にほんブログ村 歴史ブログ 考古学・原始・古墳時代へ

あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

カテゴリ: 「らーめんの考古学」

2018ねん 5がつ 16にち(すいよーび、晴れ)

そう言えば、この前友人とすすきのを歩いていて、

有名なラーメン屋(早朝営業)がなくなったことに気が付いた。

濃厚でほんと美味しかったから、悲しかった(ノд・。) グスン

「でももう朝まで飲むことはないから、どの道行かなかったね」って

話してさらに悲しくなったヽ(TдT)ノ

あの頃の無謀さは要らないが、若さは取り戻したいものだね……

・・・・・・・・・・・・
SPR001
↑やしちの味噌ラーメン。食べたことない、食べたい!(「@ちくわちゃん札幌ラーメンブログ」、記事内画像より転載)

【目次】
  1. はじめに ーさて、「らーめんの考古学」を本格始動するよ!ー
  2. 基本情報と分析表、対象資料写真の提示① ー10店舗分ー
  3. おわりに -終わりが見えません(/TДT)/-

1.はじめに ーさて、「らーめんの考古学」を本格始動するよ!ー

当サイト「歩け、マヤ」のメインコンテンツの予定だった「らーめんの考古学」は、実食によっていくつかの所見と見通しを持ちつつも、なかなかに進展しておりませんでした。

そして本日少し時間が取れたもので、ちょちょいと取り組んでみました(。・ω・)ノ゙

a076
↑参考にさせて頂いております「@ちくわちゃん札幌ラーメンブログ」

さて、これまでの実見ならぬ「実食」によってぼちぼちと「らーめんの考古学」のあり方を模索してきた中で、食べながら資料分析を行っていくのはつらい!という至って当然の結論に至っていました。そこで写真を活用しよう!ということになっていたわけですが……

分析に使う写真探すのも一苦労!と思ってたところ、上に紹介した「@ちくわちゃん札幌ラーメンブログ」を見つけたわけです。ぱっと見ですでに素敵なサイトですよねー!(私がかつて作った札幌ラーメンに関するサイトよりずっと素敵!( ・Д・))

ということで、上記サイト様を主に利用しまして、万一足りない場合は食べログ等々を利用しまして札幌ラーメンに関する情報を得ていこうと思う次第です。

さて、札幌にあるラーメン屋の店舗数はご存知でしょうか?上記サイトに登録されているのは575店舗!分析すると思うと気が遠くなりますね。食べ続けなくてほんとによかったと思います。多くて300程度かと甘く考えてました。

かなり数が多いので50店舗ずつくらいやろうかと思ってはいたのですが、空き時間だけじゃ明らかに足りないので、今後10店舗ずつ取り扱っていこうかと思います。

頑張りますのでご期待下さい!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


2.基本情報と分析表、対象資料写真の提示① ー10店舗分ー

表1.資料No.1-10に関する基本情報
基本情報①

これが今回扱った分析対象店舗ですね。見ての通り、味噌ラーメン置いてない店舗が目立ちます(表中の商品名が×の店舗;No.3, 6, 7, 8)。もちろんたまたまかも知れません。

まぁこの表がなんだってわけじゃないですけど、個人的にラーメン食べに行こうとふと思った時に、定休日とか営業時間調べられるなー程度です。実際、資料調査だと色々な情報を整理しておくものなので、その一部だと思って下さい。

らーめんの画像一覧①
図1.対象資料の写真一覧

表2.資料No.1-10の属性表
属性表①

表中では単純に資料ナンバーとして表記していますが、実際には「札幌市内」ということで「SPR」を資料番号の前に付けてあります。これで旭川(ASK)、函館(HKD)にも対応できますね!そこまでやれるかは謎ですが。というか略称付けるの難しいですね。アイドルグループみたいになっておるΣ(・ω・ノ)ノ

さて、今回の店舗で味噌ラーメンを販売しているのは10店舗中、6店舗のみでした。札幌にも博多系豚骨ラーメンや、担々麺専門店、油そば専門店等々がありますので、575点の資料を扱うことになるわけではなさそうですね。

さすがに6点じゃ型式分類もできないんですけども、それでも見えてくるものが僅かにあるのでしょうか。一点目に使用部位や切り方、量に違いはあれど「ネギ」は欠かせない具材のようですね。メンマ、チャーシューも鉄板具材のようです。値段も750円が平均額で、大きな振れ幅はありません。

これまでの実食経験も踏まえると、まぁ恐らくは具材はバリエーションでありつつも札幌ラーメンとしての一定のまとまりを見出すことができるかなとの見込みです。また今回のSPR002と005、つまり純連と雪月花は麺・スープの点で類似点があるように思えます。

ただこの2種に属する各属性については実食(実見)による判定が重要なので写真だと今は何とも言えません。今後のグルーピング次第では実食による検討が必要かなと感じております。

暖簾分けの歴史とか調べれば分かることなのでしょうが、モノから系譜に迫るところが「らーめんの考古学」の面白さですからね!地道にいきましょう!


