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歩け、マヤ -考古学・歴史ニュース-

「考古学」を中心に考古学・歴史に関するニュースをお届け! 世界には様々な発見や不思議があるものです。ちょっとした身の回りのモノにも歴史があり、「らーめん」すらも考古学できるってことを、他の考古学・歴史ニュースと共にお伝えします!(。・ω・)ノ゙

タグ:食べ物

2020ねん 10がつ 27にち(かよーび、晴れ)

「昨日」って打ったら「帰納」と出てきた、、、働き過ぎか( ・Д・)


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今回の考古学・歴史ニュースは「またエジプトか!?最古のチーズと最古の感染症が発見されたよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ



さて、舞台はエジプト、古代都市メンフィスです。

ここで紀元前13世紀のお墓が見つかりました。

被葬者はプタメス(Ptahmes)という名の高官です。


彼の墓は最初1885年に見つかっていたのですが、その後、砂嵐によって砂に埋もれて行方が分からなくなってしまい、2010年に再発見されたのだそうですΣ(・ω・ノ)ノ

砂に埋まるなんて映画「ハムナプトラ」みたいな話ですね( ・Д・)




さて、彼は高官ですから墓には副葬品があったわけですが、その内の一つに上に挙げたような土器が見つかりました。

中には何やら「白っぽい塊」が詰まっています。

副葬品であること、そしてその配置から、考古学者らによって発見当初より「食べ物」の可能性があると指摘されていました。

この謎の白い物体を理化学分析によって成分を判定したところ、チーズであることが分かったのです。

しかもどうやら現代の「シェーブルチーズ」に似ているそうです(*・ω・)ノ



シェーブルとはフランス語で「山羊(ヤギ)」を意味します。

こうした山羊乳を用いたチーズ作りは、私たちにとってより一般的な牛乳を用いたチーズより古いものです。

どうやら山羊乳特有の癖のある風味を有しているようです( ・Д・)



古代のチーズは地位の高い裕福な人物が食していたようです。

シェーブルチーズは水分を多く含んでいるために、日持ちせずすぐ腐ってしまうそうですが、これまでにも貴人の墓の副葬品として何例か確認されているそうです。

今回のこの事例では約3200年前の事例なので最古級のチーズの事例となります。






実は複数ある古代のチーズっぽい事例で、紀元前7000年、つまり今から9000年も前のものが確認されているそうです。

紀元前7000年というと古代エジプトで定住が開始された頃でしょうか……

ただしこの事例では土器内面の残滓から脂質残滓、脂肪残滓を抽出できたことに由来する発見であり、チーズなのかヨーグルトなのかよく分からないそうです。

また実際にその二つの区別はかなり難しいようですね( -д-)ノ


他にも紀元前3200年、今から5200年も遡る、古代のチーズではないかと疑われる物質が古代エジプトの瓶から発見された事例もあるそうです。

こちらも本当にチーズかどうかは不明ですが(*^・ェ・)ノ



さて、今回紹介している3200年前の古代チーズは、これまでに発見された中で最も古いものではない可能性もあるのですが、実は別の理由で際立っています。

成分分析の中で、何百ものペプチド、つまりアミノ酸の鎖が発見されたのです。

そのほとんどは人間の皮膚や唾液に由来する一種の汚染であしたが、少なくとも9つのペプチドは牛や卵の乳に関連していることが分かりました。

その分析の結果、ブルセラ症の原因となる細菌の証拠を発見したのです。



これは現在でも存在する発熱、頭痛、筋肉痛などの症状が再発したり、その症状が全く治まらなかったりする人獣共通感染症です。

別名は「マルタ熱」で、1887年のクリミア戦争時にイギリス軍の軍医・デイビッド・ブルース (Sir David Bruce) に発見されました。


このブルセラ属菌は敵国の兵士や住民に罹患させて能力を低下させる生物兵器としても研究・培養された歴史を有しており、アメリカは1942年、ソ連は1978年に兵器化を実現したのです。

ちなみに日本では1970年代までにほぼ撲滅されました。


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↑エジプトっぽい画像を貼ってみた、特に意味はない(・∀・)つ


