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歩け、マヤ -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

タグ:グアテマラ

2019ねん 1がつ 14にち(げつよーび、晴れ)

今日は「成人の日」だ。

忘れていた。

成人の儀は遠い過去の話だが、祝日なのは良いことである( -д-)ノ


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↑グアテマラで発見された石彫(「AFP BBNews」の記事内画像を加工;credit: AFP/ Henry MORALES ARANA)


さて、今回の考古学・歴史ニュースは、「グアテマラ、ラ・コロナ遺跡にて1500年前の覇権争いについての記録が刻まれた祭壇が発見される!」です(*・ω・)ノ


発見された場所は、中米、グアテマラ共和国の北部に位置する、ラ・コロナ遺跡です。

古代マヤ都市として有名なティカル遺跡の北西部に位置します。

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この遺跡はさほど大きな遺跡ではありません。それにも関わらず、多くの碑文が刻まれた石彫が出土することで有名です。

よく知られている古典期マヤ文明(西暦250-1000)の中心的な遺跡の多くが現在のグアテマラの領域内に集中しています。このグアテマラは1960~1996年に内戦中であり、この期間に多くの遺跡が盗掘被害に遭い、膨大な数の美術的価値の高い遺物、特にマヤ土器や石彫が世界各国へと売り飛ばされました。


まぁ現在も古典期マヤ文明の中心的な存在であるペテン地域(グアテマラ北部のティカル遺跡や、この記事のラ・コロナ遺跡がある地域)は『盗掘天国』としてしばしば地元新聞に掲載され、問題視されています。


特に美しいマヤ文字を有する土器や石彫の「価値」は高く、個人コレクターやアメリカなどの海外の博物館が多数の資料を有しており、皮肉なことにそのような環境の中でマヤ文字研究は大きく進展していくことになりました。



この碑文研究の中で度々言及されてきた「遺跡Q」が実際にどこであるのかが謎としてあり、1997年にイアン・グレアムとデイヴィッド・ステュアートらによってラ・コロナ遺跡にてQ遺跡と同じ支配者の名前が石碑に刻まれていることを発見したのです。


ちなみにコロナと言えば、メキシコのビールを思い浮かべる方もいるでしょう。瓶に描かれているように、スペイン語で「コロナ=王冠」を意味します。

スチュアートによってラ・コロナ遺跡にある5つの小ピラミッドの並び方が冠を思わせたため、遺跡はラ・コロナ(冠)と名付けられたのです。



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発見された祭壇は石灰岩を彫刻したものであり、大きさは高さ1.46メートル、幅1.2メートル、その重量は約1トンあります。上に挙げた写真の通り、その精巧で繊細な彫刻が見事に保存されていますね。

石灰岩なのに、何故これほどまでに保存状態が良いかと言うと、この祭壇は神殿の内部から発見されたことに由来しています。



(というかこれ、単に石彫ではないですかね。祭壇として機能しそうな感じがしない……まぁ大きい範疇で「祭壇」とされている石彫はそれなりに……あるか( ・Д・) 祭壇の定義って何なんだろう(´・ω・`))


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この石彫の図像はラ・コロナを支配していたチャック・トック・イチャーク(Chak Took Ich'aak)王が杖を持って座り、その杖からラ・コロナの守護神2体が出てきている様子を表現しているとのこと。



また碑文には「544年5月12日」に相当するマヤ象形文字が刻まれており、チャック・トック・イチャーク王がその約20年後に近郊の都市エル・ペルー・ワカ(El Peru-Waka)も支配したことが読み取れるそうです。



さらに碑文は古典期マヤ低地の覇権をかけた争いについて言及しており、蛇の王国として知られるカーヌル王国(カン王国;カラクムル遺跡)がラ・コロナ遺跡で大々的な政治活動を行いったこと、


562年に最大の敵対国であったティカルを倒し、その後マヤ低地を2世紀にわたり支配下に置いたことを示しているとのことです。



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↑ラ・コロナ遺跡の一部、石板の列が見える(↓下のYouTube動画①より加工)


 

↑ラ・コロナ遺跡の調査に関する動画①



↑ラ・コロナ遺跡の調査に関する動画②




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おまけとして、「ラ・コロナ遺跡ってどのような遺跡だろう?」って分かりそうな画像・動画を載せておきますね。


どうやらまだあまり調査が進んでいないようで、全体像が知れるような写真は見当たりませんでした。


それでもラ・コロナ遺跡が精巧な石彫を多く有する稀有な遺跡であることが分かると思います。




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↑石板の長~い列(「Quantum Day」の記事内画像より転載)



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↑さきほどの石板の列を拡大したもの、図像とマヤ文字がうっすらと見える(↑上のYouTube動画①より加工)



