粘土板に描かれた地図が思い浮かぶのですが、そちらはBCE600年なのでペドリーナ図の方が古いですね。
まぁ世界地図としてはバビロニアが最古なのか……
続けて、バビロニアを扱ってもいいかも知れませんね(*^・ェ・)ノ
そう言えばマヤで地図って知らないな、焼かれたか!?( ・Д・)
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