3.おわりに -終わりが見えません(/TДT)/-
これで575分の10を調べたということになります。表は作ってしまったので、あとはガンガン写真探すのと、属性チェックするだけなのですが、まぁ時間かかりますよねー。いやー、ほんとこんなに時間かけたのに、記事の文字数の少ないこと!内容の薄いこと!( ̄▽ ̄;)!!ガーン

ちょっと手の空いた時にやるには重いので、これからは週末にコツコツとやっていこうかと思います。少なく見積もってあと20らーめん(資料の単位( -д-)ノ)くらい増えればけっこうまとまりが見えてくるかなって、ちょっと面白くなるかなって思っています。

あ、ラーメン屋の場合、分布図はどうなるのだろう?これまでに札幌・旭川・函館という地域区分を前提にしてきましたけどね。遺物の集中と、ラーメン屋の集中って内容違いますからね……大丈夫かな、検討しておきます(*^・ェ・)ノ

最終的に型式分類して、暖簾分けを含む札幌ラーメンの歴史とその系譜をモノから明らかにすべく努力していきますので、出来立ての油膜いっぱいのラーメンのようなHOTな気持ちと眼差しで見守って下さいね!

↓おかげさまで順調にフォロワーが増加しております!↓
↓いいぞ、その調子だぞ!ほれ、ぽちっとヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ↓


このエントリーをはてなブックマークに追加

2018 ねん 4がつ 10にち(かよーび、晴れ)

だんご(管理人名)です。

どんなに反省しても酒がやめられないとです。

今では自省するために酒がやめられませんっ!

・・・久々にヒロシ見ると面白い!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

・・・・・・・・・・・・
東京_日高屋_油そば2


【目次】
1.「油そば」は型式学的分類上、「ラーメン」か?
2.日高屋の油そばのデータ
3.結論:
ラーメンの大別と細別、ラーメン好き札幌人が東京で油そば食べた、美味しかった


1.「油そば」は型式学的分類上、「ラーメン」か?
今回のタイトルは日本考古学を勉強したことのある人を引き寄せる効果を期待してつけました。内容ははっきり言って大したことありません!

さて、前回の「【ラーメンの考古学】らーめん がんてつ札幌駅西口店【実践編①】」の最後に今後の方針について書きまして、ラーメン食べ続けるのしんどいからとりあえず写真から判別できる範囲で分類しよう!となったわけです。

初回の記事、「【色々な考古学】「らーめんの考古学」について真剣に考えてみた…【ラーメン美味しい】」でも様々な分類属性(分類していく際の基準です)を提示しましたが、写真の場合は特に具材に重点を置くことになるのかなと考えておりました。

そんな折、出張で東京に行った際に、油そばが安かったもので食べてみたんですよ。上記写真ですね。

…いかがでしょう?昼からビールを飲んでいるのはご愛嬌!仕事終えてますので!見て欲しいのは具材と麺ですね。黄色い縮れ麺(黄色やや弱、縮れ中)に白ゴマ、ネギ、メンマ、チャーシューですよ!

白ゴマを抜けば、普通にラーメンの具材と変わらないな~とショックを受けたわけですよ。弱った胃腸を心配して写真で分類しようした矢先に、本当にこの属性だけでいいのかと、不安にかられたわけです。

具材と麺だけ見たら、油そばってほぼほぼラーメンではないのかと思ってしまったわけです。ということで以下に東京、日高屋の油そばを美味しく頂いた情報を載せておきます。


2.日高屋の油そばのデータ
油そばって札幌じゃそんなに店ないし、食べないけど美味しかった! ラーメンは飲みの締めの役割があるなと思いますけど、油そばはどろっと感のある濃い目の味付けなので、アテにいいなと思いました。札幌人的には「ラーサラ(ラーメンサラダ)」っぽい感じでおつまみ感があります。


