2025ねん 10がつ 24にち(きんよーび、くもり)

来週は絶対研究するんだ~!( ・Д・)

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↑思ったより小さいサイズ?( ・Д・)(「erath.com」の記事内画像より転載)


今回の考古学・歴史ニュースはやっぱかすめ取っちゃうよね!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


📰はじめに


こんにちは、いつもの「あるけまや」風スタイルで、じっくりと長めにお届けします。今回のテーマは、なんと英国イースト・イングランドで発見された「金貨933枚」の大発見――ところが、その裏には金属探知機愛好家による不履行・違法検出・書類不備という“暗部”が隠れていたという驚きの物語です。まるで“宝の山”が見えるその瞬間から、法と倫理の狭間で揺れる歴史発掘のリアルが浮かび上がってくるのです。この記事を読み終わるころには、「なぜ価値ある発見が事件になるのか」という問いを自分の中に抱えることになるでしょう。




💰 発見現場:933枚の金貨とその瞬間

英国のイースト・イングランド、ケムズフォード近郊グレート・バドウ(Great Baddow)で、なんと金属探知機を使った愛好家が、金貨933枚という史上最大級クラスの鉄器時代(紀元前60〜20年あたり)金貨のホイール(埋蔵金)を発見しました。 


このホイールには、東部イングランドで後期鉄器時代に鋳造された“スタター”金貨930枚と、異種の3枚が含まれており、その規模・時代ともに極めて稀な価値を持っています。 


ところが、発見者はその地での探査許可を得ておらず、また英国の「Treasure Act 1996(宝物法)」に則って報告を行わず、のちに不履行・隠蔽として捜査対象となることが明らかになっています。つまり、夢のような発見の影には、法律・倫理の“影”も併走していたわけです。




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↑山のようにあるね!( ・Д・)(「erath.com」の記事内画像より転載; credit: Museum of Chelmsford)



📜 “なぜ933枚?”:歴史的背景と価値の重み

このホイールがなぜ注目されるのかというと、いくつかのポイントがあります。

  • 金貨の大半が“Whaddon Chase型”スタターで、紀元前60〜20年頃、東英仏海域から影響を受けて鋳造されたとされるタイプであること。

  • 埋蔵場所が、従来「トリノヴァンテス族(Trinovantes)」の領域とされる土地内であったことから、「隣接部族カトゥヴェラウニ(Catuvellauni)による影響」「ローマ侵攻前後の金貨移動」という仮説が浮上しています。

  • 金貨という「価値通貨」かつ「権力・支配の象徴」であったものが、なぜ一箇所に大量に埋蔵されたのか――それは部族間の動揺、ローマからの圧力、貢納・保管等の複合的背景が想定されています。

    こうした「金貨933枚」という数字の裏には、単なる“宝探し”を超えた、古代社会の動き・貨幣史・政治史が隠れているのです。



🕵️ 発見者の違反行為:探知から報告までの齟齬

この発見が単なるロマンチックな成功譚で終わらなかったのは、発見者側の行動に複数の問題があったためです。

  • 探査にあたって土地所有者の許可を得ていなかったという点。

  • 発見後、英国の「Treasure Act 1996」に基づき発見を報告する義務を履行せず、ホイールの一部を隠匿した疑い。

  • 報道されたインタビューの中で明らかになった「コインの一部が未報告」であったという点。英国エセックス警察の見解も「我々は歴史を盗まれている」などと表現。

    これらの違反行為によって、たとえ発見そのものが重大であっても、正当な手続きを踏まなかったために“問題の焦点”となってしまったのです。



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↑警察に押収された時の写真( ・Д・)(「itvX」の記事内画像より転載; credit: Essex Police


🧮 法的・文化的インパクト:“国の遺産”という視点から

この事件が示すのは、ただ「お宝発見」ではなく、「誰が何のために発見し、どう扱うか」という課題です。

  • 英国では、探知・発掘・発見報告には厳格なルールがあり、“無許可・無報告”は文化遺産を損なう行為と見なされています。

  • 発見場所・文脈・残存状態の記録が失われると、考古学的価値が著しく減少してしまいます。実際、このホイールの発見でも「発見直後の状況記録に齟齬がある」という指摘があります。

  • また、地域や国の“歴史遺産”として、発見物は公共の財産とも言え、私的利益追求による隠匿・販売は社会的・倫理的に問題視されます。

    したがって、金貨933枚というスケールに見合うだけでなく、その取り扱いこそが問われている事件と言えるでしょう。



🔍 今後の展望:ホイールの公表・博物館収蔵・探知者の責任

このホイールのその後にも動きがあります。

  • 発見された金貨はMuseum of Chelmsford(ケムズフォード博物館)において確保され、将来的な展示・研究プロジェクトが進行中です。

  • 展示予定は2026年以降という報道もあり、地域住民・来訪者にとって「自分たちの古代」への接点となる可能性を秘めています。

  • 探知愛好家の側では、法令順守・許可取得・報告義務の履行という“新たなスタンダード”がますます重視されるようになっています。実際、関連団体は「正しいやり方を知ることが何より重要」と呼びかけています。 

    以上のように、この事件は“発見そのもの”以上に、“発見後の対応”こそが文化遺産にとって重大であるという教訓を我々にもたらしているのです。


↓関連記事





おわりに

上の関連記事ではちゃんと報告してるし、大きな報奨額をもらってるよね。

イギリスもトレジャーハント可能な国だから、ちゃんと手続きすれば報奨金もらえるのにね。

歴史好き過ぎて、自分で発見した金貨をコレクションしたかったんでしょうかね。



報奨金の一部で収蔵先の博物館にレプリカ作ってもらえばいいのになぁなんて思うけれど、やぱ本物がいいのかな。

気持ちは分からんでもないけれど、こんなことになれば博物館に行って、「これ見つけたの俺だぜ!」ってのもできなくなるよね。

名誉から一転不名誉だもんね。





何はともあれ、

やぱ金は人を狂わすぜ!( ・Д・)





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