今年は寒いよね、冬眠したいよね(´・ω・`)
冬眠とは、狭義には恒温動物である哺乳類と鳥類の一部が活動を停止し、体温を低下させて食料の少ない冬季間を過ごす生態のことである。広義では変温性の魚類、両生類、爬虫類、昆虫などの節足動物や陸生貝などの無脊椎動物が冬季に極めて不活発な状態で過ごす「冬越し」のことも指す。(wikipediaより転載、リンク等筆者により一部改変)
しかし先に挙げた冬眠の図にあるように、冬眠をする哺乳類でも小型動物と大型動物ではその代謝は大きく異なります。
リスやハムスターだと外気温まで体温が下がるのに対して、クマのように身体が大きい場合はちょっと下がるくらいです。
なので「冬眠」というよりは「休眠」と呼ばれる状態で、代謝をなるべく落として耐えている状態です。
ヒト属はクマほどではないですが、ネズミサイズと比べると大きい部類に入る上に、ネアンデルタール人の脳容量は私たち現生人類よりも大きいのです。
私たち現生人類の脳容量(平均)が1450㎤なのに対し、ネアンデルタール人のそれは1600㎤だったことが知られています。
人類は最初の猿人段階では草食であり、アフリカの乾燥化に伴い、根茎類を探し求めたり、死肉漁りや肉食動物の獲物を奪い取るなどしてタンパク質を含む高カロリーな食べ物を摂取したりしました。
この食べ物の選択によりヒトは様々に分化していくのですが、特にこの後者の高カロリーな食料の摂取がその後のヒトの脳容量の拡大に貢献した可能性が考えられています。
つまり高カロリー食が可能になったことで脳の発達が促されたわけで、脳みそはそもそもエネルギーをたくさん使うのです。
そのためクマより小さいサイズのネアンデルタール人であっても、その脳容量からすると休眠しても生き延びることが出来なかった可能性も指摘されています。
この研究は、ヒト属がもしかしたら冬眠していたかも知れないということに気付かせてくれる上で重要なものだと思います。
既に冬眠や休眠に関わる遺伝子については研究がなされていますが、今後遺伝子の特定がしっかりと確認され、またこれまでに見つかった多数のヒト属の化石人骨に対するDNA分析がなされることで、「ヒトと冬の戦いの歴史」が明らかになることでしょう。
やはり結局、どんな世の中でも金なのか!( ・Д・)