【日高屋 日暮里南口店】
日付:2018.4.10
対象:汁なしラーメン(390円...通常は550円らしい)

①麺の太さ: ???mm(未計測)、中
②麺の色調:黄色(やや弱)
③麺の縮れ:?波頂 / ?cm(未計測)、中
④麺のコシ:中、断面形態が方形
⑤スープの色調:黒色。鰹出汁の醤油ベースで濃い目、粘性あり
⑥ダシの種類:鰹節
⑦油分:汁の量が少なく、不明瞭。
⑧店の味:醤油のみ。
⑨具材:温玉(完形1点)、ネギ(緑・白部分)、メンマ、チャーシュー(4枚)白ごまの5種

評価:【評価】★★★★☆(3.5)
美味しかったですよ。ただ食べなれてないんで評価のしようがなかったので3! 0.5ポイントはコスパですね。通常価格の550円だったらどうでしょう。まぁ大盛りのラーサラだと思えばやっぱお得なので3.5くらいかな。

↑注:個人的なものです。ラーメンブログの性質も付加しようかと打算的に実施しております。

3.結論:ラーメンの大別と細別、ラーメン好き札幌人が東京で油そば食べた、美味しかった
結論として、見た目はほとんどラーメンなわけですよ。第一商品名が「汁なしラーメン」ですからね。ですけど次の写真を見てください。

東京_日高屋_油そば

ほい!付いてきた温玉割っただけでこれですよ!
ヽ(・∀・)ノ

この絵面ならラーメンぽくない!

つまるところ、やはり具材の違いは大きいわけですよ。不安から始まって自信がついたパターンですね。あとですね、麺の断面形態を確認したところ、こちらは方形だったのですが、けっこう違いがあるんだなぁと実感しております。これは写真ではなく、実見(実食)しないと分からないですね。

方形、丸型方形、円形(適当に名付けました)の3種ですかね。麺自体に丸麺とか種類あるのですが、麺の太さやゆで加減とかで角が残る場合と崩れる場合があるんでしょうか、体感したのは3種でした。最終的な答え合わせの時には、製麺についても調査して元々何種類あって、どこが何使ってるのか調べてみますね。

ということで具材に着目した分類だけでもラーメンとその他は分けられそうです。ラーメンの大別と細別と仰々しく銘打ちましたけども、日本における「中華麺」を大別とすると、細別は「ラーメン、つけ麺、油そば」なのかなと思います(ボク、イケメンと続けたかった...)。

つけ麺はスープが別に用意されてますので区分は比較的簡単ですね。使う食器がもう違いますから。油そばは別名が多くて「まぜそば」はまだしも「あぶらーめん」もあるようです。日高屋も「汁なしラーメン」と呼称されていますし、その違いはスープの量と濃さでしょうね。

液体の粘性が非常に高く、よく混ぜて麺に絡めて食べるものです。札幌のラーメンが麺と絡むように強く縮れるように新たな麺を開発したことを考えると、最初から絡む前提のあぶらそばとラーメンでは麺の選び方に違いがありそうです。

またあぶらそばは醤油ベースのみのようですね。店によって違いはあるかも知れませんが、一見すると麺で隠れてスープ見えないくらいなのがあぶらそばと定義して良いでしょう(但し出来上がった直後に判定するものとする。一日以上放置してスープを吸い尽くしたのびのびのラーメンは含まない、というか認めない(≧ヘ≦) ムゥ)

基本は北海道のラーメンで分析していこうと思いますが、出張の時は積極的にラーメンやその他の麺類を食べていこうと思います。今後の分析成果に乞うご期待!


このエントリーをはてなブックマークに追加

20XXねん 3がつ 18にち(にちよーび、曇り)

ラーメンは大好きだが、一日に2回ラーメンはつらいな。

アルコールで弱った胃腸に響くぜ。

・・・・・・・・・・・・
a014
↑がんてつ札幌西口駅店(筆者撮影)

【目次】
  1. 「ラーメンの考古学」を実践してみて
  2. 「がんてつ」ラーメンからの取得データ
  3. 今後の方針について

1.「ラーメンの考古学」を実践してみて
今日は休みだったこともあり、「ラーメンの考古学」を実践すべく、ラーメンを食べに行きました。最初は老舗から攻めていきたかったのですが、日曜なので早く閉まるお店も多いので、開いてる店かつ好きな店にしました。

