2025ねん 10がつ 17にち(きんよーび、晴れ)

きんよーびだぜ!がんばろーっと!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

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今回の考古学・歴史ニュースは古代のパーティーナイト!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ



📰はじめに


── 樹々のこだま、石の息づかい。文明が消えても、その“声”は地中から響く ――


インカ帝国以前、アンデスの世界にはいくつもの文明があり、それぞれが神殿を建て、儀礼を行い、信仰と政治を融合させていました。最近の発掘によって、Tiwanaku(ティワナク)をはじめとする“失われた文明”の痕跡が新たに明らかになり、その神殿や遺構が社会の構造・宗教観・交易圏を再考させる鍵となっています。


本記事では神殿発見の現場、生物・物質文化との接点、そしてなぜこの発見が「インカ以前」の歴史理解を塗り替えるのかをじっくり掘ります。






🏛 発見の概要 — 神殿はいかにして見つかったのか

最近、ボリビア高地ラパス周辺、ティワナク文明圏の南側、標高の高い丘陵地で「Palaspata」という名の古代神殿が発見されました。130マイル(約200km)南、ティワナク中心地から少し離れた場所で、これまで注目されてこなかった丘の上にその遺構はあったのです。


発掘を主導したのはペン・ステート大学の José Capriles 教授らのチーム。神殿は数多くの長方形囲い(quadrangular enclosures)、中庭、石材配列などを備えており、儀礼目的・交易ハブとして機能した可能性が指摘されています。


また、ペルー北部、ラ・オトラ・バンダ(La Otra Banda)という新しい現場でも、インカ以前の宗教的・儀礼的役割を求める神殿・劇場遺構が出土。紀元前2000〜3000年という古さで、建築や信仰形態における非常に初期の宗教空間として注目されています。






🔍 神殿の構造と出土物 — 石と土器が語る儀式と暮らし

この古代神殿、パラスパタ(Palaspata) の構造はおよそ 125メートル × 145メートル という広さを持ち、約15の長方形区画が中庭を囲む形で配置されています。日照・天体現象(春分・秋分など)との整合性を意図した配置も見られるそうです。


儀礼用の「keru(祝杯)」用の杯の破片、交易物資(トウモロコシ製品など)の痕跡、さらには標高の違う地域から運ばれた材料が使われていることも指摘されています。


ラ・オトラ・バンダの神殿遺構からは、粘土と泥で作られた壁、劇場的な石積み構造、装飾的な陶器断片などが見つかっており、その色彩や様式は後の文化に影響を与えた可能性があります。儀式空間・公共集会の機能を持っていたと考えられる証拠が強いです。




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📜 文化的帰属と年代 — Tiwanaku とは何か、ラ・オトラ・バンダとは何者か

Palaspata はカーボン年代測定で西暦 630〜950年頃 の活動期とされ、ティワナク文明の最盛期および下降期にあたる時期に対応しています。ティワナク文明自体は紀元500〜1000年頃に南アンデスで台頭した文明で、都市・宗教・農業の複合体を持ち、その後インカ帝国にある程度影響を与えたと考えられています。


一方、ラ・オトラ・バンダは紀元前2000〜3000年という非常に古い時代で、インカより遥か昔。建築様式や儀礼の痕跡は、その後のアンデス文化に連続性をもたらす“原型”という見方もされつつあります。






🧠 なぜこの発見が歴史観を変えるか — 意義を多面的に考える

・失われた“神殿ネットワーク”の拡張

これまでティワナク神殿の主要な遺跡は湖畔周辺に集中していると考えられていましたが、Palaspata の発見はその影響圏が想像以上に拡がっていたことを示します。交易・儀礼・信仰が遠隔地まで波及していた可能性。

・儀礼空間/宗教と政治の融合が早期から始まっていた証拠

割礼・祝杯・天体と季節暦などを意識した空間設計は、この社会において宗教と統治が密接に絡んでいたことを示す。庶民・貴族・祭司のような階層構造の存在が推測される。

・物資流通と環境適応の複雑性

例として、祭祀用飲食物(maize/chicha飲料)や、異なる植生帯からの材料輸送などの証拠は、環境・生態リスクを乗り越えて社会を維持していた組織力を物語る。

・“文明の発生”と“信仰の空間”の履歴をたどる鍵

ラ・オトラ・バンダのような遺構は、信仰や宗教空間というものがいつごろどのように生まれ広まったかを考える上で欠かせない。さらに、このような発見は、アンデス以外の古代文明(メソポタミア、エジプト等)と比較することで、人類史の共通性・相違点を浮き彫りにする。






🧮 研究が抱える課題とこれからの視点

  1. サイズの正確な計測と地形との関係分析 — 天体・季節暦との整合性を精密に測るための測量技術、衛星画像の活用など。

  2. 副葬品・祭具の材質分析 — 色素・金属・植物性素材などから交易圏や技術水平を明らかにする。

  3. 社会階層性の検証 — 居住区・儀礼区・墓制における差異の定量的比較。

  4. 気候・環境変動との関係 — ティワナク文明の衰退が気候変化とどうリンクしていたか、発掘物の植物・動物遺存体から環境史を読み解く。

  5. 地元・先住民との協働、文化遺産の保護 — 発見の共有と観光化・保存のバランスを取ることが重要。






おわりに

南米もけっこう建造物とか遺物の残りがいいなって感じるんですけれど、この地域っていつも神殿と儀礼パーティーの話題ばかりニュースになりますよね。

中米もまだ植民地考古学時代の雰囲気がなくならないのか、巨大建造物ばかり狙った発掘調査が続いてますけれども、南米もそんな感じなのかな~って気がしますね。



聞いた話によると、アメリカでマヤ地域の小規模遺跡の発掘調査のために資金申請したら却下されて、その理由がインパクトが足りないかららしい。

大きい遺跡の大きい建造物を掘れば、そりゃあ『イイモノ』出ると思うけれど、そんなんじゃデータ偏ったままじゃん!って思うんですけどねぇ。



まぁその分、私が小さいところ掘るので、その内私の報告書が爆売れするでしょう!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

時間はかかるが、目先の欲より未来を見た方が勝つのです、きっと!( ・Д・)




何はともあれ、

やぱ美味しいご飯いいな!( ・Д・)



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