2024ねん 9がつ 16にち(げつよーび、晴れ)

首と腰治ってきた!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

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↑ケルト系民族のイメージ!( ・Д・)(「???」の記事内画像より転載;なんだかリンク先がおかしくなっているので明記しません( -д-)ノ)


今回の考古学・歴史ニュースは古代ケルトの兜がポーランド北部で出土したよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


今回の舞台はポーランド北部マゾフシェ地方のウィサ・グーラ遺跡です。


ケルトと聞くとなんだか神秘的なイメージがありますよね。

ゲームやアニメなどの作品でケルト神話が題材にされているケースもありますし、RPGのBGMでもケルト民族調の音楽が使用されていたりして、、、

ケルトって何?って本当に具体的なことは何も知らないのに、名前は知ってるし、なんとなくイメージも掴めるんですよね。

不思議なものです( -д-)ノ



さて、ケルトとはそもそも古代ローマで「未知の人」を指す言葉です。

ケルトは民族かというとそうでもなく、全体として民族意識はないそうです。

なのでケルト語を話す集団を「ケルト系」としてくくっているだけで、文化的にはケルト系小集団として多様な状態にあります。





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さて、今回の記事ではケルト由来の兜がポーランド北部で出土したことが問題になっているので、地理情報を提示しますね。

まずは上に挙げたケルト系集団の分布図です。

青色が1500 BCE - 1000 BCEにおける分布です。

ピンク色がそれ以降、400 BCEまでにケルト系集団が拡大した分布になります。



見ての通りヨーロッパに広がる集団なのですが、文化的にはケルト系としておおよそまとめられるのですが、後のヨーロッパ史における戦争の歴史/侵略・征服の歴史によって使用言語が変わったり、文化・風習が変化して現在の多様なヨーロッパの人々に変質しています。

他方で、もちろん現在でもケルト系言語を話し、ドルイド(司祭)を中心とした多神教の自然崇拝を行うケルト系文化を継承している人々もヨーロッパ各地に広がっています。


さて、上に挙げた分布図でポーランドがどこかというと、、、




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上に挙げた2枚の画像の内、1枚目がポーランドの位置です。

今回の遺跡があるポーランドのマゾフシェ県の位置が2枚目の画像の赤色の位置です。

ケルト系集団の分布との位置関係を捉えると以下の図のようになります。




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↑今回の発見位置(先の画像を一部加工)



作ってから、申し訳ないなと感じたのですが、面倒なので修正しませんでした( ・Д・)

そう、赤色で塗ったので見にくい!ヽ(TдT)ノ




マゾフシェ県の位置をおおよその地点で示したものですが、ケルト系集団の分布の北限より北に位置しているんですよね。

だからここで見つかったケルト系の兜は新発見ということになるのです。

まぁ今回の発見だけでケルト系集団の分布図が変わるとは思いませんが、今後この地域での発掘調査を通して再考されることは間違いないでしょう!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!









おわりに

「文化」って一般語として使いますけど専門用語としては超難しいと思ってます。

専門によって定義が異なり、更に各分野の研究者によっても異なります。



考古学でももちろん「文化」の意味は異なるのですが、あまりにも他分野とは異なるので「考古学的文化」と記述することがあります。

(私はいつもそのように書き分けています( -д-)ノ)



で、簡単に言うと、『考古学的文化とはモノの組み合わせのこと』です。

この場合のモノとは「特定の時期における遺物・遺構のこと」です。

だから古代ケルト系集団の分布とは考古学的には特定の期間に帰属する彼らの残した遺物・遺構の組み合わせのことってことになります。



今回、分布範囲外のウィサ・グーラ遺跡において上に挙げた古ケルト系の青銅製の兜が出土したことは新たに判明した事実です。

問題となるのは組み合わせです。

兜の時期は400 BCE頃となっていますが、この古ケルト系集団の最大範囲の外でこの兜が見つかったとして、、、



何かしらの要因、つまり経済的に搬入されたとか、略奪された持ち込まれたとか、モノの出土には色々な要因が考えられます。

つまり兜単体で出土したのか、古ケルト系集団が有する物質文化の組み合わせとして出土したのか、、、

組み合わせとして出土したとしてもどれだけの量なのか、単一ならばたまたま一人のケルト人が流れ着いただけかも知れません。

つまり組み合わせとしての出土量に加えて、分布範囲外としてのウィサ・グーラ遺跡の周辺域において、どの程度の古ケルト系集団に特徴的な考古学的文化の分布があるのかも問題になってきます。



だから今回の発見は重要な新発見だけれど、古ケルト系集団の分布を見直すために、考古学的な手続きとしての道程はとても長いのです。




やっぱ考古学は一回性実験という名の穴掘りが必要だから時間かかるよね( ・Д・)

いつもながら続報に期待です!ヾ(´ω`=´ω`)ノ





何はともあれ、

やぱ新発見ってなんだかいいね!( ・Д・)



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