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歩け、マヤ -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

タグ:超古代文明

2021ねん 8がつ 19にち(かよーび、晴れ)

背に腹は代えられぬ( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは「超古代文明が中国で見つかった上に、なんだかマヤ文明っぽいよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回の舞台は中国、陜西(せんせい)省に所在する石峁(しーまお)遺跡です。

考古学的に確認されている中国最古の王朝と言えば「殷」です。

世界史でも出てくる単語ですね(*^・ェ・)ノ

この殷はおよそBCE1700からBCE1046年まで続いた王朝です。

これよりも600年ほど古い王朝と考えられるのが今回の石峁遺跡になります。





超古代文明を定義してみる

私のある意味大好きな『古代の宇宙人』などをはじめとした「超古代文明」に関連するYoutube動画を観ていると何故かみんな1万年前とか無茶苦茶古くしたがる傾向にあると思います。

そしてそうした超古代文明の存在理由をアトランティスそのものとか、その子孫、宇宙人の仕業にしたがるんですよね。

はっきり言って謎です、理解に苦しみます。

一方で私は現役考古学者として滅多なことは言えないので、超古代文明という用語に対してオカルトな彼らとは異なる定義付けをしたいと思います( -д-)ノ

超古代文明という単語を「超」+「古代」+「文明」に分けて考えます。

歩けマヤで何度も述べているように「文明」の定義は様々ですが、基本的には「国家」です。

少なくとも初期国家段階に達している社会を「文明」とします。

文明と判断する要素は大人口、都市の出現、法制度の確立、官僚制の出現など、これこそ考古学以外の学問も含めて様々に定義されています。

ここでは考古学的にぱっと分かりやすい要素として「モニュメント/公共大規模建造物の出現」、「専業制の存在を示す高度な技術」を用います。

「古代」は古い時代ってことで特に気にしないことにして、この古代は文明にかかっていますから、「古代文明」は「とても古い時代の国家段階の社会」としましょう。

最後に「超」は何かを超えてるという意味で、古代文明にかかっていますから、「超古代文明」は、これまでに知られている「古代文明」よりも(時間的に古さとして超越しているという意味で)一層古いものを指すと定義しましょう。

この定義であれば超古代文明は存在し得ます。

というか今回の発見はソレと言っても過言ではないでしょう( -д-)ノ

まぁもちろん今回の発見を受けて、殷より古い王朝が認められれば、それは超古代文明から最初期/最古の古代文明になるわけですけどね( -д-)ノ




石峁遺跡は「超古代文明」?

対象物が何かは記載がないため不明(恐らく地層中の植物由来炭化物)ですが、放射性炭素年代測定によると石峁遺跡は4300年前の遺跡となるため、現在分かっている最古の王朝である殷より古いため、「超古代」の部分はクリアです。

上に挙げた写真は石峁遺跡で見つかった「階段状ピラミッド」ですが、これは公共大型建造物としてカウントできるでしょう。

またこの遺跡では翡翠(ヒスイ)製品が多数出土しています。

下に挙げた写真のようにただの翡翠が出たわけではなく、板状飾り、円盤、刀剣、笏(しゃく)などに加工されたものが見つかっており、高度な石材加工技術があったことが分かります。

さらに石峁遺跡周辺では翡翠が産出することはなく、最寄りの産地でも1600km離れていることから「長距離交易の存在」が示唆されます。

さきほどは挙げませんでしたが、長距離交易も国家段階あるいは文明の指標となるものです。

よって石峁遺跡に見られる人類活動の痕跡は「超古代文明の所産」と言えるでしょうヾ(´ω`=´ω`)ノ


arukemaya1624




中国最古の王朝はマヤ文明に似てる?

マヤ文明の特徴と言えば、「階段状ピラミッド」、「独特なピラミッド装飾レリーフ」、「翡翠」ですが、これって今回の発見とそっくりですよね( ・Д・)

上に挙げた写真が石峁遺跡で検出されたレリーフですが、左右対称で非常に精巧な壁面装飾となっています。

マヤ文明でも階段状ピラミッドや宮殿の基壇部に対して類似の壁面装飾が施されます。

それがこれ!(*^・ェ・)ノ


arukemaya1621



ぱっと見、似てるんですよね~。

まぁ専門としては石峁遺跡のモチーフはマヤ文明のそれに似ているというよりはメソアメリカ様式と言うべきか、、、もっと広い漠然とした感じで所謂「中米の美術様式」に似ている気はします。

