
↑サムネ画像見る度にYoutubeやりたくなるけど起業して安定するまでは時間的に無理!( ・Д・)
今回の考古学・歴史ニュースは「デンマークで“皮肉な護符”みたいな希少なイギリス硬貨を、金属探知機愛好家たちが見つけたらしい! しかもこれ、ヴァイキング時代の信仰と交易の混ざり方まで見せてくるかも?( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
📰 はじめに
今回見つかったのは、ただの古い銀貨ではないんだよね。
デンマークのユトランド半島の南と北で、金属探知機愛好家たちがそれぞれ見つけた2枚の銀貨は、11世紀初頭のイングランドで作られた極めて希少な「Agnus Dei(神の子羊)」型の硬貨だった。発行はおおよそ1009年、王はエゼルレッド2世。しかもこの硬貨は、ヴァイキングの襲撃からイングランドを守るために、かなり強いキリスト教的象徴をこめて鋳造された可能性が高い。ところが実際には、その多くがスカンディナヴィア側へ渡り、穴や輪を付けられて、首飾りや護符として使われたらしいんだ。ここがもう、かなり強い。
つまり今回の話は、
「珍しい英貨が見つかった」
だけじゃない。
むしろ大事なのは、
イングランド側が“ヴァイキング除け”として願いを込めた聖なる銀貨が、
北の海を渡ったあとには、ヴァイキング側のアクセサリーや護符になっていたかもしれない、
というところなんだよね。
⚔️ まず、この時代のイングランドはかなりしんどかった
エゼルレッド2世の治世後半のイングランドは、デーン人の侵攻と襲撃にかなり苦しめられていた。
10世紀末から侵攻が再び強まり、各地が荒らされ、和平のための支払いもかえって相手を勢いづかせることになった。最終的には1013年、デンマーク王スヴェン1世がイングランド王として受け入れられるところまで追い込まれる。つまり1009年というのは、イングランド側から見れば「もうかなり切迫している」時期なんだね。
そういう状況の中で、いつもの王の肖像と十字架ではなく、もっと露骨に宗教的なイメージを持つ硬貨が出てくる。
ここがおもしろいところで、硬貨は経済の道具であると同時に、王権のメッセージ媒体でもある。だからこの「神の子羊」型の硬貨は、単なる流通貨幣というより、かなり切実な祈りや政治的演出まで背負った存在だった可能性が高いんだよね。
🐑 では、その「神の子羊」ってどんな硬貨なのか
この型の硬貨は、普通の後期アングロサクソン貨幣とはかなり違う。
ふつうなら片面に王の胸像、もう片面に十字が来るところを、この硬貨では片面に十字を背負った子羊、つまりキリストの犠牲を示す「神の子羊」が置かれ、その下にはアルファとオメガを記した板が付く。反対面には、聖霊を表す鳩が飛ぶ。要するに、両面ともほとんど宗教図像で埋め尽くされているわけだね。かなり異例です。
この図像が意味しているのは、おそらく平和と神の介入への願いだ。
子羊も鳩も、争いのただなかで神が地上の秩序へ介入してくれることを期待する象徴として読むのが自然らしい。つまりこの硬貨、銀の支払い道具であると同時に、「神よ何とかしてくれ」という国レベルの祈りを刻んだ小さな プロパガンダでもあったのかもしれないんだよね。
🌊 でも海を渡ると、意味が少し変わる
今回見つかった2枚はデンマークのユトランド半島の北部と南部で見つかっていて、同型の硬貨全体で見ても、現存例はおよそ30枚程度しか知られていない。そのうちイングランド出土はごく少数で、むしろ多くはスカンディナヴィアやバルト海沿岸で見つかっている。しかも多くの個体には、吊るすための輪や穴、あるいは金具を取り付けた痕跡がある。つまりこの型の硬貨は、北へ渡ったあと、かなり高い確率で“身につけるもの”へ変えられていたらしい。
ここがもう、歴史としてたまらないところなんだよね。
イングランド側は「これでヴァイキングから守られたい」と願って作った。
ところがヴァイキング側は、それを銀として切り刻むだけではなく、むしろ気に入って首から下げたり、護符として持ったりした可能性が高い。
敵を遠ざけるためのキリスト教的イメージが、敵側の装身具になる。
ほんと、かなり皮肉です。
⛪ しかもこのころのデンマークは、ちょうど信仰が混ざる時代だった
