- ウシュル遺跡の概要
- 斬首された大量の人々の墓の発見
- 史上初となる王子様のカップの発見
- おわりに
【古の名前と現在の名前】エルサレムの表記は2000年前も今も同じ!? 日本とマヤにおける古代都市の名前の変化について【考古学・歴史】
↑併せてどうぞ!ヾ(´ω`=´ω`)ノ)↑副葬された王子様のカップ(「Nacional Geographic」の記事内画像より転載;credit: Uxul Archaeological Project, University of Bonn)
「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙
さて、今回の発見の舞台は現在のエジプトの中部にあるミニヤ(Minya)県に所在する遺跡、トゥーナ・エル・ガバル(Tunah Al-Gabal)です。
遺跡はエジプトの首都カイロの南方およそ260kmに位置しています。
この遺跡は墓地遺跡で、所謂「ネクロポリス」です。
エジプト考古省の発掘調査によって同遺跡の地下に墳墓があることが確認されました。
地下墳墓は、地下およそ9mの位置に造られており、墓室はこれまでに6つ確認されています。
発見されたミイラは全部で40体以上にのぼり、内22体が成人、12体が子供、6体が動物でした(他に保存状態が良好ではないミイラが発見されている)。
これらの大量のミイラはその多くが墓室床面に設置されており、一部の限られたミイラだけが最初に挙げた写真のように棺に納められていました。
この棺は石棺ではなく、粘土由来の陶製棺であり、蓋がないのが特徴です。
陶製棺に納められた人々は、より高い社会階層に属した人々であったと考えられています。
↑たくさんのミイラが安置されていた(「AFP BB NEWS」の記事内画像を一部加工;)
古代エジプトにおけるミイラ作りの歴史は長いですが、共伴して出土したパピルスの分析から、地下墳墓とこれらのミイラは古代エジプトのプトレマイオス朝(紀元前323~30年)の時期にに帰属すると推定されています。
今回発見された6体の動物のミイラのほとんどが「イヌ」であると同定されており、ヒトのミイラと共に安置されていました。
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となると「問題は、二人揃って死亡したのか?」ということですね。
男性は35~45歳、女性は20代前半という年齢推定結果が出ていますから、一緒に死んだにしては女性が若過ぎるなと思いますね
(若い奥さんで羨ましいなという意味ではありません、、、羨ましいけども!( ・Д・))。
骨には病気にかかっていた痕跡や殺害された痕跡は見つからなかったとのことです。
また古代には夫が死亡すると妻が後を追って自ら命を絶つしきたりもあったとされていますが、専門誌が今回の発見について述べているようにその事例の引用は不適切だろうと私も思います。
もしそのような風習が一般化しているならば、このような埋葬事例が多数見つかるはずです。
同遺跡の同区域内で数十例の墓が検出されているのに、この1例だけが妻が殉葬するというのはおかしいのです。
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さて、偶然このような年齢差のある夫婦が共に死亡する事例が起きたというのも味気ないですので
(例えば、骨に痕跡が残らないだけで、二人揃って毒キノコ混入のスープを飲んでしまったとか;注:学問的には解釈が別に味気なくても良い)( -д-)ノ・・・
・・・とても個人的な意見として、再葬ではないのか?と思います。
調査者の見解である、女性に対して男性が顔を向けるという配置が意図的なものであると仮定した場合、何故女性は男性側を向いていないのでしょう?
仲睦まじさを表現するのならば、女性も男性側を向いていても良いと思うのですが……
憶測ですが、
①女性が何らかの要因で早逝する。女性は通常通り、上向きの伸展葬で埋葬される。
②夫である男性がその後やや長生きし、死後は妻の傍らに葬るように遺言する。
③男性の遺言に従い、近親者(遺族)は女性の墓を『丁寧に』掘り起こし、その傍らに男性の顔を妻の方に向けて配置して埋葬する。
これなら説明付きそうですし、二人の愛も証明されそうです♡(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!
・・・ただし、調査者が再葬の痕跡を見逃していると指摘することになりますが( ・Д・)
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