あるいは古代マヤってよりは、チチェン・イツァのようなマヤ-トルテカ様式とか、オルメカ様式にも似ている気がして、古代メキシコ文化領域の美術様式に類似する気がしますね。

オカルトであれば、宇宙人やアトランティスの子孫が知識・技術を伝播させたから似ているんだ!ってロジックになるのでしょうが、、、

もちろんそんなわけはなく、明らかに「他人の空似」です。

下に過去記事を挙げましたが、石峁遺跡の美術様式は後代の中国の青銅器文化に類似したものが出ています。

確認したところ、過去記事のものは黄金製品を中心に挙げているため、あんまり参考にならないんですが、、、

でも確かに中国の青銅器で、先に挙げたレリーフのようなギザギザした歯を持つ獣(?)のモチーフを見たことがあるんですよね。

逆にマヤのレリーフで、石峁遺跡のレリーフに激似の事例もあった気がする( ・Д・)

今度どこかで見かけたら紹介することにしますね( -д-)ノ

・・・ということで、そもそも時期的に石峁遺跡の方がめちゃくちゃ古いのでマヤ文明のとの関連はもちろんないわけでただの釣りなのですが、文明の比較考古学としては面白いな~って思います(*・ω・)ノ


↓あんまり似てないけど参考までに( -д-)ノ





おわりに

やはり「超古代文明」とかオカルト系と「どエロの考古学」のようなエロ系はアクセス数が異常に伸びる!( ・Д・)

歩けマヤの読者は私が真面目につまらない内容書いてても読んでくれるし、悪ふざけしても読んでくれるので、、、

それに甘えて新規読者獲得のため、タイトルで釣ってみました( -д-)ノ

この先の安定した研究生活の基盤として、ブログやYoutubeが機能するならば、、、多少は悪魔に魂を売る他ないのではないかと思う今日この頃です( ・Д・)

まぁ今後、今回のようにタイトルやサムネイル画像で釣っても、中身は真面目に考察してますのでご安心ください(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


・・・この調子で研究続けつつ、、、

ブロガー&Youtuberになるか!( ・Д・)



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2021ねん 8がつ 7にち(どよーび、雨)

雨だとドラクエウォークできないヽ(TдT)ノ

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今回の考古学・歴史ニュースは可愛い出土品を紹介するよ!&約2000年前に古代のドラクエ!?&超古代文明についていつもとは異なる切り口で考えてみたよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、前回に引き続き今回は『後編』となります。

前半ふざけた分、後半はちょっと真面目な文章になりますがお付き合い下さいヾ(´ω`=´ω`)ノ



↓下読んでない方はこちらを先にどうぞ(*・ω・)ノ
 


超古代文明が存在したならば?

もし超古代文明が存在したら、そして一部のファンが語るアトランティスのように、その超古代文明の技術力等々が現代社会を同等あるいは凌駕するとしたら、、、

ファンにしても、「古代の宇宙人」や「ムー」のようなオカルト系専門の番組や雑誌の方々にしても所謂『オーパーツ』しか探してませんよね。

少し昔は原子爆弾とか原子力関係、最近は量子エネルギー(?)とかも出てますけど、要は現代社会が到達し、且つ一般の人々にその知識の一端が知られるようになったものが超古代の過去にもあった説として新たに誕生するわけなのですが、、、

彼らが提示するそれらの証拠は著しく怪しいか、量的にとても少ないのが特徴です。



では少し視点を変えてみましょう。

SF世界のような、私たちのこの先の未来社会がどうなっているかは分かりにくいですが、現代社会なら分かります。

なので、ここではもし超古代文明が存在したとして、それが現代社会と同等のレベルだったと仮定しましょう。

「古代の宇宙人」で見られる『古代宇宙飛行士説』だと、所謂宇宙人が突然地球にやってきてDNAをいじったり、高レベルの技術・知識を人類に与えたことになっています。

でも人類史における社会の変遷を俯瞰すると、彼らが言うほど極端な変化は起きていません。

近年の IT技術の発展は目覚ましいものがありますが、基本的に人類社会の規模や複雑性、技術などの変化は自然界によく見られる「べき乗」の変化になっていると考えられます。