ここもかなり大事。
ヴァイキング時代のデンマークでは、古い北欧の神々への信仰がなお強く生きていた一方で、キリスト教もすでに入り始めていた。
交易の都合や南のキリスト教世界との接触の中で、十字の印を受けたり、国外で洗礼を受けたりする人もいた。でもそれで即、昔の神々を全部捨てたわけではなかったらしい。実際、9〜10世紀のデンマークでは、古い宗教とキリスト教がかなり長く並存していたとされ、職人が十字架とトールの槌の両方を作れる鋳型まで持っていた例が知られている。
だから今回の銀貨も、「異教のヴァイキングがキリスト教の品をまちがって拾った」みたいな単純な話ではない。
むしろこの時代の北欧では、外から来たキリスト教的イメージが、交易・威信・護符・信仰のあいだをまたぎながら取り込まれていた可能性が高いんだよね。
キリスト教の品であることと、ヴァイキングがそれを自分のものとして使うことは、必ずしも矛盾しない。
このあたり、すごくヴァイキング時代らしいです。
💰 さらに面白いのは、こういう硬貨が北欧の貨幣文化にも効いてくること
今回の2枚は、単に珍しいお守りで終わる可能性もある。
でも、それだけではなさそうなんだ。デンマーク側では、こうした英貨との接触が、北欧の貨幣制度の発展にもつながった可能性が意識されている。のちにクヌート大王、その子ハーデクヌーズ、さらにスヴェン・エストリズセンらの時代には、英貨の意匠に強く影響を受けたデンマーク系の貨幣も作られるようになる。要するに、最初は異国の銀貨だったものが、だんだん「自分たちもこういうものを鋳造する」方向へつながっていくわけだね。
これ、あるけまや的にはかなり好きなんだよなあ。
最初は襲撃や略奪で手に入る。
次に、それを護符や装飾として使う。
その先には、貨幣文化そのものまで取り込んでいく。
つまり海の向こうの品は、ただ流れ込むだけじゃなく、意味を変えながら北欧社会の中へ吸収されていくんだよね。
今回の2枚は、そのかなり面白い入口を見せてくる。
🧠 あるけまや的に、ここがいちばん面白い
あるけまや的に今回おもしろいのは、この銀貨が「キリスト教のイングランド」と「ヴァイキングのデンマーク」を、きれいに分けさせてくれないところなんだよね。
イングランド側では、これは切実な祈りのこもった防衛の象徴だったかもしれない。
でも北へ渡ると、銀の価値、図像の魅力、護符としての力、そして異国趣味みたいなものが重なって、別の意味を持ちはじめる。
つまりこの硬貨は、敵対の証拠であると同時に、文化の交差点でもあるんだ。
ヴァイキング時代の面白さって、まさにそこだと思うのさ。
戦いながら、奪いながら、でも同時に取り入れてしまう。
今回の銀貨は、その混ざり方をかなり小さく、かなり濃く見せてくるんだよね。
✍️ あるけまや的まとめ
今回の話を雑に言うと、
デンマークのユトランド半島の北と南で、金属探知機愛好家たちが見つけた2枚の銀貨は、1009年ごろエゼルレッド2世のイングランドで作られた極めて希少な「Agnus Dei(神の子羊)」型硬貨だった。図像は神の子羊と聖霊の鳩からなり、通常の王の肖像入り貨幣とは大きく異なる。こうした硬貨は、ヴァイキングの脅威の中で神の加護を願って鋳造された可能性が高い一方、現存例の多くはむしろスカンディナヴィアやバルト海沿岸で見つかっていて、穴や輪を付けられ、首飾りや護符として使われた痕跡も多い。つまり今回の発見は、イングランドの祈りが、海を渡ってヴァイキング側の装身具になったかもしれないことを示しているんだね。
だから今回の発見は、
「デンマークで希少なイギリス硬貨が見つかった」
だけじゃなく、
「ヴァイキング時代の北海世界では、敵を遠ざけるための聖なる銀貨すら、相手側では護符やアクセサリーとして取り込まれていたかもしれない」
というところまで見せてくる。
小さな銀貨。
でもその中に入っているのは、祈りと略奪と交易と改宗の気配だ。
こういうの、かなり好きなんだよなあ( ・Д・)
なにはともあれ・・・・・・
コインっていいよね、コレクションしたい!お金が山ほどあれば!( ・Д・)









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