2023ねん11がつ 10にち(きんよーび、雨)

最近お酒断ったら上手に寝れなくて常時眠い!(´・ω・`)

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↑5号神殿!( ・Д・)(あるけまや管理人撮影)


今回の考古学・歴史ニュースは「調査の概要&発掘調査が延期になったぜ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


まずは延期なった話からしますね。



①延期になった理由

グアテマラでは現在4年の任期で大統領が交代するのですが、今年がその大統領選挙の年なんですよ。

で、汚職とか激しいので、大統領選挙ごとに国家公務員系の人たちは総入れ替えになるのです。




そのせいで大統領選挙の年は何かしらの問題が生じるのですが、今年はひどいね。

汚職をなくすって言ってる大統領が当選したのだけれど、



11月12月と年内はまだ二か月残っているのに、公的機関が全部停止となったそうです。



発掘調査実施に際して、私が現地に赴いた際に、国立人類学歴史学研究所にて最終書類にサインしなければならず法的な書類にもサインしなきゃいけないのです。

だけど、研究所も法務部も活動停止で、お手上げになったというわけ(_´Д`) アイーン



出発2週間前だぜ?

週明け、明々後日にはフライト予定だったんだぜ?



急いで出張報告書書き直して、航空券変えて、無駄に高い手数料払って、国内の日程調整も全部やって・・・・・・( ・Д・)



まぁ前向きに捉えるならば、飛んだ後でなくてよかった。


現地着いてから言われたら、どうしようもなかった。




まぁ海外、所謂途上国での調査のめんどうなところが浮き彫りになった感じですわ( -д-)ノ


・・・ってことで、今年度のティカル調査は年明けに行います!(*^・ェ・)ノ


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↑七つの神殿複合の模型(あるけまや管理人撮影)



②今年度調査の概要(予定)

↓「300円」から!v( ̄∇ ̄)v

↑報告書に謝辞としてお名前載せますよ!ヾ(´ω`=´ω`)ノ


上にあげた学術クラファンで毎月末、研究の進捗のライブ配信とかやってるから差つけるために全部じゃないけれど・・・

サクっと今年度調査の予定を紹介しますね。

まぁライブ配信は直接質問できるから十分差別化図れてると思うけれどね(*・ω・)ノ




ティカルの9階層ミニ - コピー

↑建造物のレベル分けと色分け(あるけまや管理人作成)



さて、前にもどこかでみせただろうか。

マヤ文明の社会における階層分類は基本的に2か3で分類されている。

「王族・貴族層(支配者層/エリート層)」と「一般層」、

あるいはそれに「中間層」を加えたものだ。




主に図像学や民族史学の成果としては7分類などにされている。




発掘調査による物証を伴う考古学の成果として上図に示した9分類にできたのは重要な成果だと思っているだが、簡単に説明しよう。


黄緑で囲んだものが、これまでに私が実際に掘って独自のデータを用いて記述できているもの。

黄色の三角で囲んだものは実際の私の発掘経験からして、現地表面でマウンドの広がりを確認できないものがあると推定しているものだ。

だからかなり当てずっぽうに広域で面的に調査しなければ検出には至らないと予想されるため、発掘予定はない。

そんなに大規模に且つ運任せに掘れるだけのお金もないものヽ(TдT)ノ


だから論理的に存在するはずの最下層の人々の住居として設定しているものなので、これもとりあえずOKな分類である。





赤で囲んだものはアクロポリスを中心とした主要神殿や宮殿といった巨大建造物だ。

大きな神殿1基掘るのに1億円かかると言われていて、もちろんそんなお金はない。



そしてそうした大規模な建造物のほとんどは1960~70年代のアメリカ人考古学者によって掘られているし、残ったものはお金だけ獲れて研究のできない現代のトレジャーハンターのような合法的盗掘者のような一部の外国人考古学者、日本人考古学者によって掘り散らかされている状況だ。



研究できない自称考古学者らは報告書も出さないので迷惑極まりないが、かつてのアメリカ隊による大規模調査では報告書が出ているためそれを利用することで、掘らずともデータがあるので分析できる。

だからここもOK。



残ったのは青で囲んだ部分。

これが今年度の調査対象だ。

だからトータルとして古典期(250-1000 CE)ティカルにおける考古学的な時系列データが今年度で一通り揃う予定なのだ。



社会分布の模式図_日本語
↑ティカルにおける財の不均衡社会分布(Imaizumi and Chocón 2024; Fig.4;元はスペイン語)



これは古典期後期(550-850 CE)で時間を止めた状態のティカルにおける財(遺物)の不均衡な社会分布を示した模式図だ。


今年度の調査が終わるとひとまず実際の値でこのグラフを作ることができるようになるし、時系列データが得られる予定なので、先古典期や古典期といった他の時期のグラフも作れる。



これ以外にもたくさんの財があって、グラフの時間変化はどうしても複雑になってしまう。

なので、グラフをシミュレーションとして動かすことでそれぞれの財の多寡や分布の変化を表現しようと思っている。




・・・・・・とまぁ現在はこんな感じの数理的研究を行っているのだ。

そして今年も大躍進の年になりそうだ。


海外考古学は発掘調査で人件費がかさむので、もし余裕があったら応援して欲しい。

報告書に名前載せるから、歴史に名前残せますぜ(。・ω・)ノ゙




↓300円から!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

↑ぜひ!ヾ(´ω`=´ω`)ノ


おわりに

人類社会における普遍的な構造を数理的に示す理論でありながら、時間/空間/対象サイズを超えて比較分析可能とする方法論でもある「多層的冪分布構造論」がコレなのだが、、、

あ~あ、早いとこ海外で認められきゃなーって、



国内はなんだかんだ数理嫌いな考古学者多い気がするからな~( -д-)ノ

まぁぼちぼちがんばりますわ



何はともあれ、

年明けの調査、なんとかなれ~!( ・Д・)ちいかわ風



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