古代の時期だけを見ると、非常に緩やかに成長していることになりますし、その期間が非常に長いことになります。




考古学者が「超古代文明の証拠は見つかっていない」と単純に述べる時、何もファンが述べるような『物凄い技術で作られた何かが見つかっていない』ということだけを意味していません。

超古代文明が存在したとして、その文明社会がそのレベルに到達するまでの過程も含めて何も見つかっていないということを指しています。

私たちの歴史において、古代や中世、近世と様々な時期がありました。

そしてそれぞれに対応する社会があったのです。

もし超古代文明が存在したと主張したいのであれば、ファンの方々は『彼ら』の歴史をこうした通史として捉える必要があるでしょう。


ファンが言及する超古代文明の証拠は、エジプトのピラミッドとか南米の石壁が当時の人々には無理といったような建築『技術』だったり、古代人も空を飛んでいたというような飛行『技術』だったり、インドのマハーバーラタの古代核戦争説に見られるような軍事『技術』と、全部『技術』をテーマにしています。

私たちの現代社会は確かに高度な様々な技術に支えられていますが、本当にそれだけでしょうか?

今回は「文化」に目を向けてみましょう。

少なくとも芸術系の人たちは、昔の美術が現代の美術に劣っているとは考えないと思いますが、ここでは敢えて言います。

人類史として俯瞰した場合、昔の文化や美術・芸術は現代のそれに劣っています。

文化の多様性として劣っていると言えるという意味です。

例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品は現在でも目を見張るものかも知れませんが、私は数ある彼の作品の中で、一つも可愛いと思えるものを見たことがありません。

当時は宗教画ばかりです。

でも現在であれば、凄いな、美しいなと思える作品もあれば、写真のような写実的な作品もあれば、他方で可愛いイラストもあるし、漫画やアニメだってあります。

現代社会では職業選択の自由やSNS等を通した簡便な自己表現の場があることから、本当に様々な人が様々な作品を作っています。

では古代に目を向けてみると、最初期の所謂美術・芸術作品は洞窟画や岩絵ばかりです。

これは金石文(金属や石に記された情報)が残存しやすいことにも関係しているわけですが、、、

この洞窟画や岩絵の中に現代に通じるほど「可愛い絵」がありますか?


↓時期はバラバラだけど岩絵系の記事(*^・ェ・)ノ





現代社会と同レベルの超古代文明があったなら、恐らく文化的に十分花開いていて、現代の私たちから見ても、歴史的な価値を完全に無視しても、純粋に楽しめたり、即販売できるレベルのものがあるはずです。

なのでファンが見つけるべきは先にに挙げたクジラさんのように『可愛い遺物』ではないでしょうか?

特に石製品は石材によっては年代判定がとても難しいので、考古学者への攻撃として有効だと思います。

数があれば尚良いです。



前編で私が挙げたスライムの画像は雑に加工したものですけど、しあのクジラの遺物がたまたまあのように割れていたらどうでしょう?(´・ω・`)

チュマシュ族の遺物には海洋生物っぽい石製品は多数見つかっていますが、例として挙げたようなはっきりと写実的なクジラを模した遺物の発見例は少ないのです。

そうした中でたまたま割れてスライムのように見える遺物があった場合、本来クジラを模していた遺物がたまたま割れたものとする解釈を考古学者は当然選択するでしょうが、絶対数(母数)が少ないので検証の余地が残ります。

つまり明確な否定はできない。

結果、なんと「古代にドラクエのグッズがあった」という『夢』が残ります( ・Д・)


↓リアルなオカルトっぽい記事( -д-)ノ



おわりに

この記事書いてて、どうやったら考古学者を困らせられるかを考えてて、、、

実はけっこう簡単だったりするなって思いました( -д-)ノ

本気で遺跡を捏造する方法も考えましたが、あまりに危険なので上記程度でやめることにしました、結果ぱたっと終わる感じになって申し訳ない!( ・Д・)


私たち考古学者はお互いの仕事に対して信頼関係があるから成立しているわけで、報告書の記述などに誤りや認識上の誤解があったと推測することはあっても、決して調査者が故意に捏造して報告書を書いたとは思いません。

日本ではゴッドハンド事件がありましたが、やはり考古学者を本気で騙すのは考古学者だなって思いました。

超古代文明のファンや「古代の宇宙人」や「ムー」の関係者が捏造までするとは思っていませんが、エンターテインメントとして私たちにある種の夢やロマンを与えてくれるならば、是非今回提示したような時代錯誤な「可愛い遺物」などを探して欲しいなと思います。


また現代社会には技術以外の側面が多々あります。

特に日本社会では『役立つもの』ばかり追いがちです。

「社会に役立つとは即座にお金になるもの」って意味で政治家は理解している気さえします。

本記事を通して、一見役に立たなそうなものでもしっかりと社会の構成要素であるといこと、文化の多様性には意味があることを、皆様が再認識して頂く機会になればと幸いです( -д-)ノ


・・・・・・

実は私、博物館に行くと、趣味として可愛い遺物がないか探すんですよね。

あ、夢がひとつ増えた!

