あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

    お金にならない考古学をお金にしよう╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ ! 考古学・歴史ニュースの決定版╭( ・ㅂ・)و ̑̑ グッ !

    ロシア

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    2026ねん 5がつ18にち(げつよーび、晴れ)
    もう暑いし蚊も出てきたよ!( ・Д・)
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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    ↑歯医者きらい!なまらきらい!!!( ・Д・)




    今回の考古学・歴史ニュースは今回の考古学・歴史ニュースは「ロシアで見つかった約5万9000年前のネアンデルタール人の歯に、石器で虫歯を治療したような痕跡が見つかったらしい! しかも人類最古の侵襲的な歯科介入かもしれない!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ




    📰 はじめに


    ネアンデルタール人の話って、どうしても
    力が強い、
    寒さに強い、
    でも最後には消えた、
    みたいなイメージで語られがちだよね。

    でも今回の発見は、その像をかなり別方向から揺らしてくる。


    ロシア南シベリアのチャギルスカヤ洞窟で見つかっていたネアンデルタール人の下顎第二大臼歯試料「Chagyrskaya 64」を詳しく調べたところ、歯の咬合面にある大きな穴は自然破損ではなく、生前に意図的に石器で削られた可能性が高いとされた。研究チームは、これは虫歯で傷んだ組織を除去し、歯髄まで達するように処置した、人類史上最古の侵襲的歯科治療の証拠かもしれないとしている。年代は約5万9000年前だ。


    つまり今回の話は、
    「古い歯に穴がありました」
    ではない。

    むしろ大事なのは、
    ネアンデルタール人が痛みの原因をある程度理解し、それを取り除こうとするかなり踏み込んだ処置をしていた可能性がある、
    というところなんだよね。




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    ↑よく見ると地層の中に件の歯の発見位置が記されているよ!( ・Д・)(Zubova et al. 2026のFigure 1より転載)




    🌍 まず、ネアンデルタール人はどんな人びとだったのか

    ネアンデルタール人は、ヨーロッパから西アジア、さらに中央アジア方面まで広く分布した人類で、最終的にはおよそ4万年前ごろまでに姿を消したと考えられている。いまの人類とは別系統だけれど、現生人類との交雑も起きていて、今日の多くの人びとのゲノムにもその痕跡が残っている。彼らは単なる“粗野な旧人”ではなく、道具製作、狩猟、象徴行動、そして他者のケアまで含む複雑な行動をしていたとみられている。


    しかも最近の研究では、ネアンデルタール人が sick な個体や高齢個体を支えていた可能性、さらには薬効のある植物を利用していた可能性まで論じられている。今回の論文でも、彼らが病気やけがをした仲間をケアし、場合によっては薬用植物を使っていた証拠にはすでに強い関心が集まってきたと整理されている。だから今回の歯の話も、突然ゼロから出てきた“超例外的な奇跡”というより、もともと見えていたケア行動の延長線上で考えたほうが自然なんだよね。


    🏔️ 舞台のチャギルスカヤ洞窟は、かなり濃い場所だった

    今回の歯が出たチャギルスカヤ洞窟は、南シベリアのアルタイ山麓、チャルィシュ川左岸の地域にある。ここはネアンデルタール人の東方分布のかなり端にあたる場所で、しかも洞窟からはネアンデルタール人の遺骸だけでなく、大量の石器、骨器、動物骨が見つかっている。発掘では約9万点の石器、74点のネアンデルタール人化石が出土していて、この場所が一時的な立ち寄り地点ではなく、かなり重要な活動拠点だったことが分かってきている。


    さらにこの洞窟は、ネアンデルタール人の暮らし方までかなり見えてくる場所でもある。ここから得られたゲノム研究では、父と娘の組み合わせまで含む近縁個体群が確認されていて、小さなコミュニティがここを生活や狩猟の拠点として使っていた可能性が高い。女性が他集団から移ってくる傾向も示唆されていて、ネアンデルタール人の社会組織そのものを考えるうえでもかなり重要な遺跡なんだね。


    つまり今回の歯は、
    ぽつんと一個だけ変な資料が出た、
    というより、
    かなりよく分かってきたネアンデルタール人集団の生活空間から出てきた歯、
    と見たほうがいいわけだ。


