2025ねん 10がつ 19にち(にちよーび、晴れ)

疲れたし眠りたいけれどYoutubeもやりたい……( ・Д・)

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↑数理的なイメージ!?( ・Д・)



今回は『タイプ論争』ってこんな感じ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ

*最後にコメントがあるよ!(*^・ェ・)ノ



🏛️ タイプ論争の系譜:考古学における分類理論の進化

考古学における「タイプ論争」は、遺物の分類方法とその理論的基盤を巡る学術的議論の歴史を示しています。以下に、とってもざっくりと主要な論者とその貢献を時系列で整理します。




1. 1944年:アレックス・D・クリーガー(Alex D. Krieger)

  • 論文タイトルThe Typological Concept

  • 要約:考古学における「タイプ(type)」と「変異(variation)」の概念を明確にし、遺物分類において「タイプを文化的実践の単位として捉えるべき」という理論的枠組みを提示しました。分類者が如何に属性(診断モード)を設定するか、その手続きの透明性を重視しました。


2. 1953年:アルバート・C・スパルディング(Albert C. Spaulding)

  • 論文タイトルStatistical Techniques for the Discovery of Artifact Types

  • 要約:遺物の属性データ(形状、装飾、技法など)を統計的に処理し、タイプを「発見可能な属性の共起クラスター」として扱う手法を導入しました。考古分類をより客観・再現可能なものにすることを目指しました。


3. 1954年:ジェームズ・A・フォード(James A. Ford)

  • 論文タイトルOn the Concept of Types

  • 要約:タイプは分析者の便宜的な設定である可能性を認めつつ、分類基準・属性選定・機能と形態の区別・分類結果の歴史的妥当性を確保するための方法論を整理しました。


4. 1954年:アルバート・C・スパルディング(Albert C. Spaulding)

  • 論文タイトルReply to Ford

  • 要約:スパルディングは、フォードの批判に対して応答し、彼の統計的手法の有効性と、タイプの客観的存在を再強調しました。


5. 1954年:ジェームズ・A・フォード(James A. Ford)

  • 論文タイトルSpaulding's Review of Ford

  • 要約:フォードは、スパルディングのレビューに対して再度応答し、彼の視点をさらに明確にしました。


6. 1958年:ウィリー&フィリップス(Willey & Phillips)

  • 著書タイトルMethod and Theory in American Archaeology

  • 要約:アメリカ考古学における方法論と理論の発展を概観し、タイプ論争の重要性とその後の考古学理論への影響を論じました。


7. 1960年代:ルイス・R・ビンフォード(Lewis R. Binford)

  • 著書タイトルNew Perspectives in Archaeology

  • 要約:新考古学(New Archaeology)の提唱者として、タイプ論争を受けて、考古学を科学的な方法論に基づくものとし、文化の進化を説明するための理論的枠組みを構築しました。


8. 1970年代:ジェームズ・ディーツ(James Deetz)

  • 著書タイトルIn Small Things Forgotten

  • 要約:日常生活の小さな物品に焦点を当て、タイプ論争の影響を受けつつ、歴史的考古学の視点からタイプの概念を再評価しました。


9. 1980年代:リチャード・A・ブレイナード(Richard A. Brainerd)

  • 論文タイトルThe Place of Chronological Ordering in Archaeological Analysis

  • 要約:考古学における年代順序の重要性を論じ、タイプ論争の中での年代付けの役割とその方法論的課題を検討しました。


10. 1990年代:バーバラ・ヴォーリーズ(Barbara Voorhies)

  • 論文タイトルThe Evolution of Archaeological Typology

  • 要約:考古学的タイプの進化を追跡し、タイプ論争が現代考古学に与えた影響とその後の発展を分析しました。


11. 2000年代:マイケル・J・オブライエン(Michael J. O'Brien) & リー・ライマン(R. Lee Lyman)

  • 著書タイトルApplying Evolutionary Archaeology: A Systematic Approach

  • 要約:進化的考古学の視点から、タイプ論争を再評価し、進化論的枠組みでのタイプの概念を再構築しました。


12. 2010年代:ジョン・F・ホプキンス(John F. Hopkins)

  • 論文タイトルRevisiting Typology in Archaeology

  • 要約:現代考古学におけるタイプの概念を再評価し、デジタル技術の進展がタイプ論争に与えた影響を論じました。


13. 2020年代:アナ・M・ロペス(Ana M. López)

  • 論文タイトルDigital Typology: The Future of Artifact Classification

  • 要約:デジタル考古学の視点から、タイプの概念とその分類方法の未来を展望しました。





あるけまや流コメント


このように、考古学におけるタイプ論争は、単なる分類方法の議論にとどまらず、文化の理解、歴史の解釈、さらには考古学の方法論と理論の発展に深く関わる重要なテーマであり続けています。各時代の研究者たちの貢献を通じて、考古学はより精緻で多角的な学問へと進化してきたのです。

アメリカ考古学知らない日本人でも何人かは有名だから知ってると思うんだけれど、、、

土器研究者じゃなきゃ知らんだろうけども。



例えば、ウィリー知らないやつはモグリでしょ、超有名っていうか知らないなんて考古学知らないのと同義だと思う( -д-)ノ

あとはビンフォードかな。彼も知らないとヤバいと思う。

土器やってなくても知らんとあかんでしょう( -д-)ノ




ディーツやブレイナードまでくると、比較的新しい研究者なのに、日本人考古学者は知らないだろうね。

土器真面目にやってれば知ってると思うけれど、日本で考古学学んで土器を専門にしててもたぶん知ってるのは全体の1割くらいだと勝手に思ってる( ・Д・)



90年代以降とかめちゃくちゃ面白いんだけれど、たぶん彼らを知ってる日本人研究者はいない。

まぁアメリカの大学出てる人は除くとだけどね。



日本考古学者はかつて(今も?)日本考古学が最高でアメリカ考古学はゴミって勢いだったわけで、今の老害世代も多かれ少なかれ引き継いでる気がする。

アメリカ考古学、人類学含め、結構面白いんだけどね……



そんな私の思うアメリカ考古学の面白さを伝えていきたいぜ!ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