まずラーメン店を調べてて思ったことは、有名店はチェーン展開していることが多いってことですね。札幌市内に800件とかラーメン店があるって情報がありましたけど(本当か?)、まぁ対象を本店にのみ絞る予定なので対象件数は少なくなるでしょう。

というか札幌人にも観光客にも人気の有名店を網羅しつつ、ネット評価で常に上位にランクインにするような50店舗を分析対象にしようかなと思っています。

実際にラーメン店でデータを取ってて思ったことは、

①恥ずかしい(特に麺の太さとか計測してる時)
②実際の考古学分析のように、データの客観化が難しい
③設定した分析属性以外にも取れるだけデータが欲しくなる
④記述に熱中するとラーメンがのびる、冷める


の4点です!まぁ資料を実見しに行って、見る目が変わるというか実践に基づいて取得データの種類や方法が改良されることはよくあることです。しかし対象がラーメンなので、④ののびる。冷めるが辛い。

お客様の回転も気になるので、店員さんの目が気になる(自意識過剰)。ご飯時のような混み合う時間帯には絶対行けないですね。長蛇の列ができる超有名店も難しいかも知れません。

a015
↑がんてつの味玉味噌らあめん880円(筆者撮影)

2.「がんてつ」ラーメンからの取得データ
以下が今回取得したデータになります。どの属性が分析に有効かは未だ不明ですが、2店舗で食べてみた結果、具材群の組成に「札幌ラーメンという斉一性」を感じました。

【がんてつ 札幌駅西口店】
日付:2018.3.18
対象:味玉味噌らあめん(880円)

①麺の太さ: 3mm、中
②麺の色調:黄色(やや弱)、やや白味がかる
③麺の縮れ:5波頂 / 5cm、やや強い
④麺のコシ:強い
⑤スープの色調:白味がかった淡黄褐色系統、メンマの色調に近似
⑥ダシの種類:豚骨か?
⑦油分:小さな径の油が少し見られる、油膜は薄い部類か
⑧店の味:味噌、醤油、塩が揃っている。「一番人気」はあるが店が特別押す味はない。
⑨具材:味玉(完形1点)、ネギ(緑部分)、もやし(少量)、メンマ、ノリ、チャーシュー(1枚)の6種

備考:札幌ラーメンの記述は暖簾等に見受けられない。(聞き取り調査は行わないが、店内外に広告として見られる表記は、遺跡における碑文資料と同様な感覚で文字資料として扱うことにする。)

【評価】★★★★★(4.5)
私は好きです!味噌の濃さ、どろっと感がいいですね。2種類の味噌使っていて濃厚な味わいです。辛味噌が尚良いでしょうヽ(・∀・)ノ

↑注:個人的なものです。ラーメンブログの性質も付加しようかと打算的に実施しております。


3.今後の方針について
実践してみた結果、年齢のせいか本当に何度も食べるのがつらい。データが集まりにくいのでモチベーションが下がる。上がるのはコレステロール値だけか?

ネット上に私よりも遥かに上手に美味しそうなラーメンの写真を挙げている人がたくさんいらっしゃるんですよね。麺のコシとか断面形態とか食べなきゃ分からないこともたくさんあるんですけど、食べなくても写真から分かる情報もたくさんあるんですよね。むしろその方が多い!

ということで、今日一日2回ラーメンを食べて思ったことは、とりあえず写真から分類してみようということです。写真から得られる情報から「札幌ラーメン」の全体性を把握し、また写真から得られる属性を基にタイプ分類を行ってある種の傾向性を掴みます

その上で疑問点を感じた特定の対象群に対して、直接、実見ならぬ実食によって詳細な分析を行っていく。これがお財布と健康に優しい「ラーメンの考古学」の方法論ではなかろうかと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加

2018ねん 3がつ 12ひ(げつよーび、晴れ)

今日もなんだかんだやる気が起きなかった。

そーだ、明日から本気を出そう!(_´Д`) アイーン



・・・・・・・・・・・・


a003

 【目次】
  1. テーマの成立過程 ー考古学を身近にー
  2. 「らーめんの考古学」の目的
  3. 「らーめんを考古学する」方法
  4. おわりに

1.テーマの成立過程 -考古学を身近に-
 考古学の専門の人と飲んでて、よく話題になるのが、「考古学」という言葉自体はありふれているのに、理解されていない現状についてである。そのミステリアスさこそが、考古学という響きにロマンを感じさせる要因であると思うので、むやみやたらに現実を知らしめるようなことはできないというジレンマもある。