いつか『世界可愛い遺物図鑑』作りたいわ~!


可愛いは正義!( ・Д・)



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2021ねん 7がつ 1にち(かよーび、晴れ)

サイゼの旨辛チキンとミラノ風ドリアが美味しいらしい( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは可愛い出土品を紹介するよ!&約2000年前に古代のドラクエ!?&超古代文明についていつもとは異なる切り口で考えてみたよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回の舞台は北米なのですが、まぁとりあえず置いておきましょう・・・

今回の記事はなんだかたくさん盛り込んだ内容になっていますが、ちゃんと全部関係しているのです。

ただの欲張りさんではないのです(*・ω・)ノ


↓みんな大好き、超古代文明系の記事はこれしかない( ・Д・)


↑現役考古学者が書いてるんだからそりゃそうさ( ・Д・)


なんだか最近、Youtubeも面白いのなくなってきたな~って思うんですよね。

まぁ物理学とか生物学とか面白いけども、、、

超古代文明系がないんですよ。

ふふふって微笑みながら何も考えずに見れていいのに、「古代の宇宙人」くらいしかないし、さらにそれも新ネタないし(´・ω・`)

なので、自分で超古代文明ネタを作ることにしたのです。

これまでの記事とかで書いたように、「オカルト」でタグ検索するとそれなりに出てくると思いますが、私はこれまで考古学のプロの立場から超古代文明ネタは何でもかんでも一刀両断にしてるんですよね。

それだとあまりに不憫かなと思って今回は超古代文明を信じてる方々に助け舟を出すことにしました。

出すだけで、ちゃんと否定はしますけどね( -д-)ノ



↓「オカルト」タグで探すとけっこう記事あったΣ(・ω・ノ)ノ


↑下の記事は現実的だし、ロマンもあって面白い。いずれ定説になる気がする(*^・ェ・)ノ



超古代文明を信じてる?

Youtubeとかたまに超古代文明を信じてる人っていますけど、あるいは「ムー」の関係者とかファンとか、、、

まぁ配信してる方は本当に信じてるのか不明(お金になるしね( ・Д・))ですが、ファンの中には信じてる人もいるでしょう。

信じてる方々っていちいち書くのが面倒なので、以後、「ファン」って表記しますね。

さて、超古代文明の話になるとファンが良く言うセリフに「考古学者がまだ見つけていないだけ」ってのがあるんですけど、これ考古学調査に参加したことある人なら誰でも分かる変な反論なのです。

何で変なのかは・・・Youtubeの考古学講座で近い内、考古学の発掘調査がどのようなものなのかを説明するので期待していてください。

ここでそれを述べるとまた一刀両断になってしまうので全力で回避します( -д-)ノ



さて、私が思うに、大体「超古代文明」に関するプロとファンの衝突があった場合、「これまでに見つかってないのだから存在しない」VS「見つけるのがお前らの仕事だろ」って構造なんじゃないかと。

ずっとここに停滞している気がします。

まぁしょうがないんですけどね。

ファンは素人ですから反論の手段がほぼないし、考古学者は基本的に相手にしないので、何かしらの理由で否定しなければならない時は伝家の宝刀を迷わず抜いて一刀両断するわけですから。

この停滞的な状況下において先に挙げた過去記事の「NASA」の記事は面白いなって思ったのです。

記事内に書いたように考古学的にはさすがにどうかと思うけど、「これまでとは異なる新しい視点で超古代文明の可能性について言及」した点で面白いと思ったのです。

だから私もここでファンへの助け舟として「もし超古代文明が存在したらどのような状況になるか?」の一例を提示し、ものの考え方、考古学者との戦い方を示します。

我々は「モノ」(遺物・遺構)を研究対象として扱うわけですから、ファンの皆様も迷わずモノで戦いましょう!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!



