あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

    お金にならない考古学をお金にしよう╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! 考古学・歴史ニュースの決定版╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

    アメリカ

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    2025ねん 11がつ 17にち(げつよーび、晴れ)

    お腹の調子悪い、飲みすぎたな!( ・Д・)

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    ↑木ある方が出土した感あるけど、普通は切るよね!( ・Д・)
    (「ati」の画像より転載; credit: International Journal of Historical Archaeology




    今回の考古学・歴史ニュースはアメリカ最古の銃だってさ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ



    📰はじめに

    西部開拓のロマンとはまた別の、遥か昔の緊張と交戦の物語が、アリゾナ州南部の砂漠で静かに語り出しました。2024年、考古学者たちは 500年近く前 に使われた銅製の砲(いわゆる壁砲、ウォールガン)を発見。これは 大陸アメリカで確認された最古の火器 として注目を集める発見です。遠征を率いたのは、16世紀のスペイン人征服者 フランシスコ・バスケス・デ・コロナド。彼らが北米を探検した軌跡が、この小さな武器の一節から、再び浮かび上がってきました。

    この記事では、この歴史的発見の背景、技術的ディテール、そしてコロナド遠征が残した文化的・政治的意味を、「あるけまや」風の語りでじっくりと掘り下げていきます。



    ⚙️ 発掘されたのは何? 42インチ、40ポンドの銅製ウォールガン

    この銃は、アリゾナ南部・サンタクルーズ渓谷の San Geronimo III(スーヤ / サン・ジェロニモIII)遺跡 で発見されました。

    • 長さは 42インチ(約107cm)、重さは 約40ポンド(約18kg)

    • 内径(ボア径)は約 0.95インチ(24.7 mm)、いわゆる 5号ゲージ

    • 丸弾(ソリッドボール) だけでなく、小さな球状の弾(バックショット)も撃てる構造。

    この武器は「ウォールガン(壁や塁壁に据えて撃つ砲)」、あるいは ハックバット(hackbut) と呼ばれるタイプで、使用時には 大きな三脚(木製) が必要だったとみられています。鋳造は 砂型鋳造(サンドキャスト) で行われており、鋳型の痕跡(スプルーマーク)も残っている点が確認されています。



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    ↑状態いいね!( ・Д・)
    (「ati」の画像より転載; credit: International Journal of Historical Archaeology


    🕰️ 歴代最古の火器? その歴史的位置づけ

    この銃が特別なのは、 大陸アメリカ(コンチネンタルUSA)で最も古く確認された火器 であるという点。研究チームは 放射性炭素年代測定光励起ルミネッセンス(OSL) による土壌測定で、銃が配置されていた建物の年代をコロナド遠征時代、つまり 1541年ごろと結びつけています。同じ地層からは、 オリーブ壺の破片、ヨーロッパ製陶器、武器部品など も出土し、遠征隊との関連が強く示されているのも重要なポイントです。


    🔍 どこから来た? この銃の製造ルーツ

    この銃、意外にも 装飾がほとんどない非常に簡素な作り という特徴があります。そのことから、 スペイン本国ではなく、メキシコやカリブ海地域の鋳造所で作られた可能性 が指摘されています。さらに、歴史的文献を読むと、この種の小型砲(versillo, versos)を遠征隊が持ってきていた記録もあり、実際の運用方法としては 三脚/壁/馬の鞍/木の枝の叉などを利用 して据えていた可能性が高いとみられています。




    ⚔️ 戦闘と放棄 — なぜ使われなかった?

    驚くべきことに、この銃には 黒色火薬の残留物がほぼ確認されていない のです。つまり、 実戦で発射された形跡が見当たらない。これには研究者たちから以下のような仮説が出ています:

    • 遠征隊が構築した サン・ジェロニモ III(Suya) と呼ばれる拠点が、現地の先住民(Sobaipuri O’odham)による急襲を受けた。

    • 攻撃があまりにも突然で、発砲する時間もなく 銃を据えたまま立てこもっていた建物が倒壊

    • その結果、武器はその場に捨てられ、そのまま 480年余りにわたって土に埋もれて保存された とみられています。

    この「撃たずに放棄された」銃の背景には、植民と抵抗、そして文化的衝突の歴史が交錯しています。




    🌍 コロナド遠征とアメリカ南西部 — 歴史の再構築へ

    この発見が意味するものは、ただの武器の発掘以上に大きいです。

    • コロナド遠征(1539–1542年)は、「黄金の七都市(Cíbola)」を求めて始まったものですが、この銃はその最南拠点 San Geronimo III の物理的証拠として、歴史にリアルな肉付けをしています。

    • 現地の 先住民(Sobaipuri O’odham) による攻撃が実際にあったことを示す銃弾や矢じりなどの遺物と合わせ、 抵抗の歴史 が遺跡というかたちで痕を残していたとみられています。

    • また、銃の鋳造技術や流通経路(メキシコ or カリブ海説)を考えることで、16世紀のヨーロッパ植民勢力の軍事・物流ネットワークの実際像を新たに描く手がかりともなります。



    🧭 発掘の背後にある人物 — デニ・セイモア博士の30年の探求

    この発見の中心には 考古学者デニ・J・セイモア(Deni J. Seymour) がいます。彼女は 30年以上にわたってコロナド遠征の足跡を追った ベテラン研究者。彼女のウェブサイトによれば、今回発見された銃は 「versillo」「小さなverso」 と呼ばれるタイプで、当時の文書にもその名が記録されていたもの。 また、鋳造痕や摩耗の痕跡から、この銃が 長距離移動と運搬に耐えるよう設計された軽量型 だったことも示されています。



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    ↑実際のサイズ感はこんな感じ、この人が巨人だと意味ないけど!( ・Д・)



    おわりに

    コロナド遠征かぁ。大航海時代(最近は大交易時代)ってスタートが中世の終わり頃だからか騎士道物語が流行ってる時代なんですよね。今でいうと、異世界転生ファンタジーものが流行ってる感覚かな。何故か塔に閉じ込められたお姫様とかドラゴンとかいる感じ。だからお宝発見系の伝説もあって、この時期のアメリカ大陸は面白い逸話がけっこうあるんだよね。

    ディズニーシーのロストリバーデルタにあるクリスタルスカルの魔宮っていうインディジョーンズのアトラクションの中で「若さの泉」を探すシナリオが含まれるけどそれもこの時期のお話なんだよね。あ~、久々にディズニーシーに行きたい!( ・Д・)




    何はともあれ、、、

    てか、一緒に行ってくれる彼女欲しい!( ・Д・)







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    2020ねん 11がつ 27にち(きんよーび、くもり)

    今月もあと3日、頑張る!(*^・ェ・)ノ

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    今回の考古学・歴史ニュースは家の壁や床から禁酒法時代のウィスキーがたくさん出てきて、???万円相当だよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


    さて、今回の舞台はアメリカ、ニューヨークです。

    ニューヨークといっても通常私たちが思い描くマンハッタンではなく、ニューヨーク州内にあるエイムズという名の村でのお話です。

    このエイムズで、ドラモンド夫妻が一年前に購入し住んだ家は禁酒法時代に酒の密売者が建てたものだという噂が流れていました。

    禁酒法は1920年から1933年にアメリカ合衆国憲法修正第18条下において施行され、飲料消費のためのアルコールの製造、販売、輸送が全面的に禁止された法律です。

    しかしアルコール度数を抑えたワインやリンゴ酒については一定量まで生産可能であったり、飲酒自体は禁止されておらず、医者に処方箋をもらえば購入可能であったりと抜け道がたくさんありました。

    人種差別で悪名高いKKKがこの禁酒法を支持していたり、アル・カポネを代表とするギャング集団の非合法アルコールの販売による台頭を許し、暴力事件や売春事例が激増する要因となったなど、悪法として有名なのがこの禁酒法です( -д-)ノ




