2025ねん 10がつ 22にち(すいよーび、雨)

今日は超久しぶりの日中ずっと雨予報!(*・ω・)ノ

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今回の考古学・歴史ニュースは「なんか薄い板が出たんだけど実はレアものだた!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ




📰はじめに


こんにちは、今回のテーマは、なんと南トルコ、古代都市 Sagalassos(サガラッソス)の浴場遺跡から発見された、ローマ時代のエジプト神の図像。


ローマ帝国の辺境、アナトリア山岳地帯に、なぜエジプトの神々が? 考古学的発見が投げかける「遠く離れた文明どうしの意外なつながり」に迫ります。


アート、宗教、交易、装飾美術……さまざまな角度から読み解くこの発見は、歴史好きにも旅好きにも“ゾクッ”と響くネタ。どうぞお楽しみください。





✨ 出発点:サガラッソスで出土した驚きのレリーフ

南トルコ、現在のブルドル県アーグラシュン(Ağlasun)近郊の山岳都市、サガラッソス。古代ローマ期にはピシディア地方の有力都市として栄え、現在でも優れた保存状態の遺跡群が残っています。
2025年10月に発表された研究によれば、この都市のローマ期浴場(特に北部フリギダリウム=冷浴室)から、薄い大理石パネルに刻まれた、いわゆる「エジプト神」図像が確認されました。

具体的には、

  • 中央にスフィンクス風の神格 Tutu が描かれ、

  • 左右に王冠を戴いた人間像(上・下エジプトの象徴か)や、鷹頭の神 Horus、ワニ頭の神 Sobek らが配置。

    興味深いのは、マーブル(大理石)はトルコ西部のアフヨンカラヒサル産(Afyon marble)であり、素材も技法もエジプト直輸入ではなく「ローマ期アナトリア的制作」であった点です。
    さらに、発見者である考古学者 Peter Talloen 氏らは「この図像プログラムが装飾目的に使われており、信仰対象というより“デコレーションとしてのエジプト風表現”である」旨を指摘しています。
    この段階で、すでにワクワクする事実が詰まっています:ローマ帝国が地中海を取り囲むだけでなく、エジプト→アナトリアの“アイコン”がやってきていたという。どうして? 以下で深掘りします。


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↑なんか薄い板!( ・Д・)(「Anatorian Archaeology」の記事内画像より転載)


🏛️ なぜエジプト風図像が? ローマ帝国における“エジプト主義”

ローマ帝国では、征服地・交易路を通じてさまざまな宗教・理念が移動しました。なかでも、エジプトの神々はギリシア・ローマ文化圏において「奇異で魅力的なエキゾチック要素」として受け入れられてきました。例えば、合成神 Serapis(ギリシア・エジプトの神)は、プトレマイオス朝エジプトからローマ世界に広がった代表例です。


しかし、「装飾」としての利用、しかも純粋に視覚的モチーフとして、エジプト神像がローマ期アナトリアの浴場に出てくるというのは、非常に稀少なケース。実際、研究者らは「エジプト外でこの図像が装飾目的で用いられた例はほかに知られていない」と述べています。
ではなぜ、サガラッソスでこのような“エジプト風装飾”が生まれたのか? 幾つかの要因が重なっていると考えられます:

  • 交易・文化交流:サガラッソスはローマ期においてワイン・農産物などをエジプトなどへ輸出していた可能性があり、異文化接触があり得るという記録があります。

  • 装飾トレンドとしての“エジプト風”:ローマ時代、美的な理由でエジプト的モチーフ(王冠、スフィンクス、神格など)が好まれ、シンボルとして用いられた可能性。

  • 地域エリートのステータス表現:浴場という公共・社交の場において、異国的・知識的なモチーフを採用することで、地域都市の「世界とつながっている」感を出したかったのかもしれません。

  • 宗教的ではなく「象徴的使用」:先述の通り、このパネルは信仰対象ではなく、装飾目的と考えられているため、図像が“意味を超えて見せるもの”として機能した可能性があります。

このように、「なぜここに」という問いには明確な単一解答はありませんが、“交易・装飾・文化的沸点”という三方向が交差していたことは明らかです。




🛁 浴場という空間が持つ特異性

今回発見されたパネルが用いられていたのは、浴場の“北部フリギダリウム(冷浴室)”という空間。なぜ浴場がこのような図像を伴う場だったのかも、考えてみる価値があります。


浴場はローマ世界では単なる入浴施設ではなく、社交・衛生・リラクゼーション・美的演出が融合する公共施設でした。そこに装飾・図像が付加されることは珍しくありませんが、異国の神像をあえて取り込んだケースは非常にめずらしい。

  • フリギダリウムという“冷”の空間において、守護や転換のイメージを持つ神像(例えばスフィンクス‐Tutu)が置かれた可能性。図像が「外界からの守り」「異文化の知恵の象徴」として作用したかもしれません。

  • 浴場を利用する市民・エリートに対して、「世界がつながっている」「最前線だ」という感覚の演出。異国の神が現れることで、空間の“格”が上がる。

  • 装飾パネルという形式は、信仰儀礼の場ではなく“日常を彩る”場であり、浴場という“日常×社交”の場にふさわしい。

つまり、この発見は「神殿」「祭祀場」ではなく「公共浴場」というありふれた空間に、遥かエジプトの神像が持ち込まれていたという点で、私たちの歴史観をぐっと揺さぶるのです。







おわりに

考古学ニュースはほとんど「なんちゃらを発見!」って感じだけれど、

私は今回のような発見の方がいいな~って思います。



ただ単に珍しいものが出たとか、「最大」とか「最古」とか、まぁそれらも重要なんだけれど、『ふ~ん( ・Д・)』って感じ。



それよりは今回のように一見ただの「なんか薄い板」だし、装飾や造形が際立って美しく美術的価値があるわけでもない。

でも考古学的価値はとても高くて、今後の研究の進展に繋がる・・・そんな発見の方が好きですね。




まぁ単に、中南米における発見至上主義が嫌いなだけかも知れないけれど。

たくさんの資本で、大きい神殿やら宮殿だけ掘って、”イイモノ”出すだけ。それが調査研究だと思ってる研究者とそれをよしとする学界と社会が嫌いなのだと思う( -д-)ノ



あ、ふざけて始めて少し真面目に書いて、最後はふざけて終わる「あるけまやStyle」がぁぁああ( ・Д・)




何はともあれ、

やぱローマ・エジプト研究したいな!( ・Д・)



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