ところで約2000年前のドラクエの痕跡を見つけたよ!( ・Д・)

さて、ここで皆さんが気になっているであろう約2000年前のドラクエの痕跡について紹介しますね。

場所は北米です。

カリフォルニア州の南海岸におけるネイティブアメリカンの一族、チュマシュ族に関係する遺物で約2000年前のものになります。

彼らに関係する遺物の中で、私が見つけたのは、みんながよく知っているであろうドラクエのアレです!



・・・・・・・・・・・・・・・



・・・・・・・・・



・・・・・・



・・・




arukemaya1608a
↑じゃ~ん!( ・Д・)


そう、ドラクエと言えば「スライム」

これ、めちゃくちゃスライムに見えません???



・・・・・・


・・・


どうですか?

スライムに見えました?

雑な加工で申し訳ございませんが、これは遺物の右側を消したものです

本来の画像はこちら!(*^・ェ・)ノ





これは「クジラ」を模した石製品です。

材料はブラックステアタイトで、「黒色の凍石(とうせき)」です。

凍石は滑石を主成分とする柔らかい石材で、近くに位置するサンタ・カタリナ島で採取された石材を加工して作られたものだと考えられます。

この品自体はオークション品なので、正確な情報は少なく、実際の年代もCE250-1750ととても曖昧です。

超古代文明説の立場に立つ人がよくやる手法に習い、一番古いCE250年を採用し、且つ、「おおよそ」ということで年代を盛って「約2000年前」と表記したのです。

例えば文献史学だと250年の差は大問題ですが、分野によっては「誤差」の範囲でしょう(地質屋なら気にもしないでしょう( ・Д・);ちなみに私的には250年はデカイ)。

・・・要は約2000年前の古代ドラクエの痕跡だなんて嘘なんですけど、まぁなんでこんなこと書いたかは、後に書きます。

その前に他の可愛いくじらを見てみましょう。




上下に挙げた2点も同じチュマシュ族の遺物です。

ステアタイト製なのも同様です。

この2点を所蔵しているシアトルとモントレオールの博物館では遺物の年代をCE1200-1600としているので、最初に挙げたスライムに利用した遺物もその年代の可能性が高いですね。

上に挙げた遺物では、くじらの目に使われている文様と類似のものが複数、側部に施文されています。

スライムに利用した遺物にも同様の施文部が見られ、この内の一つを目として私が利用したわけです。


それにしても下のくじらは本当に可愛い!

現代でも通じますよね?(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!







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2021ねん 4がつ 16にち(きんよーび、くもり)

無理して働くより、コツコツ確実にの方がいいね、今更気付いたよ( -д-)ノ

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今回の考古学・歴史ニュースは沖縄、与那国島海底遺跡の真偽について考えてみたよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回の舞台は沖縄県、与那国島です。

「与那国島海底遺跡」って聞いたことありません?

私は昔、特命リサーチ200Xで見たのが最初だったような気がします。

というのもこの遺跡の発見はけっこう昔のことなのです。


簡単に概要を示すと、、、

この遺跡は1986年に地元のダイバーによって巨大な階段状構造が発見され、1995年に地元紙に大きく取り上げられて広く注目を集めるようになりました。

1992年以降に琉球大学理学部教授であった(現在は同大学名誉教授)木村政昭を中心として調査が実施されています。


ただ沖縄県文化局は人が関与した痕跡があると判断できないとの理由で、『遺跡として認定していない』そうです。


まぁ記事の関係上(私が面倒なので( -д-)ノ)、本記事では「与那国島海底遺跡」のことを、『この遺跡は・・・』みたいな感じで記述しますが、省略以外の意味はありません( ・Д・)



*当サイト「歩けマヤ」が大好きな人はもうご存知でしょうが、現役考古学者が運営していますので、宇宙人やUFO、UMA等々の専門外のオカルトには寛容がありますが、『超古代文明』系オカルトのような、私たち考古学者に喧嘩を売るエセ科学はボコボコにしますので、オカルト大好きな方はこの先読まないことをお勧めします( -д-)ノ





この与那国島海底遺跡については日本のメディアではもう下火になっています。

というのも「人口説、遺跡説、古代文明説」みたいなことを言ってる研究者って、先に挙げた木村政昭しかいないのです。

彼が現在、名誉教授になっているので年齢的に以前ほどの活発な調査研究を行っていないというのが、日本での話題性が下火になっている理由の一つでしょう。

一方で海外では最近特にとても人気が高いんですよね。

YouTube動画見てても、オカルト系番組はもちろんのこと、まっとうな海外の歴史系番組でもけっこう取り上げられています。

なんでだろう?

