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あるけまや -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

タグ:音楽

2021ねん 1がつ 18にち(げつよーび、くもり)

久々の休みだったからひたすら寝てました( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは土器だと思ってたら笛かもよ!?( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


さて、今回の舞台は青森県、階上町です!

ちなみに階上と書いて「はしかみ」と読むそうですΣ(・ω・ノ)ノ

さてさて、今回のニュースですが、「土器と笛って間違えないでしょう!( ・Д・)」って思うので、私自身、すごい気になった記事タイトルだったので取り上げてみました( -д-)ノ

今回のお話は、青森県、東北町在住の萠出(もだし)浩さん(60)が「青森県内で見つかった土器の一部は土笛ではないか?」と新しい解釈を述べたのが発端となっています。

職員等に聞いたところ、考古学大好きな一般の方々が各市町村の埋蔵文化財センターなどに電話連絡するのはよくあることだそうです。

でも内容は大体トンデモなお話ばかりなので通常はまともに相手をしないそうです( -д-)ノ

今回の事例では、萌出さん自身が階上町歴史民俗資料収集館を訪れ、町教委の許可を得た上で、保管されている土器を笛として吹いて音を出しました。

その様子は集まった支援者ら約15人が聴いただけではなく、「デーリー東北」の取材を受けてYouTube動画としてアップされました。

こうして一般の方の意見が採用されること、許可が下りて直接笛として使用実験が可能となることは稀だと思います(。・ω・)ノ゙



↑「デーリー東北」がアップロードした動画


動画を見てみると「顔付き注口土器」に息を吹き込んでいます。

ちなみにこの顔付き注口土器は発掘調査での出土ではなく、町民が発見して町に寄贈したものであるため詳しい調査は進んでいないそうです。

その他にも小さいサイズの土器の穴に息を吹き込み、指で音の高さを調整してメロディーを奏でたそうです。

彼の意見は「土笛は10cmほどの大きさで、顔付き注口土器も同じくらい。土笛と言えると思う」とのこと。

本当に「土笛」なのか???( ・Д・)

先行研究を大きく否定されると、「本当?って確かめたくなるのが研究者の性!」ということでちょっと簡単に考察してみました( -д-)ノ

上に挙げた写真が縄文時代~弥生時代の土笛です。

土笛とは笛として機能したであろう土製品なのですが、現代的に言うとオカリナをイメージしてもらえると大体合ってます(。・ω・)ノ゙

まぁ最近はオカリナもプラ製とかありますけど、ホイッスルとなるとプラ製や金属製をイメージしてしまうので、「お土産用のオカリナ」が一番イメージに近いかも知れません。

さて、上に挙げた1枚目の画像の方は恐らく鳥、あるいは海獣などの動物を模した造形になっています。

穴が少なくとも2つ見えますのでホイッスルのように使用されたのかも知れませんね。

こうした動物を模した土笛は世界中で見られ、ちなみにマヤ文明でもたくさん出土していますヾ(´ω`=´ω`)ノ

2枚目の方はドングリみたいな形の土笛です。

複数の穴が開いていて、オカリナのように音を変えることができます。

このタイプの土笛は日本や東南アジアでよく見られるものです(*・ω・)ノ


……さて、上に挙げたYouTube動画見てみました?(いつものように回し者ではないですけど( -д-)ノ)

萌出氏が笛を吹いて、素敵な音色が聴こえるシーンばかり映っていて、肝心の遺物の構造が見えません( ・Д・)


ここで私のささやかな疑問(´・ω・`)

顔の造形が付いていようがいまいが、元々は「注口土器」として判定されていたのですよね?

つまり土製品として判定されていないってことは「注口土器の一部」である注口部として判定されているのではないでしょうか?

