2022ねん 8がつ 20にち(どよーび、晴れ)
出張から戻ってきてふと気づけば今月も終盤( ・Д・)
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↑この人スゴイ人(「Yahoo!ニュース」の記事内画像より転載/ credit: 神戸新聞社)
今回の考古学・歴史ニュースは「考古学愛好家が新しい古墳を950基も見つけたよ!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台は兵庫県、丹波市!
考古学愛好家の東昭吾さんがこの度、新しく報告書を出すそうです。
考古学関係書籍で有名な六一書房から出版されます。
価格は2200円!
自費出版なのかどうか知りませんけど、考古学の入っている大学は買うし、それなりの稼ぎになりそうですね(*・ω・)ノ
なんで買うかというと、、、
東さんは丹波市の柏原地域の踏査を行っていて、今期の報告書だけでも205基の古墳を新発見して登録しているのです。
更に今回新たに発見した古墳の中には、測量調査によって正確な規模が確認され、丹波市最大規模の古墳と認定されたものを含んでいます。
この報告書にはこれらの古墳の分布図も載っているので買うしかないのです(*^・ェ・)ノ
東さんはこれまでに丹波市の氷上地域、春日地域にて踏査を実施して、約750基の古墳を見つけているので、合計950基見つけたということになります。
しかもたった2年間で!
ちなみに踏査で見つけた埴輪片などの遺物は市教委に寄贈するそうです。
やることなすこと完璧ですねヾ(´ω`=´ω`)ノ
おわりに ~考古学者は何故やらないのか?~
この記事を読んで、「この人スゴイ!」って思う一方で、何で考古学者はやらないのか?怠慢か?と思う方々もいるでしょう。
これはとても難しい問題なので、様々な意見があると思います。
ここでは個人の意見として書かせてもらいます、としっかり前置きをしますね。
私の感覚だと、皆さんと同様に、よくこれまでこんなに見つかってこなかったなと思います( -д-)ノ
市教委などの各教育委員会には考古学を専攻した者が設置されていて、埋蔵物の包蔵地(遺跡や遺物がある/ありそうなとこ)を調べるための踏査や試掘を行っているものです。
ただ予算の都合がとても大きいので開発が進まない地域は優先順位が低く、どうしてものんびりとゆっくりやっていくことになります。
(ところで、、、最近よく、日本社会ってあるいは日本政治ってどうかしてるなって思います( ・Д・))
他方で皆さんが想像する考古学者はきっとそういった行政系の専門家ではなくて、「大学教員」としての、あるいは所謂「アカデミア所属」の考古学専門家でしょう。
踏査でこれだけ成果が挙がるならば、私のような若手研究者レベルあるいは院生クラスなら喜んでやりそうなものです。
でもやりませんね。
これは教員の指導の在り方の問題に起因しています。
なので、やるなら私のようなボスのいない自由なポスドクの立場が最もやりやすいんでしょうけど、どうやら聞こえてこないところを見るとやっていないようですね。
もしかしたらこの記事を契機に今後現れるかも知れません。
一方で教員もやりません。
考古学において、「踏査は基礎研究」なのです。
比較的『金回りの良い』所謂理系研究でも基礎研究の軽視が問題視されていますよね。
はっきり言って「役に立たない人文系研究」の基礎研究なんかにお金つくわけないんですよ!( ・Д・)
私は上手いやり方があると思っていて、実際に古代マヤ研究では実践してますけどね。
そう思うと、定職についた人間の熱量の無さも問題のひとつなのかもって、、、
実際にそう思わざるを得ない人物もちらほらいますからね~( -д-)ノ
世の中、古墳はたくさんありますけど、測量されていない古墳も山ほどありますし、開発などでろくに記録も公開されぬまま壊される事例も多いのが現状です。
私は調査にかなり私費をぶち込んでますけど、
教員とか大体、家族ありますからね、、、
哀しいかな、、、
金がなきゃ何もできん!( ・Д・)
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