↑綺麗に残ってるね!( ・Д・)(「朝日新聞デジタル」の記事内画像より転載)
江戸時代の天保年間(1830年 - 1843年)までには更に工夫され、独楽の胴部に鉄輪を加えた「鉄胴独楽」が作られます。
さて、今回の発見の舞台は滋賀県、大津市の南滋賀遺跡です。
古墳時代後期(6世紀後半~7世紀前半)に帰属する木製独楽が1点が出土しました。
南滋賀遺跡では古墳時代後期の集落址が検出され、該当資料の出土地点は集落内にあった溝だそうです。
この溝に堆積した同じ層から土器が出土しており、この土器が独楽の時期判定に用いられました。
また同層位から木製の斎串(いぐし)や桃の種といった祭祀に使われる道具も出土しています。
先行研究事例でも独楽が祭祀道具と共に出土しており、当時の独楽は遊戯具ではなく、祭祀具としての側面が強い蓋然性が指摘されています。
また南滋賀遺跡では古墳のドーム形石室や大壁建物跡が検出されていることから、渡来系の人々も多く住んでいたと推察とされています。
よって当時、独楽は朝鮮半島からやって来た大陸文化・先進的文化の一つだったと推定されています(*^・ェ・)ノ
先に述べたように、これまで最古とされていた独楽は、7世紀後半に帰属する藤原宮跡(奈良県橿原市)や石神遺跡(奈良県明日香村)で出土した資料です。
おわりに