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    ↑雰囲気、虫歯っぽいよね!( ・Д・)(Zubova et al. 2026のFigure 2より転載)



    🍖 同じ時代のネアンデルタール人は、どんな暮らしをしていたのか

    チャギルスカヤのネアンデルタール人は、おおむね5万〜6万年前ごろにこの洞窟を使っていたとみられる。洞窟はバイソンや馬の解体・消費の場でもあり、子どもの歯も出ていることから、単なる男だけの狩猟キャンプではなく、生活の場でもあった可能性が高い。しかも彼らは、ヨーロッパのネアンデルタール人と近い石器技術を持っていて、アルタイの古いネアンデルタール人より、むしろ同時期のヨーロッパ集団に近いことまで示されている。


    このあたり、かなり面白いんだよね。
    アルタイって、なんとなくアジアの果ての孤立した洞窟みたいに見えがちだけど、実際にはネアンデルタール人の広い世界とちゃんとつながっていた。
    だから今回の治療痕らしきものも、単なるローカルな奇行として切り捨てるより、ネアンデルタール人の行動レパートリーのひとつとして考えるほうがよさそうなんだ。


    🦷 そして今回、その洞窟から“ただならぬ歯”が出てきた

    問題の歯「Chagyrskaya 64」は、成人ネアンデルタール人の左下第二大臼歯だ。
    咬合面の中央にはかなり深い穴があり、その穴は歯髄腔、つまり神経や血管が入る部分まで達している。こんなの、普通に想像するだけでかなり痛そうなんだけど、研究チームはまず「これが自然な摩耗や破損でできたものではないか」をかなり丁寧に検討している。

    その結果、単なる外傷や咬耗では説明しにくいことが分かってきた。
    穴の縁は鋭く割れた感じではなく、丸くなめらかで、しかもマイクロCTでは脱灰した象牙質が確認され、虫歯病変の存在がかなり強く示唆された。さらにこの歯には、歯間をこすったような toothpick groove もあり、虫歯と食片除去の両方に悩まされていた可能性まで見えてくる。


    ここで一気に話が変わるんだよね。
    ただの欠けた歯ではなく、
    まず虫歯があり、
    そのうえで、その虫歯を何とかしようとした痕跡があるかもしれない、
    という構図になるからだ。




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    ↑左が問題の処置済みの歯、右が別に見つかった健康的な歯!( ・Д・)(Zubova et al. 2026のFigure 5より転載)


    🔬 なぜ「治療痕かもしれない」と言えるのか

    今回の論文の強いところは、そこを見た目だけで済ませていないことだ。
    研究チームはマクロ観察、顕微鏡観察、マイクロCTに加えて、現代人の歯を使った実験まで行っている。すると、チャギルスカヤ64の穴の壁に見られる細かな線状痕は、小さな石器を回転・穿孔させたときにできる傷とかなりよく似ていた。実験では、洞窟で実際に見つかっているものに近いジャスパー製の小型石器が使われた。


    しかも穴は一発で開いた感じではなく、少なくとも三段階くらいの重なりを持つ複数のくぼみから成っているらしい。研究チームは、これを複数回の治療とは断定していないけれど、少なくとも処置がかなり不器用な偶然の産物ではなく、狙いを持って深められていった可能性を考えている。つまり今回の歯は、「石器がたまたま当たった」より、「虫歯を掘っていった」と読むほうがずっと自然なんだね。


    それって、どれくらい古いのか

    ここが今回のインパクトの大きいところだね。

    これまで最古の歯科治療痕とされていたのは、イタリア北東部の後期旧石器時代人骨に見られる約1万4000年前の虫歯掻爬痕だった。ところが今回のチャギルスカヤ64は約5万9000年前。しかも単なる表面の掻き取りではなく、石器を回転させて歯髄まで開いている可能性がある。もしこの解釈が妥当なら、既知の最古例を4万年以上さかのぼることになる。


    しかもこの歯には、処置後もしばらく使われたらしい摩耗が見える。
    つまり「穴を開けたけどその場で終わり」ではなく、少なくとも当人はその後もこの歯で噛んでいた可能性が高い。研究チームはこれを、処置がある程度機能した証拠とみている。すごいよね。無麻酔、無金属器具、無消毒の世界で、ここまでやるのかって感じがある。