おわりに

コロナウィルスの登場により、感染症と聞くと思わず反応してしまいますよね。

コロナウィルスも中国が手を加えた生物兵器ではないか、なんて噂もチラホラと聞きましたが、どうなんでしょうね( -д-)ノ


生物兵器の開発・使用は国際法で禁止されています。

でもそれくらい非人道的であり、大量の死を招くものなのです。

コロナウィルスやインフルエンザですら多数亡くなってますからねヽ(TдT)ノ


核兵器より恐ろしいかもね!( ・Д・)


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2020ねん 10がつ 22にち(もくよーび、晴れ)

亀の歩みでも研究を進めるのだ(*^・ェ・)ノ


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今回は「おにぎりだって残るよ!🍙最古のおにぎりとお弁当箱の事例を紹介するよ!( ・Д・)ってお話です(*・ω・)ノ


これまでにも「食べ物の考古学」を紹介してきました。

「まだ食べれるよ?」シリーズもあったように、食べ物って残る時は、しっかりと残るものです。

今回紹介するおにぎりは炭化して残った物なので、残念ながらまだ食べれる感じはしません( -д-)ノ

さて、ひとまずどんどん紹介していきますね!(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!


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↑最古のちまき(「古代米販売」の画像より転載;現在ページは存在しない)



さて、これが炭化して見つかった「おにぎり状のもの」としては最古の事例になります。

出土したのは、石川県の杉谷チャノバタケ遺跡です。

約2000年前の弥生時代中期に帰属する竪穴住居跡から見つかったものです。


縄文農耕論もありますけど、やはり弥生時代に農耕へと生業活動の中心がシフトしていきました。

それでも恐らくこの時期に「おにぎり状の何か」は貴重なものだったようです。


上の写真だと二等辺三角形みたいに見えますけど、実際には円錐形をしており、山を崇拝していたからこの形状なのだとする説があります。


この「おにぎり状の何か」は研究の結果、炊かれて握られたものというより、おそらく蒸された後に焼かれたものであり、粽(ちまき)に近いものと考えられています。

なので、この依存体(たぶん植物依存体に分類されると思う( -д-)ノ)は「粽状炭化米塊(ちまきじょう たんかまい かい)であり、おにぎりじゃないのです。


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↑こー見えて、もみ殻付きなのです(*・ω・)ノ(「青谷上寺地遺跡展示館」の画像より転載;現在ページが存在しない)


こちらも弥生時代中期に相当する依存体です。

出土したのは鳥取県、青谷上寺地遺跡です。

まとまってるのでおにぎりっぽいですけど、顕微鏡観察すると籾殻(もみがら)が付いていることが分かりました。

なのでこれもおにぎりではなく、籾殻付きのまま炭化した炭化米なのです(*・ω・)ノ


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こちらは神奈川県、北金目塚越遺跡で検出された依存体です。

弥生時代後期後半に帰属する竪穴住居から見つかったもので、1700年前のものです。


めっちゃおにぎりっぽいんですけど、これも違います(゚ロ゚;)エェッ!?

実はこの遺物の表面についた籠の痕跡の形状から、握らず籠に入れただけの飯(調理済みの米)の塊が炭化したものと考えられています。


ちなみに同じ神奈川県の大久保遺跡では1軒の住居から総量5341.2 g(6 升2 合5.3 勺)もの炭化米が出土しているそうです(゚Д゚≡゚д゚)エッ!?


5kgの米ってスーパーで買えるアレくらいですよ!( ・Д・)

凄いですよね、めちゃ貯めこんでる家だったのでしょうかね……


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こちらは有名な奈良県、唐古・鍵遺跡で出土したものです。

弥生時代前期相当なので、約2400年前と、これまで紹介した中で最古の事例になります。


写真中の「1」が穂束です。

物凄い良好な残り方してますよねΣ(・ω・ノ)ノ

「3」が炭化籾です。

そして「2」が……籾殻付き炭化米です。


はい、またおにぎりじゃないのです(゚∇゚ ;)エッ!?



