2018ねん 4がつ 30にち(げつよーび、晴れ)

子供の頃は身の回りに辛い物が多くはなかった。

今では毎日のように辛い物に囲まれている。

感覚がおかしくなったのだろうか。お酒との相性はいいようだ。

...韓国では辛い物の食べ過ぎで胃ガンの発症率が高いと聞いた。

...日本では辛いことの多すぎで胃炎の発症率が高いと聞いた。

辛い(つらい)気持ちになった。

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↑Hand Tools Malaysiaより転載

【目次】
1.トウガラシの原産地としての中南米
2.辛さの単位と世界で最も辛い香辛料の値



1.トウガラシの原産地としての中南米
今回はトウガラシについてです。中南米原産の食材等々ってけっこう多いのです。ジャガイモ、トマト、サツマイモ、ズッキーニ、カボチャ、トウモロコシ、ピーマン、インゲン、ピーナッツ、イチゴ、アセロラ、パイナップル、アボカド、パッションフルーツ、グァバ、とたくさんあります。

新大陸原産としては北米のヒマワリも今では日本の夏を彩りますし、南米原産のタバコに由来する喫煙文化も古くから一般的ですね。

これらの野菜、根菜、果実、嗜好品等はコロンブスや他の大航海時代の人々によってその種子等が運ばれて世界に広まりました。寒さや獣害に強く収穫量の多いジャガイモがヨーロッパの飢饉に際して重要な役割を果たしたり、トマトが現在のヨーロッパの食文化にとって欠かせない食材になっているなど、「新大陸の発見」がもたらした影響は非常に大きいものです。

その中で今回紹介するのは「トウガラシ」!英語でRed Pepperです。トウガラシってナス科トウガラシ属です。形がナスっぽいですものね、若干。

一方で「旧世界」の香辛料と言えば、インド原産のコショウ!これは英語でPepperです。こちらはコショウ科コショウ属でツタ性の植物です。

ですので、見た目が全然違います。まぁ種類違いますから。でも両方ともペッパーです。なぜでしょう? コロンブスが新大陸をインドと勘違いしていたこともあって、現地で見つけたトウガラシがコショウだと思っていたからです。

さて、中米では今でも辛い物をよく食べますし、本当に辛い物が好き!って人が多いように思います。もちろん辛い物が苦手な人も普通に見られますけどね。

グアテマラでよく食べるのはハラペーニョです。最近日本でも買えますし、ピザのトッピングとかで見かけるようになりました。ハバネロを含めて色々な種類のトウガラシを食べています。

ちなみにハバネロとかハラペーニョの赤く熟したやつを生で食べると簡単に悶絶できます。触れた手で目をこすったり、立ちションしても死ねます。種が辛いようで食べるとお腹にくるとのことで現地の人も避けて食べることがあります。ハバネロはヘタの部分が辛いようで、一度苦しんだことがあります。


2.辛さの単位と世界で最も辛い香辛料の値
シラチャーソース
↑今のお気に入りソース。適度な辛さで旨いです(回し者ではないので画像クリックしても無駄です。お近くのスーパー等でお買い求めください)。


さて、この中南米原産のトウガラシは今や世界中で愛される香辛料となったわけですが、トウガラシの栽培も世界各地で行われており、品種改良(?)の結果、凄まじく辛いトウガラシが誕生しています。

ちなみに辛さの単位はSHUです。Scoville heat unitsの略称で、スコヴィル値と言われるものです。これはトウガラシが含むカプサイシンの割合を示す値になっています。

ちなみにハラペーニョで3,500-10,000 SHUです。まぁ戦闘力5、6千ってとこです。ヤムチャくらいの感覚です。一般的にとっても辛いと言われているハバネロで100,000–350,000 SHUです。戦闘力は20万くらいです。新しめのシリーズのクリリンくらいありそうです。

そして世界で最も辛いトウガラシはアメリカ産です。カロライナ・リーパーという名前で2.2M SHUあります。戦闘力は220万です。地球人で食べれる人がいるのか不安になるレベルですね。

ちなみに戦闘力(SHU)が100万超えのトウガラシは他に、トリニダード・モルガ・スコーピオン、ナーガ・バイパーなどがあります。どれもリーパー、サソリ、蛇と食べ物と思えない名称が付いています。

おまけですが、もしカプサインを抽出して100%ピュアな成分を作り出すと、その戦闘力(SHU)は1500万になるそうです。目に入れば失明するでしょうねヽ(TдT)ノ


【追記】2018.5.1
ドラゴンボールの戦闘力をさらっと調べて書いたところ、反応が思いの他良かったです。不思議です。ということで追記のテーマは「戦闘力と辛さの単位(SHU)をイコールで考えると一般の人間は何を食べれるのか」です!どうでもいいテーマで申し訳ない!( ・Д・)

さて、ドラゴンボールに出てくる人間で最強はクリリンですが、「ドラゴンボール超」ではヤムチャを差し置いて亀仙人が活躍していましたね。

この亀仙人は、ラディッツ戦の後で入手したスカウターを使って測定したところ、戦闘力139と表示されます。新作で戦闘力がインフレしているので、今回は昔の亀仙人で考えてみることにします。

SHUが100-500のトウガラシ属の食べ物と言えば、パプリカ!つまり亀仙人はパプリカレベルなんですね。しかもパプリカの中でも弱いレベルです。

でも亀仙人のレベルで、マシンガンの銃弾を素手で掴むことができますから、一般人の戦闘力はほぼゼロと考えられます。そこから推定すると、私たちはピーマンレベル!(0-10SHU)

意味が分からないなと思いつつ書き続けておりますが、大事なことなので繰り返します、私たちはピーマンレベル!(正確にはピーマンパウダーレベルです)

最後に真面目な話に触れておくとして、やはり辛い物の食べ過ぎは胃がんや食道がんなどの発症率が上がることが確認されているそうです。しかしながらカプサイシン自体に発がん性物質は認められていないのだとか。

さて、カプサイシンをほぼ含まないピーマンですが、カプサイシンが変化したカプシエイトを含んでいます。この成分には体温向上や脂肪燃焼の促進にも効果が期待できます!またピーマンはビタミンC、β-カロテン、ビタミンB群、ビタミンE、ビタミンDなどビタミンの宝庫で、ビタミンPと呼ばれるフラボノイド系ポリフェノールも豊富に含んでいます。そのため美肌・美白・ダイエット・アンチエイジングと美容面の効果も期待できます!

お酒やストレスで、胃腸が弱ったり肌荒れしたり太ったりと、何かと苦労の多い私たち一般人に、ピーマンは優しくぴったりと寄り添ってくれそうです。