2021ねん 4がつ 19にち(げつよーび、晴れ)
毎日少しずつだが、着実に仕事が進んでいく感じも悪くない(*^・ェ・)ノ
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今回の考古学・歴史ニュースは「法面工事の時に色々と重要なものが見つかったよ!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台は富山県、富山市、番神山横穴墓群です。
この番神山(ばんじんやま)横穴墓群は呉羽丘陵に位置し、これまでに15基の横穴墓が発見されています。
・・・ところで記事タイトルにある「法面工事」って読めました?
普通に「ほうめん」かと思いきや、正しくは「のりめん」でした( -д-)ノ
”法面(のりめん)”とは、”切土や盛土により作られる人工的な斜面のことです。 道路建設や宅地造成などに伴い、地山掘削、盛土などによりのり面が形成されます。 こののり面の斜面崩壊や地すべりなど土砂災害の拡大防止を目的として施工する工事がのり面工事です。”
ということで、最初に挙げた写真が法面と法面工事の施工後の状態を示したものになります。
うん、ドライブしてるとよく見るやつね!(*^・ェ・)ノ
「落石注意!」って標識に書いてるけど、なにをどう注意したらいいか分からないやつね!( ・Д・)
上に挙げた写真がテレビニュースの動画からもってきたものになります。
画像は粗いので、是非、上のリンクから元のニュース動画を見てみてください(*・ω・)ノ
さて、法面といっても再工事とかではなくて、本当に今にも土砂崩れしそうなポイントなのだなと驚きましたΣ(・ω・ノ)ノ
先にも述べたように番神山横穴墓群ではこれまでに15基の横穴墓が見つかっていて、今回の2基を加えて17基となりました。
ちなみに番神山には2基の古墳もあるそうです(。・ω・)ノ゙
今回の出土遺物としては完形の須恵器2点と土師器1点、そして馬具の轡(クツワ)が出土しています。
この見つかった馬具がレアな発見で、県内でこれまで見つかっている約360基もの横穴墓の中で副葬品として馬具が共伴する事例は今回で3例目なのです。
また今回の横穴墓は玄室部(埋葬部)の長軸が3mと北陸最大級であることも大きな特徴です!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
今回のお墓の副葬品は立派ですし、有力者の墓だと分かります。
有力者の数は限られているとはいえ、古墳時代の横穴墓群として全部で17基って少し少ない気もしませんか?
全国に横穴墓群があるのですが、100基~300基級の遺跡もけっこうありますし、福岡の竹並遺跡なんて1000基もあるのです。
この番神山横穴墓群の場合は、一つの横穴墓の玄室から複数体の人骨が見つかっていて、それぞれの横穴墓が再利用されていたことが分かっています。
それが家族なのかどうかは分かりませんが、まぁ恐らくは少なくとも有力な家系の親族関係者でしょう。
過去の調査では人骨も出ているわけですから、保存状態にもよりますがDNA分析とかできるといいですねヾ(´ω`=´ω`)ノ
おわりに
番神山横穴墓群を調べてみたところ、報告書はさすがにありましたが、、、
遺跡の写真が出てこない。
出てきたのは上に挙げた写真だけ( ・Д・)
どうやら史跡整備はされていないようですね。
まぁ法面工事で墓出すくらいだからそんなもんか( -д-)ノ
↑山が半裁されていますね(富山市埋蔵文化財調査報告書102 2020の巻頭図版〇三より転載)
報告書に当ってみたら少し写真と図が見つかりました。
南西から北東にかけて古墳が並んでて、そのおおよそ中間部に番神山横穴墓群があるのですね。
そして道路のためではなくて、建造物建設のために山を掘削したようですね。
今回のは珍しい発見ですし、予定されている出土資料の博物館展示だけではなく、是非何らかの遺跡保存をして欲しいなと思います。
考古資料館がこんなに近くにあるのだから、是非、周りの古墳も含めて史跡化して欲しいものです。
そしたら富山に行く理由ができる!( ・Д・)
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