    問題の家の元所有者はアドルフ・フンプフナーの名で知られるドイツ人で、1932年10月に急死した際には、自身の財産に加え、密売酒も残していたそうです。

    1915年に建てられた木造家屋は築100年以上にもなるため、大規模な改修工事を行うことにしたのです。

    そして上に挙げた写真のように、工事中に壁や床板の中から禁酒法時代のウイスキーのボトルが合計66本も見つかったのですΣ(・ω・ノ)ノ

    写真で見て取れるように、ウィスキーのボトルは干し草と紙に覆われた状態で、ぎっしりと詰められた状態で出てきました。

    この紙と干し草で包まれたボトルは、丁寧に6本ずつまとめて1つの包みに入れられていました。


    これまでに壁からは7つ、床下からは4つの包みがそれぞれ見つかっているので、少なくとも合計66本見つかっているそうです。


    見つかったこれらのウイスキーはいずれもスコッチで、ラベルには「Old Smuggler」と「Gaelic」の文字が記されており、現在も製造されている銘柄の名称と一致しました。





    おわりに

    ボトルの保存状態はいずれも良好なようですが、それでも内容量が減少しているものもあるようです。

    ドラモン夫妻は中身の減っていないボトルを選び、自分たちで味見をする分の1本を残して残りは売却するそうです。

    1本あたりの推定価格は1000ドル(約10万4000円)前後だそうです。

    全部売れれば『700万円』近くになりますねΣ(・ω・ノ)ノ

    歴史的な価値のあるものですし、残り30本を切ったりしてオークション化すると後半は途方もない額になりそうですね( ・Д・)

    あ~~~~、私も、、、

    お金になるお宝発見したい!( ・Д・)



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    2019ねん 6がつ 7にち(きんよーび、曇り)

    あと一週間程度で40連勤が終わる。

    久しぶりに休みの一日が来る。

    私は一日中研究に打ち込むことができるのだろうか!?( ・Д・)

    まぁブログ2時間、研究3時間、残り時間寝る&ゴロゴロするが妥当であろう!( -д-)ノ


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    今回の考古学・歴史ニュースは、「昔、土器を作っていたのは男性だったのか?女性だったのか?」というお話です(*・ω・)ノ

    考古学では一般的には「土器作りは女性の仕事」と想定しています。

    何故かというと、第一に、実際に土器を作った人が誰だったかは分からないと言うのが前提です。

    土器を観察しても通常であれば、その作り手の性別差は分かりません。

    皆さんも博物館で土器を見た時、あるいは家にあるお茶碗を見て、作った人は男性だなとか女性だなとかは判別できないと思います。

    まぁ家にある茶碗だと、中性だな(工業製品だな)となるかも知れませんが( -д-)ノ

    第二に、人類学研究、特に「民族考古学」によって集められた現代の参与観察では、土器の作り手が女性であるケースがほとんどだからです。

    土器をよく見ても分からんが、現在の土器生産を見ていると女性ばかりである、だから過去においてもきっとそう!という論理展開なわけです( -д-)ノ

    第三に、男性は外で狩りを担当、女性は採集や家事を担当というイメージがあるからです。

    これも実際には現在のアフリカを代表として世界中の民族事例で確認されています。

    日本でも同様のイメージがあって、桃太郎でもおじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川に洗濯に行ってますからね、もしおじいさんが若ければ別の物を狩りに行っているでしょう!

    一方で面白いことに、時代がやや新しくなり精製土器が現れると、ヨーロッパの徒弟制度のイメージから、奢侈性の高い精製土器生産は職人として男性が従事したと考える傾向にあります。

    結果、土器を見てもよく分からんから、過去の歴史や近現代の民族誌情報に基づいて推定しているよということなのです( -д-)ノ


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    さて、今回のニュースはナショナルジオグラフィックの記事を参考にしていますが、アメリカの古代文化である古代プエブロ文化に属する変わった土器の分析から、土器の作り手の性別について興味深い指摘がなされました。

    (余談ですが、古代プエブロ文化に関する土器研究は非常に面白いことをやっているなと常々感じています、折を見て紹介しますね(・∀・)つ)

    舞台はアメリカ合衆国、ニューメキシコ州北西部に位置するチャコ・キャニオンです。

    今からおよそ1000年前の西暦800~1200年頃、チャコ・キャニオン一帯は文化と宗教の中心地でした。

    先に説明したように、近代までのチャコ・キャニオンでは土器製作は主に女性の役割だったことから過去においても同様であると推定され、考古学者がなんとなく意識している「土器製作は女性の仕事」というお決まりのイメージがここでも与えられていました。

