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歩け、マヤ -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

タグ:祭祀

2019ねん 4がつ 3にち(すいよーび、晴れ)

「考古学者は女性にとって最良の夫である。

妻が年を取れば取るほど妻に関心を持つようになるからだ。」

by アガサ・クリスティ

……なんというプレッシャーだ!( ・Д・)


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↑発見された遺跡周辺のチチカカ湖の様子と地元の方々(「The Guardian」の記事内画像より転載;credit: Teddy Seguin )


今回の考古学・歴史ニュースは『南米のチチカカ湖の湖底から、1000年前の遠隔地産の黄金製品や宝石を伴う祭祀遺跡が見つかったよ!』ってことです(*・ω・)ノ

今回の発見の地は南米のボリビアとペルーにまたがって存在するチチカカ湖です。

今から1000年前、このチチカカ湖の一帯はティワナク文化の領域でした。

ちなみにティワナク文化はヒストリー・チャンネルの「古代の宇宙人」シリーズでよく出てきます。

中心地であるティワナク遺跡は、この動画でよく取り上げられる「太陽の門」や「半地下式方形広場」、精巧な石彫で有名な「プマ・プンク」で有名です。

ティワナク文化はチチカカ湖流域においてBCE100~200年に始まり、その最盛期はCE800~1100年と推定されています。

今回発見されたのは1000年前の遺物ですから、ティワナク文化の最盛期の頃のものですね


 
(↑私が眠る時によくお世話になっている動画です。回し者ではございません( -д-)ノ)




さて、今回はチチカカ湖の真ん中辺り、イスラ・デ・ソル(「太陽の島」)の北西方向にある岩礁から、儀式の供物として屠殺された動物の遺体や黄金製品を回収したことから、同地点が祭祀遺跡であると推測されています。

古代アンデス文明においてこのような儀礼的遺物の水中からの発見は前例がないそうで、特別な遺跡であることが分かります。

発見地点はチチカカ湖の「太陽の島」の北西端から約10kmの平面的位置における水面下5m以上の深さの場所です。

発見の経緯として最初はアマチュアダイバーが岩礁の広がるこの地点でいくつかの古代の遺物を見つけました。

その後、報告を受けた海洋考古学者はこの岩礁の一帯を探索し、ラピスラズリ製のピューマの置物やその他の動物を模した石製のミニチュア、土製品であるピューマの香炉、プーマとコンドルのシルエットのマークを有するL字型の造形物が見つかりました。

これらの遺物は全て奢侈性の非常に高い品々であり、儀礼を執行したティワナク文化の人々は、古代アンデス帝国で入手できた中でも最も貴重なこれらの品々を儀礼行為として湖底に沈めたことになります。

出土した黄金製品や磨かれた宝石の他に、およそ2,000km離れたエクアドルの海岸沖の暖かい海で獲れるとげのある貝殻が見つかりました。

こういった長距離交易でのみ得られる希少品も彼らは儀礼に用いたわけです。


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↑海底から見つかった遺物群(「The Guardian」の記事内画像より転載;credit: Teddy Seguin )


これらの貴重な品々と共に見つかったのは、焼けた魚とラマの骨の残骸です。

焼けた魚の残骸は儀礼の際に食べられたものであると考えられています。

遺跡に残る炭化物と骨片を基にした炭素年代測定の結果からは、CE8世紀~10世紀を通してこのような儀礼が行われていた可能性を示しています。

一方でラマの骨は、儀礼に際して生贄に捧げられたものであると推定されています。


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↑出土した黄金製品(「The Guardian」の記事内画像より転載;credit: C.Delaere/ULB )


この発見地点の傍に位置する「太陽の島」では10基以上のティワナク文化に関する遺構が発見されています。

その内の1つは、今回の発見地点である北西海岸近くに位置するもので、当該地域で最強の肉食動物であるピューマを象徴した儀式用複合施設です。

ティワナク文化の人々にとって儀式と宗教は古代国家おけるで非常に重要な関心ごとであったと考えられます。

恐らくはティワナク文化の貴族層の人物が、遠隔地の希少品や黄金製品、宝石で美しく飾られた若いラマをこの岩礁で儀礼的に屠殺するといった、国家の繁栄を願い続けた古代の儀礼行為の痕跡が今回発見された遺跡なのでしょう。

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条件にもよるようだけれども、水中でもこれほど動物骨や炭化物が保存されるとは……

やはり保存状態のいい遺物がたくさん出るのは嬉しいことです。

それにしても今回の発見は大発見です!

今回の儀礼に関する多量の遺物だけでも、博物館の特別展を開けそうですね!(。・ω・)ノ゙

↓やぱスキューバのライセンスが欲しい!( ・Д・)↓

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2018ねん 6がつ 5にち(かよーび、曇り)

今日は集中して

目の前の仕事に打ち込みたい!

今日というか

今週ずっとな気がする( ・Д・)

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装飾付須恵器の出土状況(「産経フォト」の記事より一部加工;Credit Sankei Shinbun & SANKEI DIGITAL)

兵庫県、姫路市に所在する前田遺跡で新発見がありました。この遺跡は古墳時代の集落遺構であり、井戸を埋めた土から特異な形状の土器が発見されたのです。

出土した須恵器は一部が欠けた状態で、重さが約1・1キロ、高さが約13センチです。共伴して出土した土器の形状などから5世紀末に作られた可能性が高く、装飾付須恵器の中では古いタイプとの見方です。

壺形態の「肩部」に5つの小さな壺が配置されており、それぞれの小型壺は棒状の粘土紐で連結された状態になっています。これは全国でも類例がない特異な形状なのです。

装飾付きの須恵器は朝鮮半島を起源としています。日本では5世紀前半から生産が始まったと考えられています。これまで東海・近畿を中心に全国で約800点の出土例があり、兵庫県内でもおよそ100
点の事例があります。

中でも「子持ち土器」のような小型の壺等が付随する装飾を有する土器としは他にも類例が多数あるのですが、紐で連結されている事例は全国初なのです。装飾付き須恵器が朝鮮半島から伝来した時期に、国内でどのような形にすべきか試行錯誤した一つの例ではないかと考えているそうです。

上に挙げた写真の赤丸部が問題の須恵器になります。埋土中にこのような土器集中が見られまして、特異形状の土器の他にも約50点ほどの土器が共伴して出土しています。

装飾付須恵器は古墳などで副葬品として埋められることが多いのですが。しかし今回の出土状況は稀な事例で、井戸を埋めたとみられる土から須恵器や土器が確認されたため、不要になった井戸を埋める際に行われた祭祀儀礼の中で埋められたのではないかと推定しています。

……それにしても小っちゃい土器かわいい!ミニチュア土器とか好きなんですよね。こじんまりとまとまってる感じが堪らない!可愛いけども研究対象にしたことはない!けっこう作りが雑だったりするから、製作技法も似通ってくるのでなかなか対象としては難しいなぁと思っております( ・Д・)

たぶん、あれだ!私小さい物が好き!盆栽も好きだし、箱庭も好きだし……シルバニアファミリーも好き!カワ(・∀・)イイ!! 日本ってジオラマとか凄い精度ですよね。ただ小さいだけじゃなくて、精巧に作り込まれているモノに惹かれてる気がします。

日本人は遥か古代から小っちゃいモノ好き!ってテーマで本書けそうですね。世界の小っちゃい古代のモノ特集でもいいかも知れません。小さく可愛いものは正義です(・◇・)ゞ

↓子持ち土器、小型土器が可愛いと思ったら迷わず押しなさい!カワ(・∀・)イイ!!↓

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