2021ねん 8がつ 18にち(すいよーび、晴れ)
さて、頑張りますかーいヾ(´ω`=´ω`)ノ
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今回の考古学・歴史ニュースは「ハドリアヌスの長城の一部が工事中にすごく浅いところから出てきたよ!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台はイングランドの北東部に所在するニューカッスルです。
ニューカッスル市街地中心部から僅かに離れた地点において水道管の工事中にハドリアヌスの長城の一部が見つかりました。
ハドリアヌスの長城はCE122年に第14第ローマ帝国皇帝ハドリアヌスによって建設が開始された城壁でCE132年頃に最初の完成が見られました。
当時ローマ帝国が領土拡大を続ける中、ケルト人の侵入を防ぐために建設された城壁です。
そのためローマ帝国最北端の国境線でもあります。
高さは4~5m、厚みは3m、長さは118kmに及びます。
また6kmごとに見張り場としての要塞が建設されており、古代ローマ帝国が当時、ケルト人対策のために膨大な労力・費用を費やしたことが分かります。
このハドリアヌスの長城は、中央からみて遠隔地での長期化するケルト人との争いためローマ帝国が領土拡張政策を断念した象徴として重要視されており、1987年に世界遺産に登録されています。
サムネイル画像や最初に挙げた写真のように、ハドリアヌスの長城はかなり良好な状態で残っている遺構で、現在は観光名所になっています。
今回の発見は、そんなハドリアヌスの長城の一部が市街地から見つかったという点で興味深い事例です。
上に挙げた写真で分かるように非常に浅い地点から検出されています。
これだけ浅いのに現在までの人類活動による破壊から逃れています。
この地点は市街地中心部からやや離れているとは言え、十分に交通量が多く、また過去の水道管工事でも壊れていない点で奇跡的な残存と言えるでしょう。
上の写真ではスケールとして、恐らくトータルステーション(光波測量機器)のプリズム用と思われるピンポールの先端が置かれています。
この紅白ラインは通常10cm間隔です。
縦に置かれていないため正確には分かりませんが、現地表面であるアスファルト上面から20cmもないような深さからハドリアヌスの長城の一部である石列が見つかっていることが分かりますΣ(・ω・ノ)ノ
おわりに
ハドリアヌスの長城はローマ帝国の支配が及ばなくなった以降も使用され続けます。
上に挙げた写真のようにハドリアヌスの長城は残りが良いのですが、それもそのはず、ハドリアヌスの長城は17世紀まで使用され続けたのです。
もちろん長い期間の中で幾度も増築や修繕は行われています。
かつてはケルト人対策として建設された長城でしたが、後世ではハドリアヌスの長城はスコットランド対策として使用され、現在のイングランドとスコットランドの国境線にも強い影響を与えている巨大建造物として重要なものです。
それが現在のイングランドに帰属する市街地のど真ん中から出てきたというのは面白いなと思います。
・・・最初に造られたのがおよそ1900年前、なのに地表下20cm程度で検出されるものなのですねΣ(・ω・ノ)ノ
やはり人類活動の活発な地点は、、、
土壌の堆積が全然ないね!( ・Д・)
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