    🍯 でも、本当に“歯科治療”と呼んでいいのか

    ここは少し慎重でいたほうがいい。

    論文自体はかなり強く「intentional invasive intervention(意図的な処置)」 だと主張しているし、形態・痕跡・実験の一致もかなり説得力がある。
    ただ、現代の歯科のような体系的医療をそのまま想像するのは違うよね。研究チームも、「大きく組織 を除去したことが意識的な選択だったのか、それとも道具の精度の限界や柔らかくなった象牙質のせいでそうなったのか」は断言していない。つまり“治療”ではあるかもしれないけれど、その意図や技術水準は、現代的な歯科治療と一対一対応させるべきではない。


    でも、あるけまや的には、そこを慎重に見ても十分すごい。
    なぜなら、少なくともこの個体か、その周囲の誰かは、
    「痛い歯には原因がある」
    「そこを石器で削れば何か変わるかもしれない」
    という理解にかなり近いところまで行っていた可能性があるからだ。
    これ、かなり強いです。





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    ↑こういうので削られるのもヤダな、てか口に入る!?( ・Д・)(Zubova et al. 2026のFigure 4より転載)


    🧠 あるけまや的に、ここがいちばん面白い

    あるけまや的に今回おもしろいのは、この発見が「ネアンデルタール人も賢かった」みたいな雑な褒め方では終わらないところなんだよね。

    本当に大きいのは、
    痛みの原因をある程度局所化し、
    その場所に対して、
    小さな石器をかなり精密に使って、
    しかも痛みに耐えながら処置した可能性がある、
    というところだ。


    それってつまり、
    原因の推定、
    道具の選択、
    手先の制御、
    そして痛みに耐える意思、
    この全部が重なっているかもしれないということなんだ。

    しかもチャギルスカヤのネアンデルタール人は、小さな共同体で暮らしていた可能性が高い。
    そうなると、この処置は完全な自己処置だったのか、誰かが手伝ったのか、そこまで考えたくなってしまう。断定はできないけれど、少なくとも“ただ苦しんで終わる”だけではない反応がここにある。そこが、かなりいいんだよね。


    📝 あるけまや的まとめ

    今回の話を雑に言うと、

    ロシア南シベリアのチャギルスカヤ洞窟で見つかっていた約5万9000年前のネアンデルタール人の臼歯「Chagyrskaya 64」に、虫歯で傷んだ組織を石器で意図的に削り取ったような痕跡が見つかった。マイクロCTでは虫歯由来の脱灰が確認され、顕微鏡観察では石器の回転・穿孔に対応する傷が見え、実験でも近い痕跡が再現された。もしこの解釈が妥当なら、これは人類史上最古の侵襲的歯科介入の証拠になり、これまでの最古例より4万年以上古いことになる。


    だから今回の発見は、

    「ネアンデルタール人の歯に穴があった」
    だけじゃなく、

    「ネアンデルタール人は、かなり早い段階で、痛みの原因を見きわめて石器で介入するような行動をしていたかもしれない」

    というところまで見せてくる。


    虫歯って、地味だよね。
    でもその地味な穴の中に、
    旧人の知性と痛みと手仕事の世界が、かなり濃く詰まっている。
    こういう発見、かなり好きなんだよなあ( ・Д・)



    なにはともあれ・・・・・・

    歯医者痛くてこわいの6万年近く進歩してないじゃん!許せん!( ・Д・)






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    2020ねん 1がつ 10にち(きんよーび、晴れ)

    何だか暫くすごく考古学っぽいものから離れていた気がする。

    なのですごく考古学っぽい記事を書こうかと思い立ったわけである( -д-)ノ


    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・



    今回の考古学・歴史ニュースは「黄金製の副葬品を伴うアマゾネスの墓が見つかったよ!」ってお話です(*・ω・)ノ

    アマゾネスとはギリシア神話に登場する女性だけで構成される狩猟部族です。

    アマゾネスの語源は不明瞭ですが、仮面ライダーアマゾンみたいに南米のアマゾンとは無関係です。


    そういった俗説もあるようですが、ギリシア神話に見られる記述の古さと新大陸『発見』の時期を考慮すれば無関係であることが分かるかなと思います( -д-)ノ

    神話上では、アマゾネスたちは子供を産むときは他部族の男性のもとに行き、男児が生まれた場合は殺すか、あるいは父親のもとに引き渡し、女児のみを後継者として育てたとされています。