(あ、注口(ちゅうこう)って「そそぎぐち」ってことです、やかんやケトルの注ぎ口をイメージして下さい(*^・ェ・)ノ)

動画では下に挙げた画像のように「遺物の下部」が全く映っていません。

この「下部」に破損の痕跡があるからこそ、元々何かに付随していたものとして判定するのが普通です。

もし「下部」に欠損が見受けられないならば、土製品ですし、土笛の可能性も高くなるでしょう。

そこんとこ、どうなのよ?( ・Д・)


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↑こんな形なのは分かった( ・Д・)(先に掲げた動画より)


おわりに

まぁプロ相手じゃないのであまり強く批判するのも可哀想なのですが、、、

もう少し言わせてもらうと、

「土笛が10cm程度⇒顔付注口土器も同じくらい⇒両者とも土笛」

って論理飛躍し過ぎに感じます( -д-)ノ

そもそも土笛が10cmくらいって本当ですか?

縄文時代の土笛、少なくとも東北地方やあるいは青森県で出土した土笛を全部調べて、全何点あって、その内の何%が「10cm」で、どんなサイズ分布していて、どの程度の偏差があるのでしょう?

(↑考古学ってこういう学問( -д-)ノ↑)

(そもそも縄文時代の土笛が10cmというサイズで規格化されていたの?、モノの規格化はいつから?とか疑問に思えたあなたはもう卒論程度は余裕です(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!)


『飽くまでもこれは私のイメージ』ですが、土笛ってもっと小さいと思いますよ( -д-)ノ

10cmはけっこうデカい!

萌出さんは、「これを事例に他の土器も土笛の可能性がある」としてるけど、、、

まぁ可能性はある!

今後の検証に期待したいですね(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

さて、文献史学と違ってなかなか考古学って参入しづらいのがネックだと思います。

ですから、こうした考古学ファンの皆様に我々の研究活動が支えられてることを忘れてはいけませんね(*・ω・)ノ

ここ大事です!ヾ(´ω`=´ω`)ノ

・・・ところで、穴あって吹けば音出るからね!( ・Д・)



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2018ねん 4がつ 22にち(どよーび、晴れ)

麻酔の注射が痛い

麻酔の注射が痛くなくなる麻酔が欲しい

というかもう常に全身麻酔にしてくれぃ!。・゚・(ノД`)

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【目次】
  1. Aviciiの急死報道について
  2. アヴィーチーの言葉「十分に努力すれば、成功するだろう」
  3. Wake Me Upの歌詞が素敵!
  4. おわりに:全ての「推し」を持つ者よ...


1.Aviciiの急死報道について

今回の内容は考古学や歴史とは全く関係がありません。


ただ個人的に大好きだったので、後述の「Wake Me Up」に励まされたこともありましたので追悼の意味で書かせて頂きます。


さて、みなさん、EDMをご存知でしょうか? 「エレクトロニック・ダンス・ミュージック」の略称で、クラブとかでよく流れている曲になります。


クラブに行く機会は少ないかも知れませんが、YouTubeでは「テンションが上がる曲」などの検索でよく耳にする曲でもあります。


ノリのいいアップテンポの作業用BGMとして、私もよく聴いていました。ヴィーチーさんはこのEDMの先駆者として有名なトップアーティストの一人で、数多くの楽曲を世に出しています。


ちなみに彼はLaidback Luke Forumsのメンバーとしても活動しており、またティム・バーグやトム・ハングスといった別名のアーティスト活動も行っています。EDMに限らず多才な人なのです。


さて、彼は2018年4月20日に中東オマーンの首都、マスカットにて28歳の若さで急死したと報道されています。死因について詳細は不明なようです。ただ飲酒による急性膵炎を患っていたそうです。


お酒がやめられない研究者にとっては他人事でないですね(ρ゚∩゚) グスン



2.アヴィーチーの言葉「十分に努力すれば、成功するだろう」

下積み時代の長さや過酷さではけっこう色々な人がアーティストの中に見られるように思います。最近ではエド・シーランとかでしょうかね。個人的にはレイチェル・プラッテンも苦労したそうですが、だからこそ「Fight Song」のような奮い立たせるような曲が生まれたのでしょうね。


