2018ねん 7がつ 18にち(すいよーび、曇り)
最近、アボガドを生ハムで巻いて食べることにハマっておる。
海外ではアボガド安いから、
よくわさび醤油付けて、おつまみにしてたなぁ。
あ~、マグロ&アボガド丼つくろーっと!(・∀・)つ
私のテンションは食べ物で変わると最近気づいた( -д-)ノ
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今回紹介するのは「毒の付いた本」です!しかも大学図書館に所蔵されていたそうです。毒が付着していたことは後から分かったようで、本当に危険ですよね!
舞台はデンマーク、南デンマーク大学図書館です。同大学の教員が16世紀~17世紀の3冊の歴史書を分析しようとしていました。
実際に分析したかったのは本の中身じゃなくて、カバーの方でした。カバーは古い他の羊皮紙製の印刷物を再利用して作られたもので、そこにはラテン語の文章が隠さていたのです。
しかしカバーとして再利用した際に塗布されたグリーンの塗料があまり厚く、読むには邪魔であったのです。
そこでまず蛍光X線分析(micro-XRF)を用い、緑の塗料の化学組成を明らかにすることにしました。蛍光X線分析は考古学でもお馴染み方法ですね。石器や土器の胎土を対象とした産地同定分析に用いられることで知られています。
私も粘土を対象に一度分析したことがありますが、非破壊の分析ですし、分析が比較的早いのでなかなかに優秀な分析法だと思います。簡単に言うと、試料にX線を照射すると、試料に含まれる元素に応じて発生した蛍光X 線を分光素子で分光し、測定するものです。
機器によって多少の差異はあるようですが20元素(Na, Mg等と化合物)と4微量元素(Rb,Srなど)といった試料の化学組成を明らかにできます。
このような手法による分析結果として、本についていた緑色の塗料には高濃度のヒ素が含まれていることが判明しました。
カバーから検出されたヒ素入りの塗料は、パリスグリーン(花緑青)と呼ばれる人工顔料であることが分かりました。様々な緑色を出せることから、19世紀には絵の具や建築用塗料として利用されていました。
後に触れると皮膚が炎症を起こす事例が多く確認され、ヒ素に由来する強い毒性があることがわかりました。そのためヒ素は殺鼠剤、殺虫剤、農薬としても盛んに用いられ、羊皮紙にパリスグリーンが使用された理由も、書物を虫やネズミなどの被害から守るためだったと思われます。
ヒ素は生物に対する強い毒性があることだけではなく、強い発がん性(最も高いグループ1に分類)を有することで知られています。
ヒ素は13世紀には知られていて、15~16世紀には暗殺用の毒として使われていました。無味無臭かつ無色、そして入手が容易だったのが主な理由ですね。このように古くから危険性が周知されていますからね、19世紀段階で塗料に混ぜ込むなよ!って思いますけどね( ・Д・)

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最初の見出しに挙げた写真のように、古い本ってなんか素敵じゃないですか? 昔、いいホテルに泊まるのが趣味で、大統領の住居だったホテルとか元総督府のホテル、元修道院のホテルに泊まってみたことあるんですけど、古く趣ある調度品に目を奪われたものです。
その時思ったんですけど、古い本ってインテリアになるな~って。それで海外の古書市で、めちゃ古い本買ってみたことあるんですよ。内容、読めないのに( ・Д・)
まぁもちろんそんなに古い本が混ざってることはないと思いますけど、混ざってても値が張るので買えない! 小さな国だとけっこう掘り出し物もあって面白いんですけどね。
これからは本の古さと装丁に気を遣ってみようかなと思います。古本触ったあとに、その辺で手づかみで何か食べたら、大変なことになるかも知れませんしねヽ(TдT)ノ
古い本や絵画には今回と同様の危険性がありますので皆さまもご注意ください!( -д-)ノ
↓安心して下さい。このボタンにヒ素は付着しておりません(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!↓