2022ねん 12がつ 3にち(どよーび、曇り、寒い)
他の考古学者に勧められてカルチャーセンターの講師に応募してみた!どこかで合おう!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
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今回の考古学・歴史ニュースは「日本のポンペイは他にもあるよ!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台は群馬県、渋川市金井の金井平氏裏遺跡です。
この遺跡は榛名山の北東部の麓に位置しています。
榛名山は古墳時代の後期に当たる6世紀頃に2度噴火しており、当該遺跡を含めて広い地域が火山灰などの多量の降下火砕物によって覆われました。
そのため周辺には他にも黒井峰遺跡、白井遺跡群などの火山災害を示す遺跡があります。

↑これが激レア遺物です、「骨の鎧」Σ(・ω・ノ)ノ(群馬県埋蔵文化財調査事業団作成のパンフ画像より転載)
イタリアのポンペイ遺跡で状態の良い様々な遺物・遺構が見つかっているように、日本のポンペイこと、ここ金井平氏裏遺跡でも多数の素晴らしい遺物が出土しています。
隣接する金井下新田遺跡では鍛冶工房が見つかっており、そのためか金井平氏裏遺跡では多数の金属製の遺物、写真に挙げたような鎧や兜が見つかっています。
ちなみにRPGゲームでは鎧・兜と書くけれども、この時代・地域のそれらは甲・冑と書きます。
甲冑(かっちゅう)のそれですね。
一番最初に挙げた甲は1800枚もの鉄製小札(こざね)を絹糸で連結したもので、当時の”武器屋”では「最強の鎧」だったことでしょう。
上に挙げた白っぽい甲は実は動物骨で作られたもので国内初の発見事例です。
まさに「骨の鎧」なわけですねヾ(´ω`=´ω`)ノ
ちなみにこれらの甲の数え方は領(りょう)です。
*あとRPGに例えて一般向けに書いている時が鎧・兜表示で、考古学として書いてる時が甲・冑表示なんですけど分かりにくくてごめんなさい( -д-)ノ

↑これが赤玉(群馬県埋蔵文化財調査事業団作成のパンフ画像より転載)
鉄製の鉾や鏃の他、馬も見つかっています。
当時、馬は飼育も大変でとても貴重なものでした。
様々なレアな発見がある遺跡ですが、上に挙げた甲を着た武人がうつ伏せになって発見された点が他に類を見ない事例だと思います。
被災されて亡くなったようですねヽ(TдT)ノ
上に挙げた赤玉は赤色顔料を丸めて団子状にしたもので100点ほど見つかっています。
当時の高級品が一堂に介した状況ですが、噴火によりパッキングされないと消費されてしまうのでこうした当時の具体的な生活の様子は分からないわけです。
災害の被害を受けたことは悲しいことですが、考古学者として感謝して余すところなくきちっとデータ化して活用する&皆さんに公開することが供養になるのかも知れませんね。

↑これ古墳時代の人の足跡!(群馬県埋蔵文化財調査事業団作成のパンフ画像より転載)
おわりに
この遺跡、古代人の足跡まで出てるんですよね。
本当に色々出る。
ちなみに住居址も複数見つかっていて、それぞれのおうちの中に遺物が残されていました。
被災して慌てて逃げてますから当然でしょう。
そうした状態のそれぞれの遺物の配置をデータ化して、当時の一般的な”間取り”というか生活空間の利用方法の特徴について分析した研究などがあります。
事例自体は少ないので考古学としては扱いにくいことが難点ですが、火山大国でもある日本では今後こうした良好なデータを得られる遺跡、『日本のポンペイ』が多数見つかる可能性が十分にあると思います。
今後に期待ですね。
ということで、
・・・私もレアな発見したい!( ・Д・)
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