2019ねん 7がつ 15にち(げつよーび、曇り)

今週末は後れを取り戻すべく記事を一気に書いた。

次は報告書だな( ・Д・)


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【目次】
  1. はじめに
  2. 発見された江戸時代の船着き場
  3. 江戸時代の船着き場のイメージ
  4. おわりに

1.はじめに

今回の考古学・歴史ニュースは「佐賀県の民家の下から江戸時代末期の船着き場が検出されたよ!」というお話です(*・ω・)ノ

上に挙げた図は大阪府立中之島図書館に所蔵されている『浪花名所図会』の内の一つです。

初代歌川広重によって描かれたもので「八軒家着船の図」という現在の大阪市の天満橋の当時の様子がモチーフとなっています。

この船着き場は同じ江戸時代のものとは言え、今回紹介する船着き場より大きいです。

しかしながら参考として江戸時代の船着き場のイメージはこんな感じなのです( -д-)ノ



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↑手前の階段が発見された船着き場(「dmenuニュース」の記事内画像より転載)






2.発見された江戸時代の船着き場

さて、写真にて今回発見された船着き場を紹介しましたが、保存状態が良好ですよねΣ(・ω・ノ)ノ

もしコーンとコーンバーが無ければ、「現在でも使われている古い階段かな?」とか思ってしまいそうです( -д-)ノ

発見場所は佐賀県、佐賀市の柳町です。

旧長崎街道沿いにある民家の下から見つかったそうです。

何でも、家屋を取り壊していたら下から階段が見つかったそうで、連絡を受けた佐賀市教育委員会が発掘調査を実施したのです。

報告によると幕末期に築かれたと考えられる近代的な石段の船着き場の遺構であり、雁木(がんぎ)と呼ばれる船荷の積み卸しをするための石段や石垣の護岸、側溝、建物の礎石が出土しました。

石段は計12段あり、高さ約1.6m、幅約1.8mで、石段の最上部には扉を開け閉めしたような跡があり、蔵があった蓋然性が高いとのことです。

また今回の発見は、船着き場が佐賀城下で見つかった初めての事例だそうです(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

この船着き場の検出場所付近には紺屋川が流れていて、周囲には呉服屋などの商人の家が立ち並んでいたとする歴史記録が残っています。

紺屋川を利用した水運によって様々な物資が商人宅に運ばれ、そして近くに位置する旧長崎街道を通して広く商品が伝わったのかも知れませんね(*・ω・)ノ

今回の発見は幕末における佐賀城下町の街並みがわかる貴重な資料であるとともに、こうした船着き場が船荷の流通として活用された歴史を知る上で非常に重要な発見と言えるでしょう。




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3.江戸時代の船着き場のイメージ

さて、最初に江戸時代の絵画でイメージを掴んでもらいましたが、やはりサイズ感が異なるので、他に適切なものがないかなと思っていたところ発見しました!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

これは千葉県香取市にある佐原の風景です

“北総の小江戸”と呼ばれる水郷の町として有名な観光地なのだそうです。

小江戸というだけあって、さすがに江戸時代の町並みの感じがします。

また船着き場のサイズが、ちょうど今回佐賀県で発見された遺構のサイズ感とぴったりだと思います。

下に別の写真で示したように佐原では「さっぱ舟」という観光遊覧船に乗れるそうです。

ちなみに「さっぱ舟/サッパ舟」は陸中海岸の漁師がウニ漁やアワビ漁、その他、小規模な刺し網漁などに使用する小型の磯舟のことだそうですが、まぁここでは水運用ですので底が平たい小型の和船のことと理解しておきましょう(*・ω・)ノ

佐賀県と千葉県では遠いんですけど、佐賀県で本物の江戸時代の船着き場を見た後に、佐原で実際にさっぱ舟に乗って江戸風の船着き場を利用したり、古民家が立ち並ぶ江戸情緒溢れる町を散策してみたりできると最高ですね(・∀・)つ


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↑現代だからモーター付いてるけどね!(´・ω・`)(「Browse Instagram content with Picdeer」の画像より転載)


4.おわりに


今回の発見のポイントは、学術調査等ではなく、工事の際に普通の民家の下から見つかった!という点でしょうね。

民家の敷地内における発見なのですが、貴重な発見故、なんとか保存・活用してもらいたいなと思いますね。

全国の調査説明会にはおおよそ平均何人が来るのか知りませんが、今回の調査説明会には150人もの歴史ファンが駆け付けたということで、やっぱ「みんな幕末大好き(・∀・)つ」だなと感じました。

(新聞記事には「説明会に何人が来た!」って書いてるから、毎度データ化したら平均数が分かりますね……やってみようかな( -д-)ノ)

さて、まとめとしまして、『身近なところに歴史はある!』ということで、当サイトに来る人はみんな既に多かれ少なかれ「歴史好き」だと思いますが、身の回りの「身近な歴史」についてもアンテナを張ってみる良い機会かも知れません(*・ω・)ノ

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