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ようやくですが、これが正真正銘、『最古のおにぎり』ですヾ(´ω`=´ω`)ノ🍙

出土したのは神奈川県横浜市の北川表の上遺跡です。



写真中にも見られるように、帰属時期は古墳時代後期(約1500-1400年前)です。

これも竪穴式住居跡から見つかったもので最大長約15cmという大きな炭化米の塊8個が弁当箱に収められた形で出土しました。


左側に展示されているのが弁当箱の復元したものと、その中にあったおにぎりの状態を示したレプリカです。


さて、何故これまでの「おにぎり状の何か」はおにぎりではなくて、これはおにぎりなのでしょうか?

ここらが考古学らしいところだと思います(*・ω・)ノ



考古学では対象物をしっかりと定義します。

この場合、「おにぎりとは何か?」です。

別に哲学じゃないですよ( -д-)ノ

何を以っておにぎりと言えるかを考えるわけです。



つまりおにぎりとは、籾殻を除去し、ご飯として炊き上げ、その後握ったものなのです。

最初の事例では米粒の形状が潰れていたが、粥ほどではなく、かつ三角形状が作られていたので「ちまき」と判定されました。

他の事例は籾殻が付いていたので「精米前の米塊」ということになります。


おにぎりは包みや弁当箱に入っていた可能性が高いですし、この資料はその点では基準を満たしています。


更に確認としてこの遺物はCTスキャンで解析され、『表面が緻密な状態で中はふっくらである』ことが確認されたのです(・∀・)つ




おわりに ~おにぎりの歴史~

その後のおにぎりの歴史はというと、

奈良時代の『常陸国風土記』における「握飯(にぎりいい)」の記述が最初のようです。

平安時代には貴族が宴の際、蒸したもち米を握り固めた「屯食(とんじき)」と呼ばれるものを従者に振る舞ったとの記録があります。

また、防人など兵士が携帯したとされ、やはりお弁当の基本はおにぎりだったようです。

鎌倉時代初期の1221年に起きた承久の乱では、鎌倉幕府側の武士に兵糧として梅干入りのおにぎりが配られたそうで、日本人としては基本の梅干しおにぎりの起源はここにあるのです(*^・ェ・)ノ


江戸時代には海苔の養殖が始まったこともあり、海苔でおにぎりに巻くようになりました。

これで私たちの知っている「普通のおにぎり🍙←コレ」の完成なわけですが、白米は江戸時代前期では貴重なものでした。



庶民におにぎりが普及するのは八代将軍・徳川吉宗の頃で、花見の際のお弁当箱(重箱)にもぎっちり詰められています。

ちなみに花見の庶民化もこの頃ですヽ(・ε・)人(・ε・)ノ ナカマ





↑結構人気の食べれるシリーズ、記事内にビールのリンクもあります(*・ω・)ノ



……まだ「食べれるよ?」シリーズとか「古代のビール」シリーズとか、

どうやら私、食べ物関係の資料が好きみたいです(*^・ェ・)ノ

書いてて楽しいし、純粋にこんなに残るんだ!ってなるし、、、




あ、そうだ、

江戸時代に何故、おにぎりを海苔で巻くようになったかは不明だそうですが、、、



ノリでしょうね!( ・Д・)ウマイ!💖🍙

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2020ねん 5がつ 3にち(にちよーび、晴れ)

首、寝違えた、まるっきり動かんヽ(TдT)ノ

……まるっきりカクカク( ・Д・)

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今回の考古学・歴史ニュースは「世界最古の職業ってまさかのみんな大好き焼き芋屋さんじゃないか説!!!」ってお話です(*・ω・)ノ


世界最古の職業と言えば、普通はまぁ「売春婦」が有名でしょう。

古代国家における「聖職者」は「性職者」だったみたいな話はよく聞くところです。

現代国家では男性の幹部聖職者は……(゚д゚)、ペッ

……さて、話を戻しまして、この上記の最古の職業に関しては歴史学の立場から言われているものです。

私がここで述べる歴史学というのは文献史学のことです。

つまり最古の職業は当然、文字による記録のある歴史時代の、職業分化が進んだ文明社会を対象としていることになります。

一方で考古学では先史時代も扱うわけですが、例えば縄文時代に関して記述する際に「職業」なんて言葉は使いません。

通常は「生業(せいぎょう)」です。

所謂、「なりわい」ってやつですね。

これは生存に直結した活動なわけで、仮に狩猟採集活動の一環として漁労を行っていた縄文人がいたとして、彼は決して「私は漁師だ!」とか思ってなかったと思います。

一般的には初期国家段階に到達した社会内で、とある集団(土器工人集団等;考古学で個人は基本的に扱わない)が専業でその職に従事しているかどうかが生業と職業の区別になるのかなと思います。