まぁ良くも悪くも、日本人はなんだかんだリアリストで、海外の人は夢見がちな傾向ありますからね( ・Д・)

(例:私「実は考古学者なんだ!」
   海外の女性「え~ロマンあるね!」
   日本の女性「え、それ稼げるの?」)


arukemaya1480


さて、内容を見ていくと、木村政昭はこの与那国島海底遺跡に関して考古学や地質学の学会での研究発表業績がないそうです。

まぁ確かに考古学雑誌では少なくとも見たことない気がします。

本記事の趣旨とずれるので詳細は省きますが、地質学者からは自然地形説、浸食説が提示されていて、この巨大な「遺跡」は人工物ではないと結論付けられています。

まぁこれは専門外ですしとやかく言いませんけど、解釈も妥当かなと感じます。

他方で考古学者もまともに取り合ってる人はいないと思うのですが、理由は簡単!

考古学的な証拠が一つもないからです。

そもそも検討の余地すらない( -д-)ノ

でも遺跡・古代文明説や超古代文明説についてそれぞれ見ていこうかなと思います、私、優しいので( ・Д・)


arukemaya1479
↑デカすぎなのさ( ・Д・)(「蔵瀬抜刀」さんのTwitter画像より転載)


さて、上に挙げた図もそうですが、この遺跡はデカすぎなのですよ。

一般的にはデカいからインパクトあるし、一見良さそうに見えるけど、人工説・遺跡説を唱えるならばこれは良くないです( -д-)ノ


何故か?( ・Д・)




これが遺跡ならば、単に遺跡とは言えず、自動的に文明説になっちゃうからです

この遺跡が、都市遺構だろうが、神殿跡だろうが、サイズの問題で文明ありきを前提にしてしまうのです。

ところで、よくYouTube動画で「縄文時代は世界最古の古代文明」とかそれに近いことうたってる動画ありますけど、間違いです。

研究者の定義にもよりますが、私に言わせれば、『文明=国家段階』です。

(*簡易に記述しています。詳細を書くと長くなるので、気になる方は考古学や人類学辞典をご参照下さい( -д-)ノ)

なので縄文時代は国家段階ではないので文明って呼称はダメってことです。

この遺跡の場合は、あまりに巨大な構造物なので、これが人工物ならばそれが何であれ文明段階つまり国家段階、少なくとも国家形成期段階の遺構と言えるでしょう。


また少し話は逸れて、最近、量子力学等の物理分野で『時間は存在しない』ってのが流行ってますね。

他分野の理論や考え方が他でも活きる事例が近代以降多々確認されている科学界ですが、考古学では「時間はない」って感覚が遥か昔からあると思っています。

だってまさに我々にとって「時間=変化」ですから(*^・ェ・)ノ




さて、話を戻すと、仮に「与那国島海底遺跡」が人工物と仮定してみましょう。


①与那国島海底遺跡が人工物、つまり遺跡である(仮説)

②ならば、対象遺構は莫大な労働力が用いられた巨大な建造物なので、都市あるいは神殿といった機能・用途が不明であったとしても、少なくとも国家形成期あるいは初期国家段階の遺構と想定できる。

③ならば、初期国家段階の人口はおよそ1万人程度との伝統的な先行研究事例を基に考えると、近隣の島(与那国島、あるいは沖縄本島など)にそのレベルの人口を有した社会が存在したことになる。

④保存・依存状態や海流などの様々な事情により遺構周辺の海底から土器や石器などの関連遺物が発見できないにしても、周辺の島々には巨大建造物を建設・利用した人々の生活の痕跡が残るはずである。

⑤そうした生活の痕跡は、最初期のヒトの移住から始まり、巨大建造物を建造可能な技術を有する人口およそ1万人の社会に達するまでの全過程に関して考古学的に痕跡が残るはずである。


とまぁこんな感じに論理展開していくことになります(。・ω・)ノ゙


「時間=変化」の話と繋がってるのですが、分かりましでしょうか?

