2025ねん 6がつ 6にち(きんよーび、晴れ)

もうめちゃ汗かく季節!( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースはアステカの黒曜石が成分分析されたよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


携帯型の、ピストル型の、蛍光X線分析装置があるんですけれど、それを使ってアステカ帝国の首都テノチティトラン出土の黒曜石788点を分析したそうです。


テノチティトランは現在のメキシコシティですが、テオティワカンの時代から北東のパチューカ産の黒曜石が重宝されていました。

上に挙げた写真のように、パチューカでは緑色黒曜石が採れるので、緑色を世界の中心色として重視したメソアメリカ諸文明にとっては大事な産地なのです。



距離も90kmくらいなので比較的近い!

マヤの場合だと黒曜石産地まで300km離れてるからね( ・Д・)

ちなみにティカルとパチューカだと1000kmだよ。




なのでアステカの黒曜石もパチューカ産の黒曜石が使われてるだろうなと思ってましたが、、、

分析結果として90%がパチューカ産だったそうです。


やっぱりかって感じですね( -д-)ノ








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上に挙げた写真が黒曜石製のペンダントらしい、、、

まぁそれはさておき、記事の本筋とは無関係なのだけれど、今回の記事で面白いなと思ったのは『金色の黒曜石』が重宝されて儀礼用石器が作られたことです。

上の写真のペンダント(?)、付け爪みたいに見えるけれど、これは装飾品のはず・・・

だけどネイルで言うと根本部分は金色ですよね?



その儀礼用のペンダントってこと?

その辺はよくわからないのですが、、、



重要なことは緑色黒曜石と金色黒曜石が社会的に重視された結果、儀礼用品に限定的に使用されていたってことですね。

これは財の社会不均衡分布から財の機能を推定することも考えている私の方法論的には面白い事例だな~って思ってます。

マヤのケースとは時期が異なるけれどもより社会的に発展・成熟した国家段階において、マヤとアステカでは緑色黒曜石の扱いが異なることになるので、社会分布も当然異なってきます。

この違いを数式化・グラフ化できると面白いな~って思います(*・ω・)ノ





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おわりに

上に挙げた写真が金色黒曜石ですが、琥珀色みたいな感じで美しいですね。

私個人としては緑色よりも好きかも。

マヤではこの金色黒曜石出ないんじゃないかな。

見たことない・・・

まぁマヤ地域も広いのでメキシコに近いエリアでは出るのかも知れないけれど、少なくとも緑色黒曜石のように重宝されていたって話は聞いたことがないですね。



残念ながらこの金色黒曜石の産地については記事には書いてないんですよね~。

論文に当たるしかない・・・

上の写真を見る限り、質の高い黒曜石だから、、、まぁ儀礼用石器だから選び抜かれてるんだろうけれど、、、

この質の高さはパチューカ産かなって気がしてます(*^・ェ・)ノ




ところで今回の分析には携帯型の蛍光X線分析装置が使用されたそうですが、あれ、800万円するんですよね。

なんとまぁお金さえあれば誰でも簡単に成果が挙げられるんですね~。

研究能力は無関係なんです。

こういう類(獲得研究費=成果)の研究は正直それなりに数があるわけで、、、

まぁみんなあっという間に飛びついて、あっという間に去っていきますけどね( -д-)ノ




何はともあれ、

考古学の世界も資本主義!( ・Д・)



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