と言うわけで、真面目なフリしてたら無駄に話が長くなりましたが、、、

そんな長い前振りを一切無視して、、、

今回紹介する新説は、「17万年前に開業した焼き芋屋さんが世界最古である!」です( -д-)ノ







17万年前!? 世界最古の焼き芋が見つかる!

発見があったのは、南アフリカにあるボーダー洞窟です。

上に挙げた地図に見られるように、南アフリカの中でも東海岸側、マダガスカル側に位置しています。

この辺りは『スタルクフォンテイン、スワルトクランス、クロムドライおよび周辺地域の人類化石遺跡群』として2013年に世界遺産登録されています。
焼け焦げた植物の根茎が、南アフリカのボーダー洞窟から見つかった。17万年前のものとみられ、当時の人類が地中の根茎を集めて焼いた「焼き芋」の残りらしい。実際に植物が調理された証拠としては最古のものという。

高校の世界史の教科書等でも有名な、あのアウストラロピテクスなどの人類の化石が多数発見されている地域のため、「人類発祥の地」、「人類のゆりかご」とも呼ばれています。

この世界遺産の周辺地域の人類化石遺跡群に含まれるボーダー洞窟では、17万年前の化石人骨と共に焼き芋の化石が見つかったのです!Σ(・ω・ノ)ノ






見つかったのは上に挙げた焼き芋なのですが、その大きさはわずか直径1cmです。

アフリカに広く分布するヒポキシス属の根茎植物の一種であると推定されています。

私たちが普段食べるお芋と同様に炭水化物の塊で、生食も可能なほど柔らかいものだそうです。
直径は1センチ余りで、大きさや組織の形状などから、今もアフリカに広く分布するヒポキシス属植物の一種「Hypoxis angustifolia」とみられる。炭水化物が豊富で生で食べられ、

でも今回の発見で凄いのは、めちゃ古いお芋が残存したってことだけではなく、調理した痕跡があるってことです。

(この小さいのを見つけたことが最も凄いがΣ(・ω・ノ)ノ)

普通は食べ物なんて残るわけありませんので、『焼き芋』って何度も述べているように、焼いたことによって炭化した一部が残存したのです。

ともかく今回の発見は17万年前、最古の調理の事例なのです。

最古の焼き芋なのです(=゚ω゚)人(゚ω゚=)ぃょぅ!

しかも故意なのかは不明ですが、埋めておいて家族等に分配していた可能性があるようですね。

土中の蒸し焼きの可能性も否定できないと思いますが……

まぁ私的には最古の焼き芋屋さんですよ!

たくさん焼いて、保存して、みんなに分け与えて、物々交換的に代わりに何かもらったんでしょう!( ・Д・)




終わりに

「あ、まだ食べれるよ?シリーズ」にも使いたかったのですが、さすがに小さすぎるし、食べれる感じがしなかったので、普通の記事にしました。



↑併せてどーぞ(*・ω・)ノ


考古学調査でも、近年、篩掛けやフローテーションといった手法が用いられることがかなり普及してきたかなと思います。

それによって炭化種子等の、これまでデータとして極めて少なかった植物種子や動物骨片の資料化が進んでいます。

しかしながら元来、考古学において食べ物の研究はなかなか難しいですからね。

なんてったって通常残りませんから!

ってか、みんな食べちゃいますから!!!( ・Д・)


ということで、焼き芋屋さんが最古の職業であったかどうかはさておき、人類最古の調理の事例として今回の発見は非常に重要な発見だと思います……

あ、なんか焼き芋食べたいね!( ・Д・)

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