2024ねん 6がつ 29にち(どよーび、晴れ)

全然寝てないのに仕事頑張れてる( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは「古墳時代の埴輪・土器の製作址が見つかったよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


これ、私の専門でもあるっていうか、

実は、私がグアテマラ、ティカル遺跡で行っているプロジェクトの本来の目的は「古典期ティカルにおける土器生産体制の解明」なのです( ・Д・)


……今遠回り中なので全然違ったことやってるように見えるでしょうけど、本来そうだし、諦めてないのですヽ(TдT)ノ   
 
まぁそんなこんなで今回の発見は個人的にとっても興味深いものなのです。



さて、今回の舞台は群馬県、伊勢崎市の石山南遺跡・石山南古墳群です。


上に挙げた写真見てみると、土の感じが違いますね。
 
表面がなめらかな感じがします。

これが雨が降った後の清掃じゃないのなら、たぶんシルト系の土壌なのかな~と思います。     



シルトは砂と粘土の中間サイズの粒径できめ細かい質感です。

なのでぱっと見で この周辺で粘土も採掘できそうな雰囲気ですね(*・ω・)ノ 





そして上に挙げた写真が窯(かま)の痕跡です。


この工房では埴輪の他に土器も作っていたようです。

ニュース上では情報がないけれど、たぶん灰原(はいばら;窯の焚き口の前面に広がる、窯の中から排出された灰や焼き損じ品を捨てた場所)が検出されていて、その中に埴輪や土器の破片が入っていたのでしょう。



ちょっとこれだけの写真だとよく分からないけど、炭化物たっぷりの層が見えるでしょう。

それが恐らくは燃焼部(燃料あるところ)や焼成部(土器焼くところ)の天井部なのかなって感じですけれど、そうだとすると下方にもっと押してもいい(もう少し掘るの意)気がしますが、、、

なんか全体的に厚みがないというか空間が狭いように感じます。

土圧でつぶれるとこんな感じなのでしょうか……

調べてみないと分からんのですが、まぁこの時代を専門に取り扱うプロが掘ってるんだからこれでいいに違いない!( ・Д・)


今回の発見のすごいところは、

①古墳から10m程度の距離に工房があった

②埴輪だけではなく、土器も作ってた

③材料となる粘土の採掘坑も見つかった


工房跡と採掘跡がセット関係で見つかるのが本当にレアな発見なのです。


いやぁ今後の情報開示に期待ですね(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!




……そして日本の窯跡の勉強しなきゃな~って思う今日この頃です( -д-)ノ








おわりに

最後に挙げた写真は埴輪の頭部です。

シカだそうです。

こんなんだけど、鹿です。

 (しかのこのこのここしたんたんのアレです)



 確か東京国立博物館とかにシカの埴輪の立体パズルがあったような……



何はともあれ、

私にはナイトメアビフォアクリスマスの犬にしか見えない!( ・Д・)



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