    古代プエブロ人は、太い粘土紐を螺旋状に巻いて、土器の胴部全体を波状浮文で覆うような土器を製作していました。



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    ↑プエブロ文化のタイプ別の土器群(「Ancestral Pueblo Ceramic」の画像より転載;英文)



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    ↑波状浮文を有する器面(「Pueblo Indian History for Kids」の記事内画像より転載;英文)



    個人的にはプエブロ文化の土器というと、上の1枚目の写真(左上、左下、右下)にあるような、白地のスリップ(化粧土)の上に黒色彩文による幾何学文様を有しているものになります。


    しかし今回のお話に出てきている土器は右上の土器群になります。


    それらの土器の器面(表面)に、先に述べた「波状浮文」があるのですが、それがよく分かる破片資料が上の2枚目の写真になります。


    なんかパスタの一種のような波打った印象がありますよね(*^・ェ・)ノ


    粘土紐をぐるぐるっと巻いて、一定間隔ごとにその粘土紐を指で押すことで波打たせているので、指紋ががっつり残っています、分かりますでしょうか?ヾ(´ω`=´ω`)ノ


    浮文は貼付文とも言いますが、指で押すことで波打たせたり、指紋も文様のように利用したりしつつ、しっかりと粘土紐と土器を貼り付けているわけですね。


    日本や他の国の、他の文化の土器でも稀に指紋が残ることがあります。

    しかし多くの場合、器面を円滑に調整する際に指紋の痕跡は消えてしまいます。

    そのため、これだけ1個体の土器に多数の指紋が残されているケースは稀なのです(。・ω・)ノ゙

    そこでなんと、古代プエブロ文化の研究者の一人が「元警察官」で、男女の指紋の違いは法科学捜査で分かるということを利用しました。

    考古学者はよく探偵、鑑識や法科学者に例えられますが、これほどマッチした事例はないでしょうね(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


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    ↑土器の施文部に残るヒトの指紋②(「NACIONAL GEOGRAPHIC」の記事内画像より転載;credit: John Kantner)



    海外ドラマで「CSI:科学捜査班」とか流行っていましたけど、犯罪に関する科学捜査では指紋の隆線が男性の場合は女性よりも9%太いという研究結果があるそうです。


    これを参考に、チャコ・キャニオンのブルーJというエリアで出土した985点の土器破片資料を分析したところ、47%の資料に残されていた指紋の隆線の幅が、平均して0.53mmで男性のもの、40%が平均して0.41mmで女性または子どものものと判定されました。


    また残りの13%は中間的で性別不明とされました。


    さて、指紋を分析した土器資料をを時期ごとに分けて考えると、より古い年代の土器群に残されていた指紋は66%が男性のもので、新しい土器群には男性と女性の指紋がほぼ半分ずつ残されていたことが分かりました。


    以上のことから、かつて男性も土器作りに関わっていただけでなく、男性と女性の割合は時代とともに変化したことがわかるとの結論のようですが、まぁ当たり前っちゃ当たり前な感じもします。


    100%な分業制って考えにくいですからね( -д-)ノ


    課題は多いと思いますが、古代の土器生産体制の一端を明らかにする上で非常に興味深いなと感じました(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!




    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・

    本当に面白い研究だと思いますが、分析結果としてけっこう性別不明がいるようですね。


    現代の男女に土器を同じように作ってもらって、実験考古学として統計を出すと尚、同定精度が上がるかも知れませんね。


    その際には粘土紐に対してどの指をどのように押し付けたかという施文技術を復元してから行うのが良いでしょう。


    それによって指紋の付き具合に影響があるかも知れませんからね。


    それ以前に土器の在地製作品・搬入品の判定、個体数推定などもやらなきゃか……


    でも面白そうですね、自分でやりたいくらいですヽ(TдT)ノ

    ↓古代プエブロ人もあんなに押してるんだから、↓
    ↓あなたがーたも、たまには押してくれてもいいのでは!?( ・Д・)↓

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