さて、アヴィーチーは「十分に努力すれば、成功するだろう」と言っていたわけなのですが、彼は自身のポリシーとして守ってきた10+3のことがあるそうです。


  1. 実現させる
  2. 全力を尽くす
  3. とにかくやってみる
  4. 進む道を見つける
  5. 批評家を笑い飛ばす
  6. 創造的なプロセスを見つける
  7. インスピレーションを見つける
  8. 偉大な人の中に身を置く
  9. 自分がしていることを愛する
  10. 楽しむ


これに加えて、アヴィーチーが意識している3つのことがあるそうです。


  1. 注目を集める
  2. 努力する
  3. 素晴らしい演奏をする


彼自身は音楽の世界に生きた人ですから、そのまま受け止められない部分も当然ありますが、共感できる部分もあるのではないかなと思います。


やはりどの世界でも努力は大事なのだなと気付かされます。考古学者も他の研究者も狭き門を競って進む身ですからね。気を引き締めたいなと思います。


ところでAviciiの語源はサンスクリット語の「avici」から来ているそうです。意味は「無間地獄(むげんじごく)」です。八大地獄の中で最も大きく恐ろしい地獄で、他の地獄が生ぬるく感じるくらいの責め苦を受ける地獄なのだそうで、ひっきりなしに苦難に苛まれるさまを表現している言葉です。


アーティスト名だけで登り詰めるまでの苦労が窺えますね。



3.Wake Me Upの歌詞が素敵!


↑Avicii公式の「Wake me Up」


私個人が「Wake Me Up」の歌詞が大好きなので紹介しますね。EDMなので歌詞は短く、繰り返しが多いです。前半部だけ載せましたが、良さが分かってもらえると嬉しいです。

Feeling my way through the darkness
Guided by a beating heart

I can't tell where the journey will end
But I know where to start

They tell me I'm too young to understand

They say I'm caught up in a dream

Well life will pass me by if I don't open up my eyes

Well that's fine by me

So wake me up when it's all over

When I'm wiser and I'm older

All this time I was finding myself, and I

Didn't know I was lost

【以下、日本語訳】  

暗闇の中を通っているように感じる

この心臓の鼓動に導かれて


この長い旅がどこで終わるのかは分からないよ

でもどこから始まるかは分かっているんだ


僕が若いから理解できないんだって皆は言う

僕が夢ばかり見ているって皆は言う


そうだね、しっかり目を開けていないと人生は通り過ぎていくだろうね

けど、僕は別にそれで構わない


だから僕の目を覚ましてよ、全てが終わったその時に、

歳をとって賢くなったその時に、


これまでずっと自分を探してきたけど

迷ってるなんて思ったことはないんだ



…とまぁこんな感じです。どうでしょうか、少しでも励みになれば幸いです。



4.おわりに:全ての「推し」を持つ者よ...

見出しはゴールデンボンバーの歌広場淳さんのツイッターから使いました。


まぁ研究者ってオタクの一種みたいなものかなと思うことがあります。私は数ある分野の中で考古学「推し」で、特にメソアメリカ「推し」なだけですね。


数あるアイドルグループの中で、乃木坂「推し」で、特に齋藤飛鳥「推し」みたいな感じですね!


ということで、、、当ブログの目的はたくさんあるのですが、考古学・歴史好きな方々に情報発信を!というのが中心になりますけども、若手研究者や院生のような何かしらの専門の道を突き進んでいく方々に対して何かしらの支えになればとも思っているわけです。


なので、最後に歌広場さんの言葉をお借りして、際限なく苦難が降りかかる狭き道の途上にいる全ての方々に送ります。


「全てのオタクよ、全ての「推し」を持つ者よ、手を取り合おう。大丈夫だ。俺たちは1人じゃない。」


十分にに努力すれば成功するはず、そして私たちは一人じゃない! そう自分に言い聞かせて、また明日から頑張りましょう!ヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ


最後になりましたが、Aviciiさんのご冥福をお祈り申し上げます。2018.4.22 だんご



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