2018ねん 10がつ 18にち(もくよーび、雨)
紅茶にはカフェインが含まれている……
興奮作用で目がさえてしまう、コーヒーや緑茶もそうなように。
質の高い睡眠を取ろうと調べてみたら、
一部のハーブティーはリラックス効果でぐっすり眠れるらしい……
ん?ノンカフェインなのか?
そうして眠れぬ夜は続くのであった( ・Д・)
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↑ラーメンは旨いね!(illustrated by 歩けマヤ / Project D.)
さて、今回紹介するのは「最古の麺」です!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
いやー、それがもうほんとに食べれそうなんですよ。
というか、麺と言えばラーメン、うどん、パスタなどなどで、原料は小麦!
他種の麺類でも穀類が原料ですよね~。
今回の世界最古の麺は4000年前のものなのですが……
よく残ったね!?朽ちてなくなりそうなものですけども( -д-)ノ
そこで私、訊いてみたのです、この「最古の麺」についての情報をくれた知人に。
「え、麺って炭水化物のアレ?そんなん残るの!?」
すると、一枚の画像が送られてきました。
それが、これだ!!!
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まぁ考古学やってないから仕方ないのですが、
この絵(図面?)からは麺が何故、残ったかは分からないものの、
碗が覆い被った状態で出土、検出されたようですね。
↑実際の出土状況の写真(「ScienceNet.cn」の記事内画像より転載(中国語サイト))
いや、見事に知人の描いた通りですね。
碗も完形で残ってますし、椀を取り除いた痕も碗内部の形状がしっかり残っています。
山のように見える碗内部にあった土の頂上部に黄色い糸状のものが見えるでしょうか?
まぁお湯かけて5分は無理かもしれないけど、乾麺みたいに茹でたらいけそうな気がするくらいに残りがいいですよね!
さて、では出土遺跡と何故、麺が残存できたのかについて説明します。
麺というのは穀類の粉食の方法の一種なわけですが、世界各地で見られます。そのためか麺の発祥地を巡っては、中国、イタリア、アラビアと諸説があるわけです。例えばイタリア人はやはり自国のパスタが起源だ!と言いたいわけですよね。
さてこの発見は世界最古の麺の事例として黄河上流域が起源である可能性が高まる結果となりました(正確には「麺の最古の事例」が発見されたのであり、「麺の起源」かどうかは不明である)。出土地点は中国の青海省民和回族トゥ族自治県の喇家遺跡(ラーチア遺跡)です。
見つかった麺は長さ約50センチ、直径約3ミリで、放射性同位元素による年代測定で約4000年前のものと判断されました。また麺の成分分析によって小麦粉ではなく粟(アワ)で作られていたことが分かりました。
この結果、黄河上流域では新石器時代(およそ紀元前2000年)にはすでに、穀物の粉を麺にして土器でゆでて食べる習慣があったのだと考えられるようになりました。
さて、では何故、このラーチア遺跡では麺が残存したのでしょうか。
黄河北岸の盆地に位置するラーチア遺跡では約4000年前にすでに高度な文明を持った町が存在していたようです。
しかし、地震に伴って黄河の水が流入して起きた水害により、一瞬にして町が水没し、泥によって密封された状態で発見されたため、「東方のポンペイ」とも言われているのだとか。
このラーチア遺跡は西暦2000年に発見されましたが、多くの文化財や建物が良好な状態で残っていたため、中国の考古学上の重要な遺跡の一つとして名高いのだそうです。
ということで、麺が何故残ったのか?それは洪水で押し流された大量の泥土が、麺入りの碗ごと全て覆ってしまったからなのです。そのため空気がほとんど入らず、半真空状態のまま4000年の時が流れてその姿を留めることができたのです(。・ω・)ノ゙
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さて、現在、この麺がどうなったかは分かりませんが、酸化させずにしっかりと保存してもらいたいものです。一麺ファンとして、一考古学ファンとしていつか実物を見てみたいものです。
……あの碗の中の土、化学分析すれば良かったのにな。醤油ラーメンか、塩ラーメンか、はたまた味噌ラーメンか気になるじゃないか!( ・Д・)
↓なんかね……押すと、ラーメンの匂いがしてくるらしいよ?( ・Д・)↓