いきなりポンとモノは出来ないのです。

必ず過程があります。

モノが大きかったり、複雑であったりすればするほど、その分過程は長くなり、各過程における痕跡が残り、考古学的に認められる可能性が増大するのです。





arukemaya1482




さて、では先述の論理展開を基に、遺跡・文明説と超古代文明説を見ていきましょう。

A:遺跡・文明説:最も新しい発表では2000~3000年前の遺跡と推定

B:超古代文明説:古代の海面上昇を根拠に1万年前の遺跡と推定


・・・Bの超古代文明説は説明省いてもいいですか?って気になります( ・Д・)

去年あたりから縄文時代草創期の土器研究とか始めてみたのですが、対象の土器で1万3000~4000年前ですよ。

1万年前は縄文時代早期ですもの・・・そんな大きな社会は当然ないですよ( -д-)ノ

ちょうど今年度は沖縄で資料調査をする予定なので、しかもちょうど沖縄の最古の土器の爪形文土器を扱うのですが、これで縄文時代後期(ca.3500-4500年前)並行の判定(国分ら 1959: 49)ですよ?

【参考文献】

国分直一、川口貞徳、曾野寿彦、野口義麿、原口正山

1959 『奄美大島の先史時代』九学会連合奄美大島共同調査委員会編、日本学術振興会



一方でAの遺跡・文明説だと2000~3000年前という推定だから、おおよそ弥生時代から縄文晩期相当になります。

ここで沖縄の土器の例として私が述べているのはあくまで上記参考文献中の奄美大島の爪形文土器についてですが、縄文後期に南九州で代表的な市来式土器の影響を受けて、奄美大島の爪形文土器が成立したとされています(国分ら 1959: 49-50)。

この爪形文土器は奄美大島だけではなく、沖縄本島や宮古島などの南琉球でも出土しており、時期に大きな違いはないようです。

ということはAの遺跡・文明説を取ると、南九州の縄文人の影響を受けて土器を作り始めた人々が資源の限られた小さな島にも関わらず、僅か1000年で一気に九州の縄文人・弥生人を追い抜いて国家段階に達し、与那国島海底遺跡を建造したということになります。

そんなスゴイ人たちはその後一体どうなったのでしょう?

これも「時間=変化」の感覚です。

文化も社会も突然現れないだけではなく、突然消えませんから(´・ω・`)

ちなみに人口だけで言うと、現在の与那国島の人口は1625人( ・Д・)


↓実際の海(?)底遺跡と言えばこんなのがあります(*・ω・)ノ



↑スキューバのライセンス欲しい…って昔から思ってる( -д-)ノ


おわりに

エジプトのスフィンクスが1万年前に造られたっていう地質学研究者もいたけど(今度記事にしますね)、オカルトはさておき、超古代文明系で一応ちゃんと研究やってるのに明らかに間違った解釈を述べる研究者って、考古学との協調性がない点で共通していると思います。

いくら考古学が比較的新しい学問とは言え、これまでに地道に積み上げてきたものが一気にひっくり返ることは滅多にないですからね( -д-)ノ

アメリカ大統領のジェファーソンによる科学的な考古学調査の開始を始点にしたとしても、約250年の歴史があるわけですから!( ・Д・)


↓ジェファーソンについて紹介してます(*^・ェ・)ノ

↑チャンネル登録してね!今後は2週に1回くらいアップしたいな(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


まぁ予定通りに与那国島海底遺跡の人工物説・遺跡説を批判してきましたが、、、

もし本当に遺跡ならそれはスゴイことなのですが、どうやら違うので、間違った情報を流すのは良くないという想いから本記事を書きました。

現代社会では情報はあっという間に飛んでいきますから、仮に与那国島海底遺跡を「超古代文明の遺構だ!」って言って持ち上げて観光客を呼び込むことも可能ですが、すぐに世界中から日本の研究者は何をやっているのかと厳しいご指摘を頂くことになるでしょう...(#`皿´) ムキーーーー!(´・ω・`)ゴメン

そんな危ないことしなくても既に観光的には、与那国島海底遺跡は「遺跡ポイント」と呼ばれていて、人気のあるダイビング・スポットになっています。

これから先、たくさん訪れるダイバー達によって重要な何かが発見されることで新たな局面を迎えるかも知れないけれど、もう十分に与那国島海底遺跡は与那国島の貴重な観光資源となっていると思います(*・ω・)ノ


・・・大きな発見で目立つのはいいけど、叩かれるのはやだね!( ・Д・)



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