さっきの記事は祝日分なのでこれが火曜日分!( -д-)ノ
📰 冒頭
深い洞窟でもなく、高名な美術館でもない。セゴビアの岩棚(San Lázaro rock-shelter)から、ふつうの川辺の小石のような「花崗岩の小石」が出てきた。だがその表面には、わずかに赤い点――赤土(赤鉄鉱=オーカー)で強調された“鼻”の位置があり、最新の解析はそれが指紋そのものである可能性を示した。もし本当に指で押された“鼻”なら、我々は今、ネアンデルタールが「顔」を描こうとした瞬間に立ち会っているのかもしれない。
🔍 発見の中身:赤い点、天然の凹凸、そして“顔”の幻視
発掘地は中央スペインの岩棚。研究チームは、花崗岩の小石に見られる三つの浅い凹み(ほぼ自然起源)と、それらの位置関係が“顔”めいた配置をしていることに着目した。そこに、赤い粉(オーカー)が戦略的に置かれ、ちょうど“鼻”に相当する一点が赤くなっていた。非侵襲的な画像解析と分光学的検査の結果、この赤は外から塗布された鉱物顔料であることが示唆され、さらに多波長(マルチスペクトル)解析で“指紋パターン”が再現されたという。つまり「赤い点=指紋で押された鼻」に見える、というわけだ。

↑こんな遺跡!( ・Д・)(「phis org」の記事内画像より転載)
🧪 鑑識の出番:警察鑑識が何をやったのか
ここが今回のニュースで一番目を引いた点だ。考古学チームは形態的・化学的分析だけでなく、スペインの法科学(鑑識)チームと協働し、犯罪現場で用いるような皮膚学的・指紋解析の手法を遺物に適用した。多波長イメージング、走査型電子顕微鏡(SEM)、X線蛍光分析(XRF)などで赤色顔料の組成を確定し、さらに指紋の旋回・渦巻きパターンなど、皮膚紋理の特徴が認められたと報告される。鑑識の技術は「これが単なる染みではない」ことを示す強い補強材料になった。
🧭 年代と意味合い:誰が、なぜ、これをやったのか?
試料は層位学的に約43,000年前と推定され、ネアンデルタールの活動期に一致する。この時期に、誰かが顔らしき凹凸を見て、指に赤い顔料をつけて“鼻”を押した――という解釈は、ネアンデルタールにも抽象表象や象徴的思考があった可能性を示唆する。研究論文は、この小石が「非実用的(非道具的)な対象修飾」の初期の事例であり、顔認知(pareidolia:パレイドリア)を伴う意図的操作だと主張している。だが一方で専門家の間には慎重論もあり、確かに赤色塗布は人工的だが、「象徴的な“肖像”」と結びつけるには解釈の飛躍がある、という見解だ。

↑拡大したら指紋ぽい!( ・Д・)(「phis org」の記事内画像より転載)
🧩 鑑識が示した“ノイズ”と“確度”の話(科学的慎重さ)
鑑識が可能にしたのは、従来の考古学的観察だけでは得られない“皮膚紋理の形状再現”という点だ。しかし、ここで注意したいのは確率と解釈。指紋の渦巻きや隆線パターンが見えても、それが完全な一致を示すわけではない(時間経過での劣化、顔料の粒子分布、基材の微細な風化などが影響する)。警察鑑識は“指紋が疑われる構造を支持する証拠”を提供したが、学問的には複数手法(年輪のような層位学的確認、別の遺物との比較、追加の化学分析)で独立に裏付ける必要がある。
🌍 比較観察:同時代他地域の“顔”表現との接点
43,000年前という年代は、ヨーロッパの後期旧石器世界で興味深い転換点と重なる。ネアンデルタールが顔や抽象模様に関与している可能性は、近年のピグメント(塗料)使用、埋葬、装飾品の発見と合わせて議論が進んでいる。今回の小石は、機能を持たない「遊び的・表象的」行為の早期証拠として位置づけられるが、これらは各地で見つかる断片的証拠と合わせて慎重に評価されねばならない。
↑赤い鼻と言えばトナカイさんですね!( ・Д・)(「イラストクラウド」の画像より転載)
✍️ あるけまや流まとめ
面白い発見だなーて思いますね。やぱクリスマスいいな!( ・Д・)







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