    こうした「戦う女性部族」については、ギリシア神話の中でも有名な「ヘラクレスの冒険」や「トロイア戦争」にも登場しています。


    ↓トロイア戦争、シュリーマンに触れた記事です(*・ω・)ノ



    さて絵画として残る史料によれば、アマゾネスはスキタイ人風のレオタードのような民族衣装を着た異国人として描かれています。


    スキタイは紀元前9世紀〜紀元後4世紀にかけてイラン系の遊牧騎馬民族国家です。


    黒海の北側を主な領域としていて、現在のウクライナ、モルドバ、ルーマニアに相当する地域を支配していました。



    ↓スキタイの前のサルマタイの頃から古墳と黄金製品が特徴でした(*・ω・)ノ






    今回の発見はロシア南西部に位置するヴォロネジです。

    上に挙げた図のようにヴォロネジはウクライナや黒海に近く、スキタイの領域にとても近いことが分かります。

    この地域でおよそ2500年前のスキタイに属する女性戦士(アマゾネス)4人の埋葬遺構が発見されました。

    4人の内、年配の女性戦士はスキタイの上流階級に典型的な黄金の冠飾りを副葬品として身に着けていました。

    このことから当時のアマゾネスの社会的地位の高さが窺い知れます。




    これまでにスキタイに属するのアマゾネスの痕跡は既に発見されていました。

    しかしながら今回の発見では、様々な年齢のアマゾネス達が、まとめて埋葬されていた点が特徴的でした。

    4人のアマゾネスの年齢は約45〜50歳が1名、20〜35歳が2名、約12〜13歳の10代が1名でした。

    またこの埋葬遺構における副葬品は後世の盗掘被害に遭っておらず無傷だったことが非常に重要です。

    一番年配の女性は、上に挙げた写真の黄金の冠を被っており、上流階級を示す副葬品です。

    この黄金製のヘッドバンドは、破片として同地域で以前にも発見されていますが、今回発見されたそれは非常に保存状態が良好なのです。

    分析の結果、このヘッドバンドは70%の金を主要成分として、銅、銀、鉄を含む合金で作られていることが分かり、考古学的・美術的価値が非常に高いものとして重要視されています。

    それぞれのアマゾネスの遺体の近くには鉄製のナイフと矢尻がありました。

    また二人の少女のうちの一人の遺体は、「馬に乗る者」のポーズで埋葬されていました。

    当時の葬制として「馬に乗る者」が死んだ際には「足の腱を切って埋葬する必要がある」と考えられているそうです。

    彼女の隣には青銅鏡、槍、そして手にガラスのブレスレットがありました。

    彼女のように東ヨーロッパのペルシャ語族の遊牧民および半遊牧民の間では、スキタイ時代に女性の馬の乗り手が存在したと推定されています。

    これらの馬に乗るアマゾネスは、長期の軍事作戦で男性が不在の際に、おそらく牛、財産、家を守っていたと考えられています。

    今回発見された埋葬遺構周辺の遺跡全体としては、30点を超える鉄製の矢じり、鳥の形をしたフック、騎兵の道具の要素、手綱を吊るす鉄製のフック、鉄製のナイフ、古代ギリシャの花瓶が出土しています。

    この遺跡全体では他にも多数の墓が見つかっていますが、どれも埋葬後100年~200年の間に盗掘被害に遭っており、今回の4名のアマゾネスたちの墓だけが奇跡的に盗掘被害を避けて残った貴重な発見であることが分かっています。






    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・


    いや~やはり墓の発見とか、黄金製品の副葬品の発見とか、『花』があっていいですよね。

    本当に羨ましい!ヽ(TдT)ノ

    考古学と言えば、やっぱ墓か!?

    調査の目的と一切関係ないんだけど、大した副葬品なくても全然いいから、今回の発掘調査でお墓出たらいいな~なんて思ったり!( ・Д・)

    ↓やっぱお墓、発見したいな!!!( ・Д・)↓

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