 さて、(飲みながら)真剣に考えてみた結果、世の中に溢れた「なんちゃらの考古学」というのはやはり人々を惹きつける何かがあるように思う。つまり考古学に対する夢やロマンを壊さずに、面白おかしく(?)多くの人に知ってもらおうとするには「なんちゃらの考古学」は偉大な手法ではないかと感じたのである。

 しかし差別化は図らねばならない。一般的には、実際の内容として考古学と無関係だったり、歴史的な内容に過ぎない旧来の「なんちゃらの考古学」に対して、ガチで考古学な手法を用いて取り組んでみようという試みの下、「らーめんの考古学」プロジェクトは始動したのである…


 *注意: とは言っても、対象がラーメンですからね。限界はありますから!まぁ現在の見通しでは、考古学的手法を食品に応用した歴史文化論的な内容になるの
かなと思っております。また考古学専門の読者様に関しては、酒席の際のネタになればなと思っております。ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ

ラーメンだんごくん

2.「らーめんの考古学」の目的 
 現在、日本には膨大な種類のラーメン店がある。ラーメン好きな筆者としては、究極のラーメンは存在せず、ラーメンはあくまで好みであると思っている。

 しかし、敢えて言わせてもらおう!やはり札幌ラーメンが好きなのである。味噌・醤油が好きだし(辛味噌もいいよね)、麺はめちゃ黄色くて太くて激しく縮れてなきゃ認めないのである。玉ねぎ、もやし、キャベツも載せて欲しいのである。観光客向けのコーンは余計なのである!(・ε・)ムー

 やや興奮し過ぎたが、実際に札幌ラーメンのイメージとは人によって差があることが分かってもらえただろうか? 知名度のためか「札幌ラーメン」と銘打った店もすこぶる多いこの世知辛い世の中で、そもそも「札幌ラーメン」とは如何なるものなのであろうか。 

 当該プロジェクトでは、老舗店を標準型式として比較的新しい店舗のラーメンと比較し、各属性間の類似性から札幌ラーメンの型式分類を行っていく。その上で現在の全国的に有名な「札幌ラーメン」とは何かを明らかにすることを目的とする


DSC_0146

3.「らーめんを考古学する」方法
考古学で扱う対象は土器・石器等の人工物である。非常に特殊なケースを除き、通常、食品は扱わないが(腐敗するので残ることが稀であるため)、本プロジェクトでは(敢えて)ラーメンを取り扱う。

 声高に言わせてもらおう!

ラーメンはアーティファクト(人工物)であると!

さて、分析の方法であるが、まず札幌ラーメンの老舗店として「味の三平」と「龍鳳」を取り上げる。この二店舗の主力ラーメンを札幌ラーメンの標準型式として仮に扱う。


 *「老舗のラーメン=新の札幌ラーメン」とは考えていない。ただラーメンばかり食べてられないし、データが集まるまでかなりの時間を要する見込みであるため、最初に分かりやすい基準が欲しいだけである!) グスン


分類属性は以下の通り。計測に用いた麺もちゃんと食べます。

  • 麺の太さ(ノギスで測る)
  • 麺の色(マンセル土色帳で対比する)
  • 麺の縮れ具合5cm当たりにいくつの波頂部が認められるか)
  • ダシの味(味音痴では分からんこともあるだろう
  • ベースの味(味噌・醤油・塩; 主力商品が明確な場合はそれを選択する)
  • 具材の種類

 但し、「考古学」や「物」に執着することに意味があるので、店長さんへの聞き取り調査(ダシの種類、のれん分け等の系統性etc.は一切行わないことにする。フィールドには出るが文化人類学ではないのである!あくまでラーメンを一つの物質的対象として、自分の目と触感、味覚で勝負するのである。そのために出るエラーは仕方ないのであるヽ(TдT)


4.おわりに

 実際どれだけ時間がかかるのか、面白い結論を導けるのか、どれだけ太るのか、全て未知数である。しかしながら「歩け、マヤ」の人気テーマとなれるよう善処するのみであるどうか生温かい眼で見守って頂きたい!(。・ω・)ノ゙


このエントリーをはてなブックマークに追加

↑このページのトップヘ