2023ねん 4がつ 10にち(げつよーび、晴れ)
熱下がった!
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今回の考古学・歴史ニュースは「最古の石器作ったのはヒトじゃないかも!( ・Д・)」ってお話です(*・ω・)ノ
さて、今回の舞台はケニアのニャヤンガ遺跡です。
古い時期の化石人類系の発見はまぁ大体アフリカですよね。
人類発祥の地ですから。
そんなアフリカでも今回のお話は300万年前なのでけっこう古い話です。
最古の人類と言えば700万年前のサヘラントロプス・チャデンシスが有名です。
ひと昔前までは400万年前のアウストラロピテクスが最古だなんて世界史の教科書にも載っていましたので、覚えている方も多いのかなと思います。
このアウストラロピテクスも当初は新発見として盛り上がりましたが、その後たくさん類例が見つかっていく中で細分され、華奢型がアウストラロピテクス、頑丈型がパラントロプスとなっています。
今回のお話はこのパラントロプスについてなので、皆さんご存じのアウストラロピテクス
と大体同じくらいの時期に存在したがっちりした猿人の話だと思って聞いてください。
ちなみに一番最初に挙げた写真がニャヤンガ遺跡の発掘風景です。
化石人類系の古いやつってどれも洞窟遺跡かと思ってましたけど、こんな開けたところでかつけっこう浅いところから出るのね~と個人的に驚きです。
まぁ浅さに関しては、マヤ遺跡も亜熱帯気候のせいで激浅ですので、暑いであろうこの地域でも同様なのは理解できます。
でも平地でこの遺跡見つけるの大変だったというか、踏査・試掘過程で奇跡的に見つかったんですかね?
ランドマークもなさそうなのに、そこだけ個人的に不思議で仕方ないです(*^・ェ・)ノ
さて、話を戻しますと、
これまで「最古の石器はヒト属の登場と共に生まれた」と考えられてきました。
時期で言うとざっと200万年前です。
道具を使う動物は数種のサルの他、ラッコなども使ってることが指摘されてかなりの時が流れ、道具がヒト属のメルクマールではなくなってきたというか、「道具使用=ヒトの特徴」という感覚がなくなってきた昨今、今回の発見に至りました。
さきほど出てきたパラントロプスは私たちヒト属とは異なる系統の化石人類ですが、ニャヤンガ遺跡にて彼らの歯と共におよそ300万年前相当の最古の石器が出土したのです。
物理学の世界でも3次元の他の異次元の存在が認められなかった過去がありますが、現在では量子レベルなどの私たちの感覚より小さなミクロな世界に異次元が隠れていることが常識となっています。
恐らくこういう事例はそれぞれの学問であるのでしょうが、学界内の常識あるいはコンセンサスというものはちょっと発見があったくらいじゃすぐに変更されず時間を要するものです。
考古学、あるいは古人類学においても、やはり「最古の石器はヒト属と共に誕生」という考え方は現在も根強く存在します。
今後、こうした事例がどんどん増えていく中で、最古の石器を作ったのはヒト属ではなく、パラントロプスということが常識になっていくのかも知れませんね。
おわりに サルが作った石器って区別付くの?
けっこう前の研究報告の話ですが、南アメリカだったかな、サルも石器を作るよって。
問題は過去にもサルが意図してか、あるいは偶然に石器を作っただろうと、
それならば、最古級の曖昧な技法の石器は本当にヒトが作ったものなのかどうかどうやって判定できるのか?という提言だったのです。
土器屋の私としては対岸の火事なので単に面白いなと思っていましたが、、、
上に挙げた写真がサルの作った石器だそうです。
この中に一つだけヒトの作った最古級の石器、オルドワン石器が含まれています。
オルドワン石器は今回の話でパラントロプスの作ったと思われる石器と同種のものです。
どれか分かります?
私は分からない!(笑)
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答えは「N」だそうです。
改めて見ても全然分からない。
まぁ私はおとなしく自分の領域の研究をやりますよ~だ( -д-)ノ
何はともあれ、
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