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↑上の写真の左二つの石板を拡大し、分かり易く水をかけた状態(「Tulane News」の記事内画像より転載)



浅浮彫なのに、ほんとに保存状態が良いですよね。中小遺跡からもこういった新たな石碑が見つかることで、古代マヤ文明の様相は碑文学の立場からより詳細に具体的に明らかにされていきそうですね!(。・ω・)ノ゙


↓久々のマヤ文明関係のニュースだったね!(*・ω・)ノ↓


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2018ねん 6がつ 4にち(げつよーび、晴れ)

強烈に暑い一日だった。

疲れが溜まった身体に追加ダメージが……

けど痩せた!とても痩せた!

健康的なダイエットではなさそうだが( ・Д・)

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中米のグアテマラにて3日、フエゴ火山が噴火し、少なくとも106名が死亡したそうです。負傷者数は約300名に上り、行方不明者も出ているようです。一日で報告された死亡者数が3倍近くに跳ね上がりましたから、今後もう少し増えるかも知れません。(追記:3日で4倍に跳ね上がりました(TДT))

山頂付近からは噴煙が上がっており、火山灰の影響などから首都グアテマラシティのラ・アウロラ国際空港を閉鎖したとのこと。

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↑実際の悲惨な状況の写真
↑迫りくる火山噴出物から逃げる動画

火山灰の降下は首都にも及んでいるようですね。このフエゴ火山、スペイン語で「El Fuego」、「火」って意味なのです。活火山なので噴火する恐れはあったのです。

このフエゴ火山は首都から南西約40kmに位置します。古都アンティグアから見える非常に綺麗な形の神聖な山です。このアンティグア(正式にはアンティグア・グアテマラ)はグアテマラが誇る一大観光地で、多くの観光客を集めています。外国人の数が非常に多い地域でもあります。

非常に可愛らしいカラフルな街並みなので、日本人女性には大人気の観光地としても知られています。このフエゴ火山は標高3763mで、このアンティグアから登頂ツアーが行われているのです。

私もかつて一度登りましたけど、山頂部は異様に暑いですし、油断すると靴の裏が溶けちゃうんですよね( ・Д・)
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↑普段からこれくらい煙がすごくて前がよく見えないのです。下はあっちっちゾーン、靴溶けるやつ(管理人TheDANGOsan撮影)

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さて、グアテマラには早期復興を願うばかりですが、グアテマラにとって観光収入は国家経済を支える重要なものであります。ということで今回被害を受けたアンティグアの魅力について簡単に紹介したいと思います。

アンティグア・グアテマラはユネスコの世界遺産に登録されている古都です。時間的な違いはありますがイメージ的には我々にとっての京都が近いのかも知れません。この都市はスペイン植民地期においてスペインのムデハル様式の影響を受けたバロック建築の建造物が有名です。またこの植民地時代に建てられた多数の教会の遺構で知られています。

アンティグアは3番目の首都です。1717年9月29日、推定マグニチュード7.4の地震が発生し3,000以上の建物が崩壊し、町のほとんどの建造物は廃墟となってしまいました。ようやく復興の兆しが見えたころ、1773年のサンタ・マルタ地震によって町の大部分が再度破壊されたため、グアテマラは3度目の遷都をすることになります。この4番目の首都が、現在のグアテマラシティになります。


アンティグアの魅力はたくさんあるのですが、私の一押しはやはり教会や修道院!それも地震で破壊されて廃墟となったものです。リアルRPG感を楽しめますよ!

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↑アンティグアの中央広場にある噴水、乳からも水が出ておる(管理人TheDANGOsan撮影)


↓ライトアップされた修道院跡(管理人TheDANGOsan撮影)

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↑様々な修道院の跡(管理人TheDANGOsan撮影)


観光地なので治安も良いですし、外国人が多いので英語も比較的通じる方です(現地公用語はスペイン語です)。また外国人が経営するお洒落なレストランもありますので、現地の食事に飽きても多国籍の料理を楽しめます。

なので長期滞在に向いているのです。そのためかスペイン語学校が多数あることでも有名です。アンティグアを拠点として周辺域へのツアーがたくさんありますので、一週間くらい居ても飽きませんよ?語学習得が目的であれば1か月~3か月を少なくとも見ておく必要がありますね。ホームステイを行っている家もありますし、日本人宿や日本のツアー会社もありますので頼ることもできます。

最後に、グアテマラがいち早く復興するよう祈っております(。・ω・)ノ゙。私としてはまず、アンティグアに住む友人の安否が気になるところです( -д-)ノ

↓……まぁ良かったらどうぞ( -д-)ノ↓

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