2023ねん 4がつ 12にち(すいよーび、くもり、風強し)
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今回の考古学・歴史ニュースは「人類が新大陸に到達した時期が7000年も遡るかも!?( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台はアメリカ、ニューメキシコ州、ホワイトサンズ国立公園です。
『人類がいつ所謂「新大陸」、つまりアメリカに到達したか?』というのは考古学者にとって人類史上の重大な関心事のひとつなのですが、、、
最近、この辺りの議論がアツイです!
私がかつてアメリカ大陸史を勉強した時(20年くらい前?)は、ざっと1万7000年前に北米に人類が到達、1万3000年前にチリの最南端に到達、その後新大陸における人口の増加と拡散が生じて、7000年前にメキシコ、オアハカ谷にてトウモロコシ栽培の開始……
なんて学んだので、今でも基本的にその認識というか、とりあえずその数字は覚えているわけです。
他方、近年は人類の新大陸到達は定説より早かったとする発見が相次いでいます。
このブログでも「クローヴィス・ファースト仮説が崩れるかも?」として何度か紹介しています。
ちなみにクローヴィスって文化とか石器(尖頭器)の名前です。
クローヴィスという名前の土層が放射性炭素年代測定で約1万3000年前相当とされていて、そこから見つかった石器文化、尖頭器文化がクローヴィス文化、その石器/尖頭器がクローヴィス尖頭器です。
まぁつまるところ、従来の定説ではアメリカ大陸史最古の文化であり、人類の北米到達を示す最古の記録なのです。
↓これが過去記事
↑人類の「新太陸」到達に関連する記事
今回の発見の地であるホワイトサンズ国立公園にはトゥラロサ盆地という乾燥地帯があってそこでこれほどまでに古い貴重な足跡が残っていたわけです。
当サイトでも繰り返し述べているように、貴重な考古学資料の埋没過程上の保存にはめっちゃ水分あるか、めっちゃ乾燥してる場所が最適なのです。
下に挙げた写真が実際に見つかった足跡ですが、、、はっきりし過ぎてて逆におもちゃっぽく見えるのは私だけなのか……
まぁでも本物です!
先に述べたようにクローヴィス・ファースト仮説に基づけば、人類の新大陸到達は1万6000~7000年前くらいになります。
この足跡が見つかった層から検出された炭素を用いた分析によれば、足跡の時期は2万1000~2万3000年前となります。
なのでまたもやクローヴィス・ファースト”神話”を崩す証拠の発見がなされたことになるのです。
ひとつでも反証事例が見つかったら十分じゃないかと思う方もいるでしょう。
まぁ確かにそうなんですけど、アメリカは特に学閥の影響が強いですし、所謂大御所の意見には逆らえないんですよね。
(マヤ文明研究史でもその手の定番ネタがあります( ・Д・))
なので定説の交代はいつも遅れます。
そのような実態は科学としての考古学の発展の阻害になっている気もしますが、そもそも理化学系の実験に相当する考古学調査は時間のかかるのんびりとしたものです。
なので、大御所同士であーだこーだ言っている間に、若手研究者はせっせと調査を繰り返し、類似の反証事例を地道に積み上げていくのです。
考古学は「無いことに依存した理論は弱い」側面があるので、つまり今回のように定説を覆す発見(あることに依拠した理論)が強いので、まぁこうした慎重な姿勢も大事なのです( -д-)ノ
↓アメリカ大陸関連の人気記事
↑オカルトっぽいかもだけど、個人的には好き
おわりに
マヤ文明は亜熱帯ジャングルだから保存状態的によく残ったね的なレアな発見はないんですよね。
うん、あんまりない。
見目麗しい多彩色土器の内側に古代ココアの残滓が残ってた、くらいかな。
環境的に足跡残らないだろうし、残っても元気一杯の植物の根に全部壊されてるでしょうからね。
いや~今まで小さい建造物とか地道に掘って成果上げてきたけど、やっぱ一度は大きな発見してみたいよね( ・Д・)
何はともあれ、
ネコの足跡見つけたい!( ・Д・)
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