2019ねん 1がつ 21にち(げつよーび、晴れ)

批判的な文章はやはり書いてて楽しくない!

批判される方はもっと不快だろう( ・Д・)

なるべく楽しくワクワクするような浪漫溢れる話題を提供したい。

それが考古学や歴史の基本的な醍醐味だろう(。・ω・)ノ゙


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さて、今回紹介する考古学・歴史ニュースは「ナスカにはバンド・オブ・ホールズと呼ばれる変わった穴ぼこ群があるよ!」ってことです。


ナスカと言えば地上絵ですね!


下に挙げておきましたが、コンドル、サル、ハチドリ、クモ、ヒトみたいな図像とか有名ですね。

全部で700以上の地上絵があるそうで、近年も山形大学の調査団によって多くの新しい地上絵が発見されています。


地上絵の大きさも様々ですが、およそ50~200mあるそうです。絵にしてはやはり大きいですね!




というわけで、地上絵で有名なナスカですが、具体的な位置としては南米のペルーにあります。

乾燥した盆地状の高原において、地表面の岩石・土砂類を取り除いて下部の異なる色調の層を露出させることで地上絵を描いています。


こういった地上絵は、紀元前200年~西暦800年に栄えたナスカ文化によって製作されたと考えられています。


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今回紹介するバンド・オブ・ホールズもペルーのナスカ高原に見られる遺構です。


バンド・オブ・ホールズに関する報告は1933年、飛行士のロバート・シップピーがナショナルジオグラフィックで航空写真を発表したのが最初です。

1955年には初期の調査がなされ、現在まで数度の発掘調査が行われており、様々なことが分かっていますが、何故か日本ではあまり知られていません( -д-)ノ



最初に挙げた写真で分かるように、穴ぼこがたくさん列を成しているのが分かると思います。そのためスペイン語でMonte Sierpe(蛇の山)またはCerro Viruela(天然痘の丘)としても知られています。


穴がこれだけ密集してると気持ち悪いですからね、「天然痘の丘」という名称も納得できます(´・ω・`)



バンド・オブ・ホールズは正確にはナスカ高原のピスコ渓谷に見られます。穴は全部で約5,000〜6000程度あるそうで、それぞれの穴のサイズは人ひとりが入れるような規模です。

具体的にはそれぞれの穴には隆起した縁があり、直径約1メートル、深さ50〜100 cmです。この穴が幅が14〜21メートル(平均幅は約19メートル)で列を成しています。


このバンド・オブ・ホールズの列はピスコ渓谷の端から始まり、起伏のある地形上に南北方向に約1.5 kmも伸びているのです。







このバンド・オブ・ホールズの目的については「墓坑説」や「貯蔵穴説」があります。

上に挙げた写真だと浅く見えますけど、先ほど述べたように深さは最大で1m近くになります。


1953年のフォン・ハーゲン(Victor Wolfgang von Hagen )、1984年のハイスロップ(John Hyslop)らの記述では、それぞれの穴は石で囲われているとのことです。

写真で見ると一見、砂地を掘っただけに見えますけど、きちんとした石組みの構造を有しているんです。



最新の調査研究による仮説は、これらの穴がインカ帝国時代(西暦1438-1533年)に造られた貯蔵穴群であるというものです。

どうやらインカ帝国への貢ぎ物としての農作物を貯蔵したのではないかと考えられているようで、穴の内部から得たサンプルを基に、花粉や植物珪酸体(プラント・オパール)の検出によって証明しようと現在試みられています。



・・・・・・それにしても何故にこんなに密集体形なのでしょう?

何故にこんなに長いのでしょう? 大きな貯蔵穴をいくつか作るのではダメだったのでしょうか・・・( ・Д・)


詳しくは分かりませんが、乾燥気候ならではの独特の貯蔵方法なのかも知れませんね。

どのような目的で造られたのか?貯蔵穴なら、何故こんなに長く多いのか?皆さんも考えてみては如何でしょうか?(*・ω・)ノ

↓巨大なモグラ叩きゲームの痕跡である説に一票!( -д-)ノ↓