2021ねん 4がつ 21にち(すいよーび、晴れ)
引っ越しで金欠・・・二か月くらい頑張って生きなきゃ( -д-)ノ
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今回の考古学・歴史ニュースは「岡山初!古墳から煙突が出たよ!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台は岡山県、津山市、高尾北ヤシキ古墳です。
この遺跡では近くの国道の改築工事に伴って、2020年より緊急調査が行われています。
高尾北ヤシキ古墳は「佐良山古墳群」の一つであり、直径約13mの円墳です。
上に挙げた写真が発掘現場の遠景ですが、大きな切株が「座布団」状に残されていて、そのすぐ左側に石列が見られます。
近寄って角度を変えて見てみると、上に挙げた写真のような感じになります。
玄室の壁面を構成する石列が綺麗に残っていますね!(・∀・)つ
この円墳の築造年代は6世紀と考えられており、けっこう立派な横穴式石室が墳丘の中心に設置されています。
サイズは残存長6.5m、最大幅1.7m、最大高1.9mです。
そして今回目玉がこれ!
『煙突』ですヾ(´ω`=´ω`)ノ
考古学用語としては「筒形土製品」と呼んでいます。
出土時点で割れていた部分は綺麗に接合されていますね。
古墳時代と言えば、カマドの伝来です。
この煙突はカマドに備え付けられていたものを模倣して作っていたもので、煤などの付着はなく使用痕跡はありませんでした。
カマドという新技術の伝来と関係して儀礼的な意味合いでお墓に入れられたものだと考えられます。
煙突はこれまでに韓国はもちろんのこと、近畿地方で多く見つかっています。
しかし岡山県で発見されるのは今回が初めてで、カマド技術や製鉄技術といった当時の朝鮮半島との関係が伺えます。
↑石室を出した時の写真(「岡山県教育委員会」の報道発表資料より転載;図番号等は画像に記載)
↑棺の横に煙突とその他の副葬品が見られる(「岡山県教育委員会」の報道発表資料より転載;図番号等は画像に記載)
ニュースの画像だとちょっと何だかなって感じだったので、「概報(概報の概報みたいな簡易なもの)」に当たってみたところ、見やすい写真を見つけましたので紹介しますねヾ(´ω`=´ω`)ノ
上に挙げた写真が石室の検出時の写真と、陶棺と副葬品の位置関係を示した平面図的な写真になります。
綺麗で見やすい写真ですね!
そしてこんな風に綺麗に出土するのですね。
掘るの大変そうだけど、出してみたい(*^・ェ・)ノ
ちなみに副葬品もかなり豪華で、須恵器、土師器、鉄製の鏃(鉄鏃;てつぞく)、馬具、ガラス製装身具が見つかっていますΣ(・ω・ノ)ノ
↑展開図的な写真(「岡山県教育委員会」の報道発表資料より転載;図番号等は画像に記載)
そしてこれが出土した「煙突」こと筒形土製品の展開図的な写真です。
これだと中が空洞であることや、厚みの程度がよく分かりますね(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
また正しい置き方が三角コーンみたいな感じであることが分かります。
尖底土器みたいに尖った方を下にはしません( -д-)ノ
この「煙突」がどのように使われたかについては、下の図がとても分かりやすくて良きです(。・ω・)ノ゙
まぁこの復元図ではカマド(高温焼成による土器作り用の窯)の煙突ではなく、住居の中の炉(これはこれでカマドだが)の煙突として描いていますが使い方は同じです。
おわりに
世界中で色々な考古学的発見が起きてるなと思いますが、国内でも大発見がある地域って少し偏りがあるかな~って気がしますね。
岡山県の考古学ニュースはそんなにないので、こうしたレアな発見があるとちょっと嬉しいです。
地方でかつ小さな遺跡だと、せっかくの良い発見もなかなか良い記事になってないなと思います。
考古学の専門の記者の不在も理由にあるでしょうが、写真も文章も明らかに少ないのですヽ(TдT)ノ
是非、そういったニュースを当サイトで取り上げて、少し詳しく紹介出来たらなと思います(。・ω・)ノ゙
・・・ところで、私、このニュースのタイトルをチラッと見た瞬間、、、
古墳に煙突立ってるのかと思った!( ・Д・)
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